マグタイム

日常のひとコマを繊細なタッチでつづる……エッセイ、詩、スイーツ感想 etc. マグカップ片手に、リラックスしたひと時を

ホームベーカリーが来た!・2

2013-01-10 22:23:40 | パン・食べ物
計ったように、12月31日に壊れたうちのホームベーカリー。
前回買ったのが2006年の1月2日ですから、ちょうど7年間使った勘定になります。1日足りなくはありますが、なんとも切りがいいですね。

さて、次はどの機種にしよう?
おせちを食べつつも、焼けないとわかると、無性にパンを食べたくなる天邪鬼です。
これはまたお正月セールで買えということでしょうか。なんという主人思いの機械。

調べてみると、Panasonicホームベーカリーの、現在の型番は105シリーズ。
型落ちの104も、通販サイトには、いくらか在庫があるようです。
べつにパスタとかうどんとか作らないし。104シリーズの、いちばん安いのでいいな。
じゃあSD-BH104にしよう。

近所の電器屋に、下見に行くことにしました。
型落ちの在庫があればうれしい。なければ、今の105シリーズの下位機種を買ってもいいな。


案の定、電気屋では、お正月セールをしていました。
パン焼き器、ずいぶん作っているメーカーが増えたんですね。T-falやsirocaなんて、前は無かったと思います。
Panasonicもありました。105シリーズのみが並んでいました。
下位機種は、1万円ちょっと。
中位機種。2万4,800円。
上位機種。3万5,000円前後の値段に赤線が引いてあって。修正後の価格が2万4,500円。

「ん?」
栗栖さんと、値札を何度も見直してしまいました。
「上のほうが、中のより安い……」
「これってアリなの? なぜこんなことが?」
「他店との価格競争かなあ」
「ああ、なるほど」

そうなると、なぜか上位機種が気になってくる小市民です。
「これだと、粗まぜ機能があるみたい」
「あら……なに?」
「やさしく混ぜてくれる機能。レーズンとかチーズが、粉々にならないで、粒のまま残っているの」
「それはいいなあ」
いつも原形をとどめないレーズンやオリーブに、頭を悩ませていました。これは便利そうです。

栗栖さんもカタログを広げてチェックを始めました。
「ジャムも作れるんだって」
「ジャム?」
「蒸しパンも作れる」
「うーん……」
どちらも、鍋で普通に作れそうですが。
「米粉パンも作れるそうだ」
米粉パンの機能は、中位機種からついていました。
「ああ、それはいいかも」
栗栖さんは米粉パンのコースが気に入ったようでした。
「中位機種にしてもいいな。いろいろなコースがついてるし」
それなら、とわたしも誘導します。粗挽きコースがある――
「上位のほうが、安いわよ」
「そうだよな」


というわけで、上位機種を買ってきました。Panasonicの、SD-BMS105。
2013年元旦の、うれしいお年玉です。


(後でわかったことですが、105の上位機種は、やはりネット通販のほうが2万円強と安かったようです。あと、電車で数十分の電器屋でも、同じくらいの安値でした。
でも、故障したときなど、何かあった場合は、近いほうがいいから。
これで良かったと思っています)

Panasonic ホームベーカリー SD-BMS105-SW

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さよならHB(2)

2013-01-07 09:52:00 | パン・食べ物
パン焼き器を買うきっかけは何だったでしょう。
朝食にパンを食べていて。パン屋のパンがおいしい。でも高いから、すこしは家で作れるといいかもしれない。でも自分では作れない。そうだ、パン焼き器を買おう。
そんなかんじだったと思います。

最後まで悩んだのは価格でした。洗濯機や冷蔵庫など、生活必需品の家電ではない、いわば趣味のもので、2万円も出せるのか?
何度も売られている商品の前まで行っては、ため息をついて帰る、を繰り返しました。

踏み切ったのは、お正月セールで、2万円を切った価格で売られているのを見たとき。
「よし、買ってみよう」
それでも、清水の舞台から飛び降りる気分でした。

それが2006年1月。
型は、National(現Panasonic)のSD-BT103でした。


以来、壊れるまでの7年間、パンを焼かない週はありませんでした。

――いろいろな思い出がよみがえってきます。

ケースをはめる時、遊びの部分が多いので、壊れているかと思い、一度は返品を考えたこと。
機械のたてる音が思ったより大きく、最初は驚いたこと。
家にただよう焼きたての匂いに、家族で感動したこと。
食べたらおいしくて、また感動したこと。

パンの失敗も、いまは楽しい思い出です。
バナナパンやパセリパンは失敗続きでした。
ベーコン玉ねぎパンを、畳の部屋で作り、しかも帰宅が遅くなったため部屋中に玉ねぎの匂いが充満する中、止まらない焼き上がりコールをなんとかしようと、両親が四苦八苦したこと。(なんで畳の部屋に置こうと思ったのか……)

