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河童父ちゃんの紫草日記

歴史ある蒲生野で紫草の復活を目指す!!
そんな野望を持つ小市民のつぶやき

発芽が始まりました

2012-04-01 22:15:08 | 紫草栽培日記
今年は順調に発芽が始まりました
日当たりがよく、風の当たらない場所のプランターでは
3月22日頃から数本生えてきてはいたのですが、その後も少しづつ発芽が続いています。




今年は、寒い日が多く天候不順だと思うのですが、ありがたいことです
紫草の発芽に限って言うと、この時期、寒いのはまだいいのですが、
急に暑い日が続くと発芽が止まってしまいゴールデンウイーク頃までずれ込むこともあります。
3月に生えるのと4月の末に生えるのでは、その後の生育が大きく違ってくるので
種子や紫根の収量も変わってしまいます

※無加温のハウスであれば風の影響も無く、もう少し早く発芽させることが出来ますが、
簡易型の小さな温室は寒暖の差が激しく、うまく発芽させることが難しくなります。

紫草播種~リベンジ編

2012-03-21 22:34:54 | 紫草栽培日記
長らくご無沙汰しておりましたが、紫草栽培を止めていた訳ではありません
日々の生活に追われ・・・?
紫草栽培が後手後手に回り、写真を撮り忘れたり結果がおもわしくないことも手伝って投稿できておりませんでした

まずは、1月中頃に今年の分の播種を行いました。
昨年は播種密度が高すぎ、モヤシ状態となり、その後全ての生育に支障をきたしてしまったので、薄く蒔く様にしました。
それでも以前のようにピンセットで3cm間隔に蒔くだけの余裕は無かったのでバラ蒔きです。
ピンセットで蒔いてもたいした時間はかからないのですが、そこまでの余裕はありませんでした


紫根の収穫は、最低でも2月までに行わないと根が活動する時期になり、紫の色素が薄くなるのが解っていながら3月になってしまいました。
今年は寒く、そんなには色素が抜けて色が悪くなってはいないだろうと思っていたのですが、昨年中に収穫した物とは比べ物にならないほど色が悪くなっており染物に使えるかどうか難しいほどに色素が抜けていました


そして今日、播種時期としては最終時期ではありますが播種試験を行いました。
昨年は播種後の管理が悪かったせいか、200穴のプラグトレーで発芽がわずか2本という散々な結果でしたので、そのリベンジです。
200穴のトレーに湿らせた状態で冷蔵保存した種子150と、乾燥させ冷蔵した種子50粒を播種しました。




比較の為に、植木鉢によく似た培養土を入れて100粒蒔きました。





プラグトレーで播種できると、後の移植が大変楽になるのですが結果はどうなることやら・・・

1月に蒔いた種が今日3本発芽してきています

種子調整

2011-12-22 22:02:41 | 紫草栽培日記
水洗いを済ませた紫草の種子は、もう一度乾燥させて種子調整を行っています。
採種した種子数の把握と、大きさの選別が主な目的です
紫草専用の種子選別キットがあるわけではないので、市販品を種子選別に利用しています。
材料は全て100円ショップで揃える事が出来ます




これは30㎝四方の滑り止めのマット(柔らかなゴム製)を切手大に切ったものです。
伸縮性と種子が滑らない所がこのマットのミソです
縦横10マスの大きさに切って、この上に種子を広げると簡単に100粒が量れます。
ちなみに同じ物で1000粒量れるシートも作ったのですが、シートに種子は並べられても
種子の回収がうまくいかないので使っていません





これは木製の皿です。
実際に何に使う物かは判りませんが、大きさと厚みが適当なので使っています





ここまで種子を入れると、ほぼ3000粒になります。
もちろん最初は3000粒を何度も数えてこのラインを出しています
このような方法以外にも、紫草の種子の1000粒重はおおよそ7~8gですから
種子の重さでおおよその粒数を把握することが出来ますが、種子が少ない場合は誤差が大きくなりがちです。




