生存助け合いのネットワーク(生存組合)

貧困は自己責任じゃない。貧乏人は悪くないぞ!
助け合いのための寄り合い、ここにあります。

生存のための注目情報

第42回名古屋越冬
日時:12/28-1/4
会場:外堀テニスコート西(中区三の丸2-7 大津橋小公園)
今年は名駅近くのオケラ公園ではなく外堀です。
名古屋城の南端の外堀沿い。東西に走る高速道路のある通り。
地下鉄では市役所と丸の内の中間あたりです。

090-1729-3160(越冬期間中のみ)


●カンパなど募集
毛布
男性物衣類
使いきりカイロ
食料品
*布団と残材はうけつけていません。
受付期間2016/12/28-2017/1/2 9-17
中区三の丸2-7 大津橋小公園 名古屋越冬実行委員会宛て
郵便振替口座00840-9-11541 名古屋越冬実行委員会

●スケジュール
12/28(水) 9時~拠点設営 17時半~越冬突入集会
1/1(日) 昼前後 もちつき大会、カラオケ大会
1/2(月) 公園11時 現地13時~ 船見寮(無料宿泊所) 面会・交流
1/4(水)朝 拠点撤収
1/16(月)18時~ 越冬総括集会(若宮高架下ゲートボール場)

LOVE&ビンボー春祭り アースデイあいち2008 開催

2008年05月13日 | 2008 4・27 LOVE&ビンボー大作戦
LOVE&ビンボー春祭り アースデイあいち2008 開催
Esaman2008/05/13
 4月27日、メーデーとアースデイ(4/21)の中間の日に、名古屋の中心部、若宮大通公園で『LOVE&ビンボー春祭りアースデイあいち2008』が開催されました。今回の企画は、この1年、さまざまな市民団体がかかわって活動をしてきた反貧困名古屋ネットワークと、2004年から、愛知万博の賛成派も反対派も手を取り合って、愛知で環境問題について活動をしているアースデイあいちとの協働開催で行われたものです。

http://www.news.janjan.jp/area/0805/0805110797/1.php


 4月27日、メーデーとアースデイ(4/21)の中間の日に、名古屋の中心部、若宮大通公園で『LOVE&ビンボー春祭りアースデイあいち2008』が開催されました。

「アースフリーマーケット」の様子。ブルーシートーで作られた「生存のティピ」も見える。

 会場となった場所は、歴史のある商店街で、いまなお老若男女で賑わいをみせる大須商店街と、名古屋の中心部である栄地区との境目にある高架下に広がる公園です。この高架下は、昼夜を問わず、ダンスやバンドの人たちが練習場につかっており、人がたくさんいます。また夜になると、炊き出しも行われています。名古屋に住む人ならば、一度は歩いたことのあるエリアのひとつだと思います。

 今回の企画は、この1年、さまざまな市民団体がかかわって活動をしてきた反貧困名古屋ネットワーク(略称Pネット)と、2004年から、愛知万博の賛成派も反対派も手を取り合って、愛知で環境問題について活動をしているアースデイあいちとの協働開催で行われたものです。

 愛知県下では、行政や企業が「万博理念の継承」と称してアースデイを開催していますが、今回、協働しているアースデイあいちの人たちは愛知万博に反対、あるいは、うんざり、の人達も多く含まれていて、別の運動体です。

 今回の協働にあたり、反貧困ネットでは、いわゆる「デモとかやっている人達」の感性を払拭して、いかに「一般市民」の参加しやすい活動をつくってゆくか、ということを課題に実行委員会で話し合いを続けてきました。また、アースデイあいちでは、万博や、東京などのアースデイの主体になっている「LOHAS」などのスタイルが、実は一部の余裕のある人たちしか共有できなさそうなスタイルである問題点、環環境問題とは、すなわち環境の悪化する地域の人たちの貧困問題である点、場合によっては、フェアトレードなどの商品を生産している地域からの労働者が、名古屋に身近にいたりする点、などが話し合われ「地球のために」とは、身近な貧困問題も一緒に解決してゆくことにほかならない、という話し合いを続けてきました。

 お互いの協働に当たって『貧困も環境も地球の大問題!! このままの地球はイヤン!!』というスローガンを設定して、それぞれの団体の強みをいかして、いろいろな企画を展開してゆくことにしました。また、フリーマーケットを開催して、人の往来を作って、そのつながりのなかから、新しい運動を作っていこう、という提案も出されました。


フリマ会場内で行われた炊き出しの様子。120食が配色された。
 当日は、会場を中心に、アースデイなどでよく見かける北米インディアンのテントである「ティピ」が、野宿者への連帯の意味をこめてブルーシートによって建設されて「生存のティピ」と名づけられました。

 会場には「貨幣経済ちょっと待て、物々交換市」「アースフリーマーケット」「アイヌの店・喫茶チャランケ」「だいたい100円福祉バザー」「法律相談・生活相談窓口」「炊き出し」などの企画が展開されて、足の踏み場もないほどの人で埋め尽くされました。
 フリーマーケットでは、よくみられる不用品や衣料のほかに、外国の雑貨店、手作りのアート作品、無農薬野菜、自作のCDやDVD、自分達の活動の紹介、シンガーソングライターの弾き語り、似顔絵など、さまざまなお店が出されていて、小さなバザールのような状態になっていました。

 また同時に、会場全体にベンチを沢山持ち込んで、往来の人たちが誰でも座って休息できる「エコ路地ーカフェ」も展開されました。ベンチの沢山あるところには、手作りクッキー、フェアトレードのお菓子、薬草茶、なぜか原価より安い飲料なども販売されていて、おだやかな日差しの下、来場した人たちが、思い思いにくつろいでいました。

 会場にやってきた人たちの顔ぶれは、町に買い物でやってきた親子連れ、アースデイ目当てにやってきたどことなくヒッピー風の人、音楽活動をしている人、野宿の労働者、市民活動でよくみかける人たち、などで、雑多な感じになっていました。会場にひしめく何百人という人たちを前に、普段の「市民運動」ではみられない光景に、Pネットの関係者は目を丸くする一幕もありました。

 舞台では、午前中にルーツレゲエのバンド「naturestone」の人たちが演奏をしてくれて、来客と混乱しているスタッフとで雑然としていた会場を、そのアコースティックで心地よいサウンドで、一気にアースデイな雰囲気にまとめてくれました。演奏に際して「電気を使うのを少なくしていけば、原発をなすことができます」と強いメッセージを訴える一幕もありました。さすがは、LOVE&ビンボーに出演するだけあって、ただ演奏が良くてカッコが良いだけでなく、一本芯の通った人たちだと、普段こういった音楽に接することのない「活動家」の人たちにも、共感を呼んでいました。

 舞台ではこのほかにも、反貧困ネットワークで活躍しているウクレレ芸人の、えぐれささしまさんや、板屋信彦さんが演奏の演奏、JANJANの記事でも紹介した眼我真さんの演奏、名古屋で詩の朗読イベントを開催している「言葉ズーカ」の人たちによる詩の朗読などが行われました。

