スマイリー渡辺 ぶろぐ(すまいる a )

私の音楽活動と趣味生活を皆さんと分け合って楽しみたい!(出来事も!!!)

再会(空の上の両親へ)第8話

2006年07月23日 22時23分56秒 | Weblog
 母は、その老人ホームにお願いする事になりました。施設の職員さん達もとても親切で、一生懸命介護をしてくれていました。
私たちもとても安心して任せられると、確信が持てるようになっていました。いつの間にか、週一の面会も私たちの生活の一部になっていました。洗濯物を届けて、そして洗濯物を持ち帰ってくる。そういった行動が、普通の生活になっていました。
 この施設は、家族の絆が疎遠にならないように、必ず洗濯物は家族の人が持ち帰り洗濯するか、施設の中で洗濯をしてもらうようにしていました。とても良いアイデアだと思いました。実際、市立の施設などはすべて施設の方でやってくれるために、家族が面会に来る回数が極端に少なくなっているとの話は聞いていましたから。
 そうこうしているうちに、3ヶ月が過ぎようとしていました。なんにも対策がとられてない状況で。私と兄は焦っていました。
焦ってはみても対策が見つかる訳も無く、役所は当てにならない事も分かっていましたから、途方にくれていました。
 私と兄は、開き直って「もう、この施設に延長してもらえないか頼んでみよう。」と、言う事にしました。それで、施設の方と話せる機会があったので、その事を駄目もとで話してみました。すると向こうからの返事は、
「状況は分かります。実際お母さんを見てますと、このような状況で家族の人がこれから、先の見えない介護をして行くのは到底無理なのでは、と言う結論が私たちスタッフの中でも聞かれました。そこで、家族の方が宜しければこのまま3ヶ月延長させてもらっても宜しいですか。」との答えが返って来たのです。私達は、願っても無いことでした。その続きがありまして、
「3ヶ月と申しましたが、正直お母さんはこれから回復することは、ほとんど無いかもしれません。ですので状況を見まして、自動更新と言う形をとられたらどうでしょうか?」との言葉も頂きました。私達にとっては願ってもないことでした。
 このブログを見ている人で、このような会話は許せないと思う人もいるかもしれません。しかし、実際このような状況に置かれた家族はとにかく自分たちの生活を守る事が、一番なのです。
 私達はとにかく職を無くさなくてすみました。


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