福生市議会議員 武藤政義

福生市議会議員としての活動の一部を紹介しています。

建設環境委員会視察一日目

2008-10-02 23:42:27 | ノンジャンル
私にとって初めての行政視察に行ってまいりました。今回の視察は滋賀県の高島市と守山市。両市が熱心に取り組んでいる環境について勉強させていただきました。

乙津委員長を筆頭に委員会メンバー6人と、議会事務局の職員さん1人の計7人。新幹線で現地に向かいました。京都駅で乗り換えて湖西線。文字通り琵琶湖の西側を進みます。写真は車内から撮った琵琶湖。



新旭駅に到着。



駅から徒歩2分程度で高島市役所に到着。



高島市は平成17年に5町1村が合併して出来た市であります。人工約55,000人で、市の年度予算が約200億円ということですので福生市と同じ位と思いきや、市の面積は東京23区よりも広いとのこと。少子高齢化が進んでいるため、10年後には予算も一割程度減るという予測を立てているそうです。

今回勉強させていただくのは、「新エネルギービジョンについて」「LAS-Eについて」「川端(かばた)について」です。まずは新エネルギービジョン。高島市では持続可能な未来像を描くことを目的とし、あらゆる面で使用可能な資源を使うことの出来るシステム作りをしているとのことでした。色々な説明を受けた後、熱供給施設を見学させていただきました。市内の木材を燃やし、福祉施設等に熱を送る施設。このような看板がありました。



この設備で木を燃やしています。



燃やしている木はこちら。建築廃材等は一切使わず、天然の木を細かくしたウッドチップだけを使うそうです。この時点でダイオキシンの発生をふさいでいるのです。



まだまだ未完成な部分もあり、必ずしもエネルギーを効果的に使えているということはないそうですが、こういった取り組みがあるということで、市民が環境に対して意識を向けてくれることが大きな成果であるとのことでした。

続いてはLAS-Eについて。福生市でもLAS-Eを始めることになっております。このLAS-Eとは、環境に良いシステムになっているかをチェックするシステムであります。無駄に電気を消費していないか、無駄に紙を使っていないか等々、そういったこと市役所の職員さん同士でチェックし合うのです。

最後に川端(かばた)について。かばたとは、綺麗なわき水が出る井戸のようなもの。市民の方々が「綺麗な水を守ろう!」ということで、かばたを守る委員会を組織しております。かばた見学に際してはボランティアの方に連れて行っていただかなければなりません。

見学前に木製の水車を発見!今時めずらしいですね。



見学証。これを首から下げないと見学できません。



このマンホールみたいな穴に綺麗なわき水があるのです。これがかばた。



一見、ただのドブに見えますが、道路沿いに綺麗なわき水が流れているのです。本当に綺麗なんです。



こちらは一般家庭にあるかばた。一般家庭にあるからこそ、ボランティアの人の付き添いが必要なのでしょう。「こんにちは~!」と言って見させていただけるのです。このかばたの中には大きな鯉が数匹泳いでいました。料理で使った鍋などを漬けておくと、鯉が残ったものを全部食べて綺麗にしてくれるとのこと。また、かばたの水は常に13℃を保っているため、冷蔵庫の代わりに食材を冷やしたりもするそうです。



こちらは街中にあるかばた。かばたの水は普通に飲むことが出来るのですが、やはり抵抗があるものです。そのせいか、ここのかばたは水質検査をした証が表示されているのです。左に見える白い紙が検査証。竹のコップをいただき、私達も飲ませていただきました。



最後にこんな物を発見!



自分たちの街は水が綺麗。その綺麗な水を守るのは市民の役目。そういった意識を市民の方々がしっかりと持っているのです。市としてはそういった活動のお手伝いをしているとのことでした。行政主導ではなく市民主導。ただただ、素晴らしいと思いました。