再会（空の上の両親へ）第四話

　救急車が私の家に着いて、母を病院へと運んでいきました。兄と私は、その後を追って病院へ向かいました。３０分ほどしてから医師が待合室にやって来て、
「ヤッパリ脳梗塞を起こしているみたいだから、すぐ入院して検査してみましょう。」　
　検査の結果、脳梗塞を起こしていることが、はっきりしました。父の入院に続き、母も入院。一体どうなってるのか？誰かに聞いてみたい気持ちになりました。
　母は一時期回復したかに思えたのも束の間、二度目の脳梗塞を起こしたのです。
私は兄と二人で父の面会と母の面会とを毎週日課のように過ごしていました。
　そんな中、今度は兄が体調不良を訴えるようになってきたのです。
「どうも、最近手足に力が入らないんだよな！なんでだろう。」・・・・・・
私はなんのアドバイスもしてやれなかた。いくらなんでも、ドラマみたいなことは起こらないだろうと高をくくっていました。
　それから二ヶ月ほど過ぎた頃でした。兄から電話があって、
「歩くのも、間々ならなくなってきたから、病院へいって診てもらったら、頚椎に異常があるから、すぐ手術することになったよ。」
”なんで！何で！なんで家の家族だけ”って、思わず叫んでしまいました。