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☆ささめきこと☆

ここは管理人「せつみ」が平凡な日常を淡々と描く場所です。過度な期待はしないで下さい。

カケラ紡ギvol.10「澪尽し編」

1983-06-10 00:00:00 | カケラ紡ギ
井戸の外にはどんな世界が?

それは、知るために支払う苦労に見合うもの?
 

井戸の外にはどんな世界が?

それは、何度も墜落しても試すほどに魅力的?
 

井戸の外にはどんな世界が?

それを知ろうと努力して、落ちる痛みを楽しもう。
 

その末に至った世界なら、そこはきっと素敵な世界。

例えそこが井戸の底であったとしても。

井戸の外へ出ようとする決意が、新しい世界への鍵。
 

出られたって出られなくたって、

きっと新しい世界へ至れる・・・。
 
―――――――――――――――

誰だって幸せに過ごす権利がある。

難しいのはその享受。
 

誰だって幸せに過ごす権利がある。

難しいのはその履行。
 

私だって幸せに過ごす権利がある。

難しいのはその妥協。

     Frederica Bernkastel

祟りなんて、本当は存在しなかった

ある者にとっての悲劇は

真実の中では

単なる喜劇だった
 

神になりたかった者

神とされてしまった者

二つの想いが交差した運命は

たくさんの心と、一つの光に導かれて

終焉の時を迎える
 

最後に振られたサイコロの目は、

果たして、幾つの数字を打ち出すのか・・・・・・
 

ひぐらしのなく頃に 祭
 
最終章

澪尽し
 

運命の迷い子たちよ

さぁ、カケラを紡いで、
未来を拓け

カケラ紡ギvol.9「皆殺し編」

1983-06-09 00:00:00 | カケラ紡ギ
井戸の外の世界が知りたくて。

私は井戸の底から這い上がろうとしました。
 

井戸の外の世界が知りたくて。

何度、滑り落ちて全身を打ち付けても上がり続けました。
 

でも気づきました。

上れば上るほどに落ちる時の高さと痛みは増すのです。
 

外の世界への興味と全身の痛みが同じくらいになった時、

私は初めて蛙の王さまの言葉の意味がわかりました。

     Frederica Bernkastel

傷つけば傷つくほど、心は臆病になっていった

悲しい思いが深ければ深いほど、幸せを喜べなくなっていった
 

幾千度と繰り返されてきた、同じ時間、同じ世界

笑顔を忘れてしまった少女は、心に鍵を掛けて引きこもるが

その隙間から差し込んでくる光に気付いて、顔を上げる
 

パンドラの希望は、本当に存在していたのだろうか・・・
 

ひぐらしのなく頃に 祭
 
第捌章

皆殺し
 

取り戻した勇気と共に

明かされた闇の真実

諦めていた未来は、すぐ目の前にあった

カケラ紡ギvol.8「罪滅し編」

1983-06-08 00:00:00 | カケラ紡ギ
一度目なら、今度こそはと私も思う。

避けられなかった惨劇に。
 

二度目なら、またもかと私は呆れる。

避けられなかった惨劇に。
 

三度目なら、呆れを越えて苦痛となる。
 

七度目を数えるとそろそろ喜劇になる。

     Frederica Bernkastel
 

笑い続けていれば、いつか幸せになれると信じてきた

誰かの事を想えば、相手も自分を想ってくれると信じてきた

悲しかった想い出を置き去りにして

少女は 明日を見つめようと前を向く
 

甘えず、頼らず

たった一人で

未来を切り開くために
 

その先にあるものは、幸せか

それとも、不幸せか
 

ひぐらしのなく頃に 祭
 
第質章

罪滅し
 

誰かを愛したかった
でも本当は、

誰かに愛されたかった

カケラ紡ギvol.7「憑落し編」

1983-06-07 00:00:00 | カケラ紡ギ
罪を犯すことは怖くない。

怖いのは、それを認めること。
 

罰を受けるのは怖くない。

怖いのは、その痛みを知ること。
 

世界から罪と罰はなくならない。

だって、人間は未来を知ることができないから。

     Frederica Bernkastel

 
幸せになる為に、彼らは命を掛けて努力した

お互いがお互いを分かり合い、固い信頼で結びついていた筈だった
 

優しさ、思いやり、信頼、愛情

そんな想いが駒を返すように

白から黒へと変わっていった時

絆は脆くも崩れ去って、思いもしなかった悪夢が

彼らを包み込んで、心の闇を曝け出していく
 

ひぐらしのなく頃に 祭
 
第陸章

憑落し
 

誰も、憎んでいた訳じゃなかった

ただ、ほんのすこしの誤解が、全てを変えてしまった

カケラ紡ギvol.6「目明し編」

1983-06-06 00:00:00 | カケラ紡ギ
砂漠にビーズを落としたと少女は泣いた。

少女は百年かけて砂漠を探す。
 

砂漠ではなく海かもしれないと少女は泣いた。

少女は百年かけて海底を探す。
 

海ではなくて山かもしれないと少女は泣いた。

本当に落としたのか、疑うのにあと何年?

     Frederica Bernkastel
 

淡くて儚いシャボン玉のような恋心

空を臨めばやがて壊れて消えるように

少女の想いは虚しく叶わなかった
 

流した涙は血の色となって生贄を求め

口を衝いた悲しみは

怒りとなって殺意を生み出していく
 

純粋すぎる黒は全てを飲み込んで

闇を広げる

やがては自分自身さえも
 

ひぐらしのなく頃に 祭 

第伍章

目明し
 
産まれて来なければよかったのか

血みどろの手は虚空すら掴めなかった