●それでも地球は回ってる

■かつて同人誌作ったり宇宙ネタに小躍りしてた輩の、3年サイト放置後の、無趣味無活動な日々のぐだぐだ与太話あれこれ

「技術屋」魂と無知の主張

2008年03月20日 | ロケット&宇宙
先程TV見てたら、格闘技するロボットの大会が、
二年後に宇宙空間で開催されるってあったんですが・・・




えーと、よく分かってないんですが、
5,60センチくらいの高さのロボットが格闘技をやってまして、
そういう大会が20だか30くらい開催れてるらしいのです。
(細かい説明は元々ナシ)
で、その大会を二年後に宇宙空間で行う予定があると。



実際はその程度の説明でしかなかったんですが、
それに挑む人達の姿に胸キュン★



何でも無重力空間での戦いになる為、
放り投げられても、二歩足で自立する事が予選突破の条件。
しかも3回投げてそれ全部クリアしないとダメらしい。



今の所、自立したロボットはただひとつ。
それでも一回しかクリア出来てない模様。
その製作者の方は、自動車メーカーの技術者さん。
「宇宙空間での大会開催」を知ったときは、
居ても立ってもいられなかったとか。
技術者魂が燃えるんだと言ってました。



そのご家族がまたいい感じで・・・
奥様も「好きな事を一生懸命やってる時が一番輝いてるから、
家族で応援してあげたい」みたいな事を仰る!
子供に至っては
「私達の分からない難しい事をやってる所がカッコいい(娘:談)」。
いいなーこの家の技術者パパは愛されてるつーか理解されてていいなー。
趣味の世界に浸る世のお父さん達からすると夢のような家族?
技術屋の親父を持っていた娘としては、生前にこうあってやりたかったなあ・・・




次の方は初めてそういう大会に挑む、山形の技術高校の先生(たしか)。
その先生のいる町は、ロボットで町おこししてるそうです(地名知りません…謝)。
もっかの悩みは「時間がない」事(切実)。
なんせ大会は二年後で、しかも予選は今度の22日です!
取材がいつごろのものか知りませんが切羽詰ってたのは確実。
「間に合いそうですか?」の問いに
「ノーコメントです」と答えておられました・・・



でもその先生も仰ってた、
「『宇宙空間でロボット対戦なんか無理』って言ったらそこで話が終わっちゃう」
その不可能を可能にしたいという思いが、技術屋魂が火をつけるんでしょうか。
(もちろんロボット好きなのもあるんですけどね)




不可能を不可能と言わない、そういう技術屋さんのお話が好き。
ただ単に根性モノが好きなだけか?でもスポ根よりも技術系のが断然いい。




対戦の仕方とかはさっぱり分かりません(苦笑)
でも一応決戦に臨めるのは4体だけだそうですが、
ロボット操縦者も宇宙空間に行くの?
そこが一番興味のあるところ・・・



あ、予選は今度の土曜日に後楽園ホールだっけ?
どんなのかなー、世界大会なのかなー。
宇宙大会が開かれる頃には、話題になってるといいなー。






ところで。
首相官邸と土井さん達の中継。
有人の必要性ナシ、まったくもって金の無駄、と思う人もいるんでしょうし、
巷で「きぼう」が「ぜつぼう」って言われてる理由は知らないけど、
宇宙飛行士を目指してる子達にとっては、
土井さんも「きぼう」も夢を導く存在なんだなあーとぼんやり思いました。




誰にとっても納得のいく宇宙開発ってありえるのかなあ・・・
そうであれば一番いい事には変わりないんだけど・・・
問題はお金の使い方とかプロジェクトの進め方の拙さみたいな所なの?
お金に大してシビアな見方でいけば、そこにつぎ込む金で、
他にいくらでも活かせる事があったのに!って思うのは仕方ないとして…
(実際そうだろうし)
だけど否定的な言い方で物事の真偽を理論的に説明されると、
日本の宇宙開発には未来がないように思えてきちゃう・・
全てが無駄に見えちゃう・・・




思い出すのが『かぐや』の打ち上げ見た後で、
月なんか今更調べたって何の意味もないって言葉を聞き、
ハイビジョンの映像もそんなに大した価値はないって言われた時、
すごーくすごーーーーく悲しかった。




あんなにワクワクした感動的な体験に、水を差される思い。
それが事実だったとしても、なんだか素直に聞けなかったのが本音。
「実際そんなに大したことない」「無駄なこと」に、
何にも知らずに感動したりワクワクしてる自分がバカみたい…
まあ事実を知ってれば、ワクワクも感動もある訳ないんでしょうけどね。
でもなんか「小馬鹿にされた」そんな感じ・・・










その時に、当たり前のことなんだけど、
自分は自分の感覚でそういうものを見ていけばいいと思いました。







専門的な話を聞くと、悲観的な見方が多い気もする日本の宇宙開発。
実際どーしょーもない現状だったとしても(苦笑)、
もう少し「こんないい事もやってるんだよー」って言ってくれる人が、
いてもいい気がするんですけど・・・ダメかなあ。
素直に応援したい!って思えるような話も聞きたいです。





気分でモノを言ってるので・・・理解不能でゴメンナサイ。





ああそうか、だから自分「ゴダードの映像」が好きなのかも。
失敗しても失敗しても、周りから白い目で見られても、
理解されなくても、淡々と、でもどこまでも楽しんでロケットやってたから。
(事実はどうあれ、自分はそうであったと思いたい)





ロボットの話から大きく逸れました。
でもプロジェクトの全体像が変な方向に行っちゃって、
それが無駄だと言われても、
そこで開発してる人達にとって、その製作って無駄なものなの…?





