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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事【10/30~11/1】

2022年11月02日 01時11分20秒 | マリーンズ2022
≪10/30≫

*ロッテ編部分のみ抜粋

ロッテ2位指名は「球団の厳しい決断か」

【千葉ロッテ ドラフト指名選手(※支配下)】

× 荘司康誠 22歳 投手 立教大 189cm86kg 右投右打(楽天との抽選に敗れる)
1位 菊地吏玖 22歳 投手 専修大 183cm93kg 右投左打
2位 友杉篤輝 21歳 内野手 天理大 171cm70kg 右投右打
3位 田中晴也 18歳 投手 日本文理高 186cm92kg 右投左打
4位 高野脩汰 24歳 投手 日本通運 183cm87kg 左投左打
5位 金田優太 17歳 内野手 浦和学院高 183cm83kg  右投左打

【千葉ロッテ 総評】

「1位指名公表」のなかった少数派の中の1つが千葉ロッテ。言わないんだから競合する選手なのだろうと思ったら、立教大・荘司康誠(投手、楽天1位確定)だった。

 伸びやかな長い手足、豪快に投げ下ろす角度抜群のオーバーハンド……王道の本格派右腕。やはり「1位」という枠は、将来のエース格やクリーンアップ候補のためにある枠なのだろう。

 抽選で外して、繰り上げ1位で菊地吏玖(投手・専修大)なら、実損はほとんどないはずだ。むしろ、早く出てくるのは、こちらの方ではないか。

 マウンドの立ち姿の雄大な体躯。目立つのはスライダー、カット、カーブ、フォーク……多彩な変化球のゾーンの低さだ。プロではこれが「150キロ」より武器になる。

 これだけの体をして、アベレージ140キロ前半。大学後半2年間の彼のミッションは「先発・完投」。そこにはいくらかのペース配分が必要だった。本気で投げれば、150キロぐらいいつでも投げる馬力は、むしろ底なしだろう。先発の2時間、3時間の苦闘の中で、これでもか……と蓄えた「引き出しの中の知恵」に期待したい。

 平沢大河、藤岡裕大、小川龍成……アマチュア当時は「名手」のような語られ方をしていた遊撃手たちに、外国人・エチェバリア……2位・友杉篤輝(内野手・天理大)の指名は、いつまでもレギュラーになりきれない先輩遊撃手たちに、球団が下した鉄槌なのか。

 プロで盗塁王を争えるスピードと走塁技術。パッと消えるような盗塁スタートとスライディングのスピードは、そのまま守備ワークにも発揮されて、タイプとしては正真正銘の名人・小坂誠(千葉ロッテコーチ)だ。 

 5位で金田優太(内野手・浦和学院高)、育成でも勝又琉偉(富士宮東・188cm78kg・右投右打)に、黒川凱星(学法石川高・178cm75kg・右投右打)……今年は徹底的に「ショートストップ」で押した。

 金田優太は、投手としての可能性も秘める。全身のバネの柔軟性と強靭さ、ロングスローに見せる投手仕様の腕の振りとスピン量抜群の球質。この1年でユニフォーム姿がガラッと変わるほど、筋肉量も増えて、なんだか、どんどん「投手」に寄っていくようだ。

「投手」として3位指名しているのだから、田中晴也(日本文理高)は投手でスタートするのだろうが、この選手、飛ばせる能力も捨てがたい。力任せではなく、ジャストミートさせて飛ばしたい方だから、打に合理性を求めているのがいい。稀少価値でいったら「打者」ではないか。足がどうの、守りがどうの言っていたら、「長距離砲」は生まれない。

 ハイライトは、4位・高野脩汰(投手・日本通運)だろう。

 関西大当時も快速球左腕として期待されたが、立ち上がりに不安があったり、なかなか素質開花とはいかなかったのが、社会人2年間で、全力投球でストライクが続くようになり、自信のこもった腕の振りがボールを走らせた。

 今の左腕独特の角度を帯びたクロスファイアーには、ストライクゾーンで勝負できる強さと勢い、つまりスピン量があり、腕が振れるようになったから、フォークの効き方が違ってきた。
 ストライク先行で投げられるようになり、目の前3人やっつけて来い!の中継ぎが、来季あたまからの働き場所だ。

(Number)

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≪11/1≫


就任間もないロッテ吉井理人監督(57)が、10月31日までに日刊スポーツの単独インタビューに応じた。選手や指導者として、今季は背広組のコーディネーター職として、日米で多くの学びを得てきた新指揮官は「教えすぎず、気付かせる」がモットー。大学院で専攻したコーチング理論を生かし、選手が主体的に試合の流れをつかみ取れる常勝軍団の構築へ。日本シリーズも終わり、1年後には“ワシ流”で笑う。【取材・構成=金子真仁】

