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ストラディバリウス~ギター、マンドリン、ハープ
文化・芸術
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2011年03月27日
ストラディバリウスと言えば誰もが知っているヴァイオリンの名器である。正確にはイタリアの弦楽器製作者であるアントニオ・ストラディバリ(Antonio Stradivari、1644年 - 1737年12月18日)が製作した弦楽器のことをストラディバリウスと呼ぶ。これはストラディバリが製作した弦楽器には、当時の慣例に基づきラテン語にてAntonius Stradivarius Cremonenfisというラベルが貼られていることによる。
ストラディバリが製作したヴァイオリンは、約1,200挺あるといわれ、約600挺の存在が確認されているという。
日本人演奏家も所有しており、例えば辻久子は1973年に自宅を3500万円で売却し、3000万のストラディバリウスを購入して話題となった。他にも千住真理子や高嶋ちさ子が自己所有している。
特に千住真理子の所有する1716年製の"デュランティ"という愛称のストラディバリウスは約300年間誰にも弾かれずに眠っていた幻の名器だそうだ。
千住真理子オフィシャルサイト デュランティとの出会い
http://www.marikosenju.com/ja/profile/
ストラディヴァリウスと呼ばれる楽器は、ヴァイオリンに限っても数百本が確認されている。しかし、その中でも傑作と言われる楽器は十本程度に過ぎないといわれている。こんなストラディヴァリウスの中でも最高傑作のひとつ「デュランティ」を、千住真理子が実に運命的な出会いによって入手することになった。このデュランティの最初の所有者はローマ法王”クレメント14世”であった。法皇没後、フランスの貴族の手に渡り、1921年スイスの富豪の元へ。そして2002年スイスの富豪が手放すことになった。その際に「博物館などではなく実際に演奏してくれる人へ」という条件がつけられた。さっそくデュランティにふさわしいヴァイオリニストがリストアップされ、その中に千住真理子の名前が上がったのである。 運命的な出会いについて、千住真理子は言う。「デュランティとの出会いで、私はまたゼロからの出発点にたった。今まで演奏してきた全ての音楽は無いのに等しい。これからが私の本当の音楽人生なのかもしれない。」と。
最初の所有者はローマ法王”クレメント14世”であり、法皇の没後200年間フランスのデュランティ家の家宝として納められ、その後80年間スイスの公爵のもとにあった、と。しかし私はこの楽器の由来に惚れたのではなく、音に惚れたので、由来をきいたとき「例えば男性を好きになって付き合いはじめたあとから、あの人は実は王子様なのよ、と聞かされた感じ」です。 私の手元に来るまで、ほとんど弾かれたことの無い楽器だったので、自分の弾いた音がそのまま伝わります。いままで使っていた楽器とは、音の出し方、音楽の作り方、すべてを変える必要がありました。今までのような小細工は利かずむしろ邪魔です。何もかも、ゼロに戻って1からやり直すことになりました。人生観もかわりました。私のところにきてくれた楽器にたいして、誠意を持って接するために、全身全霊をかけたい。私の今から先の人生すべてを、音楽にかけてもまだ足りないくらいだと思います。必死になって私のすべてをヴァイオリンに捧げているところです。
ちなみにストラディバリウスを含めたヴァイオリンのオークションなど全く無縁のものと思っていたのだが、ネットどころかiPhoneのアプリからも応札できるようだ。(無料なのでひとまずアプリだけダウンロードしてみた)
http://itunes.apple.com/us/app/tarisio/id368742641
さて、ストラディバリウスはストラディバリが製作した弦楽器のことで、それはヴァイオリンだけではない。ヴィオラやチェロでも代表的な名器として知られている。
更にストラディバリはギター、マンドリン、そしてハープも製作している。これらの消息を追ってみよう。
ギターは2挺が完全な形で現存するという。(他にも部分的な断片がある) 愛称"Hill" (1688年製)がOxford大学に、"Rawlins" (1700年)がSouth Dakota大学のNational Music Museumにある。
National Music Museum The Rawlins Stradivari Guitar, 1700
http://orgs.usd.edu/nmm/PluckedStrings/Guitars/Stradivari/StradGuitar.html
マンドリンも2挺が現存している。1挺はロンドンの収集家の個人所有だが、愛称"Cutler-Challen Choral Mandolino" (1680年) もギターと同じSouth Dakota大学のNational Music Museumにあるという。
National Music Museum The Cutler-Challen Choral Mandolino by Stradivari, 1680
http://orgs.usd.edu/nmm/PluckedStrings/Mandolins/StradMandolin/StradMandolin.html
そして、ハープは1台しか現存していない。イタリア・ナポリのSan Pietro a Maiella Music Conservatoryにあるという。その写真が見つかった。
http://atlantisonline.smfforfree2.com/index.php/topic,10686.msg89786.html#msg89786
ストラディバリの紹介の中で「生涯で少なくとも1台のハープを制作した」とされているので、もしかするとこれがこの世に1台しかないストラディバリウスのハープかもしれない。
そう考えるとギターやハープの方が希少価値としてはあるのだが、例えばギターは楽器としての歴史が浅く17世紀にはまだ確立されていなかった、などの理由により注目度が劣るようだ。
一方でヴァイオリンは、楽器としての寿命が長く現在でも名器として現役であり、また現在の多くのヴァイオリンはストラディバリウスの寸法などをコピーしたもの(ストラド・モデル)であるなど、やはりストラディバリウスの価値は計り知れない。
もっとも私は一流ではないので、音色だけではストラディバリウスか小学生の練習用のヴァイオリンか聴き分けわらないのは言うまでもない。
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