ぶろぐ de まりもletter

声優・嶋方淳子(まりも)のブログ。日々の徒然やお仕事情報など。

メモ【六ヶ所村再処理工場】

2006-04-20 09:34:08 | メモ
久々の『メモ』です。ケータイ閲覧の方、長いので興味のある方だけどうぞ。
※メモ=まだ嶋方の考えは纏まってないんだけど
取り急ぎ書きとめておきたい・興味のある方に読んでほしいという記事のカテゴリ名。


『ウサギは匹?』の記事に戴いた『通りすがりなのですが』さんの
コメントを読んで思ったこと。

====以下コメント転載=====

こちらの方がもっとコワイです (通りすがりなのですが) 2006-04-17 20:03:48

全然関係ない話題ですいません。
でも、ちょっと...

「六ヶ所再処理工場から排出される放射能は、1日で、平均的な原子力発電所からの1年間分を超えてしまう」

http://www.greenpeace.or.jp/campaign/nuclear/plutonium/rokkasho/20021122_shiryo_html

冷暖房やPCの使用を含め、電力に頼り切っている私がいえた義理じゃないとも思いつつ。

====転載終わり=======

現時点の私の考えと、考えの素になった資料URLを記します。

【考え】
・「電力に頼り切っていたら何も言えない」ということはないと思う。
・タイトルだけで物事を判断するのは危険だと思う。
 一年分とは結局どういう量で、人体にどんな影響を及ぼすのか?
 そこまで調べてから判断したい。
・URL先は記事が古く(2002年)資料も古いので、判断しにくい。
・現在はどうなっているのか? →検索→ 最新資料は見つからず

そこで、リンク先の記事の範疇と、検索して調べた範囲で つらつらとメモ。

【再処理工場の放出管理目標値について】
●クリプトン85…330000(TBq/年)
⇒東海再処理工場では約300TBq/日。数字上は東海の3倍強。
ただ、クリプトンは自然界に存在する不活性ガスで、
地表や生物体に濃縮・蓄積されるようなことはない。
⇒放射性気体のクリプトン85も同様?
●ヨウ素131…0.017(TBq/年)
人体に蓄積され、甲状腺障害(機能低下症や甲状腺ガンなど)を引き起こすとされている。
量は個人差もあるため不明。
半減期は8日で早く無くなるため、食物や環境については直接汚染のみ問題となる。
●トリチウム…気体/1900、液体/18000(TBq/年)
時間切れ。まだ調べてません(>_<;)

要するに、たくさん浴びるとガンになる可能性の高い放射線である
クリプトン85・炭素14・トリチウムの
処理技術があるにもかかわらず「その全量を放出する」と決め、
運転開始した政府を リンク先の記事は問題にしていて。

政府はなんでそんなことをしたかというと、お金がかかるから。
国民の安全よりも安さをとった、と…
ものすごく暴力的に はしょりましたが、調べた限りではそんな感じ。

【参考URL】
■原子力百科事典 ATOMICAより
●東海再処理工場からクリプトン85の放出が行われていると聞いていますが、
その影響は心配ないのですか。 (15-09-01-02)

http://sta-atm.jst.go.jp:8080/atomica/15090102_1.html
チェルノブイル原子力発電所事故による放射能の影響 (02-07-04-14)
http://sta-atm.jst.go.jp:8080/atomica/02070414_1.html


■クリプトン85 被ばく量 致死 で検索してヒットしたサイト
「0.022ミリシーベルトだから安全」は本当か?
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/hibaku022msv.htm
より抜粋ワード
●スリーマイル島原発事故で放出された全希ガスの3.6倍のクリプトン85が
1年間に放出される。希ガス、トリチウム及び炭素14は何の除去措置をとることなく
全量が大気と海に放出される。これは政府公認の犯罪行為というべきではないだろうか。
●1.これまで160億円もの費用をかけて除去技術を研究しながら、
なぜ、クリプトン85の全量を大気へ放出するのか?

