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河童父ちゃんの紫草日記

歴史ある蒲生野で紫草の復活を目指す!!
そんな野望を持つ小市民のつぶやき

ウイルスチエックを行ったので

2011-09-07 23:36:20 | 栽培技術
先日、ウイルスチエックを行ったので過去に撮影したウイルス症状のうち主なものを載せます。
二年目の健全株




こちらはウイルス羅病株
葉が細くなり葉色にムラのある病兆です




この症状の場合はその後隔離して栽培すると開花結実する株もありますが、基本的には処分しないと被害を広げかねません。

ひどい病兆の場合はこうなります




こうなるとその後開花は見込めません



プランターで手前がウイルス株、奥は健全株ですが、プランター植えの株は移植が出来ないので、このままウイルス株を放置すると健全株も被害を受けます。

小さな植木鉢で栽培するよりはるかに大きく育つプランター栽培ですが、残った1株のためにプランターを管理するなどのリスクもあります。

ウイルスチェックを行いました

2011-08-29 00:03:45 | 栽培技術
基本技術の項にも書いていますが、紫草はかなりウイルスに弱い植物だと感じています。

紫草は「薬用植物 栽培と品質評価part4」厚生省薬務局監修(薬事日報社)にウイルス病としてキュウリモザイクウイルスが確認されるとありますが、今まで自分で確認することが出来ませんでした。

しかし、今お世話になっている会社で、植物のウイルスチェックを行っている事を知り、紫草のウイルスチェックをしていただくことが出来ました
試薬が湿度に弱いらしので紫草を持ち込んで検査していただきました

今回テストしていただいたのは、明らかにウイルス症状が出ている2年生株と、健全と思われる1年生株の2種類です。
消毒済みの清潔なハサミで試料を採取してくださいとの事でした。
こちらがウイルス株




こちらは健全株



並べると違いがよくわかります。




これが試薬です




この中に、紫草の葉を1枚入れすりつぶします。
ウイルス病の葉を識別するために「ウ」と書いています




これが試験紙です。





CMV (キュウリモザイクウイルス)
INSV (インパチェンスネクロスティックスポットウイルス)
TSWV (トマト黄化えそウイルス)
TMV  (タバコモザイクウイルス) 
これは一度に4つのウイルスのチェックが出来る試験紙です。

葉をすりつぶした試薬に試験紙を入れるとペーパークロマトグラフィーの要領で試験紙に吸い上げられていき
ウイルスを保有していると挿絵のように二本の線が現れます






試験すること数分
画像では判り難いのですが、ウイルスに罹っていると思われる株のキュウリモザイクウイルスの試験紙(一番下)のみ反応が現れました





健全株には反応がありません。




これにより、紫草のウイルス症状はCMVによるもの
健全に見える株はウイルスを保有していない事がハッキリとしました

越冬させた二年目の春にはウイルス症状が顕著に表れるのが普通ですが、どの時点でウイルスに羅病するのか
また一つ疑問がわいてきました

基本技術~病害虫~

2011-05-27 23:05:38 | 栽培技術
害虫:
 アブラムシ
 葉の裏や成長点付近に群がり汁を吸って株を弱らせます。
汁を吸う特にウイルス病を媒介します。
紫草栽培上最も注意をしなければならない害虫です。
その他に、キスジノミハムシ・シャクトリムシ・アオムシ類・ナメクジ・ヨトウムシ・ バッタなどが、葉や花を食べますが、それほど大きな被害にはなりません。

 オルトランやスミチオンといった薬剤で防除できますが、同じ薬剤を連続して使用する
と虫が薬に対して抵抗性をつけるので、種類の違う薬剤を用意しサイクルさせます。
一番簡単なのは殺虫エアーゾルで、ほとんどの害虫は駆除する事ができますが、至近距 離から噴射すると気化熱により凍傷を起し茶色く枯れるので、遠くからふんわりとかか る様に噴射します。

病気:
 ウイルス病(キュウリモザイクウイルス他)

