トレーニングの内容を以下のように変更した。
導引
起勢
軟架/遊龍・雲片・蹲猴・臥虎・騎馬・獨鶴
(9rep:6min)2
招法/頂肘・撞膝・熊膀・弾腿・鷹捉(+驚蛇)・崩拳(半歩/十字)
(9rep:3min)2*3
外功/狸猫・鹿奔・劈山・木鶏・托天・鉤攀
(9rep:6min)2
収式
拉鬆/跌岔・盤根・纒繞・望月・展翅・蝴蝶
(9rep:9min)2
レイアウトや記号の変更も、テンションにかなり影響するので馬鹿にならないのだが、今回はかなり多目。
地味にストレッチで盤根と纒繞の順序が入れ替わっているのもその類い。
鷹捉は引き続きスリークォータースローのシャドーだが、これに保険でバックブローを驚蛇という名称で追加した。
また、崩拳の足運びを半歩と十字の二つに分類。
以前から崩拳はひとつの動きで幾つかのイメージを兼ねていたのだが、動きを二種類にした方が自然に動けるようだ。
驚蛇も含めて動きの種類が増えた分、回数を減らして集中力を高めたいな、とも。
そして今回のハイライト?
ピストルスクワットの名称を鴛鴦から木鶏に変更。
いや、鴛鴦で気分は南斗水鳥拳にしようと思ったのだが、やってみると飛ぶとか翔ぶというのはちょっと違うなと。
そもそも形意拳が好きで片足立ちを練習するのなら、金鶏とか鶏腿とか鶏形とか鶏関係は定番なのだが、どうも鶏という生物にシンクロできずにいたのだ。
で、色々考えた挙句に、荘子の「木鶏」に行きついたのである。
うん。揺るがないバランスのイメージに合うし、五行は木が一番好きだし。
正直、双葉山のエピソードや某読書会にはちょっと引いてしまうのだが、それもこれも引き受けてしまうぐらい器の大きな言葉である。
思えばこの記事を書いて以来、何度か同じ趣旨の記事を書いたが、かえってその作業が習慣化されているきらいがある。
心身の変化に従ってトレーニングの内容が変わっていくのは自然なことだ。
大事なのは心身の観察を伴った上で、振り回されないように変化することである。
これからはそういう意味で「揺らがない」象徴として、また形意拳の一ファンとして、満を持して「鶏」の字を使うことにしよう。
というわけで、トレーニングメニューを変更したらその内容を記事化する、という試みは、ここにその役割を終えたのである。