そしてこれが私の大事な「種子選別機」です
ただの金網の籠なのですが、大事なのはその網目の大きさです
この網目の金網を探すのにかなり苦労をしました。
ホームセンターや荒物店、工務店向けの業務用卸の店も探しましたが、適当な大きさの目の金網がありませんでした。
これも100円ショップで見つけたのですが、規格品の金網にドボ漬けの塗装がしてあり、その塗装のおかげで
選別にピッタリの網目になっています
これで大粒と中粒に選別し、大粒は直播用に、丁寧な播種管理が出来る移植栽培に中粒を使用しています。
もちろん種子が沢山ある場合は、中粒は保存用にします。
種子選別をした後、来年播種する分は湿らせた砂に混ぜ加湿冷蔵し、保存用は乾燥冷蔵して保存します。

紫草種子採種

2011-12-19 00:10:05 | 紫草栽培日記
しばらく前の事になりますが、紫草の種子採取を行いました。
2年生の株は、台風の後で掘り起こしてしまいましたので、今回は1年生の紫草の種子採取です
本来なら、1年生の紫草も成熟に合わせ2~3回に分けて種子採取をするのですが、
今回はほぼ全ての種子が完熟するのを待って、1回で全ての種子を採取しました。
地域によっては鳥(ヒワの仲間)が種子を食べる被害があるようですが、
私の所では鳥による被害は経験していませんし
紫草は完熟しても種子がこぼれ落ちないので、完熟を待って採種することも出来ます
(人によっては完熟して乾燥した種子より、少し早く採種した方が発芽率がいいと言う方もおられますが、さほど変わらないように感じています)
今年は、台風の影響で本来なら種子のついた枝も緑の葉が着いているのですが、今年はほとんどの株が台風で揉めた影響で茶色く枯れ、白くなってしまっている種子もたくさんあります




とりあえずは全ての種子を残さず採種します。
枝をしごくようにして種子を採種しますが、和種紫草は毛が固く、素手で枝をしごくと毛が手に刺さって痛い目をしますので手袋は必須です




採種した種子は、箕や篩(ふるい)にかけ種子のみを選別します。
きれいに選別した種子を水洗します。




この時、沈んだ充実した種子のみを選別するのですが、紫草の種子表面は琺瑯質になっているため表面張力で浮いている種子があるので気を付けます。
浮いた種子は充実していないので私は捨てますが、全く生えないわけではありません。
種子が少ししかない場合は発芽率を考える必要が無いので、残しておいてもかまいません。
逆に、発芽精度を高めたい場合は、真水より比重の高い塩水で選別をすれば、より充実した種子が得られます。


台風被害

2011-09-25 23:22:43 | 紫草栽培日記
台風による被害状況の報告です。

列島各地に大きな被害をもたらした12号は、24時間以上に及ぶ暴風雨で、ここ滋賀でも農作物にそれなりの被害がでました。
そして二週間後の15号、12号ほどではありませんでしたが、痛めつけられた植物にとどめを刺すかのようでした。


二年生株は台風前に1回目の採種はしたものの、初回は少数の種子を採取しただけでした。
暴風雨がひどかったのである程度の諦めは付けていたつもりでしたが、地上部が大きな二年生株は暴風でもめにもめて簡単には飛ばない種子が枝ごと千切れ、台風後にほぼ全滅しました。
残っていた種子を採取し、回復の見込みが無い中でかろうじて生きていた株は掘り起こして染色用としました。

1年生の直播の株は二年生の株ほど大きくないので、株が揉めて枯れる様子は見られませんでしたが、種子はかなりのダメージを受けてしまいました。




本来なら琺瑯質の光沢となる種子が白くなっています。
こうなると種子の中身はほとんど空っぽのシイナになります。
最初に咲いた部分は大丈夫だと思っていたのですが、ほぼ全てが白くなってきました。
採種して、水に沈む種子は保存しようと考えていますが、いかほどの種子が残るのか・・・

幸い昨年は多くの種子が採れているので、来年の播種用は確保できていますが、やはり紫草の安定栽培の難しいところです。