介護わんこgooの品格は何処へ

訪問介護ヘルパーの奮闘日記

ありがとうございました

2010年03月09日 | その他
介護わんこgooにお付き合いくださいましてありがとうございました。3月一杯をもちまして、このブログを閉じようと思います。
(あと、何回、更新できるかわかりませんが)

「始まり」があれば「終わり」がある。何かを始めるときはいつも終わりを意識しております。

130万もある「gooブログ」の中で約8千番というアクセスランキングになり、驚いております。(これは一日アクセス200人で達成できます。)
そんなことぐらいで何いってんの。と思われるかもしれませんが、介護という狭い分野で一人のオバサンの地味に始めたブログにしては分不相応と思います。
時々、話題にあげた訪問エピソードは脚色されておりますが、あまたの人の目にふれるべきではないので、大反省して、本日、非公開といたしました。既にいただいていたコメントがサスペンディングになったりして申し訳ありません。

約2年前に始めたこのブログも当初の気持ちや意図が少しずつ変化してきました。ちょっと違ってきたな~と思っていたのにアクセス数が上がってきて困惑です。少し、ブログから離れて、冷静になって自分を見つめてみようと思います。


振り出しに戻って

2010年03月08日 | 本でも読むかな

「終了宣言」をしておきながら、蛇足の記事。

『ケースワークの原則 援助関係を形成する技法』バイステック著、尾崎 新 他訳、誠信書房

先週、実務研修の講師が、「これを時々紐解いて読んでいる」とおっしゃったので、
gooもしっかりと読むことにしました。
バイステックの7原則」の用語を知ったのは介護福祉士受験勉強のテキストからでした。なんと、うわっつらだけの勉強だったのでしょう。今まで読んだことがないなんて、恥ずかしい限りです。
社会福祉の勉強を学校でしてきた人たちは、全員、読んでいるに違いない本ですね。
自分が20歳の学生だったら、読むのに苦労したかもしれないけれど、50歳で読むのはさほどつらくない。
新参も古参も迷ったときはここに戻れ!ですね。
興味のある人、是非、お読みください。英語の達者な方は原書の方が読みやすいかもしれません。The Casework Relationship  by Felix P. Biestek, S.J 1957, Loyola University Press
日本語には何度も訳し直されて出版されているところを見れば、過去の訳はしっくりこなかったのかな?よい日本語がなかったのでしょう。

今朝、テレビをみていたら、「様ざまな分野での古典といわれる本が新訳・超訳されて出版され、多くの読者を集めています」というニュースが流れてました。
バイステックのケースワークの原則も「古典」!そんな感じかしら?これを押さえずして、援助者と名乗るなかれ。

バイステックの7原則
① 個別化の原則
② 自己決定の原則
③ 受容の原則
④ 非審判的態度の原則
⑤ 秘密保持の原則
⑥ 統制された情緒関与の原則
⑦ 意図的な感情表現の原則


「サイコセラピー」って何かしら

2010年03月08日 | 本でも読むかな

『サイコセラピー練習帳 グレーテルの宝探し 丸太俊彦著』岩崎学術出版社を読んだ。
ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家と魔女のおとぎ話を元に、主人公のグレーテルが18歳になったとき、「嘔吐と空腹感」に悩まされ、サイコセラピストのバーガー先生の面接治療を受けるという設定である。
第Ⅰ部ではグレーテルの診断面接、治療契約、治療同盟の会話、面接中の転移、逆転移、夢、抵抗、徹底操作、治療終結と面接場面がひととおり進む。
ところが第Ⅱ部にⅠ部のサイコセラピーを「再考」し、バーガー先生の治療が的外れだったとしたら・・・という展開である。
心理学・心理療法について ど素人のgooには第2部の展開からどきどきして読み進めることになる。
興味が先立って一通り読んだが、サイコセラピーの「練習帳」として取り組むと実に奥が深い内容であり、とても理解しきれない。数ある心理療法の違いもまだよくわからない。でも、更に深く知りたいと思う自分とブレーキをかける自分がいる。

面接治療は、なんだか服薬治療よりも影響が大で、しんどくて、患者もセラピストにも負担が大きそうである。

この本は大学や看護・介護の学校で心理学を教えていらっしゃる方から教えていただいたもので、臨床心理士を目指す大学生や大学院生に勧めている本だそうだ。
近隣図書館には蔵書してなかったが、この本は1986年からかなりの増刷をかさねているし、Amazonのマーケットプレイスの中古本には多く出ている。きっとメジャーな導入・入門書に違いない。テキストの装丁がド・ピンクなのも気に入った。とても良い。gooは、ちゃっかり安く中古本を手に入れたが、前所有者はこの本ではあまり勉強しなかったようで、新品同様であった。以前の持ち主や売主を想像してしまう自分は「転移(トランスフェナンス」「逆転移」が簡単な人に違いない。

話は少しそれるが、18歳のグレーテルは18年しか生きていないし、分かりやすい設定である。でも、70歳を過ぎた高齢者だったらサイコセラピーをうける元気があるだろうか。精神力動が複雑に屈折して絡まっちゃってて、自分よりも年配の人を相手にセラピストも大変だろうに。もう、癖は直らないのではないか。と余計なことを考えてしまった。

「めまい」に悩まされているシズさんがサイコセラピーを受けたらどうなるかしら?何となくシズさんの悩みをうすうす察知してしまっているgooがシズさんの面接場面を想像するに、老人の命にかかわるぐらいシンドイ面接になりそうである。サイコセラピーをうけるのに適した患者さんとはどのような人なんでしょうか?