 お昼には、フリーマーケットの会場内で「炊き出し」が開催されました。突然、フリマのお店の並んでいる会場内に、炊き出しの配色を待つ人たちの列ができあがりました。会場内には、フリマの出展者やアースデイの関係者も多く、このような光景を眼にしたことのない人も多いと思います。

 フリマに古着類を出店していた一人は、「炊き出しをやっているのは知っていたけど、実際に見るのは初めて。今回のフリマのタイトルには「ビンボー」が入っているし、募集案内にも趣旨の説明があったので驚かなかった。人の沢山集まる会場で炊き出しを行うのは、普段関わらない人の理解になるし、社会との接点のひとつとして面白いと思う」と語ってくれました。

 炊き出しの後、会場内の一角で「貧困者末端会議P8座談会ーKYマトリクス」が開催されました。この企画は「生権力」について、話し合い場所を作りたいと考えた数人の有志が集まって企画したもので、マトリクスの登場人物に扮装した主催たちが「KY(空気読めない)とは、つまり権力への反抗じゃないでしょうか」などと参加者と話をしていました。今後は「生・権力ガク会」として、時々座談会を開催したいとのことでした。

 KYマトリクスの企画者で、LOVE&ビンボーの命名者の桜マサムネさんに「愛と貧窮」の祭りについての話をききました。

 「いまの世の中には、格差社会だワープアだなどと流行言葉がありますけれども、つまり貧乏ということですよね。貧乏って、本当にツライですよ。金があったに越したことはない。だけど、金で何でも買える社会って、やっぱりツマラナイでしょ。金で買える程度のものに、大した楽しみなんてない。その点、愛は無敵です。よく言うじゃないですか「愛は奪うものではなく、無限に与えるもの」。ケチな資本主義に対抗するには、愛しかないわけですよ。金はないけれど、一緒に騒いでみようと。そしたら友達ができて、無料だけど楽しい、みたいな。なによりも、あのアントニオ・ネグリも言ってるらしいんですよ。「共(コモン)を生産する力は貧困と愛から来る」(3月28日付け中日新聞夕刊 大澤真幸「論壇時評」)

 まさに貧者は愛で連帯してバカ騒ぎしろってことじゃないですか。今まさに、Love&ビンボーによる世界的祝祭が進行しているわけなのです!」


東京からやってきた「黄金の旅団」のみなさん。一緒に写っている猫型パペットは、全国独立メーデーの初日の名古屋で壊れてしまった。
 午後に行われた「愛と貧窮の大行進」と名づけられたデモ行進には、およそ130名の人たちが参加しました。会場には、出店関係者だけでも200名ほど、来場者は延べ1000人近くの人たちがいたのですが、お店の番をしなければいけない人がおおく、出かけられたのは一部の人たちだけでした。

 大行進は東京から応援にかけつけた、自由と生存のメーデー「黄金の旅団」の人たちを先頭に、買い物客でにぎわう繁華街の中心を練りあるきました。行列は「貧困は自己責任じゃない」「貧乏人集まれ」などの色とりどりの旗のほかに、黒旗、赤旗、東京の人たちがもってきたネコ型のパペット(人形)や、名古屋の「アイヌ語に触れよう会」の人たちが民具作成の技術を応用して作成した、全長4mを越す「ねこなまず」の巨大パペットも登場し、異様な光景に、往来の人たちの注目を集めていました。

 大行進で行われたシュプレヒコールは、デモにつきものの「○○はんたーい」の定番のものではなく、「ええじゃないか」の拍子で行われるものや「答えてチョーだい」という拍子に合わせておこなわれるものなど、ユニークなものが多数ありました。

 「再チャレンジはどうなった」「政務調査費はどうなった」「コイズミ改革どうなった」「貧乏人でもいいじゃない」「絶対いうこと聞かないぞ」などとユーモアにあふれ、耳に残るアピールは、通行人へ訴える力が結構あったようで、立ち止まって手を振る人、踊る人などの共感の意を示してくれる人もみられました。また、大行進の通過で止められている車の運転手のなかには、笑い転げている人もいました。

 大行進後の集会では、反貧困ネットの世話人の長谷川市郎さんが「準備がほんとうに大変でした、慣れないこともあって混乱もおこっていましたが、今回の試みは大成功でした。今後のアースデイの人たちと協力して、反貧困の問題、環境の問題への取り組みを、すすめていきたいと思います」と挨拶をおこない、無事終了しました。

 普段の「メーデー」や「市民活動」では、関わりのないような人たちと一緒に開催された愛知の「LOVE&ビンボー」の、今後に注目したいと思います。


アースデイ愛知2008に参加してきた
紆余曲折の末に開催されたアースデイ愛知2008
国連:気候変動は先住民族にとって「生死に関わる」問題
平和都市広島から独自の「反貧困」メーデーを企画
アースデイ東京2008に行ってみた
特集「『愛・地球博』-試される市民の力-」
開幕半年前、市民参加の主役は……(愛知万博の記事)
LOVE&ビンボー春祭り・アースデイあいち2008(協働HP)
反貧困名古屋ネットワーク
アースデイあいち事務局
自由と生存のメーデー2008

アースデイ愛知2008に参加してきた(JANJAN記事)

2008年04月30日 | 2008 4・27 LOVE&ビンボー大作戦
アースデイ愛知2008に参加してきた 宮永正義 2008/04/30

名古屋市の中心部で開かれた「アースデイあいち2008」に参加した。百均やフリマ、物々交換市など50もの店が出て、普段着の老若男女で終日賑わった。

http://www.news.janjan.jp/area/0804/0804275921/1.php

 4月27日朝から名古屋市中区矢場町の若宮広場・カラクリ時計周辺で「アースデイあいち2008」が開催された。名古屋の人権、平和、労働問題関連の様々な市民グループと「反貧困名古屋ネットワーク」が手を結び、「LOVE&ビンボー春祭り」をキャッチコピーに、快晴の青空のもと盛大に開かれた。


古着、装身具、靴やカバン、似顔絵描きなど様々な出店も並び、ごく普通の市民が参加されていた。
 連休最初の日曜日、庶民の町・大須に近い高架下の広場で開かれた「お祭り」には出店数およそ50の「だいたい100円均一」フリーマーケットや物々交換市、歌に踊りに絶叫・詩の朗読会、労働相談に生活保護・法律相談などのコーナーも用意され、近場で楽しもうと訪れた普段着の老若男女で終日賑わっていた。

 笹島日雇労働組合などのメンバーが用意した昼の炊き出し120食もまたたくまに配食し、暖かく明るい日差しの下に、まず「いま食べるものがある幸せ」を喜ぶ笑顔がならんだ。午後3時半すぎからは都心に暮らすホームレスの方々や支援者の皆さん、共催の市民団体関係者らが名古屋で一番の繁華街を一周する、あっけらかんと明るいデモ行進も繰り広げた。


