goo blog サービス終了のお知らせ 

☆ささめきこと☆

ここは管理人「せつみ」が平凡な日常を淡々と描く場所です。過度な期待はしないで下さい。

カケラ紡ギvol.5「祟殺し編」

1983-06-05 00:00:00 | カケラ紡ギ
井の中の蛙は幸せでした。
井戸の外に何も興味がなかったから。

 
井の中の蛙は幸せでした。

井戸の外で何があっても関係なかったから。
 

そしてあなたも幸せでした。

井戸の外で何があったか知らなかったから。

     Frederica Bernkastel
 

守りたいと思う心に、嘘はなかった

大切にしたいと思う心は、誰よりも強い筈だった
 
優しさから生まれた黒い感情は

やがて殺意へと変わり

真っ白だった思いは、赤と黒で染まっていく

 
それが守りたかった日常の

崩壊を意味していると解っていながら

 
ひぐらしのなく頃に 祭 

第肆章

祟殺し
 

何が間違っていたのか

その答えを探して悲劇はさらに広がっていく

カケラ紡ギvol.4「綿流し編」

1983-06-04 00:00:00 | カケラ紡ギ
あなたの乾きを癒せない。

真実を欲するあなたがそれを認めないから。
 

あなたの乾きを癒せない。

あなたの期待する真実が存在しないから。
 

それでもあなたの乾きを癒したい。

あなたを砂漠に放り出したのは私なのだから。
 

     Frederica Bernkastel
 

本当に伝えたいのは、違う言葉だった

本当に感じたいのは、違う心だった
 

すれ違いが溝を生み、

躊躇いの気持ちが 人を恐怖へと沈ませる

 
もう誰も止められない

冷たい感情が剥き出しの心を深く、残酷にえぐっていく
 

ひぐらしのなく頃に 祭
 
第参章

綿流し
 

何故あの時と呟く、後悔の言葉

それは最早、虚しい響きだった

カケラ紡ギvol.3「鬼隠し編」

1983-06-03 00:00:00 | カケラ紡ギ
どうか嘆かないで。

世界があなたを許さなくても、私があなたを許します。
 

どうか嘆かないで。

あなたが世界を許さなくても、私があなたを許します。
 

だから教えてください。

あなたはどうしたら、私を許してくれますか?
 

     Frederica Bernkastel
 

始めは、ちょっとした不安だった

誰かを傷つけたいなんて、考えもしなかった
 

それでも、不安は孤独を生んで

そして疑念へと変わり、

やがては黒い殺意が心を闇に閉ざしていった

 
戻らない日常

少年は足を踏み出す

その先が奈落の底だとも気付かずに
 

ひぐらしのなく頃に 祭
 
第弐章

鬼隠し

 
信じたいと思う気持ちが生んだ悲劇

流した涙は、懺悔か、それとも怨恨か

カケラ紡ギvol.2「盥回し編」

1983-06-02 00:00:00 | カケラ紡ギ
あなたの見たいものは、なんですか?

私がそれを見せてあげましょう。
 

あなたの聞きたいことは、なんですか?

私がそれを教えてあげましょう。
 

だけど、期待はしないでください。

目と耳を閉じているあなたにはきっと無駄なことだから。

     Frederica Bernkastel
 

人は誰しも、辛いことから逃げたがるもの

人は誰しも、現実よりも夢を見続けたいもの

 
越えるべき壁 向きあう現実から目を逸らし続けた先に

手に入れるものは、一体何なのか

そして、失ったものは・・・
 

ひぐらしのなく頃に 祭
 
第壱章

盥回し

 
逃げることは罪じゃない

でも、現実は夢のように甘くなかった

カケラ紡ギvol.1「暇潰し編」

1983-06-01 00:00:00 | カケラ紡ギ
誰が犯人かって?
 
それを探す物語に決まってるでしょ?
 
 
誰が犯人かって?
 
そもそも「何の」犯人かわかってる?
 
 
誰が犯人なの?
 
私をこれから殺す犯人は誰?!
     Frederica Bernkastel
 
 
 
それは、誰もが忘れそうなほど地方の

小さな村の出来事

悲劇は幕を閉じ、その傷跡も、消え去ろうとしていたある日

青年はかつて出会った少女に、想いを馳せる

 
あの日、聴けなかった言葉

あの日、果たせなかった約束

その後悔と慟哭が、

閉じられたままだった運命を開く

一つの光となった

ひぐらしのなく頃に 祭
 
第零章

暇潰し
 

運命は、

幸せだけじゃない

でも、不幸を望む人なんて

誰もいない