今じゃどうだか知らないけど、
親父が架けた瀬戸大橋の下を行く観光船に乗ると、
橋の説明のアナウンスの最後に
「百年後、海底の下を道路が渡るようになればこの橋はいらなくなる」
みたいな事が語られるんですよ。
橋自体は百年以上持つように設計されてるんですけどね。
それを聞いた時、横に居た親父は別にどってことない顔してました。
いずれは無用の長物になるとわかっていても、
それに携わった人間には、あんまり関係ないのかもしれない、
手掛けた誇りだけがあればそれでいいのかもしれない、
そんな風に思ったのを思い出しました。




「きぼう」に携わった人達も、そう思ってるのといいなー。




話があっちへこっちへ迷走してる上に、理論もへったくれもなくてスミマセン。
でも無知は無知なりにそう思うのでした。












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3 コメント

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ROBO-ONE (店長(いわさきおさむ))
2008-03-21 02:18:43
ロボットの大会、ROBO-ONEという競技会ですが、ここ6年ぐらいで毎年2回ぐらい?大会を開催して、日本のホビーロボットの世界をぐいぐいと引っ張ってきましたね.
今週末が大会です.
ぼくはロボットの格闘技にはどういう訳かあまり興味が持てなかったのですが、宇宙大会は「萌え」ですね.
計画では、日本からの電波到達範囲内で、競技を行うそうですから、かなりスリリングなものになるのではないでしょうか.
映像のダウンリンクがないとつまらないでしょうから、主催者側も大変なハードルを越えなくてはならないと思うのですが、とても楽しみです.

「きぼう」については、圧倒的にJAXAのパブリシティ不足だと思います.「きぼう」って何?っていうひとが8割ぐらいでしょう、きっと.知っている人だって、今回何が上がったのかまで分かっている人は新宿の地下に毎月集まる人たちぐらいかもしれません(笑).
あまりに、スタートから実現まで時間がかかりすぎてしまったというのもあるでしょうが、ここで、ガツンと耳目を集めておかないと、日本の宇宙開発がどうなっているのか、ということに関心すら持って貰えないことになりそうで怖いです.
せっかく築いた橋頭堡ですから、有効に活用して、次のステップに繋げて貰えればなあ、と思っています.
返信する
Unknown (藤岡しずか49歳)
2008-03-21 11:23:16
技術屋って言うよりも
職人って言葉の方があっている気がする人々…ですかね。

宇宙ロボ格闘技、私も見ました!
が、苦笑しました…。(自分に近いモノを感じたからか?)

日本はヨーロッパより職人とか、技術者とかが
あまり尊敬されないのが辛いなあと思います。
返信する
Unknown (あやぷし(管理人))
2008-03-24 22:04:54
■店長さん

 ROBO-ONっていうんですね。
 さっきHP見てきました。
 CGじゃなく本物のロボット(たとえ小型でも)が、
 宇宙で対戦するなんて、夢のようですが、
 実現する運びなんですねー。いいなー。
 ロボット作成の先に更に大きな野望がある。
 励みになるだろーなー。
 それに取り組める人って幸せですねー。
 決戦は是非中継で見たいものです。

 「きぼう」については。
 土井さんが帰ってきちゃったら、
 しばらくはまた忘れられちゃうんでしょうが、
 多少なりともTVとかで一般人に知られたかな?
 
 どんな理由で「ぜつぼう」と呼ばれてるかは
 知りませんが、
 そこにまだ希望や夢を託してる人がいるならば、
 まだまだ無駄とはいえない、そう思いたいです。



■藤岡しずか49歳 様


 こんな辺境の地にようこそ!
 まさか貴方様からコメントがこようとは!
 しかもROBO-ONで(笑)ありがとうございます。

 そうです!技術屋というよりも「職人」!
 職人の心意気が好きなのかも、です。
 日本人って、何かを生み出す事に
 あまり興味が湧かない人種なのかな?
 それとも総じて外人よりも手先が器用だから
 その事への感動メーターが小さいのかな。
 

 「ひとつ事」に己を賭ける。
 一本道を行く人のその事柄への情熱に憧れ、
 賭けられる物に出会えた事が羨ましいのかも
 しれません。

 その内に自分がそういうものに惹かれる理由が
 ハッキリ分かったらいいなあ。

 


 
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