●10.六ヶ所再処理工場の全操業期間にわたる集団線量は何人Svになるのか?
それによるガン死は何人なのか?
●青森県は、英国の再処理工場周辺で小児白血病が過剰発生している
(全英平均の10倍以上という頻度)という事実を認識しているのだろうか。
●六ヶ所再処理工場が稼動してもそれがもたらす被ばくは最大0.022mSvであり、
年1mSvの基準を十分に下回っていると青森県は説明している。
●2万人に一人のガン発症を容認する 年1mSv基準

原発事故とヨウ素剤
http://www.shizuyaku.or.jp/new/genpatu.htm

興味のある方はURL先を読みにいってみてくださいませ。
んで、分かりやすい関連サイトがあったら私にも教えてください。

ふだん興味のないことに興味を持つキッカケの一つになれたら、嬉しいです。


【追記メモ】
・そういえば少し前に『工場運転開始』ってニュース流れてなかったっけ→検索
→ニュース少ないなぁ…わ、辻元さん頑張ってるなあ。

平成18年3月29日提出 質問第189号
青森県六ヶ所村再処理工場運転開始に関する質問主意書  提出者:辻元清美
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a164189.htm
平成18年4月7日受領 答弁第189号
衆議院議員辻元清美君提出青森県六ヶ所村再処理工場運転開始に関する質問に対する答弁書
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b164189.htm


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
(ー'`ー;) (田中)
2006-04-20 11:05:31
処理工場問題だけでなく年金や増税など負担を国民に押し付け、問題の対処や改善を先送りしている政治を世の中のみなさんはどう感じてるのでしょうか。自分は正直、自滅の方向に進んでしまってるのではと感じてしまいます。豊さを得る為に危険や負担も一緒に得てる、そんな風に思えるのですが。うまく言いたい事が表\現出来なくてすみません。
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補足メモ (しまかた)
2006-04-20 11:34:10
おわお!田中くん、いつも速いレスありがとうです。

取り急ぎ補足メモ。政府が放射能\気体らの処理をしない理由がもう一つ。

既に処理せず稼動中の再処理工場を持つ、諸外国との関係(圧力?)もあると考えられます。



なんか昔は「悪いことイケナイ!」と単純に考えてましたが、

いろいろ知るにつれ「単純じゃないんだなあ」と考えさせられます。

せめて自分の出来ることから実行していきたいと思いますが…調べ物より食器洗ったり家片付けたりを優先しちゃう(+_+;)

今は電車の中。こういうときに調べられれば…やっぱミニPC買おうかなあ…ううむ
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わずか (田中)
2006-04-20 11:42:33
わずかですが海沿いの地区に行くと風力発電の風車が目立ちます。もっと環境にやさしい発電システムが普及してくれるといいんですけどね(^o^;)
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20年前の論議を蒸し返すようですが… (こもと)
2006-04-20 22:17:53
 原子力発電サイクルは、「高速増殖炉」、「再処理工場」、さらに「プルトニウムを燃料とする原子力発電所技術」、「その再処理工場技術」、「すべての核廃棄物処分技術」が開発されてこそ、完成と言えます。

 全体の技術をバランスよく開発することが重要なはずですが、どこからか歯車が狂ってきたようです。

 エネルギー問題は、エネルギー枯渇対応より地球温暖化防止に焦点が移り、エタノール燃料や(燃料電池を含めて)水素燃料にスポットライトが当たっています。

 原子力利用技術の基礎開発に努め、規模拡大を控え、将来に備える。そんな原点に立ち帰った進め方は、もうできないのでしょうか。
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こんなに検討してもらってありがとうございます (通りすがりなのですが)
2006-04-22 00:03:02
実は、この話は別のブログを見ていて、そこに紹介されていたものなのです。



<坂本龍一氏のブログ:ひっかかり>

http://blog.sitesakamoto.com/



確かにすぐには目立ったことは起きないのかもしれません。

でも、東海村事故での前例からしても、僕たち日本人の危機管理への取り組みのずさんさ、そもそも危険を含めた物事への理解力の低下(というより無関心さ)からして、何が起こってもおかしくありません。



