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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム備忘録【2/21】

2020年02月21日 22時50分27秒 | マリーンズ2020
≪2020/2/21≫

ペナント1位『突ッパ!』するぞ! ロッテ・荻野「そこを目標にしていきたい」

今オフは怪我をしない体づくり

 マリーンズがリーグ優勝するためには、今年も荻野貴司が大きな怪我なく、シーズン通して活躍することが必要になってくる。

 プロ入りから毎年のように故障に泣かされてきた荻野だが、プロ10年目の昨季は、シーズン終盤に一軍登録抹消があったものの、大きな怪我もなく1年間を過ごし、打率はリーグ3位の「.315」、10本塁打、46打点、28盗塁はいずれもキャリアハイとなった。

 今季に向けてオフの自主トレでは、「怪我をしない体と、体の可動域をつけるようなストレッチ系を多く取り入れた」とのこと。

 荻野の自主トレでは反応の練習のひとつとして、一塁ベースの後ろに立つスタッフが手を叩く音にあわせて走ることもあれば、スタートのフォームを確認しながら塁間ダッシュをするなど、実戦を想定した走塁練習を行うことが多い。今オフもZOZOマリンスタジアムで、「普段のトレーニングをしながら、ダッシュも入れながら」しっかりと走塁練習を行ってきた。

 打撃面では昨季、状態が落ちてきたときに、「フライが上がるときは体が開いているとき」と課題を口にすることがあったが、「去年は比較的少なかったと思うので、そこが出てくれば修正するという感じ」と振り返り、昨季同様の調整を続けていく考えだ。

外野のレギュラー争いが熾烈も

 今季は昨季以上の働きが期待される荻野ではあるが、外野手のレギュラー争いも熾烈だ。

 ソフトバンクからFAで福田秀平が加入。8日の楽天モンキーズとの国際交流試合中に右手有鈎骨を骨折してしまったが、同日の試合でマルチ安打を放った高部瑛斗が加わり、昨季途中加入ながら14本塁打を放ったマーティン、2度の首位打者経験のある角中勝也、勝負強い打撃が持ち味の清田育宏、さらには練習試合でアピールを続ける2年目の藤原恭大、3年目の菅野剛士らがいる。

 外野のライバルは増えたが、荻野は「常に危機感を持ちながら、ライバルというよりは自分のプレーをしっかりやることが大事だと思う」と語り、対“周り”ではなく、“自分自身”と向き合っていくことがより重要との考えを示した。

 振り返れば、昨季もオープン戦での極度の打撃不振で開幕スタメンを外れたが、短いバットを長く持つスタイルから85センチのバットを短く持つスタイルに変更して調子を取り戻し、最終的にはレギュラーの座を掴んだ。荻野が話すように、周りを気にしていても何も解決はしない。まずは“自分自身”に何ができるのかが重要になってくる。

 今季プロ11年目を迎える荻野だが、「入団してからリーグ優勝したことがないので、そこを目標にしていきたい」と熱い思いを口にする。プロ1年目の2010年に日本一にはなっているが、リーグ優勝はしていない。今季こそ、マリーンズファンが待ち焦がれているリーグ優勝、CS突破、そして日本一を達成したいところだ。もちろん、そのときには、荻野貴司がマリーンズのトップバッターとしてチームを引っ張っていていることだろう。

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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≪2020/2/21≫

佐々木朗希は理にかなう動き…周囲は焦るな/権藤博

「いい」「悪い」「やっぱりいい!」。ロッテドラフト1位の佐々木朗希投手(18=大船渡)が20日、練習試合サムスン戦が行われた沖縄・恩納村で4度目のブルペン投球を行った。自身は立ち投げの40球に納得も、吉井投手コーチは「今日は悪かったですね」。自己評価とコーチの見立てが、13日の初ブルペン時と逆転した。日刊スポーツ評論家の権藤博氏(81)が「令和の怪物」の現状をクロスチェックした。