会場の一角で「炊き出し」も行われた。一般市民には少し違和感があるかも…。でも、こんな現実も直視してほしい。
 「おれたちみんなビンボーだ!」「ビンボー人集まれ!」「ビンボーだって生きている!」「胸を張って生きる権利がおれたちにだってある!」と太鼓やシンバルを鳴らし、失うものがないギリギリの境遇が紡ぎだす、こころの叫びの声を挙げていた。

 開催メンバーの1人、歯科医の鈴木成和氏がこの催しの趣旨を説明してくれた。

 「反貧困とか反戦とか、イメージが強すぎるテーマの活動だと、そのネーミングだけで一般の人たちが引いてしまう。活動の輪を広げるには、なるべく軟らかいイメージのお祭りにして裾野を広げようと、企画しました。できるだけ多くの人たちに来てもらえるように、フリーマーケットやボランティアバンドや漫談など、手作りで親しみやすい雰囲気の集会を目指しました」

 アイヌの方のブースもあり、JanJanでお馴染みの「元気溢れる」Esaman(「かわうそ」の意味)氏と話をすることもできました。金をかけず仲間とわいわい談笑しながら、それとなく貧困問題も視野に入るという庶民の催しでした。世の中、上見りゃきりなし、下見りゃきりなし。ほんとそうなんですが……。問題の根は深いです。


120食分、すべて配った今日の炊き出しの1人分。その日食べるだけでさえ困難な人たちがいるのも大都会の現実。生きるってタイヘンだ!

貧困、格差の問題訴え 非正規労働者がメーデー(中日新聞)

2008年04月28日 | 2008 4・27 LOVE&ビンボー大作戦
貧困、格差の問題訴え 非正規労働者がメーデー
2008年4月28日

LOVE&ビンボー春祭りで、「愛と貧窮」をテーマに行進するフリーターら参加者=名古屋市中区栄で


 若い世代の非正規労働者らによる、従来の型にとらわれない独立系メーデーが全国的に広がっている。27日には名古屋市中区の繁華街で「貧困や格差は社会のあり方が生み出している問題だ」と訴えた。

 2005年から独立系メーデーを行っている「フリーター全般労組」(東京都)によると、今年連携を図っている独立系メーデーは札幌、京都など全国13カ所を数える。名古屋のイベントはその皮切りで、「LOVE&ビンボー春祭り・アースデイあいち2008」と銘打った。

 環境や貧困など分野が異なる20近い市民団体がかかわり、参加者の世代もさまざま。互いを結び付けるのは「社会的弱者が不安定な生活を強いられ、人間として生きる権利が脅かされている」との共通認識だ。

 デモには奇抜な着ぐるみ姿の若者を含め、約100人が参加。「貧乏は悪くない」「再チャレンジはどうなった」「貧困は自己責任ではない」などと訴えた。運営に携わった中区のアルバイト男性(29)は「さまざまな人たちが楽しく参加しやすい運動が狙い。沿道の人が自分たちのデモに驚いてくれるだけでも意味がある」と話した。

 独立系メーデーについて、県労働組合総連合の関係者は「非正規労働者は自分たちの考えを主張する場所が少ない。権利を主張できる機会が増えることはいいことではないか」と歓迎する。また、連合本部が初の「非正規労働メーデー」を開くなどの動きもある。

 (北村剛史)

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20080428/CK2008042802007125.html?ref=rank

LOVE & ビンボー 春祭り

2008年04月27日 | 2008 4・27 LOVE&ビンボー大作戦
名称: LOVE&ビンボー春祭り・アースデイあいち 2008
日時: 2008年4月27日(日)10:00‐日没ぐらい(雨天決行)
場所: 若宮大通り公園(地図へのリンク)
協働開催 反貧困名古屋ネットワーク アースデイあいち実行委員会
アースデイあいち実行委員長: 樫村愛子(愛知大学文学部社会学科助教授 ラカン派協会理事)
ホームページ: http://earthday-aichi.net/

15:30より『愛と貧窮の大行進』出発予定!!!

増殖中!? アースデイ愛知2008について。
LOVE&ビンボー春祭りアースデイあいち2008

反貧困ネット・mixiはコチラ
協働相手のアースデイあいち・mixiはコチラ

LOVE&ビンボー春祭りアースデイあいち2008同時(協働)開催


タイムテーブル(予定)
10:00 ひらき座太鼓
10:10 主催者挨拶(アースデイあいち)
10:30 ネイチャーストーン演奏
12:00 主催者あいさつ(なごやPネット)
12:30 炊き出し。
13:00 演奏(えぐれささしま、板谷信彦、眼我真)
13:30 言葉ズーカの詩の朗読
14:50 大行進前集会。
15:30 大行進出発。
17:00 会場撤収。


物々交換市(提供: TESHIOとイニュニックのみなさん
皆様が持ち寄ったものを、他の人の持ち寄ったものや、ワークショップ、一芸などと交換しましょう。当日、主催者は、物々交換の価値の目安として、出展物をおおまかに「これくらいの価値」と評価しますが、それを他の人の持ち寄ったものと、どう交換するかは自由です。ワークショップや芸(歌など)の場合は、それぞれの出し物を、お客さんが持ち寄ったも(たとえば、おにぎり、お菓子、タオル、缶詰、作品、本、技術、知恵、自転車など)のと交換します。お金を介在させずに、いろいろな取引を行います。そういった意味で、参加費・出店料は一切無料です。わらしべ長者コンテストも企画中?!

LOVE&ビンボーアースマーケット(提供: アースデイあいち事務局
手作りの品、アート作品、古着、CDやDVD、おやつの販売、古本などの販売物から、詩の弾き語りやNPOの活動紹介、ジャンベのワークショップまで、なんでもそろっている大きな地球市場です。出店者募集中。詳しくは090-6098-8512 まで。

喫茶チャランケ(提供: なごやアイヌ語に触れよう会
「チャランケ」とは、日本の先住民族アイヌの伝統的な紛争解決方法で「言葉をおろす」という意味のアイヌ語です。民族問題や生活のことなど、社会問題から今夜のおかずの話題まで、薬草茶を飲みながら話をしましょう。

愛と貧窮の街頭大行進(提供: 反貧困名古屋ネットワーク)
地球規模の大モンダイである環境と貧困!! この切っても切れない地球規模のふたつの大問題について、お互いに協力して、たのしくおかしく街頭を行進しましょう!! このままの地球はイヤン!!!(出発は15:30頃を予定)

愛のあるビンボー大舞台(出演: えぐれささしま、言葉ズーカ、他多数)
LOVE&ビンボーを合言葉に、地元名古屋で活躍する新進気鋭のアーティストが勢ぞろい。近所のアーティストがそろえばCO2の排出も少なくてエコロジーでエコノミーだがね。メジャーにはない濃さがあるでよ、聞いとかな損するがね。みんなあつまってちょう!!


