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校長室の窓

子どもたちの様子を記録

学級通信から

2010-03-04 16:12:17 | 日記
昨日は、桃の節句。給食でも「手巻き寿司」がでましたが、朝の会話の中に、ひな祭りやって「お寿司、ちらし寿司を食べたんだ。」「おひな様、片付けた」などが耳に入りました。
 今日は、毎日頑張って子どもたちの輝きを伝えている学級通信を紹介します。
 1年生の学級通信には、Nさんの日記が載っていました。
私は今日、学校でおだいりさまとおひなさまをつくりました。なつきくんにおりがみをもらいました。つぎは、ぼんぼりとおもちとお花にいろをぬってきりとりました。はるときに、うまくはれたのでよかったです。さいごに、かおをつくりました。りんかちゃんが「うまいね!」といってくれたので、うれしかったです。また、たのしいことをいっぱいしたいです。
 担任は、ひな祭りについての由来や、日記にある「おだいりさまとおひなさまづくり」についてスケッチしていました。
「学校の折り紙はシンプルなので、ご家庭からきれいな折り紙をもってきたこと。男の子もとても喜んで、真剣に取り組んだこと。インターネットで桃の節句等の由来を調べて、新しい発見をしたこと。古くから伝わっている日本の行事とうについて、調べて語ってあげることも大切だと思ったこと。」
さらに、金子みすずさんの「足ぶみ」と言う詩が添えられていました。
わらびみたよなくもがでて
空にははるがきましたよ
ひとりで青空みていたら
ひとりで足ぶみしましたよ
ひとりで足ぶみしていたら
ひとりでわらえてきましたよ
ひとりでわらってしていたら
だれかがわらってきましたよ
からたちかきねが芽をふいて
小みちにも春がきましたよ

 6年生の学級通信には、「小6ら四人、小遣い不足とひったくり」(3月2日の新聞報道)
を取り上げて、子どもたちに「どう思うか」問いかけたことを載せていました。
報道の内容は、「3台の自転車に分乗し、歩いていたお年寄りに後ろから近づいて、手提げカバンをひったくった。」というもの。
この記事について知っていたのは一人だけだったようです。(以下通信の内容です)
最初にみんなに感想を尋ねると、「犯罪は良くない」という答が返ってきました。もう少し深く考えてもらうため、グループで話し合うことにしました。
「弱い立場の人をねらうのは、すごく悪い。」
「悪いことをすれば、相手の人だけでなく自分も傷つく」
「その子の家族が、とても悲しむ」
などの意見が出されていました。もう少し、被害に遭った女性の立場になって考えて欲しかったので、私の方から声を掛けました。こんなことが発表されました。
「ひったくった時、おばあさんがけがをしてしまうかもしれないから危ない」
「もしおばあさんがけがをしたら、治るまでにじかんがかかるから大変」
「年金暮らしかも知れないのに、お金を取られてしまったら、すごく困ると思う」
「お金が無くなったら、もうアルバイトも出来ない年齢だから、生活に困るかも知れない」
そして、担任は最後に次のように結んでいます。
私たちは、日々たくさんの人たちと関わって生きています。クラスのみんなには相手の立場になって考える大切さをずっとずっと忘れないで大人になって欲しいと心から願っています。

このように、学級通信を読んでいると、子どもたちの日々の成長が良く分かります。教えられることもたくさんあります。同時に、担任の成長の様子も分かります。忙しい時間の中で、タイムリーな話題や楽しかった活動を取り上げて知らせるのは、楽なことではありませんが、あと10数日、子どもたちの命の輝きを綴っていって欲しいと願っています。