   ◇   ◇   ◇

吉井監督は就任早々、しゃべりも快調だ。藤原4番構想の理由の1つが「男前やし」。成長株の山本を「ダイナマイト山本」と命名し、リラックス時は一人称が「ワシ」になる。ワシは時代劇の影響だという。

佐々木朗のプロ初ブルペンでも「機嫌良く投げてくれたのが一番」と感想を話した。ストレスのない言葉選びが個性的だ。自身の歩みも背景にある。

「小中学校も高校も、プロでも、振り返るとガミガミ言われた記憶がないので。自分がはねのけてた可能性もあるんですけど。割と…、割とじゃないですね、思いっきりいい指導者に当たったかなと」

好きなように野球を表現し、自分が指導者の立場になってから気が付いた。

「ほったらかされたので、自分で考えて何でもできるようになったなと。でも、それって大事だなって、コーチになって勉強して気付いた感じです」

14年、50歳手前にして筑波大大学院に入学し、コーチング理論を専攻した。
学びの結論は、後の自著「最高のコーチは、教えない。」の題に象徴される。現在では佐々木朗らの育成にも反映されている。

「コーチングの概念が広がるのはすごくいいこと。プロ野球界が一番遅れていると思うんでね。プロは結果が全てなんで。コーチがガーッて言ってやらすほうが手っ取り早いんですよ。でも長続きしないので、そういう方針っていうのは。瞬間の成果は出るんですよ。だけど、選手のモチベーションをそれで保つのはすごく難しくって」

コーチ時代、先発投手とは登板翌日にひざを突き合わせた。しゃべらせ、気付かせる。自発的に動かす。監督就任後、フェニックスリーグで青空反省会を始めた。選手同士、同じ目線で議論させる。

「ゲームの流れを読みながら、自分に何ができるか、そういうところを考えられる選手がたくさん出ていかないといけない。指示したとしても、選手は急には準備できないんで」

自身も学ぶ。今、ルールブックが愛読書だ。

「読んでたら、あぁあのことかって、審判に言われた時に思い出すと思うんで。分かんなかったら、いつまでたっても(審判に)食い下がって恥かく時あるじゃないですか」

日本シリーズ中継は両監督の表情を眺め、感情移入して采配を想像した。戦力構想はまだ先の話だ。

「1回いろいろなことを壊してから作っていこうと思っているので。まだ今、考え中です」

ダイナマイト山本らに起爆剤を求めつつ、監督自身もチームの空気を変える。思いの発信に、自身のブログ更新も続ける。締めの一文「ほな、また。」がロッテファンに人気だ。

「締めは型があったほうがやりやすいじゃないですか」

締め-。最後のアウトを奪う難しさを、監督就任後に何度か口にした。今季はクローザーの益田直也投手(33)が苦しんだ。和歌山出身の後輩でもある。
「経験もあるし、やり返してやるぞという気持ちもあると思うんでね。来年は勝負してもらいたいなと思います」

ワシ流監督は何秒か置いてから「いい場面では、投げてもらいたいと思っています」とほほ笑んだ。

◆吉井理人(よしい・まさと)1965年(昭40)4月20日、和歌山県生まれ。箕島から83年ドラフト2位で近鉄入団。88年に最優秀救援投手。95年にトレードでヤクルトへ移籍、97年オフにFAでメッツ入団。ロッキーズ、エクスポズを経てオリックスで日本球界に復帰し、07年途中にロッテに移籍し同年引退。日米通算121勝129敗62セーブ。競走馬も所有している。右投げ右打ち。
 
○…吉井監督は佐々木朗の育成計画にも深く携わる。20試合に登板したプロ3年目の今季は完全試合を達成し、前半戦だけで160キロ以上を300球以上投げた。肉体の成長について「もう少し。まだ骨の成長も止まっていないようなので。もうちょっと慎重にやっていきたい」と説明。就任会見で来季の25試合登板を求めたが「まず、プロ野球で1年間やっていく体力を。特に回復力のところが一流投手と比べると劣っているので。細かいのはいっぱいあるけど、一番大きいのはそこ」と課題を挙げた。

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就任間もないロッテ吉井理人監督(57)が、日刊スポーツの単独インタビューに応じた。リラックスすると一人称が「ワシ」になる新指揮官。日本シリーズも終わり、1年後には“ワシ流で”笑う。