当時は遠距離だった栗栖さんへのバレンタインに、ココアパンを作って、送ったりもしました。
彼といっしょに暮らすことにしたとき、わたしが実家から持ち出したのは、身の回りの品と本、それとこのパン焼き器でした。
けなげに羽を回す姿、もちもちと丸く回転する生地を、「かわいいね」と頭をくっつけるようにして、のぞきこんだこと。
底についた穴のまわりを勝手に広げてつまみぐいする栗栖さんをたしなめつつ、一緒につまんで笑ったこと。

耳をすませば、懐かしいパタパタという音が、今にも聞こえてきそうです。
ほんのりただようイーストの発酵臭と、鼻に広がる焼けた乾いた香り。
そろそろ焼き上がりのピーピー音が鳴りはじめるころ――。

パン焼き器は、やさしい思い出をたくさん作ってくれました。

ありがとう、ホームベーカリー。楽しい7年間に、感謝します。

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さよならHB(1)

2013-01-04 09:26:40 | パン・食べ物
バナナパンに失敗しました。
また陥没しています。

ただ、今までになかったことは、全体が白く、側面や底も焼けた色ではなかったこと。
焼き上がりを知らせてくれるライトの点滅が、今回は消えていたこと。

なにかが、おかしい。

「停電でもあった?」
「分からない。明かりをつけてなかったから」
コードは、ちゃんとコンセントにはまっていました。
実家に停電のことをたずねてみましたが、やはり昼間なので分からない、との返事でした。

失敗しやすいバナナパン。
よくやるケースとして、バナナが熟しすぎて生地がドロドロになり、過発酵した結果、陥没してしまう、というのがあります。
でも今回は、生地がまとまるまでは見ていたので、普通に焼きあがるはずでした。

考えられる原因は2つ。
・停電があって、焼きの途中でストップした
・機械が壊れた

「もう1回作ってみればわかるよ」
「そうね」
再トライすることにしました。

作ってみるのは、くるみパン。
粉や水はいつもの量。くるみを小さく刻んで、ナッツケースに入れます。
朝焼けるようにタイマーをセット。これでOK。

焼きあがったパンの香ばしい匂いに起こされるのが、わたしは好きです。寒い日でも、それだけで暖かい気持ちになるのです。

翌朝。
おそるおそる起きて、家の中の匂いをかいでみました。
焼けた香りはありません。が、イーストの発酵した匂いなら、うっすらとあります。
どうなんだろう……?

パン焼き器の点滅コールが、消えています。昨日と同じ症状です。
いやな予感がしつつ――
蓋を、開けてみました。

パンは、今度はケースの上まで、こんもりと膨らんでいました。
ところが色は……白いまま。
昨日のバナナパンと同じ色ですが、くるみパンのほうが膨らんでいるだけ、まだましでしょうか。

とりあえず出してみよう。ケースを逆さにふりました。
と。
「あっ」
生地は、みるみるしぼんでいきました。魔法のようでした。悪夢というべきか。
あとには、見るかげもなく縮こまった白い物体が、ケースの内側に力なくへばりついていました。
「これは……」

ずっと使っていたホームベーカリーが――
ついに、壊れました。

今年の抱負2013

2013-01-01 09:07:22 | イベント・季節
去年の12月半ば。衆議院選挙の翌日でしたか。
駅のホームに立っていたら、ふと、言葉が浮かびました。

「これからは、早さが勝負だ」

意味は分かりません。ただ、いろいろなことを、ゆっくりやっていては駄目になる、ということだろうと思いました。
「フットワークが大切」とも。

なので、今年は、
フットワークの軽さ
を、今年の抱負にしたいと思います。
思い立ったらすぐやること。
なんか、どこかの市で「すぐやる課」っていうのがありましたね。
そうだ、自分で自分の「すぐやる課」になろう。

飽きっぽい自分のことだから、やっても3分で飽きてしまうかもしれないけれど。
そうしたら、また「思い立って」、始めればいい。何度でも。

2012総括

2012-12-31 20:52:29 | イベント・季節
去年は、病後のリハビリとして、単発の仕事を転々としていました。

今年もその延長ではありますが、安定してきました。
夏から始めた短時間のパートは、今の体調に無理のないもの。春に辞めたパート先からは、先日声がかかり、再度始めることになりました。
どちらも、しばらくお世話になりそうな予感。ありがたいことです。

生活にメリハリが出てきました。


あと今年の小さな変化は……

手帳をバーチカル式に変えました。
庭いじりは放棄。
ずっと財テクに拒否感があったのですが、それは変えなければいけない、と考えるように。
ゼブラのクリップオンマルチ(4色ボールペン+シャープペンシル)は見ると買ってしまう。
勉強はサボリ中。

そんな1年でした。


社会的には、政治を身近に感じるようになりました。
政策と生活は連動していること。国際問題も、長い目で見ていくと、いずれ自分たちの生活にかかわってくるのだろうこと。
他人事ではいけないと、強く思うようになりました。
12月16日の衆議院議員総選挙は印象的でした。


ゆるやかに、今年が過ぎ去っていこうとしています。
船が大きく迂回するように、自分も社会も、どこかへ静かに針路を変えていった気がする2012年。

来年はどんな年になるのでしょう。どうかよい方向に行きますように……。