このほかにも、炊き出し(反貧困名古屋ネットワーク)、ビンボー&エコ路地ーカフェ、ビックイシュー販売、だいたい100円なんでもマーケット(しゅうろうじつ)、オリジナルグッズ販売(氷河期世代ユニオン)、ジャンベのワークショップ、労働生活相談(愛知連帯ユニオン)など多数。




賛同人・賛同団体
笹島日雇労働組合、しゅうろうじつ、ST合同労組、野宿労働者の人権を守る会氷河期世代ユニオン愛知連帯ユニオンなごやアイヌ語に触れよう会自由と生存のメーデー08実行委員会アースデイあいち2008実行委員会、生存のためのメーデーin広島2008実行委員会、KYメーデー実行委員会
東海民衆センター、スタンダード・バキューム石油自主労組中京分会連、東海合同労組

山田昭義(AJU自立の家)、鄭秀永(在日外国人の年金差別をなくす会)、Esaman(Ainu puyarA)、金安弘(不戦ネット)、平山良平(<ノーモア南京>・名古屋の会)、池住義憲(自衛隊イラク派兵訴訟の会)、島しづ子(日本基督教団名古屋堀川伝道所)、川上栄光(カトリック司祭)、林正史(ささしま共生会)、高木栄子(笹島人権センター)、福永求武(元愛高組委員長)、田中博一(日本アラブ未来協会)、桐村剛、酒井徹、李誠姫(合田さんを支える会)、大野萌子(精神病者集団・0の会)、大隈了務(西山浄土宗僧侶)、磯貝治良(在日朝鮮人作家を読む会)、酒井正雄(しゅうろうじつ)、藤井克彦(笹島診療所)、東岡牧(笹島診療所)、斉藤亮人(名古屋市議)森弘典(弁護士)、山口素明(予備校講師)、永瀬ユキ、さとうしゅういち(社会市民連合事務局長)

(実行委員会形成団体)
笹島日雇労働組合、しゅうろうじつ、ST合同労組、野宿労働者の人権を守る会、氷河期世代ユニオン、愛知連帯ユニオン、なごやアイヌ語に触れよう会、アースデイあいち事務局


アースメーデーあいち2008協働宣言

今年の私達のアースデイは、貧乏人にも優しい地球を目指します。
今年のアースデイはLOVE&ビンボーで行こう!!
貧困と環境を考えるアースメーデーだ!!
環境と貧困は地球規模の大問題!!
4/27はLOVE&ビンボー大作戦!!
このままの世界はイヤン!!

NO 貧困~名古屋行動集会(9)東京で雨宮処凛さんと考えた運動のこれから・後編

2008年04月18日 | 2008 4・27 LOVE&ビンボー大作戦
NO 貧困~名古屋行動集会(9)東京で雨宮処凛さんと考えた運動のこれから
Esaman2008/04/18

http://www.news.janjan.jp/living/0804/0804170095/1.php

エノアールとふぇみんの物々交換カフェ
 私達の座っていたブルーシートの目の前に、無料のイカ焼きのテントがあり、とてもいいにおいがしていたので、話が終わってから並んで食べようとしたところ、ちょうど自分の一人前のところで品切れになってしまいました。非常に残念だったのですが、そのとなりで物々交換カフェをしている人たちのところで、飴玉と交換でかなり珍しいお茶をいただきました。

 エノアールは、代々木公園のブルーテント村にある物々交換カフェだそうです。絵のある、カフェーだからエノアールだそうです。テント村では、もともと物々交換が行われていたのですが、物々交換がコミュニケーションになっていて、情報も交換されていました。エノアールは、そのような人たちの溜まり場としてはじめられました。いまは公園内だけの交流ではなく、公演の外のひとたちとの交流の場所にもなっているとのことでした。

 お話を聞いていて、たしかに物々交換は、コミュニケーションを必然的に伴うものなので、交流の機会、とくに普段はかかわりのない外部の人たちとの交流にはちょうどよいと思いました。しかも物々交換には税金もかからないので、いい面が多いですね。名古屋のLOVE&ビンボー春祭りでも、本格的な物々交換市が予定されていますが、物々交換カフェでやっていた飲食物との交換は、手軽で面白いと思いました。

『一般の』お客さんの話

 会場にお客としてきていた、活動関係者でも業界人でもない人から、何人かから話をききました。

Q:どのような経緯で参加したのですか?

 知り合いの弁護士から紹介されました。

Q:普段はこのような催しに参加されますか? 参加することに抵抗はなかったですか?

 普段はまったく参加しません。メーデーなどは参加するのにやや抵抗があります。政治集会のようなものは少し怖い感じがします。今回参加してみようと思ったのは、お世話になった弁護士からの紹介であったのと、貧困の問題は自分に身近な問題だからです。たのしそうな企画もあったので参加がしやすかったです。

Q:今後も参加したいと思われますか?

 実際に参加する前は、どんなところだろうという不安もあったのですが、来てみたら身近な話題が多くて、専門的でかわらない話でもありませんでしたし、とてもよかったです。参加しているいろいろな団体のことも伺えて楽しかったです。普段は活動には参加していませんし、これからもすることはないと思いますが、このような催し物には参加したいと思います。

 何人かにもこのようなお話を聞いたところ、来てみようと思ったきっかけは、いろいろな企画があること、楽しそうであること、街頭アピールのともなう反対集会ではないこと、などがあがりました。また、聞いた相手は職場の同僚や弁護士などが多く、集会や活動関係で知り合ったとか、街頭でチラシを見て、というパターンは皆無でした。このような催し物を企画するときに、『活動家』のもつ『左翼幻想』というべきものとして、

街頭で、
名もない人々が、
世の中をかえるために、
結集してきて、
なにか(革命?暴動?世直し?)がおこる、

 というような傾向の話が、打ち合わせの中から垣間見られることがあるのですが、実際にはそのようなことが起こることは非常に稀であって、人が多く参加するのは、無難で中庸なものなのではないか、と思いました。活動家ではない人の話を聞いていると、上記の項目の反対のことのほうが、現実の参加率が高そうです。

 少し年上の活動家の生徒たちは、政治的な課題をめぐって、実際に街頭に人があふれていた時代の臨場感のようなものを夢見ているのかもしれませんが、いまそれを昔のスタイルで実現しようとするのは、まさに『ナンセンス』なのでしょう。これは『運動』を展開するにあたって、猛省すべきことのように思います。

 そうこうしているうちに、日も傾いてきて、少し寒くなってきたので、会場を後にしました。この時期は日のあたっている間は暖かいですが、さすがに風が吹いたり日が傾くとまだまだ寒いです。ですが、3月末という時期は、桜もさいており、ブルーシートを広げ、座るのにちょうどよい季節だと思います。

 また東京の反貧困ネットワークは、いろいろな団体が、お店を出すだけではなく、展示であったり、相談窓口の提供や、ブルーシートを広げた休息所の提供であったりと、様々な形で参加しており、関係者の幅の広さが魅力であるとも思いました。全体的な雰囲気が、赤旗祭りのような感じがしたのも事実ではありますが、そのようなスタイルは、会場のお客から聞いた印象からもわかるとおり、連帯スピーチや決意表明ばかりの『集会』よりも、一般の人たちが足を運びやすいのも事実でしょう。これからも、このようなフェスタが開催されるとよいと思いました。

