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河童父ちゃんの紫草日記

歴史ある蒲生野で紫草の復活を目指す!!
そんな野望を持つ小市民のつぶやき

基本技術~栽培管理~

2011-05-19 00:01:33 | 栽培技術
置き場所:
 置き場所は屋外で、強い西日やアスファルト等からの照り返しの無いところが望ましく、朝日が当たるところであれば午後からは日陰でも問題ありません。

散水:
 水やりは季節に合わせ、土が乾いたら鉢底から水が流れるまでたっぷりと散水します。
水のやりすぎは根腐れを起すので、多少乾かし気味にするほうが安全です。
受け皿をしている場合は受け皿には水を溜めないようにします。
 過湿気味に育てると根の紫色の色素は薄く、乾燥気味に育てると色素が多くなるように思います

施肥:
薄めの液肥を葉色を見ながら散水代わりに施すのが安全で一番良いと思います。
用土にマグアンプKを混入していればほとんど追肥する必要はありませんが、肥料切れを起こし葉色が悪くなった場合は液肥に切り替えます。
油粕・骨粉等を固形にしたものや、大粒の緩効化成を置き肥にしても良いですが、濃い液肥や即効性化成肥料、一度に多量の施肥は紫草の寿命を短くします。

紫草を栽培している人の中には、肥料はやらないほうが良いという人もいますが、園芸的に栽培する場合は適度に施肥を行った方が生育、開花数、採種量などに歴然とした差が現れます。
ただし、株の寿命を延ばしたいのであれば肥料は紫草が生育できるための必要最小限にしたほうが良いと思われます。
(普通鉢栽培での寿命は2~3年位ですが、肥料を生育できる最小限まで少なくした鉢は7年くらい育てる事が出来ます)

遮光:
 6~9月は寒冷紗等で30~50%の遮光を行う事が望ましいです。午後から日陰になる場所や木漏れ日の下に置いてある場合は遮光の必要はありません。
(遮光は地温を下げる効果があります。遮光無しでも普通に育てられますが、枯れるリスクを少なくするためには遮光は効果があります)

結束・誘引:
 絶対に結束しなければならないと言うことはありませんが、安全の為に結束をします。
結束は生育途中に行う事が多いので、今後の成長のことを考え支柱にきつく縛らないように行います。
1番花から上は分枝しますので結束の必要はありません。
春に発芽した1年目の株は急速に成長し、自立できない事が多いので必ず支柱に結束するようにします。



基本技術~鉢上げ~

2011-05-14 00:17:43 | 栽培技術
園芸的に栽培する場合は、本葉2~5枚の頃、播種した鉢より鉢上げを行います。
大きな鉢に少量の種子を蒔いた場合は、無理に移植する必要はありません。

鉢:
 6寸駄温鉢(深鉢)以上で、鉢は大きい方が栽培管理がしやすいです。
 (6~7寸深鉢で1本、60型深型プランターで5株程度植えられます)

用土:
 市販の山野草の土を利用すれば失敗が少なく安全です。自作するなら鹿沼土や日向土、腐葉土、富士砂などを使用し、排水の良い用土となるように心掛けます。
(園芸店や、ホームセンターなどで売られている特価の培養土も利用できますが、重い物は砂が多く排水が悪いので、持ってみて軽い土を選ぶようにします)

 緩効性肥料のマグアンプKを混入すると大変便利で生育も良くなります。中粒で1年、大粒は2年間肥料が効き続けます。
ただし多量の肥料は初期成育は良いのですが、紫草の寿命を短めるので、用土10ℓに対して10g以下にしています。

鉢上げ手順
 
 植木鉢に鉢底ネットと用土を入れ十分に散水し濁り水を流し切ります。
紫草の苗は本葉4~5枚でも根は深く、5cm以上に伸びているので、根を切らないように深く掘り起こして鉢に移植します。掘り起こした状態で長時間直射日光に当てたり、根を乾かしたり、移植時に直接根が肥料に触れることも好ましくありません。

根と土を落ち着かせる為に散水し、40cm程度の細竹などの支柱を立てます。株が大きくなってから支柱を鉢に挿すと根を傷めるので、移植と同時に支柱をしておきます。

鉢上げ後1週間は半日陰(50~70%遮光)に置きます。

基本技術~種蒔き~

2011-05-10 23:45:39 | 栽培技術
種蒔きについて
植木鉢や用土の無駄を防ぎ、貴重な紫草を1本も無駄にしないために、苗つくりの為の鉢に種を蒔きます。

① 播種容器はどのような物でも良いが、発芽までの期間が1ヶ月から1年と長い事が多いので、8寸駄温鉢やプランターのような大き目の鉢の方が土の中の水分が安定するので管理が楽になります。野菜や花の種を蒔くようなポリポットや育苗箱は、発芽期間が長期に及ぶ紫草には不向きです。

② 土は、園芸店で市販されている山野草の土の小粒な物を利用すると病害も少なく安全で、播種用園芸培土は長期の播種管理には向かない物が多いです。

③ 種を蒔いた上に目の細かな砂を0.5cm程度覆土して十分散水します。
発芽までの管理が楽なように湿らせた水苔を1cm程度の厚さに敷き詰め、乾燥しないように定期的に散水を行うか、受け皿に水を溜めて腰水状態にし、土の表面を乾燥させないように管理します。

野菜の種子のように、発芽適期に播種すれば数日で発芽するものではありません。
最低でも発芽適期の1ヶ月前までには播種しておきます。