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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事【11/2】

2022年11月03日 07時17分39秒 | マリーンズ2022
≪11/2≫


井口資仁前監督が本音を語る月連載・最終回

 オリックスがヤクルトとの日本シリーズを制し、26年ぶりの日本一に輝いた今季のプロ野球。約7か月の長丁場が幕を下ろし、いよいよオフシーズンが本格化する。3シーズンぶりのBクラスに終わったロッテは、井口資仁前監督がシーズン最終戦のセレモニーで電撃辞任。今季はピッチングコーディネーターを務めた吉井理人氏が新監督となり、2025年には常勝軍団となるための「Vision2025」プロジェクトを継承することとなった。

 突然の辞任発表から、およそ1か月。沈黙を守っていた井口前監督が「Full-Count」の読者に向け、監督として過ごした日々、現在の心境、そして可能性溢れる選手たちへの想いを語ってくれた。

◇◇◇◇◇◇◇

 今季のプロ野球が終わりました。残念ながらマリーンズは3年ぶりのBクラス、2018年以来の5位に終わり、優勝という目標は達成できませんでした。昨年、一昨年とリーグ2位が続き、優勝まであと一歩に迫っていただけに、ファンの皆さんの落胆は大きかったと思います。開幕前から寄せてくださった大きな期待に応えられなかったのは、セレモニーでお伝えした通り、私の責任。志半ばでユニホームを脱ぐことになってしまいましたが、吉井新監督の下、チーム一丸となって2025プロジェクトを実現してくれると信じています。

 辞任を決めたのは、最終戦が始まる直前のこと。一部コーチにしか伝えられなかったので、選手は皆、驚いたことと思います。マリーンズでは選手として9年、監督として5年を過ごしました。2018年に監督になって以来、少しずつ順位を上げながら、今季は優勝を掴むという目標を掲げ、なんとか優勝したいとやってきましたが実現できず。結果として、レアードとマーティンに頼りきりだったことが大きく響いた年になってしまいました。

 ただ、今年は外国人2選手が出られなかった分、若い選手が少しずつ出てきてくれた。2025年に常勝軍団となるビジョンを描く中、佐々木朗希と松川虎生、そして高部(瑛斗)がシーズンを通じて1軍で戦い抜き、安田(尚憲)や山口(航輝)もある程度、形になってきたことは大きかったと思います。若手は順調に育っています。

就任当初の仕事は「選手やチームの意識を変えること」

 監督1年目の2018年、最初の仕事は選手やチームの意識を変えることでした。負けることに慣れていた選手の野球観を、強いチームの野球観に変えていかなければならなかった。選手たちは「優勝したい」と口では言っても、試合で相手のエースが出てきたら「今日は打てなくて仕方ない」と諦めていた部分がありました。その意識を変えるきっかけになったのが、1軍・2軍を通じて徹底させた走塁だったと思います。長打がドンドン出なくても、足や小技を絡めながら上位に食い込むことができた。チームとして束になれば勝てるという自信が生まれ、大一番でも引けを取らないチームになってきたと思います。

 一昨年に最後の最後まで競りながら2位となった経験が、昨年の優勝争いをした末の2位という結果に繋がり、もうひと頑張りすれば自分たちは優勝できる、という想いを、みんな持ってくれたと思います。それだけに今季の悔しさは大きく募りますが、勝つための下地は整った。あとは選手たちがそれぞれ、試合で結果を残すだけのところまで来ているので、来年以降も楽しみでしかありません。

 5年でここまでできたのは、ドラフト戦略や戦力補強、環境整備など、現場とフロントが一体となって、チームとして前進してきた成果だと考えています。マリーンズはドラフト指名で獲得した選手を育てていくのがチームカラー。2025年に向けて、高校生を中心にいいドラフトを重ねてきました。まだ1軍デビューしていない選手もいますが、彼らの今後が本当に楽しみ。自分が監督職を退いたからといって、これでサヨナラということではなく、特に若い選手たちがいい方向へ進むよう願う気持ちは強く持っています。

 高部と安田はある程度、一本立ちできてきた。山口、藤原(恭大)、松川といったあたりが、来年以降どうなるか。特に松川はシーズンを通じて1軍を経験できたので、迷うことなく、コーチ陣が変わることもプラスに捉えるくらいの心意気で、前に進んでもらいたいと思います。

勝利を目指しながらも続けた若手起用「かなり我慢しながら…」

 球団の方針として「育成」に重点を置いていたので、勝利を第一目標としながらも、若手を起用し続けました。ある程度、いや、かなり我慢しながらの起用でしたが(笑)、1軍で積ませた経験が今後、大きく花開くことを願っています。正直なところ、とにかく今年勝てばいい、というのであれば、ドラフト戦略や選手起用は全く違ったものになったでしょう。常勝軍団を作るには、中長期のプランが大切になります。

 1年間しっかりファームで試合経験を積ませたり、壊れない体作りをさせたり、1軍と2軍とうまく連携を取りながら進めることができました。下準備ができた選手であっても、やはり1軍と2軍とではレベルの差があるので、すぐに結果は出ません。経験を重ねながら少しずつ結果を出す様子を、毎日の成長として確かめることができたのは楽しみでもありました。