エノアールとふぇみんの物々交換カフェ
 私達の座っていたブルーシートの目の前に、無料のイカ焼きのテントがあり、とてもいいにおいがしていたので、話が終わってから並んで食べようとしたところ、ちょうど自分の一人前のところで品切れになってしまいました。非常に残念だったのですが、そのとなりで物々交換カフェをしている人たちのところで、飴玉と交換でかなり珍しいお茶をいただきました。

 エノアールは、代々木公園のブルーテント村にある物々交換カフェだそうです。絵のある、カフェーだからエノアールだそうです。テント村では、もともと物々交換が行われていたのですが、物々交換がコミュニケーションになっていて、情報も交換されていました。エノアールは、そのような人たちの溜まり場としてはじめられました。いまは公園内だけの交流ではなく、公演の外のひとたちとの交流の場所にもなっているとのことでした。

 お話を聞いていて、たしかに物々交換は、コミュニケーションを必然的に伴うものなので、交流の機会、とくに普段はかかわりのない外部の人たちとの交流にはちょうどよいと思いました。しかも物々交換には税金もかからないので、いい面が多いですね。名古屋のLOVE&ビンボー春祭りでも、本格的な物々交換市が予定されていますが、物々交換カフェでやっていた飲食物との交換は、手軽で面白いと思いました。

『一般の』お客さんの話

 会場にお客としてきていた、活動関係者でも業界人でもない人から、何人かから話をききました。

Q:どのような経緯で参加したのですか?

 知り合いの弁護士から紹介されました。

Q:普段はこのような催しに参加されますか? 参加することに抵抗はなかったですか?

 普段はまったく参加しません。メーデーなどは参加するのにやや抵抗があります。政治集会のようなものは少し怖い感じがします。今回参加してみようと思ったのは、お世話になった弁護士からの紹介であったのと、貧困の問題は自分に身近な問題だからです。たのしそうな企画もあったので参加がしやすかったです。

Q:今後も参加したいと思われますか?

 実際に参加する前は、どんなところだろうという不安もあったのですが、来てみたら身近な話題が多くて、専門的でかわらない話でもありませんでしたし、とてもよかったです。参加しているいろいろな団体のことも伺えて楽しかったです。普段は活動には参加していませんし、これからもすることはないと思いますが、このような催し物には参加したいと思います。

 何人かにもこのようなお話を聞いたところ、来てみようと思ったきっかけは、いろいろな企画があること、楽しそうであること、街頭アピールのともなう反対集会ではないこと、などがあがりました。また、聞いた相手は職場の同僚や弁護士などが多く、集会や活動関係で知り合ったとか、街頭でチラシを見て、というパターンは皆無でした。このような催し物を企画するときに、『活動家』のもつ『左翼幻想』というべきものとして、

街頭で、
名もない人々が、
世の中をかえるために、
結集してきて、
なにか(革命?暴動?世直し?)がおこる、

 というような傾向の話が、打ち合わせの中から垣間見られることがあるのですが、実際にはそのようなことが起こることは非常に稀であって、人が多く参加するのは、無難で中庸なものなのではないか、と思いました。活動家ではない人の話を聞いていると、上記の項目の反対のことのほうが、現実の参加率が高そうです。

 少し年上の活動家の生徒たちは、政治的な課題をめぐって、実際に街頭に人があふれていた時代の臨場感のようなものを夢見ているのかもしれませんが、いまそれを昔のスタイルで実現しようとするのは、まさに『ナンセンス』なのでしょう。これは『運動』を展開するにあたって、猛省すべきことのように思います。

 そうこうしているうちに、日も傾いてきて、少し寒くなってきたので、会場を後にしました。この時期は日のあたっている間は暖かいですが、さすがに風が吹いたり日が傾くとまだまだ寒いです。ですが、3月末という時期は、桜もさいており、ブルーシートを広げ、座るのにちょうどよい季節だと思います。

 また東京の反貧困ネットワークは、いろいろな団体が、お店を出すだけではなく、展示であったり、相談窓口の提供や、ブルーシートを広げた休息所の提供であったりと、様々な形で参加しており、関係者の幅の広さが魅力であるとも思いました。全体的な雰囲気が、赤旗祭りのような感じがしたのも事実ではありますが、そのようなスタイルは、会場のお客から聞いた印象からもわかるとおり、連帯スピーチや決意表明ばかりの『集会』よりも、一般の人たちが足を運びやすいのも事実でしょう。これからも、このようなフェスタが開催されるとよいと思いました。


◇ ◇ ◇

反貧困フェスタ2008
反貧困ネットワーク反貧困名古屋ネットワーク
全国独立系「ゴールデンメーデーウィーク」
LOVE&ビンボー春祭りアースデイあいち2008
日時:2008年4月27日(日)10:00日没ぐらい(雨天決行)
場所:若宮大通り公園
実行委員長:樫村愛子(愛知大学文学部社会学科助教授 ラカン派協会理事)
主催:アースデイあいち実行委員会反貧困名古屋ネットワーク
 2008年の愛知のアースデイは異なる主催者、異なる会場で2週にわたって、2回開催されます。
増殖中!? アースデイ愛知2008について。

LOVE&ビンボー春祭りが新聞にも紹介されました。

2008年04月18日 | 2008 4・27 LOVE&ビンボー大作戦
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080417dde001040018000c.html

知りたい!:自由と生存 Yo! フリーター、派遣もメーデー
 ◇独立系、デモはラップで
 デモはラップミュージックに乗って、打ち上げはDJのいるクラブで--。今や非正規労働者が2人に1人を占める20~30代のフリーターや派遣の若年労働者たちが、全国でユニークなメーデーを企画している。不安定な低賃金労働の中で、自ら「自由と生存」を求める声を上げ始めた。【東海林智】

 メーデーの起源は1886年5月1日。米シカゴを中心に、労働組合が8時間労働制を求めデモをしたのがきっかけとされる。日本では1920年に第1回メーデーが東京・上野で開かれた。その後、長年にわたり労働組合のナショナルセンターである連合や全労連、全労協が5月1日に中央メーデーを開催してきた。最低賃金法の制定などやむにやまれぬ労働者の声を集めて始まったメーデーだが、組織率の低下とともに参加者の減少や大会の形骸(けいがい)化が指摘されてきた。

 若年者メーデーの先駆けとなったのは、首都圏でフリーターなど若年の非正規労働者を中心にした組合「フリーター全般労組」(大平正巳委員長)。2005年から「自由と生存のメーデー」を掲げ、今年で4回目となる。昨年のメーデーには約430人が参加した。山口素明書記長は「僕たちにはどこからも声はかからない。声を上げる場は自分たちで作るしかなかった」と語る。

 開催スタイルは独特だ。デモはトラックの荷台でDJが音楽を流し、踊りながら主張を訴える。シュプレヒコールは労働、生活、平和など多様にアピール。「非正規を使い捨てにするな」と怒り、「家賃を下げろ」「生きさせろ」と訴え、「すべての労働者は団結して闘うぞ」と定番のコールも。打ち上げはシンポジウムなどをメーンに、クラブでのパーティーで締める。

