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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事【7/16~7/17】

2024年07月17日 11時18分32秒 | マリーンズ2024
≪7/16≫


 ロッテの横山陸人は、力強いストレートでガンガン押す投球でパ・リーグの強打者たちをねじ伏せる。

 15日に行われた首位・ソフトバンク戦、8-3の8回にマウンドに上がると、先頭の川瀬晃をストレートで二ゴロ、続く栗原陵矢も1ボール1ストライクからのストレートで左飛、山川穂高を1ボール2ストライクから4球目のストレートで空振り三振に仕留めた。この日は8球投げたが、そのうち6球がストレートというパワーピッチングだった。

 横山は現在のストレートについて「ここ最近は結構しっかり投げられているのかなと思います」と好感触。「球速もしっかり出ているので、球質だったり、もちろんアドレナリンがすごい出てると思うんですけど、そういうところがいいのかなと思います」と続けた。

 15日のソフトバンク戦に限らず、ここ最近の登板はストレートで押す投球が目立つ。それだけストレートの質が良いということなのだろうかーー。 

 「もちろんそれもそうですし、変化球というところもしっかり意識して投げられるところに投げられている。失投も何球かあるんですけど、しっかり投げ切るところは投げきれているので、そういうところは真っ直ぐがファウルになったりにつながっているのかなと思います」。

 変化球に関しては「ランナーが出てる場面で投げさせてもらっているところで、失投というのが一番やってはいけないこと。間違う方向というところもしっかり意識しているんですけど、まだまだ間違った方向にミスしているところがある。そういうところはもう少し詰めていかないといけないのかなと思います」と課題を口にした。

 変化球はスライダーの割合が多く、シンカーをあまり投げていないように見える。「自分の今の感覚の中でシンカーがあまり良くないので、キャッチボールで練習してやっていければいいのかなと思います」と教えてくれた。

 昨年は6月に月間9試合・9イニングを投げて防御率0.00だったが、7月以降は打ち込まれる登板が多かった。昨年の夏を踏まえて今季は「しっかり体を休めるところは休めるというところはもちろん意識はしていますし、もちろん自主トレ、オフの期間でやってきたいろんなトレーニングとかがあるので、そういうところで最近ここが効いていないなというところがあればトレーニングを思い出して刺激入れたりとか、やっていければいいのかなと思います」と語った。

 横山は6月5日の巨人戦で失点したのを最後に、6月7日の広島戦から現在12試合連続無失点に抑え、防御率は1.93になった。イニング頭だけでなく、走者を背負った場面で登板したりと、さまざまな役割をこなし、経験を積んでいる。横山の力強いストレートで暑い夏を吹き飛ばすような投球を披露し、マリーンズファンをたくさん笑顔にさせて欲しいところだ。

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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≪7/17≫


打たせて取る

 「強引に三振を取りに行くというよりは、どんどん打たせてアウトを1個ずつとっていく方向で今はやっています」。

 ロッテの国吉佑樹は16日のソフトバンク戦にリリーフ登板し1回を2奪三振、無失点に抑えたが、今季はここまで25試合・25イニングを投げて12奪三振、奪三振率は4.32だ。DeNA時代の19年には奪三振率10.51、ロッテ移籍前の21年は奪三振率11.22を記録していたが、今季は開幕から打たせて取るスタイルを貫いている。

 その理由について国吉は「球数をかさむんだったら、そんなに四隅をついて投げるタイプではないですし、欲を言えば3球で3アウトをとって交代するのが一番良いと思っています」と説明し、「どんどんバッターにも打ってきてもらえたらいいかなと思って投げています」と続けた。 

 フォークもこれまでは140キロ前後で空振りを奪っていたが、今季の投球を見ると、「低めに強く投げに行く時とストライクゾーンに打ってこないだろうという時に軽く投げる時とで、使い分けているわけではないですけど、強弱はつけて投げています」と、ストライクゾーンに130キロ台前半のフォークを投げ込むこともある。

 これまでは三振を多く奪ってきた。三振を取りたいという思いはないのだろうかーー。

 「三振は取りたいですけど、なかなか今年三振が取れないので、打たせていったほうが結果も今はいい方向に転んでいる。それはそれでいいかなと思っています」。

 また、三振を欲しい場面に三振を狙いにいったりするのだろうかーー。

 「狙いに行っている時もありますけど、現状なかなか三振が取れていないので、無理に三振を取りに行ってカウントを不利にするのは良くないと思います。三振が欲しい場面で三振が取れたらいいなと思っていますけど、今年は特に三振がなかなか取れないので打たせて取るスタイルでやっています」。 

開幕から安定した投球

 “打たせて取るスタイル”の今季はここまで25試合・25イニングを投げて、2勝0敗6ホールド、1セーブ、防御率は1.80。5月29日のヤクルト戦から現在11試合連続無失点中だ。

 開幕からここまで、「いい時はいいですし、ランナーを出してからも今年はしっかり粘れているので、そういう意味ではすごくいいシーズンを送れていると思います」と納得のいく投球ができている。

 16日のソフトバンク戦はビハインドの場面で登板したが、同点での登板、走者を置いた状況での登板、勝ち試合での登板、さらには4月10日の西武戦では3-2の10回に登板し21年9月20日の日本ハム戦以来のセーブをマークするなど、様々な局面でマウンドに上がる。

 「開幕してから半分過ぎているので、そういう役割とか準備の仕方は慣れています。慣れたから今日はいいやとやるんじゃなくて、1日1日同じ準備をして、どこで投げるか分からないですけど、そこに備えるというのは徹底して貫こうと思います」。

 チームは現在首位・ソフトバンクと7ゲーム差の2位。夏場以降負けられない戦いが続く中で、国吉にも引き続き安定した投球が求められる。「1つでも多く貯金を作ってオールスターを迎え、8月、9月でホークスとのゲーム差が詰まって、いい順位争いに持っていけたらチームとしてもいいかなと思います。1つでも貯金を増やしてホークスを追いかけていきたいと思います」。夏に向けて国吉自身も「夏の疲れをどれだけ残さないかが大事だと思うので、暑いですし暑さ対策は色々やっていますね」とのことだ。

 今季は“打たせて取る投球”で開幕からブルペンを支える国吉は、いつ声がかかってもいいように今日もしっかりと準備をする。

取材・文=岩下雄太 

(ベースボールキング)


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