   ◇   ◇   ◇

初めてブルペンを見たが「おお、なかなかだね」と思ったよ。理にかなった投げ方をしている。投球動作が始まると、1、2、3という順序の中でドタバタしない。足を上げて、体重を右足に乗せて、肘を上げてからバーンとたたく。そのタイミングがいいから、高校時代からあれだけのスピードが出る。腕力だけでは出せない。足と上体の反動をうまく使い、なおかつ、あの背丈だから腕の遠心力がある。素材の良さと角度があるので、球は素晴らしい。やっぱり、モノはいいということですよ。

吉井コーチには「慌てないほうがいい」と伝えた。今の投球練習でも1イニングぐらいしか投げていない。これから変化球を投げると言っても、角度をちょっと変えれば変化球になるし、挟めばフォークになる。後は今みたいに同じように腕が振れるかどうか。でも、いい振りをしてきたから、あの球を投げられるわけだ。じっくり育てれば、いいピッチャーになる。

佐々木君には「親に感謝しろよ、こんな立派な体は親が作ったんだから。でも、これからは自分で作っていくんだぞ。親にもらった体を大事に作れ」と声をかけた。急にではなく、徐々に鍛えていけばいい。とにかく2、3年、じっくり見るつもりでいれば、出てくるヤツは出てくるよ。今年中に何とかしようと思うから、体を壊してしまう。メジャー経験のある吉井コーチはしっかりしているから、大丈夫だろう。

中5日ぐらい空けて、60~70球投げていけばいい。それでうまくいかないなら、本人の資質。周りはつぶすことあっても、育てることはない。中継ぎで中1日ぐらいで回したら、それは体に負担がかかる。今は言うなれば、準備体操中のようなもの。とやかく言う必要はない。(日刊スポーツ評論家)

(日刊)

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≪2020/2/21≫

ロッテ・佐々木朗希はかつてない衝撃を与えるか 松坂大輔ら怪物達のデビュー時を振り返る

ブルペンで見せた驚愕の投球

ブルペンで投球する度に、各方面から熱い視線が注がれるロッテの佐々木朗希。ロッテは公式ツイッターで2月18日より、3方向から撮影したブルペンでの投球動画(3本)を公開しているが、既に再生回数は34万回を突破(2月20日現在)。その注目度の高さを改めて思い知らされた。

初めてブルペンに入った石垣島キャンプの最終日(2月13日)にその投球を横から見ていたが、とにかく球の伸び方が凄まじい。何よりも、足を高く上げるダイナミックなフォームでありながら体のバランスが崩れず、まとまった滑らかな投球フォームであることが印象的だった。同日は捕手を立たせたまま5分間で25球をテンポ良く投げ、ミットに快音を響かせた。

2月18日の3回目のブルペンでは、4分間の投球後に1分間の休憩を挟み、再び4分間の投球。計44球を投げるなど徐々に強度を高めている。これまでは、吉井理人投手コーチのもと順調にメニューを消化している印象だ。今後も同投手コーチの組んだプログラムにもとづき、周囲に流されることなくステップを踏んでいってほしいと願うばかりだ。

「令和の怪物」と称される佐々木だが、過去にも幾多の高卒の怪物投手が同じ様に注目を集めていた。西武の松坂大輔、日本ハムのダルビッシュ有(現カブス)、楽天の田中将大(現ヤンキース)、日本ハムの大谷翔平(現エンゼルス)といった面々だ。

佐々木のこれからの歩みは気になるところだが、今回は高卒の怪物達のデビュー時期や初登板時の投球内容などを振り返り、プロ入り1年目のスタートがどうだったのかを比較してみたい。

華々しいデビューの松坂、ホロ苦いスタートの田中

まずは「平成の怪物」と称された松坂大輔。初ブルペンの際には今回の佐々木同様に大きな注目を集め、当時の西武・東尾修監督は剛速球を投げ込む松坂に「宝物を見つけたよう」と期待していた。

