最初このタイトルを見た時、なんじゃそりゃあってな感じで。
いったい誰が書いてるんだ??と見たら酒見賢一さん!!
こりゃあ読まねばなるまいと思い早速図書館で借りて読んでみたさ!
いや~~笑えました。笑えたんであっという間に読んじゃった。
題名が題名なのでいったいどんな話しなのやらとドキドキして読み進めると…軽いノリ(笑)
内容はどんなかというと…作者が孔明に(三国志自体に?)つっこみまくる小説…といいましょうか。
『蒼天航路』の孔明にもどきもをぬかれたが、この孔明もなかなかの変人ぶり。
愛あるツッコミ。とても楽しそうに書いてらっしゃる。
三国志の小説とか読んだ事ない人には、はあ??ってな感じかもしれないけど三国志好きには楽しめる一品ではないでしょーか?
三顧の礼で終わっちゃってるので、ぜひ続き書いて欲しいですね。(でも出たとしてどんな題名になるのやら?)
わたくしも三国志にはまったときあったねえ。中学、高校の時。漫画はもちろん小説もいろいろ読んだなあ。
次々と登場人物が死んでいくのにはびっくりしたねえ。横山さんの三国志(全60巻)を読んだ時、劉備を主人公だと思っていたわたしは劉備が亡くなっても物語が続いていくのにたまげたもんである。今思えば蜀という国が主人公だったのですね。
んでどうにも気になるのが劉備(漢字変換できたよ!すげえ!)なんだなあ。
張飛やら関羽やら孔明やらを仲間にする人間的魅力はいったいどんな人格だったのか??
気になるねえ。久々に三国志好きの血が騒ぐ。

今日のピックアップ文章
張飛の巨体の後ろ、すれ違って先を歩いてるはずの孔明の姿は消え失せて、そこにはいなかった。
(エッ)
徐庶よ、べつに驚くこともないぞ。理由は知らないが、急にそこの横っちょの路地に入りたくなっただけだと思うぞ、たぶん。
『泣き虫弱虫諸葛孔明』より/酒見賢一 著/文芸春秋