名張市議会の市立病院経営改革特別委員会(6人)が10日開かれ、市立病院を「独法化」すべきとの意見が多数を占めたという中間報告をとりまとめることを、三原、柏両議員の反対を押し切って決めました。
市民不在で国や県のいいなりに独法化にアクセルを踏もうとする危険な動きです。「名張市立病院を守りよくする会」が12月3日に開く「名張市立病院のあり方を考える集いー公立病院として拡充をー」を、〝市民の議論・合意もなく独法化を勝手に決めるな〟という市民の意思を示す場として成功させる意義が大きくなっています。
この日の委員会では、永岡、吉住、常俊、川合の4氏が「独法化が一番リーダーシップをとって経営改革できる」などと「独法化」を主張し、永岡委員長が中間報告を出すことを提案しました。
これに対し、三原氏は、「民間でできない医療を提供するのが公立病院の一義的任務。同時に収支改善を進めていく必要もある。そのためには直営で市の施策が反映でき、議会のチェックもできる公営企業法の全部適用がふさわしい」と主張。その上で、「市の独法化の財政シミュレーションも出ていないなかで中間報告を出すのは拙速だ」と反対しました。
柏氏も「独法化でなぜよくなるのか示されていない。経営者が悪い方向にいった時に誰がチェックするのか。千歳市民病院は一部適用でも経営改善をした。まずは全部適用で経営者をおいてやるべきだ」と主張し、中間報告に反対しました。
これに対し、永岡氏は「マイナスばかりいうと何も進まない。独法化で暴走する管理者を知らない」と強弁し、中間報告を行うことを一方的に決めました。11月20日に開く市議会全員協議会で報告を行う構えです。
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