 もしかしたら、ファンの皆さんの中には若手選手の成長が遅いとヤキモキする方もいるかもしれません。ですが、プロの世界に適応するには誰でも時間が必要です。特に、高校からプロ入りした選手は、甲子園の影響もあって大きな期待を寄せられますが、すぐに適応できる選手はほとんどいません。成功と失敗を繰り返しながら、プロとして経験を積み、成長していくわけです。

 例えば、今季4年目だった藤原は、今年ドラフトされた大学4年生と同い年。プロで4年を過ごしたか、大学で4年を過ごしたか、という違いはありますが、まだまだこれから。来年、再来年には大ブレークしてくれると思います。他の若手選手の成長も是非、楽しみにしておいてください。

 1996年のドラフトでプロ入りしてから26年、選手・監督としてずっとユニホームを着続けてきました。所属チームがなく、来年はユニホームを着ないという実感は、まだありません。秋季キャンプに参加しなかった現役最後の頃のシーズン終わりに似た感覚です。12月になったら野球をしたくなりそうな感じが……(笑)。

 来年はいちOBとして、少し客観的な立場から野球に携わることになります。僕にとって新たな始まりとなりますが、最後に一言。今年も千葉ロッテマリーンズを応援してくださり、ありがとうございました。来年以降も選手の成長をしっかりと見届けてやってください。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

(Full-Count)

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 18被打数0被安打。被打率.000。

 これは今季、ロッテ・岩下大輝の右打者の被打率だ。2019年に一軍に定着したが昨季までの3年間は主に先発を務め、昨季はシーズン自己最多の8勝、120イニングを投げた。今季は開幕直後の3月28日に『右肘関節クリーニング手術』を受け、8月24日に今季初昇格を果たすと、任された役割はリリーフ。ロングリリーフ、ビハインドゲームでの1イニング、イニング途中からの登板など様々な役割をこなし、14試合・16回1/3を投げ、1勝0敗、防御率0.55という成績を残した。

 シーズン最終盤に抜群の安定感を誇った岩下は、右打者に対して1本も安打を打たれなかった。対戦数が少なかったとはいえ、デスパイネ(ソフトバンク)を3被打数0被安打1奪三振、今季本塁打・打点の二冠王に輝いた山川穂高(西武)も2被打数0被安打、首位打者の松本剛(日本ハム)も1被打数0被安打と各球団の強打者、タイトルホルダーを抑え込んだ。

「もともと去年までは右の方が被安打が多くて、左の方を抑えていた」。

 本人が話すように、一軍に定着した2019年から昨季までの3年間の被打率を見ても、全てのシーズンで左打者よりも右打者の被打率が高い。特に昨季は左打者の被打率が.198に対し、右打者の被打率は.299と1割以上右打者の方が打たれていた。

▼ 岩下大輝の左右別被打率
【2019年】
左打者:.215(177-38)
右打者:.249(169-42)

【2020年】
左打者:.281(210-59)
右打者:.287(136-39)

【2021年】
左打者:.198(257-51)
右打者:.299(197-59)

 持ち球はこれまでと変わらずストレート、フォーク(カウント球で投げるストライクゾーンへのフォーク・空振りを奪うストライクゾーンからボールゾーンに落ちるフォーク)、スライダー。今季はなぜ右打者の被安打を0に抑えられたのかーー。本人は「巡り合わせもあると思うんですけど、うまく状況を整理してから試合に入れていたので、来年以降にも活かせるのかなと思います」と、右打者を抑えられた要因について自己分析した。

 「今年はリハビリ期間が長かったですし、シーズンは最後の1カ月中継ぎで投げさせてもらっていましたけど、そこまで1年間やれる体力が戻っているわけではないと思っています。肘肩にしてもそうですけど1年間やるというのは体力的にきついところがあるので、まずはそこを戻したい。1年間やれる体づくりをしたいなと思います」。来季、シーズン通して投げたときにどのような成績を残すのか、また右打者の対戦成績が今季と変わらず抑え込めるのかを含めて注目だ。

▼ 岩下大輝の今季左右別被打率
【2022年】
左打者:.176(34-6)
右打者:.000(18-0)

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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WBCで見込まれる米国デビュー…さらなる注目は必至

 今年のプロ野球を振り返った時に、佐々木朗希投手(ロッテ)の大活躍を思い出す人も多いだろう。4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)でプロ野球28年ぶりの完全試合を最年少で達成し、日本記録に並ぶ1試合19奪三振も記録した。次に先発した日本ハム戦でも、8回まで1人の走者も出さないまま降板した。

 この快挙は海を越えて、米国の識者にも驚きを与えた。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」や米データサイト「ファングラフス」で記者を務めていたキム・スンミン氏は自身のツイッターで、佐々木朗の驚きの数字を公開している。

「ロウキ・ササキは、今シーズン『K%-BB%』が30.6だった」として紹介したのは、打者に対する奪三振の割合から、四球の割合を引いた数字だ。佐々木朗がどれだけ三振を奪い、四球を出さなかったのかを示している。山本由伸(オリックス)ですら21.8だから、佐々木朗がどれだけ圧倒的だったのかがわかる。

 キム・スンミン氏は「これは、奪三振率ではない! K%-BB%だ! 比較的短いが、狂気の1年を彼は送った。私は、あの17回連続無安打が忘れられない。本当に特別な才能だ」と興奮気味にツイート。来春のWBCでは、佐々木朗も日本代表入りの可能性がある。米国でベールを脱いだ時、どのような感想が寄せられるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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