 葉がねじれたようになる、葉がひきつれた様に変形する、1枚の葉でも色が濃い所や薄いところがある、不規則な模様が入る、葉や茎が変形して成長しないといった症状がでます。
 栽培1年目の株のウイルス症状は、よほどひどい場合で無い限り見つけるのは難しいと思います。
二年目、他の株に比べ春に芽が出るのが遅い株は、ほぼ間違いなくウイルス感染しています。

紫草栽培上最大の病気で、主にウイルス病に感染した植物(花・野菜・雑草)から飛んできたアブラムシが紫草の健全株につく事によって媒介されますが、ウイルス病に罹った病株を触った手やハサミで健全株を触る事によっても病気が広がります。
 ウイルス病を治療する薬剤はありません。ウイルスに侵された紫草は見つけ次第焼却処分する以外に伝染を防止する方法はありません。
ウイルス症状がほんの少しでも出ていれば、被害を広げない為にもすぐに処分します。
ウイルス株で使用した用土・鉢・支柱は再利用しません。

 ウイルスを媒介するアブラムシを防ぐ為に、株元にオルトラン粒剤を撒いたりアブラムシが入らないように寒冷紗で覆うなどしますが、なかなか完全に防ぐ事はできません。
 そのほか、根と地際が腐る根腐れ病も防ぐ事が難しい病気です。特に露地栽培(露地に移植)した場合の多くは8~9月頃、夏バテしたかのようにこの病状により枯れる事が多いです。

病気ではありませんが、露地栽培では排水が悪いとよく枯れます、排水が悪い場所では畝を高くするなどの対策が必要です。
排水が良い畑でも多雨などで滞水状態になると、根が弱って枯れる事が多くなります。
枯れるときは数百株が1週間ほどの間に全滅する事は珍しくありません。

「毎日紫草を観察する事こそが最大の病害虫防除法であり、紫草を健全に栽培する一番の秘訣です」

基本技術~種子保存~

2011-05-25 22:47:43 | 栽培技術
種子保存:
 採種した種は採り蒔きといって、採種してすぐに種蒔きするのが一番発芽率が良いとされています。
 発芽率を少しでも落とさず、種子を保存しようとするときは、種子の30~50倍量の湿らせた砂(あるいはバーミキュライト)に混ぜて冷蔵庫に入れると良いと思います。

 砂の水分量は、ギュッと握って水が滴り落ちない程度で、砂に種子を混ぜてしまうと播種する時に種子が分けにくく、砂と一緒に蒔く事になるので、お茶パック(不織布の袋)に種子を入れてそれを砂に入れています。

こうして保存した種子は水分を含んでいるため、発芽期になれば冷蔵庫の中でも発芽を始めるので、芽割れが始まったら種蒔きします。
この方法は、発芽率は良いですが種子を長期保存することは出来ません。
 
 種子を乾燥して冷蔵しておくと発芽率は少しづつ下がりますが、5年程度は保存できます。

基本技術~開花・結実~

2011-05-21 22:48:15 | 栽培技術
開花:
 春3~4月に発芽した新苗は急速に成長し、その年の6~8月に開花しますが、開花数も多くは無く、成長の良くない株は開花しません。
翌年からは1~3本の茎が株元より伸び、5月頃より多数開花します。

 秋の発芽は稀ですが、秋に発芽した苗は同年は大きな成長はせずロゼット状となり、冬に地上部が枯れる事もありますが、翌年1~3本の茎を伸ばし5月頃より多数開花します。
 種子が成熟する時期に散水を忘れてひどく乾燥させたり、病害虫で葉を失ったりして株を弱らせるとシイナと言って種子の中が空で実が入ってない状態になることが多いので注意します。(こうした種子はホウロウ質にならず、白い種子になります)

種取り:
 開花後80~100日で完熟するので、その頃から順次2、3回に分けて種取りするのがいいです。
 その頃になると、ガクが黄色くなり、種子はホウロウ質の光沢が出て、触るとポロリと採れるようになります。種子は完熟しても枝に着いたまなので、あわてて未熟種子を採る事の無いように注意します。

 1年生株より2年生以上の株から採種した種子の方が、発芽率が良いと言われていますが、採種した種子を水に漬け、沈む種子を選別すれば発芽率に大きな変化はありません。