この再処理工場から、これまた話はずれてしてしまうのですが、やはり原子力発電をする限り、燃料の廃棄物の問題、そして老朽化した発電所を解体する際にこれまた大量に発生する放射性廃棄物の問題は、そろそろ避けて通るわけには行かないものになってきていると感じます。



平成9年版原子力安全白書

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/10/07/980708a.htm



平成16年版 原子力安全白書

http://www.nsc.go.jp/hakusyo/hakusyo16/mokuji.htm



(しかし最近の資料のほうが、何か内容が薄まってきているように感じるのは気のせいでしょうか。)



スウェーデンでは一度原発廃止の方向に向かったものの、やはり現実的には難しかったようです。



http://sta-atm.jst.go.jp:8080/15140301_1.html



やはり電力という便利なものを手放すことは出来ないようです。背に腹は変えられず、将来へのツケを見ない振りをするしかないんでしょうかね。



せめてなるべく節電しようと思う今日この頃なのでした。



全くもって、まとまりがない話ですいませんでした。
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なるべくではなく (しまかた)
2006-04-22 14:34:22
積極的に節電しましょうよ~ >通りすがりさん

ご自分のブログじゃないから表\現を遠慮しているのかしら?大丈夫、ここは遠慮無用っすよ!(^o^)/

私は原発を知って以来、20年間ずっと節電生活です~。

簡単な節電方法を別記事で起こしますね(^^)やったことない方は是非お試し下さいまし♪
返信する
原子力と雇用 (t-soeda)
2006-04-23 19:57:51
なぜ、危険なプラントを延々と稼働し続けるのか? 答えは簡単です。巨大プラントを稼働させることにより、収入を得て生活を成り立たせている人がそれこそ五万といるからです。例えば宿泊業。一見無関係鬼見えるこの業種でも利益を得ています。大体、原子力関係に関わらず、巨大プラントは僻地に造られます。そこに、全国からプラントを運営するために、出入り業者が集まります。そういった人たちを泊めるだけでも、かなりの労働力を必要とし、僻地での雇用対策に貢献しているのです。だから、簡単にプラントは止められません。多分、地元の人たちが嫌がるでしょう。職を失う危険と隣り合わせになりますから。特にこの不況下です。

こんなことをなぜ書いているのかというと、父が一時期、原子力関係の仕事でプラントに出入りしていたことがあるからです。地元民にとっても、また原子力関係の仕事している人にとっても、危険を承知であっても必要な施設になってしまっているのです。

五年後、十年後の癌の心配より、今日の食事をするための収入を得ることを考えなければならない人たちが大勢いるというのが現実です。
返信する
>t-soedaさん (しまかた)
2006-04-27 01:56:37
初めまして(^^)コメントありがとうございます。

(もしかして…短波リスナーだった添田くん?)



私が「知れば知るほど『単純な問題じゃないんだなあ』と考えさせられる」と書いたのは

そのこともあります。



リスナーさんの中にも、電力会社の社員や原発関連施設で働いている人がいる。

その人たちが失業してしまうことを考えると言いにくいけれど、

それでも私は原発反対なのです。



今日食べるご飯のために、50年先の放射性ゴミを…

もしくは 明日起こるかもしれない放射能事故の元を、

作っていいはずはない。せめて増やしてほしくない。



そして働いている人には、働いているからこそ

原発のことをよく知ってほしい。

「自分たちが今扱っているのは爆弾なんだ」と自覚して、慎重に仕事してほしい。



チェルノブイリにしろ東海にしろ、起きなくていい事故の原因は人為的なものだったから。

取り返しのつかない事故が起こってしまえば、

近隣だけでは済まないから。世界中に迷惑がかかるから。

たくさんの人が死んでしまうから。後々まで後遺症が残るから。



爆弾はもう増やしてはいけないと思っています。

原発の増設理由にされないよう、電力消費量はこれ以上増やしたくない。

だから節電に努めます。エアコン使いません。

(エアコンは廃熱で外気温も暑くするし)

