俺がこの世で一番かわいそう！

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「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ。」

これはかの有名な村上春樹さんの小説「ノルウェイの森」の作中での、有名な台詞の一つです。

個人的には、ノルウェイの森自体はとんでもねえエロ小説だなあと思う程度の感想しか持っていません。

しかし、作中で主人公に対してクズ先輩が言い放つこの台詞だけは結構気に入っています。

文面だけ見ると、かなり過激で偏った考え方にも見えなくない言葉です。

でも「外側に悲しみや苦しみの原因を探すな」という意味でとらえるなら、なかなか深い言葉ではないかと思うんです。

自分に同情する。

それは、全ての悲しみや苦しみが、自分の中でだけ起きていることに気づかず


(´自Д我)　「オレはこの世で一番かわいそうっす！世間はオレにばかり厳しいっす！もう死にたいっす！」


とそれに振り回され、その原因を外側に求めている状態のことです。

自身が悲劇のヒーローもしくはヒロインとなり、悲しみに浸り続け、苦しみを嘆き続けています。

まるで自分で自分を苦しめ続ける一人ＳＭ状態です。

と言いつつ、僕も以前はそうでした。

なので、不幸な自分にどっぷりハマる気持ちも痛いほど分かります（笑）

友人にもそんな状態になっている奴が居るんですが、悩みを言ってくるくせに、冷静に周りがアドバイスをしても・・・

「でも～～な理由があるから俺は不幸なんだ！人生終わってるんだ！」

こんな繰り返しで、毎回話が無限ループしてしまいます。

どれだけ他人が励まそうが、当の本人が不幸である理由や原因を次々探してくるのでキリがありません。

結局これって、不幸な状態をいつまでも続けていたいってことなんですよね。

まあ大抵が本人にとって無自覚ですから、仕方のないことだとも思いますが・・・

でも、そんな苦しみや悩みの原因探しには、出口も答えもありません。

探せば探すほど、「かわいそうで不憫な私」　が出来上がって強化されていくだけです。

苦しみや悲しみの原因も、探せば無限に現れるでしょう。

そんな不幸でドン底な自分が大好きなら、止めはしません。

周りに迷惑をかけないように楽しんで下さい。

でも・・・

もし、そんな苦しみからいい加減抜け出したいのなら。

もし、そろそろ悲劇の主人公でいることに飽きちゃったなら。


全ての原因探しをやめてしまいましょう。


不幸の原因、悲しみや苦しみの原因、卑屈な思考の原因探し。

その全てをやめちゃいましょう。

初めは原因を探したくなって、とても不安になるかもしれません。

つい癖になっていて、また探しちゃうかもしれません。

しかし、思考に状況を解決する力はありません。

諦めて、あるがまま起きていることを受け入れてみましょう。

それは痛みを伴うことかもしれません。

今までの、かわいそうで可愛い自分を否定するようなもんですから。

しかし、その痛みには出口があります。

受け入れた先には答えがあります。

きっとそこであなたは笑っちゃうことでしょう。


全ての思考を諦め、感情をあるがまま感じきる。

ただそれだけのことなんです。


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(´自ω我)　「自分に同情するな、なんて厳しいけど優しいセリフっすね。」

呉　「まあ、こんなこと実際言う奴ってなんか嫌だよね！」

(´自Д我)　「せっかく綺麗にまとめようとしたのに台無しっす！」