高校生の頃、左足で中段の蹴りを出すと、左股関節がポコッとかパキッとか鳴っていた。
周りの悪友達が笑い出すほどだったから、結構な音量だったわけだ。
蹴りについては全く練習しなかった時期も多少はありつつ、今はもう膝蹴りと前蹴りぐらいで、複雑なコンビネーションなどとは縁遠くなった。
そして左中段蹴りの音は、相変わらず鳴り続けていたのである。
ところが8月も終わりかけた頃に、この音が鳴らない動きが出来るようになってきた。
どうやら左足よりも、軸足側の右の股関節への乗り方に問題があったようなのだ。
で、やはりというか、音が鳴らない方が蹴り足のキレがよろしい。
そもそも私は若い頃から身体能力が低かったわけだが、つまり十代の頃から蹴り足にブレーキがかかるほど左右のバランスが悪かったということか。
だが言い換えれば、飽きずにのんびりでも取り組んでいれば、五十も半ばを過ぎてからでも修整が効くわけだ。
それはつまり、続けることが大事、ということなのだろうが、私はこの言い回しがあまり好きではない。
続けること自体が目的になると、惰性でただこなすだけになりがちだからだ。
だからまずは楽しむことだと思う。
楽しめば色々と工夫をするし、その結果として続けることで起こる変化が、また楽しいのだ。
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