お待ちかね!アルツサダコ様の登場です。
読者のなかにはアルツサダコさんのファンになった人もいるようですね。
サダコ様は介護拒否が強いので、いつも「後で私がやるから、あなたはやらなくていい。もう止めて。」と言って、掃除も台所の片付けもゴミ捨てもヘルパーにはさせてくれません。で、「コタツに入れ。足を伸ばせ。お茶を飲みなさい。お菓子を食べなさい。」とヘルパーを接待しようとされる。
下手に断ろうものなら、「私は今から出かけるから、もう、お帰りください。」と言われてしまう。
gooはサダコ様にはヘルパーの訪問を楽しみにしてもらうことを目標にしてきた。
努力の甲斐あって、楽しみにしてくださるようになった。掃除機や雑巾は触らせてもらえないが、おしゃべりして笑ってじゃれて一緒に歌い、まるで「お笑い芸人コンビ」のようなgooとサダコ様になった。
goo「金襴緞子」これ、なんて読むの?中国語?
サダコ様「こんなもの読めないの?これは、きんらんどんす」
goo「へ~、日本語だったのかぁ」
サダコ様「おりこうになったね。♪ き~んらん ど~んすの お~びしめ~なぁ~がら~♪ 花嫁ご~りょおおわあ なぁ~ぜ なぁ~くぅのぉ~だろぅ~~~。」
一緒に合唱すること10回。
goo「あの~、ヘルパーにお仕事をもうしつけ下さらないと、困るんですが。」
サダコ様「困る?そんな歌があったね。」
合唱♪「困っちゃうわぁ~。デートに誘われてぇ~。」
goo「続きも歌えますか?」
サダコ様♪「どぉっしよう~。まだまだ早いかしぃ~ら。」
のりのりサダコ様 もうすぐ90である。かわいい!
そこまで繰り返し合唱すること10回。
goo「そうだ!これにスナップえんどうとトマトをそえましょうよ。」
サダコ様「そうだ!ソーダ村の村長さんだ。」
goo「わあ、懐かしい。小さい時、朝から晩まで一日中その歌を口ずさんでいたわぁ」
サダコ様「一日中?そりゃあ、喉がからからになる。」
goo「だって、子供心にとても面白い歌詞でやめられなかったのよ。今日、思い出したからには、また、しばらくソーダ村の歌が頭の中をぐるぐると。」
サダコ様「エ~、ヤだよ。」
goo「最後まで歌えますかあ」
サダコ様のりのりで♪「ソーダ村の村長さんがソーダ飲んで死んだぁソーダ。葬式饅頭でっかいソーダ。中にあんこは無かったソーダ。♪」
gooの知っている歌詞と少し違う。「葬式饅頭もらえんソーダ」であるが、サダコ様のほうの歌詞のほうがおもしろい。そちらを採用して、合唱。
さて、今晩の夕食メニューは、ぶりのカマ焼、長いもすりおろし、スナップえんどう、トマトである。無事、準備できた。ソーダー村の村長のお蔭だ。
ほっとして、終了の記録を書いていたら、突然、サダコ様が聞いてくる。
サダコ様「もう一人いたでしょ?ヘルパーさん。どこいっちゃったの?」
goo「私ですよ。ここにいますよ。」
サダコ様「違う、あなたじゃないの。もっと若い人。お台所にいたでしょ。」
一瞬、唖然としたけど、とぼけてみる。
goo「若い人?サダコ様自身じゃないの?」
サダコ様「何言ってんだか。ヘルパーさん他にもいたでしょ。」
(訪問してきたヘルパーは私ひとりなんだけど・・・)
はは~ん。ここで逆らったり、諭してみたところで、意味がない。
goo「私だけ残りました。私も記録を付けたら、失礼しますね。」
サダコ様「そう・・・もう一人は先に帰っちゃったのね。」
サダコ様に新しい展開が!見えてはいけないものが見えるのか?
な~んて思ったりして。
今日は、のりすぎだったので、別人に思えたのだろうか。
しかし、もう一人のヘルパーは、若くて、馬鹿ばかり言うおかしいヤツらしいよ。
いったい誰だよ~~~~~。