 今年は若年者が中心となる各地の団体が、4月27日~5月4日に東京、愛知、京都など全国8カ所でメーデーを開催する。タイトルは「LOVE&ビンボー春祭り」(名古屋)、「KY(くまもと よわいもの)メーデー」(熊本)などとユニークだ。「恩恵としての祝日よりも、権利としての有休を!」(京都)と長いタイトルもある。フリーター全般労組も、各地に代表団を派遣するほか、よく似た形式で開かれるドイツのメーデーにも仲間を派遣する予定だ。

 一方、既成のナショナルセンターも、連合が非正規労働メーデーを計画するなどの動きもある。フリーター全般労組の山口書記長は「格差、貧困が世の中の論点となってきたことから若者たちが声を上げる動きが広がってきた。一緒に声を上げよう」と呼びかける。

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 ◆各地で予定されているメーデー◆

 <独立系メーデー>

4月27日 名古屋 LOVE&ビンボー春祭り

  29日 熊本  KY(くまもと よわいもの)メーデー

  29日 札幌  自由と生存の連帯メーデー

  29日 京都  恩恵としての祝日よりも、権利としての有休を!

5月 1日 福岡  フリーター/貧民メーデー

   2日 広島  生存のためのメーデー2008in広島

   3日 東京  自由と生存のメーデー2008

   4日 仙台  仙台メーデー

 <ナショナルセンター>

4月26日 連合  代々木公園

(非正規労働メーデーも)

5月 1日 全労連 代々木公園

   1日 全労協 日比谷野外音楽堂

毎日新聞 2008年4月17日 東京夕刊

NO 貧困~名古屋行動集会(8)LOVE&ビンボー春祭りのアーティスト

2008年04月14日 | 2008 4・27 LOVE&ビンボー大作戦
NO 貧困~名古屋行動集会(8)LOVE&ビンボー春祭りのアーティスト
Esaman2008/04/14

http://www.news.janjan.jp/area/0804/0804034152/1.php

徳林寺という禅寺で、4月27日に予定されている「LOVE&ビンボー春祭り」に出演予定のミュージシャン、眼我真さんと偶然あいました。『勝手舞台』というものが設置されていて、眼我さんは、その舞台で演奏をしていました。そこで、お話を聞きしました。

 名古屋市天白区に相生山(あいおいやま)という名前の小高い山があります。天然記念物である陸生のホタル、ヒメボタルが生息している緑豊かなところです。周辺地域は住宅地として開発されていて、それなりに開けているのですが、この山の上はあまり開発の手が入っておらず、とても静かでよいところです。

 4月6日、その山の上にある徳林寺という禅寺の花祭りに出かけたところ、「LOVE&ビンボー春祭り」に出演予定のミュージシャン、眼我真さんと偶然あったので、話を聞きました。花祭りの会場には『勝手舞台』というものが設置されているのですが、眼我さんは、その舞台で演奏をしていました。ギターを鳴らしながら、独特の間合いのある、曲と微妙にあっていない感じの歌を、延々と歌います。なんともいえない味のある演奏です。


Q:眼我真さんは、何者なのですか?
A:本名は荒金誠といいます。現在は、平日はサラリーマンをしつつ、土日は自分の店でカレー屋(インド料理ガンガー)をやっています。カレー屋は、心の中での本業です。

 カレー屋は16年前からはじめました。はじめは名古屋市博物館の前に画廊を兼ねた店を構えていましたが、12年前に平針に自宅をかねた店舗を開店しました。7年前に博物館前のお店は閉じて、平針のお店をやっていましたが、最近、お客も減ったのと、音楽をメインの活動にしたくなったので、現在はシンガーソングライターとして活動しています。活動しているといっても、好きで歌っているだけで、プロではありません。

Q 音楽活動をはじめることになったきっかけは?
A:音楽活動は、30年ほど前のハタチのころに、会社の忘年会で歌わされて以来トラウマになっていました。長い間、音楽に触れずにいて、カレー屋をしている合間に、文章を書いたり、絵本をつくったりしていました。2年ほど前の2月2日に、友人からギターをもらったことをきっかけに始めることにしました。音楽は完全に50歳を過ぎてからの手習いです。

 音楽をはじめてみると大変面白く、数ヵ月後の5月には『わらって吹き飛ばせ』『金がないシリーズ』などを発表できるようになりました。もともと詩をつくったりしていたので、曲をつくるのは簡単でした。

Q:そんなに簡単に作曲できるものなのでしょうか?
A:どうなんでしょうか。最初は、コード進行が簡単な作曲家の歌をまねて練習していました。すぐに歌える気がしたので、替え歌のような感じで作った歌を、3月の終わりにはお店でライブをしました。そのときに歌った歌が『金がない』という歌で、とにかくお金がない。何故かわならないけど金がない。お客も来ない、という歌でした。そのうちが楽しかったのでしょうか、聴きに来ていた子供が聞いたあとにすぐに歌っていました。また、後日、その子供が『金がない、わっはっはっ』と学校で歌って、ご両親が先生から『なにかあったんですか』と聞きにこられる、というハプニングもありました。

Q:音程が合っていないような気がするのですが?
A:あっていません。最近音符をかけるようになったので、曲を音符に書いています。でも、音感のある人の話では、実際の曲とは全く違った音符になっているそうです。曲とは違う音符をみて演奏すると、違うものになってしまうので、見ないようにしています。それでも、あんたほどギターがヘタでも熱唱する人はいないので、練習とかは気にせずに続けたほうがいいとよく言われます。カレー屋さんのお客には、ギタリストや音楽家の人も沢山いるのですが、みなさんいいといってくれます。

Q 大変な勢いで製作されていますね。
A:1年半で105曲つくりました。11ヶ月で16枚のCDを出して、現在ベスト版が2枚あります。いずれギネスに挑戦したいと思っています。

Q:CDはいくらですか?
A:CD付きカレー1000円。CD1枚500円。カレーは700円です。

Q:実際の曲を何曲かお願いします。
A:NO59 『タンドールチキン』

タンドール、すみをおこして、あたためろ
換気扇を回せ、ファン、ファン
スパイスにまぶした、鳥肉、テカテカと赤いアブラをたらして
タンドールで焼かれています
換気扇を回せ、ファン、ファン
煙が部屋を曇らせる、アァ
換気扇を回せ、ファン、ファン
たのしいね、タンドールをあたためろ
チキンをテカテカに焼け
……

NO.95『ザ・座禅』

(ギターを使わずに手拍子で歌う。本当は木魚がよいとのこと)