   ◇   ◇

単独インタビューは就任から3週間たった、10月28日に行った。宮崎市・アイビースタジアムと同敷地にある、生目の杜運動公園第2野球場。そのネット裏にある、小ぶりな観客席のベンチに少々距離を置いて、横並びに座った。

電撃就任後の慌ただしいスケジュール。コロナ禍でなければ、ホテルの一室を使ってもおかしくないような新監督インタビューを「おっ、青空インタビューやなぁ」と楽しそうに応じてくれた。マスクに隠れた口元は見えないものの、穏やかな語り口で時の流れもゆっくり。雨が降らなくて本当に良かった。

紙面用のインタビューだから写真が必要だ。個性派で「1回いろいろなことを壊してから作っていこうと思います」と、従来の常識にとらわれないタイプ。写真、どうしよう。勇気を出して“自撮り”をお願いしてみたが「ワシ、あんまり自撮りやったことないんよ~」とのこと。

グラウンドでの写真じゃ普通だし…。思案しながら周りを見渡すと、球場の外にピンク色のコスモスがたくさん咲いていた。「あそこでもいいですか?」「行こか」。年下の記者のことも紳士的に思いやってくれる。軽やかなフットワークがとてもありがたい。

「お花の似合う監督になれるかなぁ」

コスモスを眺めながら、サラッと名言(?)も出た。「ワシ、チューリップが一番好きかな」と続けた。理由を尋ねると「やっぱり、春の花やし」と教えてくれた。

電撃就任から間もなく宮崎に飛び、もうすぐ投手コーチを務める侍ジャパンの日程も始まる。年明けもキャンプやWBCが控える。目まぐるしい新生活を抜け、好きな花が咲く季節にどんなチームを作ってペナント開幕を迎えるのだろう。チューリップの花言葉は「思いやり」だそうだ。【ロッテ担当=金子真仁】

(以上 日刊)

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≪11/1≫


佐々木朗、高部、山口が投打に台頭も、主軸の外国人が大不振…

 ロッテは2005年以来のリーグ制覇を目指して戦うも、69勝71敗1分の5位でシーズンを終えた。ドラフト1位ルーキー松川虎生捕手が開幕戦から先発マスクを被り、佐々木朗希投手がNPB28年ぶりの完全試合を達成し注目を集めるも、打線の軸になるはずの助っ人2選手が不調に陥るなどで波に乗れなかった。最終戦後には井口資仁監督が退任し吉井理人新監督が就任。5年に渡った井口政権からの“変革期”を迎えるロッテは、チームの再構築が急務となっている。

 今オフはこれまで8選手の動向に変化があった。長らくブルペンを支えた田中靖洋と松永昂大の2投手が現役引退を発表。さらには投手の古谷拓郎、土肥星也、吉田裕太捕手と西巻賢二内野手に戦力外を、育成の外国人2選手に来季の契約を結ばないことを通告した。

 外国人野手の不調も“誤算”だった。昨季27本塁打を放ったレオネス・マーティン外野手は4月末時点で打率.131、1本塁打と絶不調。その後は1軍と2軍を行ったり来たりで、8月28日に抹消となると、同28日に家族の事情により帰国した。ブランドン・レアード内野手はNPB在籍8年で自己ワーストの打率.189、名手エチェバリアも76試合にとどまった。

 投手陣に目を向けると、佐々木朗のほか、26歳の小野郁投手が44登板で防御率1.99と安定した成績も、目に見える世代交代は行われず。シーズン序盤に活躍した先発のエンニー・ロメロ、リリーフのタイロン・ゲレーロと6月に加入したロベルト・オスナの助っ人3選手は存在感を見せた。

 今オフのFA動向では中村奨吾内野手と田村龍弘捕手の去就に注目が集まる。中村奨はチームトップの138試合に出場しチームをけん引、今季わずか2試合で5打席の出番に終わった田村も培った経験はチームの財産。2選手の動向次第では補強ポイントも変わってくる。

 ドラフトでは抽選で荘司康誠投手(立大)を外すも、評価の高かった菊池吏玖投手(専大)を1位指名した。4位ではサウスポーの高野脩汰投手(日本通運)を指名し、即戦力投手の補強も行った。

 井口監督の退任に伴い、森脇浩司ヘッド兼内野守備コーチら7コーチが退団し、首脳陣の再編成も行われているロッテ。高部瑛斗外野手や山口航輝外野手らが大ブレークの兆しを見せ、若いパワーと中堅、ベテランがかみ合い、悲願のリーグ優勝に向け、立て直しを図りたい。

(Full-Count編集部)


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