なんというか、この本を全く受け入れることができない人たちがいるのは当然だろう。だれにでもおすすめできるものではなさそうだ。が、興味のある人には実によい入門書だと思う。

goo自身は安易に心理学に興味をもっていたが、取り組むには「腹をくくる」覚悟が必要なのだと気づいた。今のところ、ちょっと保留である。


以下引用:

練習問題1 サイコセラピーは簡単にいうと「治療者が相手の話を聴き、適切な助言をすることによって、相手を苦悩から解放するプロセスである」と定義できます。それでは、サイコセラピーとカウンセリングの違いは何ですか?

解答1 カウンセリングという言葉は、学生相談室や精神衛生センターでよく聞かれます。治療者の資格も様ざまで、扱う問題も大部分の場合、日常生活の中で意識されるものに限られます。これに対し、サイコセラピーは、前意識、無意識まで入り込んで、人格構造を変えることを目的とします。


確定申告ちょちょいのちょい

2010年03月03日 | その他
gooは数年前から確定申告を自宅PCで行い提出している。夫の医療費控除で1件作成。さらに、もう1件は自分の確定申告。訪問介護でのパート収入は年末調整を会社に依頼しないで、この時期、自分でするのが楽しい。
今日はめずらしく、自宅に待機していたので、午後の時間に医療費のレシートをかき集め、交通費を計算し、ほいほい入力する。昨年は
gooに歯医者通いがあったために、いつもよりも医療費がかさんでいる。医療費控除は収入の高いほうの人のところでまとめて申請すると戻りが多くなりますよ~。
インフルエンザの予防接種にかかった料金は、申請に使えないので、とてもくやしい。季節性も新型も打ったから、大出費だったのに。
治療ではなく、予防のものは医療費控除に使えません。ご注意。
生命保険料の控除は最高10万円でそれ以上は無視されるので、夫のほうで控除に使わなかった保険料証明を自分のほうの控除に使用する。
と、まあ、自分のもともとの収入がたいしたことないので、確定申告をしても微々たる戻りですがね。
国税局のホームページから申告書作成へ進み、いわれるがままに数字を入力するだけで済むので、本当に簡単。
確定申告での戻りは
gooのお小遣いにしてよいことになっているので、はりきります。
このお小遣いを当てにして、先に書籍やお洋服を買ってしまいました。お小遣い以上使ってしまいました。
はあ~。
仕事に関係する書籍ばかり。。。。
お洋服も仕事用。
おもしろくないヤツだなあ、と自分でも思うよん。
投資した分、ちゃんと仕事できるのかね?


「出会い」はおもしろい

2010年03月01日 | その他

先日ケア従事者の集まりに顔を出しましたが、そこで「NPO法人コスモスの家」のワーカーさんたちに会った。http://www.cosmosnoie.com/npo.html

「地域住民の願いから生まれた」介護保険制度が始まる前からあった「集まりの場」だそうだ。
なので、介護保険制度のほうが手かせ足かせになっているようである。地域に根ざした強い団結力と理事長の強い理念があり、そこに賛同して集まってきた利用者でありケア従事者でありボランティアである。とても魅力的である。

もう一つ「NPO法人楽 ひつじ雲(小規模多機能)、くじら雲(デイ)」のワーカーさんたちにも同様のオーラと魅力があった。http://www.npo-raku.jp/

両法人とも、介護保険だけでは解決できない問題に目をそむけることはできない!だから、社会に意見を発信している。エネルギッシュである。それぞれの理事長さんたち、熱くて怖そうで強そうである。

gooはもっぱら居宅訪問で大手事業所の一介護員なので、地域に根ざしたネットワークや理念をさほど強く意識してこなかった。なので「コスモスの家」「楽」さんには「一本通った」強いものを感じさせられた。なんだかとても自分が「甘い」と反省させられた。

振り返ればgooが今いる事業所で働こうと思ったきっかけは、やはり女性社長の放つオーラに惹かれたからである。今日までにそれなりに介護技術は身に着いてきたけれど、対人支援での熱い思いや理念がいっそう膨らんでいたかどうかを問えば、正直、萎んではいないが、膨らんでもいない。

これからは自分なりに膨らませたい!です。

「グループホームでヘルパー1年半です。毎日が楽しいです!」と笑顔がかわいらしい若い人にも会いました。

彼女の「グループホーム温温」は、1ユニット6人だけで、普通の戸建てのちょっと大きめのお宅という感じで、とても住み心地がよさそうなのである。gooの自宅にあと部屋を2つ3つ足して、玄関を広げると、グループホームになるんだあ。と思うと、妙に親近感がわいてくる。そこに彼女のように朗らかでかわいらしいケアワーカーさんが来てくれると想像すると、なんと幸せなことだろう。

有料老人ホームのワーカーさんで感じのよい若い男性にも会えました。最初の入居金が50万以下で月々が17万円ぐらいのところもあると知りました。多くの人が待っていた金額設定の有料老人ホームができてきているのですね。その金額で運営していくのにどのような理念や勤務体制や人材がそろっているのかをすごく知りたい。でも、時間がなかった。

できれば、お会いできた人のそれぞれの職場を見学していきたい。

見学したいと思わせるケアワーカーばかりの集まりであった。