ザ・ザ・ザ・ザ・座禅
ム・ム・ム・ム・無心

なによりも、むずかしい
なにももとめず、そのさきには、なにもなあい

無・無・無・無
無・無・無・無

だれでも、2・3回やれば、こなくなる
なにかを求めて来るからだ
和尚が、そういっていた

無・無・無・無
無・無・無・無

無心
そのさきには、なにもない
……

 この歌は、会社の同僚が鬱になってしまった時に、その友人が座禅に興味をもったので、一緒について座禅をしにいったときの体験をもとに歌ったものです。歌詞の中の『2、3回でこなくなる』というのは、最初の座禅が終わったときに、住職が言い出したことです。何かを期待してくる人は、あまり続かない、ということでした。聞いたときは、はじめたばかりなのに、なにを言い出すんだろう、と思っていましたが、その言葉は本当で、友人のほうは本当に2回ほどで来なくなって、座禅に何の期待もしていなかった自分は、いまでもお寺に通って座禅をしています。

 何がある、というわけではないのですが、座禅をして、そのあとに一緒に食事をしながら話をするのが楽しいです。こころがリセットされるような気がします。いまのように忙しい時期(花祭りの準備で忙しかった)は、座禅はお休みしていますが、しばらくして落ち着いたら、また通いたいと思っています。春は出会いの季節でわかれの季節、生まれるものもあれば、消えてゆくものもある。

Q:タンドリーチキンの歌は、実際に作っている情景が眼に浮かびます。
A:これはお店でタンドリーチキンを作っているときに作った曲です。自分の曲は、殆どが実際に経験したことがもとになっています。曲に出てくる人も実在の人物です。想像で曲をつくったりするのは苦手です。

Q:曲にナンバーがついていますね?
A:全曲ナンバーがついています。何番目の曲を歌ってくれ、といわれれば、すぐに歌うことができます。人間ジュークボックスのようなものです。全ての曲が作成年月日順に名前がついています。

Q:そんなに一瞬で曲ができるものなのですか?
A:自分はメロディーとか和音がわからないので、ICレコーダーに録音してから、曲に起こします。曲をつくるのは数分でできます。曲を作ったあとに、長い時間をかけて音符に起こします。この作業がとても長い時間がかかります。

Q:何故カレー屋を始められたのですか?
A:サラリーマンがイヤだったので、食べ物屋なら食いっぱぐれないだろうと思ってはじめました。料理学校にいっていない人は、2年間の実務経験がないと調理師免許が取れないので、2年ほど中華料理屋で修行をしました。そのあと、インドに何ヶ月が修行にいってカレーのことを勉強しました。インドに修行にいったのは、たまたま、女房がインドに留学したことがあって知り合いがいたからです。特にこだわりがあったわけではなくて、女房が留学したところがフランスだったら、フランス料理を勉強していたと思います。実際にインドで修行した期間はそれほど長くはありませんが、水戸黄門の印籠のようなもので、これがあると人は納得してくれるんです。
(筆者注:眼我さんの作るカレーは十分おいしいです)

Q:最後に、LOVE&ビンボー春祭りに向けて一言。
A:ゴキブリは、日本では忌み嫌われていますが、北海道では出ませんね。出ない地域の人は、実物を見ると驚きます。でも東北のほうでは、本当に時々出るものだったようです。非常に珍しいので、むかしは台所の神様のような扱いをうけていた、ということを、どこかで聞きました。あと、フランスなどの寒い地域でも、似たような習慣のようなものがあると聞きました。その話に触発されて、名古屋のゴキブリが東北を目指して旅立つという小説をいま書いています。

 この話のように、世の中、どこかで非常に嫌われているものでも、ありがたがられる場所もあるものです。LOVE&ビンボー春祭りは、名前といいコンセプトといい、自分のためにあるようなお祭りです。ガンガーで歌うのも楽しいですが、このおまつりのように外で歌うのも楽しいです。でも、自分にぴったりのコンセプトの場所で歌うのはもっと楽しいです。誰にでも、しっくりはまる場所があるものなので、無理せずに楽しく生きていきたいですね。

 眼我さんは、4月27日のLOVE&ビンボー春祭りでは、LOVE&ビンボーの歌を作曲する予定とのことでした。東京などで活躍するメジャーアーティストではなくて、眼我さんのような、地域で活動する味のあるアーティストを主役にできるようなお祭りは、貧乏人にもやさしく、結果として環境負荷もフトコロ負荷も少なくて、よい人選だと思いました。また、メジャーなアーティストはイベント後に帰ってしまいますが、眼我さんは地元に住んでいるので、イベント後の関係の継続性も期待できます。LOVE&ビンボー春祭りが、地元で活躍する人たちを発掘できる活動になってゆくと良いと思います。

問合せ先
インド料理店ガンガー内 眼我真
愛知県日進市梅森町植松661-6 052-806-5570

4月27日 LOVE&ビンボー春祭り アースデイあいち2008
http://blog.livedoor.jp/ed_aichi_net/
http://blog.goo.ne.jp/nagoya_p_net

◇ ◇ ◇

NO 貧困~名古屋行動集会(7)『反貧困フェスタ』に向けてアースデイと協働
NO 貧困~名古屋行動集会(6)耳に痛い市民の声聞いて運動の進め方を工夫
NO 貧困~名古屋行動集会(5)女性が見た移民、非正規雇用、在日の女性苦しめる貧困の背景
NO 貧困~名古屋行動集会(4)「貧困は自己責任じゃない」と街頭で訴えNO 貧困~
名古屋行動集会(3)本集会・お互いの「いきにくさ」を報告

NO 貧困~名古屋行動集会(2)集会前座・路上開放コンサート
NO 貧困――名古屋行動集会(1)準備編・横断幕に思いを込める

NO 貧困~名古屋行動集会(7)『反貧困フェスタ』に向けてアースデイと協働

2008年04月10日 | 2008 4・27 LOVE&ビンボー大作戦
NO 貧困~名古屋行動集会(7)『反貧困フェスタ』に向けてアースデイと協働
Esaman2008/04/13

http://www.news.janjan.jp/area/0804/0804034152/1.php

3月末、反貧困名古屋ネットワークと、アースデイあいちとの合同作戦会議が、名古屋市内で行われました。『貧困問題』と『環境問題』。いわれてみれば『同じ問題』ではありますが、関わっている人達の層が全く違うこの2つの運動体の協働が、果たしてどのような『祭り』を作ってゆくのか、注目したいと思います。



 3月22日、反貧困名古屋ネットワークと、アースデイあいち事務局との合同の作戦会議が、名古屋の中心部のロフトにある会議室で行われました。

 反貧困名古屋ネットワークは、長い準備期間を経て、昨年6月に野外集会と屋内講演会を行い、旗揚げを行いました。この間、デモを伴う集会を1回(貧困はイヤン・街頭大行進)、講演集会を1回(貧困と移民・女性を考える)行いました。


 反貧困ネットワークのとりくみは、徐々に拡大をしていますが『市民運動』の界隈の人たちだけが集まっても、それほど広く一般の人たちに対する理解が広まるわけではない、というのが、さいきんの課題として浮上していました。

 東京の反貧困ネットワークは、弁護士の人たちも多数参加していて、小学校を借り切って反貧困フェスタなどを開催するほどの、広い動員力をみせていますが、野宿当事者も多い名古屋の反貧困ネットワークでは、そこまでの力はまだありません。

