市民的議論を要望、独法化は問題ありと指摘
名張市立病院を守りよくする会は9月22日、名張市議会の名張市立病院経営改革特別委員会と懇談しました。委員会から永岡、吉住、川合、三原、常俊、柏の6市議が出席し、守る会のメンバー8人と意見交換しました。
特別委の議員から、名張市立病院と同規模(200床未満)の香川・坂出市立病院、兵庫・市立芦屋病院の視察が報告され、「公営企業法の全部適用で経営を改善している」「どんな管理者が来るかが重要だ。経営形態はその管理者と相談してきめればいい」「どんな病院にするか市民の声を聞いて構想を決め、それにあった経営形態を考えるべき」などの意見が出されました。
守る会からは、「名張市立病院在り方検討委員会の独立行政法人化の答申に関する市の説明会は3回だけ。経営強化プランも一般市民には難しい。わかりやすく説明してほしい」「市長は市民に説明することなく独法化を進めようとしている。市民的議論を行うようにしてほしい」「職員アンケートでは独法化になれば辞めるという声もあった。市民や職員の意見をよく聞いてほしい」と要望。委員からも「市民の意見を聞いてプランをたてることが重要。市議会がその役割を果たさないといけない」「市が方針を決める前に市民の意見を聞くと副院長が市議会で答弁した。守らせないといけない」と市民的論議が必要だとの意見が相次いで出されました。
経営形態の見直しについて委員会から、「委員の考えが異なるので案を出すことは考えていない」としつつも、「何らかの提言は考えないといけない」とも。「独法に賛成」という意見の一方、「いきなり独法は問題。まず全部適用でやるべきだ」という意見もありました。
守る会からは「建設時の借金返済はもうじき終わる。財政面からの検討は必要ないと考える」「独法化には大きなデメリットがある。大津市民病院ではリストラで医師が減り救急受け入れ・手術停止になった」「独法化になれば市の関与、議会の関与が弱くなる」と指摘。委員からも「借金返済が終わり財政はよくなる」と発言がありました。
市民ニーズにこたえる病院づくりに関して守る会からは「紹介状なしに受診できるようにしてほしい。そのため200床未満にすることの検討を」「パワハラをなくしてほしい。起こした幹部がまだ病院改革を担当しているのはおかしい」などと求めました。
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