初登板は1999年4月7日の日本ハム戦。初回にいきなり155kmをマークし、8回2失点で初登板初勝利。4月27日のロッテ戦ではプロ初完封をマークし、7月には月間MVPを受賞。その後も順調に白星を重ね、この年16勝を挙げて高卒の新人ながら最多勝を獲得。さらには新人王、ゴールデングラブ賞、そして高卒新人初となるベストナインも受賞した。

次にダルビッシュ有。2005年1月の新人合同自主トレの際、右膝の関節炎が発覚、春季キャンプは二軍スタートだった。その後、6月に1軍へ昇格すると15日の広島戦で1軍デビュー。8回まで広島打線を完封する快投を見せて初登板初勝利を挙げた。最終的には5勝(5敗)だったが、大器の片鱗を見せ、その後の活躍を予感させた。

松坂やダルビッシュが初登板で快投を披露したのとは逆で、プロの洗礼をいきなり受けたのが田中将大だった。キャンプからアピールに成功し、開幕ローテーション入りを果たした田中は、2007年3月29日のソフトバンク戦で初登板。期待されるも、2回途中6失点でKOされるホロ苦いデビューとなった。

しかし4回目の登板となったソフトバンク戦では9回2失点13奪三振の快投を見せてリベンジに成功。6月13日の中日戦では完封勝利を挙げるなど並みの高卒ルーキーではないことを見せつけた。11勝(7敗)、196奪三振をマークし新人王に輝いた。

田中が久米島キャンプでブルペン入りした際、当時の楽天・野村克也監督は、スライダーを評価。「稲尾(和久)、伊藤(智仁)に匹敵するほど」と認めていたが、田中はその期待に違わぬ活躍を1年目から見せた。

そして記憶に新しいのが大谷翔平。初のブルペン入りの際には捕手を立たせたまま42球を投じ、当時2軍投手コーチで現在も同職を務める加藤武治氏に「リーチが長いのに、あれだけ腕をたたんで投げられる」と体の柔軟性を絶賛された。

初登板となった2013年5月23日のヤクルト戦では5回2失点とまずまずの投球を見せた上、新人投手の初登板としては史上最速となる157kmをマークした。打者としても77試合に出場する二刀流ではあったが、投手として13試合に登板し3勝無敗の数字を残した。

こうして振り返ってみると、それぞれが1年目に何かしらのインパクトを残し、その後のさらなる活躍を予感させている。

デビューの早い遅いは関係ない

佐々木は今後、捕手を座らせた投球、フリー打撃、2軍戦での登板など、綿密に組まれたプログラムに基づいてステップを踏んでいくと考えられる。その一挙手一投足に多くの視線が注がれることになるが、はたしてメンタルを維持していくことができるか。佐々木は「そういうことは気にしないタイプ」と周囲から評されているが、まだ18歳の青年。球団としてもこの野球界の至宝を周囲の雑音から守っていく必要があるだろう。

また、投手はどうしても「投げたくなる」側面があるが、そうした面も制御していかなければならない。まずはプロらしい下半身、フィジカルアップをメインに慎重に育成していくべきだろう。1軍でのデビューを早く見たいという気持ちは誰もが持っているはずだが、それよりも「まずはしっかりと体づくりを」というのが多くのファンの見方だ。

投手と野手の違いはあるが、安田尚憲や藤原恭大にはプロ入り1年目に1軍のレベルを体感させ、その後はじっくりと2軍で鍛える方針を徹底している。高卒の逸材を育成していくビジョンとプランは、1軍・井口資仁監督と2軍・今岡真訪監督を通じてしっかりと共有されており、そうした球団の方針をファンも肌で感じている。

松坂や田中は特に1軍デビューが早かったが、デビューの早い遅いは関係ない。佐々木がフィジカルとメンタルの最も充実した状態でデビューしてくれることがベストだ。そして、ZOZOマリンのマウンドに佐々木が初めて立った時、かつて見たことがないような衝撃を私たちに与えてくれるに違いない。

文=浜田哲男

(SPAIA)

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