 名古屋のアースデイあいちでは、2004年に万博反対派と賛成派が協働してアースデイを開催して以来、2005年には万博会場内で、反対派の人も参加してのアースデイを行い、2006年はボランティアスタッフの活躍により大きなイベントとなりましたが、2007年には2つの会場に分かれて開催したという経緯があります。

 アースデイは、特に東京などでは、どうしても大企業や行政、環境省などの方向を向いた、大味なものが多いという印象がぬぐえませんが、名古屋では、顔のみえる距離感で、小さなことを大切にしたいという人たちの動きも熱心にあるようです。

 とくに今回、フェアトレードや自然農に取り組んでいる人達や、大学の先生達などから、環境問題は、実は第三世界の貧困問題なのですが、そのことを『自分達の課題』として扱うには、とくに『第三世界』からの移民の多い名古屋の場合、地域の人たちの貧困問題を同時に解決していかないと、とても偽善的な運動になるのではないか、という声が上がっていて、今回の共同に結びついたとの事でした。


 とはいえ、根は同じ問題と、お互いに頭で分かっていても、実際に現場で携わっている人達の『ノリ』は、相当に違うものになります。この会議でも、反貧困ネットも、アースデイも、それぞれに年齢も、携わってきた運動も違う人たちが、それぞれの問題意識を持ち寄りながらお互いに連携できることを提案しあう、たいへん面白いものになっていました。

 とくに、あまり細かい活動内容について、いろいろと具体的な意見を出し合うと、かなり話が長くなってしまうので、お互いに現場で強調しあえることを出し合う、ということに絞って話をしよう、という提案がされる一幕もありました。

 また、この日の会議には出席されていなかったのですが、イベントの実行委員長には『ネオリベラリズムの精神分析』などの著作のある愛知大学の樫村愛子先生を迎えるとのことでした。社会学の分野では著名な方ではありますが、貧困運動や環境問題についての運動の現場から考えると、意外な人が実行委員長になっていて、今後、どのような発言をされるのか、とても気になるところでした。

 今回の開催期日も、お互いの歩み寄りの意思表示として、アースデイとして認知されている4月21日と、労働者の祭典であるメーデーの5月1日の、ほぼ中間の4月27日が選択されています。

 『貧困問題』と『環境問題』。いわれてみれば『同じ問題』ではありますが、関わっている人達の層が全く違うこの2つの運動体の協働が、果たしてどのような『祭り』を作ってゆくのか、今後に注目したいと思います。


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NO 貧困~名古屋行動集会(6)耳に痛い市民の声聞いて運動の進め方を工夫
NO 貧困~名古屋行動集会(5)女性が見た移民、非正規雇用、在日の女性苦しめる貧困の背景
NO 貧困~名古屋行動集会(4)「貧困は自己責任じゃない」と街頭で訴えNO 貧困~名古屋行動集会(3)本集会・お互いの「いきにくさ」を報告
NO 貧困~名古屋行動集会(2)集会前座・路上開放コンサート
NO 貧困――名古屋行動集会(1)準備編・横断幕に思いを込める

NO 貧困~名古屋行動集会(6)耳に痛い市民の声聞いて運動の進め方を工夫

2008年04月09日 | 2008 4・27 LOVE&ビンボー大作戦
NO 貧困~名古屋行動集会(6)耳に痛い市民の声聞いて運動の進め方を工夫
Esaman2008/04/04

http://www.news.janjan.jp/area/0804/0803233382/2.php

名古屋で反貧困ネットワークの運動を展開する団体が、より幅広い参加者を求めて、「普通の人」たちから、運動への注文を聞いてきた。彼らが指摘した〝問題点〟は、「何でも反対、には乗っていけない」、「会場で発言を強制されるのはイヤだ」など、主催者側に耳の痛い内容だった。同ネットワークはこうした声を、4月27日の集会に活かしてゆく考えだ。


目次
1.「普通の人」がイヤがる「何でも反対」
2.具体的な主張には幅広い共感の手応え

具体的な主張には幅広い共感の手応え

●評価されている点
 いろいろと、耳の痛い話が多かったのですが、反貧困ネットワークについては、良い評価も、幾つかいただきました。

○ホームレスの人たちの参加があるのは大変良い。普段、接点がないので、こういったお祭りが、話をできるきっかけになると良い。
○何かに「反対」では参加できないけれど、貧乏人という接点で集まるなら、自分も同じなので共感できる。
○炊き出しをみんなで食べながら出し物を見るというのは、主義主張は別としても楽しそうなので参加してみたい。
○貧乏人はわるくない、というのは正しい。
○もってきた弁当を、座って食べられるスペースがあるといい。

 ここしばらくの聞き取りでは、特に、炊き出しをみんなで演目を見ながら食べる、という行為は、思いのほか、好印象があったようです。また、ホームレスに対するマイナスイメージも、聞いた対象の特性かもしれませんが、あまりみられませんでした。それより、「支援」の側の習性に、参加を敬遠させる要素があったようです。

 それなりの数の方が、貧乏人が集まることには興味があって、貧乏人が悪いわけではない、というのも納得できる主張のようです。広がりに限界があるのは、主張の方向性ではなくて、自分達の表現方法に原因があるのではないか、というのが、現在のところの反貧困名古屋ネットワークでの結論です。

 自分たちの活動を、「大衆行動・市民運動」と自認しつつも、実はちっとも「大衆的・市民的」ではないことが、ハードルになっているとも言えます。

 このような聞き取りの教訓から、現在、反貧困名古屋ネットワークでは、以下のような方針で、4月の行動に望もう、と協議を進めています。

○マイクを使わなくても参加ができる形を
 「参加した人、すべてが主役」という考えは、理念としてはいいとしても、その具体化が「マイクを回す」というのは、方法が乱暴なようです。それよりも、話がヘタな人でも参加していると実感できるような仕組みが大切です。
○旗指物は控えめに
 デモには、どんな旗を持っていってもいいと思いますが、マイク周辺の旗は、少し考えた方がいいでしょう。
○「反対」を連呼しない。横断幕もよく考える。
 貧困問題では「反対」するのはヘンだ、という声には一理あります。デモや市民運動の多くが「反対するだけで何もしていない」「反対することが目的になっている」という印象を持たれているようですし、実際、反対と声を出しただけで「やることはやった」という感じになっている人も見受けられます。一方、貧乏人は悪くない」「俺達は困っているぞ」「派遣会社はいい加減にしろ」など具体的なものは、多少、無茶なことをいっても参加者には受け入れられるようです。具体的な主張が大切なようです。

LOVE&ビンボー春祭り(アースデイあいち2008と協働開催)

日時: 2008年4月27日(日)
場所: 若宮大通公園・カラク時計周辺で
フリーマーケット、物々交換市、労働相談窓口、だいたい100円マーケット、ビンボー&エロ路地ーカフェ、ジャンベワークショップ、詩の朗読などを予定。

http://blog.goo.ne.jp/nagoya_p_net/