山口県長門市の「まち」「ひと」「しごと」をつなぐお手伝い

NPO法人つなぐ(長門市しごとセンター内)で働くことになりました。
そこでの活動日記

周囲の方々のやさしさ

2019-03-15 08:37:51 | #0 今後の活動

記事は、朝日新聞 2019年2月24日の天声人語。
読み返して、「不便益」という考え方イイね、と思ったのでここで紹介させていただきます。




協力隊には、PCと車の提供があります。
しっかり働いてもらうために、総務省から市に渡される補助金162万円の活動費の中から出ます。

これは全国の自治体の協力隊募集に、どれも同じように書いてあるので
そういう取り決めなんだと思います。


※でも、仕事での利用だけなので、
 自身でも車を買うことが奨励されます。
 中古で買って、保険入って、初期投資で50万円かかりました。


それはいいのですが、山口県長門市では、
協力隊が赴任するまでに、PCと車が用意されます。



ひとまず「使えればいい」最低限が用意されるようです。
税金なので、「安い」というのは大切と思います。


何をごちゃごちゃ言っているんだ、
と前置きが長くなりました。



<<その1>>

社用車が、「貨物車」です。
そうすると、「乗用車」より保険が高くなります。

不思議に思ったので、
国か市の指定なのか、市に問い合わせると、どちらでもよいそう。


貨物車の方が、乗り心地が落ちる分少し値段が安いらしく、
それが理由なのかなと思いながら、
車の会社の人に電話。

リース代が安いから、あえて貨物車を提案してもらったんですか?
とも聞いてみたけど、

「バンって言われたんで、貨物車にしました。」
「もう変更はききません」
とのこと、

なお、最後に
「今のバンは、そんな乗り心地変わりませんよ」
と付け加えてくださった心遣いに感謝


車に詳しい人に聞くと
「バンっていうと、貨物車って意味でとるかも」
同じ車の形で乗用車もあるけど、そういうもんだそうです


ここで「!」なるほど、と思いました。


昨日読んだ、萩船団丸の本でも、
「仕事の中で島言葉を使うから、行き違いが生じる」
みたいなことが書いてありました。


東京だと、いろんな地方から出てきたり、
外国生まれや育ちの人も多く、「マジョリティ」がいません

よって、1つ1つ確認する傾向があります。

しかし、ここ山口県長門市では
「バンといわれれば、貨物車」であって、
「貨物車ですがいいんですか?」みたいなのをあえてきいたりはしない


文句ではなくて、物事の進め方の違いに「ハッとした」のです。



その土地には、その土地の
これまでの慣例とか、こういうもんって基準がある。

何の違和感もなく長門市を楽しんでいたのですが、
わたしは「異邦人」なんだなと強く感じた瞬間でした。


<<その2>>

そして、PCでも
リース会社の方に、なぜこのPCか問合せをしているところです。

PCがすごく重いというか、動きが悪くて
イライライライラ(苦笑)

CPUが i3なのです。
この時代に、なぜ????

性能比較:
>>CPUの性能比較グラフ
 https://www.dospara.co.jp/5info/cts_lp_intel_cpu


これまでは、民間企業にいたのですが、
「時間を買う」という思考と「セキュリティは、もしもを考えた設定」という思考で
どうバランスをとるかでした。

PCは定期的に入れ替わり、最新の2つオチくらい。
営業マンは、ワードエクセルとインターネットくらいなので、さくさく動きます。

そして、総務やIT担当がいました。



今、全然違うPC環境になり、
あれは、民間だからこその環境だったんだなと妙に納得

もしかしたら、公務員の方々も、
こういうPC使っているのかもしれません



<<その3>>

場所が変れば、環境の違いが色々目につく
私は、つい「なんで?」と聞いてしまいます。


なんで「貨物車」になったのか、
なんで「CPUの低いPC」なのか、

理解する工程で、
私の受け入れに尽力してくださっていた方が
「ごめんね、気持ちよく活動してほしいのだけど。こんなことになってしまって」

とのことすごく気を使われました。


その表情その言葉に深く反省しました。

すみません、忙しい中
色々と用意いただいたのに。

傍からきいてたら「文句」にしか聞こえないですね。
わたしこそ、配慮が一切なく、申し訳ありませんでした。



私自身は、思ったことをポンポン言って、
交渉できるならするし、交渉できないなら切り替えるタイプです。

この性格のおかげで、
フィリピン行っても、東京に行ってもとくにストレスはなく、コミュニケーションを取れたと思いますが、
山口の親から言わせると「デリカシーがない」のだそう。


社会人1年目に教えられた「遠慮はしなくていいけど、配慮は必要」ができていませんでした。
※1社目は大阪の民間会社。いいたいことをいえ、結論を先に論拠を次に、自分の意見か事実かを明確に、
 自分のことは自分で、と育てられました。

※デンマークには半年すみましたが、
 「発言しない=存在しない」って感じで、
 コミュニケーションではかなりストレスがあったことを、
 ここに告白します。



実は、車の会社の人に「もう変えられません」といわれた時点で、
「まあでも、貨物車を自分で運転するなんてなかったので、貨物車面白そう」
と思いました。
その程度なのです。

PCについては、正直変えたいものの
リース契約なんでもう仕方ないかなと思っています。

過去に戻ったような感覚なのですが、
(昔の自分のPCが重かったので、懐かしい気分です)
機能を上げるにはどうしたらいいか、
例えば外付けのCPU買うとか?そっちにエネルギーをかけていきたいと思います。



<<まとめ>>

長門市に移住してみて、、

・同じ日本語なので、言葉が通じ、間の取り方含め、日々の生活に何の支障もありません。
・出身地の山口県に戻った形なので、移住者ですが、あまり警戒感なく受け入れていただいているのを感じます。


でも、移住者なので
小さいことで、
「ここではこういうやり方なのか」

と気づくときがあります。


私ごときがどうこう言うことではないのですが、
そういった気付きをもとに、

同じく移住者が入ってきて、もし違和感を相談されることがあれば

「こういうことがあるよ」
といってあげられたらと思います。



みんな違って、みんないい


その精神を大事に、一方で地元の方と移住者が出会うことで
また少しずつ変わっていく、
そんな流れを大切にしたいです。








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