盤上の悪魔

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AIは量子コンピュータのプログラムのほうが得意か

2017年04月07日 23時53分17秒 | Weblog
量子コンピュータはまともに機能するプログラムを書くのが難しいことでも知られているようだ。

本質的に量子コンピュータのプログラムのほうが、普通のコンピュータのプログラムよりも難易度が高い面もあるだろう。

しかし、部分的には量子論が人間にとってイメージしにくく、直観的に把握しずらいことにもよるのではないか。


以前にも書いた気がするが、人間の脳は、3次元の世界で進化してきた。

そのため、人間の脳は3次元の物体を容易にイメージしたり、直観的に把握できるが、4次元、あるいはさらに高次元となると直接イメージしたり、直観的に把握することが難しい。

しかし、コンピュータにとっては3次元のモデルを作るのも、4次元のモデルを作るのも難易度にほとんど差はない。


同様に人間の脳は、量子効果の影響がほとんどない、(量子効果が重要になるサイズに比べれば)巨大な世界で進化してきた。

そのため、人間の脳には、量子効果をイメージしたり直観的に把握するためのアプリが入っていないようだ。

量子論を理解するのが難しいのは、部分的にはイメージがしにくく、直観的な理解が難しいせいだろう。


従って、人間のプログラマーにとっては、普通のコンピュータのプログラムよりも、量子コンピュータのプログラムのほうがはるかに難しいが、AIにとっては、普通のコンピュータのプログラムも量子コンピュータのプログラムも難易度はあまり変わりない、ということは十分にあり得る。


プログラムへのAIの応用は、普通のコンピュータよりも量子コンピュータのプログラムのほうが必要性が高いかもしれない。

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