真面目に投票に行きます。ニュースに耳を傾けます。



考え方は人それぞれだから、強要はしません。

でも生活するためなら どんなことになってもいいのでしょうか。

「巻き添え食らって死にたくない」

そう思っている人も、大勢いるのです。



代わりの産業があれば…と いつも思います。

過疎化する村が活性化する地方産業。

IT化が進んでいるこれからは、それも可能な気がするのですが。

好き好んで原発で働く人は、少ないと思うので。

(いないと信じたい…)



「原発は儲かる」

まず、そんな考えを持つ政治家を無くさないと。

本当に難しい問題です。
返信する
変革のリスク (t-soeda)
2006-04-29 06:44:50
どうも、不躾でしたね。嶋方さん。昔はいろいろ楽しい思い出をいただきました。

嶋方さんは収入を絶たれる恐怖を味わったことがあるでしょうか? 私はある理由により会社を辞めるハメとなり、現時点でも無収入です。運良く、両親が健在で年金の支給を受けているので、40近い歳になりながら親に面倒を見てもらっています。全く持って情けない話ですが、もしこれが所帯をもって子供もいる父親だったらどうでしょう。考えるだけでゾッとします。

私の考えるところ、政治屋や大企業の論理で世の中が動いていて、それにぶら下がって良しとする、もしくはそうせざろうえないこの国では、急進的な変化は期待できないと考えています。しかし、最近は例外もあるようで石原慎太郎東京都知事のように劇的な変化を起こす例も見られます。しかしこれはかなりの国民に悪影響を及ぼす危険もはらんでいます。例えばディーゼル車の黒煙規制。これによって大多数の東京都民は恩恵を受けたでしょう。しかし、私はこの規制のために10年乗る予定を組んで購入した車を4年で手放す結果となりました。また個人営業のトラック業者のうち、かなりの数の業者が廃業に追い込まれたのも見逃せません。これによって彼らは失業したのですから。

原子力は国家レベルを超え、世界的な問題になることをチェルノブイリの事故で経験しました。しかし実際の運営は各国に任されています。ヨーロッパでは完全廃止に向かう国もあるようですが、その国の国情というものがあります。確かフランスでは70%近い割合で原子力に頼っていたと記憶しています。

最後にまとめですが、この国では急速な変化は望めないし、するべきでないと考えていまる。巨大プラント、特に原子力などはその運営スケジュールが数十年単位で組ませています。それならば、国民も数十年レベルで廃止へ向けての提案をしていかざろうえないというのが、現在の私の結論です。
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万人が幸せになる方法なんて (しまかた)
2006-05-01 14:53:30
ないのではないでしょうか。



>嶋方さんは収入を絶たれる恐怖を味わったことがあるでしょうか?



うーん…あると思います。偶然ですが、今月は無収入です(入るはずの出演料が振り込まれなかったので)。

私のような自由業の場合、仕事がなければ即・無収入なので

そういう意味では毎月・毎日が恐怖ですよ。(せっかく仕事をしても、一年以上未払いの出演料なんてのもありますし)



思いやりのないオキレイな考え方ですが、あえて書きますね。

仕事なんて、選ばなければ何でもあると思う。

原発しか職場がないなんてことは、ないと思う。



ディーゼル車の黒煙規制についてですが、

排気ガスを吐き続けて喘息の人を生み出しても、その人たちが苦しんでも、

自分が生きるためならしょうがなかったんでしょう。

だったら、苦しむ人を守るために作ったルールで失業してしまっても、

やはりしょうがなかったんじゃないでしょうか?



都の出した猶予期間や代替案に対応できないなら、別の道を考えるのも必要だったと思います。





誰もが幸せになれる方法なんて、ないと思うのです。

t-soedaさんのおっしゃるとおり、原発をすぐに止めるなんて現実的ではありません。

ただ、これ以上原発を増やして「未来の失業者」を作ることもないと思います。

だから私は節電します。原発縮小化を推進します。

せめて、縮小化するための努力はしたいんです。

「しかたない」で済ませたくないんです。

それが現在の私の結論です。
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