情報社会となった現在は、その気になれば誰でもどんな分野でもいつでも、かつ自由に深く知識を得られる時代です。
たとえば三ツ星レストランの秘密の隠し味、ある希少動物の生態、天才ギタリストの半生、地球の裏側の今の天気…とにかく「知りたい!」と思ったことは何でも調べられるし、それが人生に役立つか立たないかは問題ではありません。知的興味を満たすハードルは年々低くなってきています。
そして知的興味を満たしたいという欲求の裏には「きっとこれはいつか役に立つだろう」という、汚部屋やゴミ屋敷の原動力に近い期待感があるからです。
「これは○○ゼミで出た問題だ!」的な授業に活用できるレベルの知識や、冒険野郎的なありあわせのものでサバイバル生活を送れるような知識、女の子から尊敬の目で見られるための知識など、「いつか役立つ」知識は役立つときには便利ですが、時が来なければ役立たずであることには変わりありません。
そして、世の中には「生活に役立てたくない、役立つ時が来なければいい、でもいざってときのために知っておいて損はない知識」というものがあったりするのです。
その代表格が、借金に関する知識でしょう。
たとえば三ツ星レストランの秘密の隠し味、ある希少動物の生態、天才ギタリストの半生、地球の裏側の今の天気…とにかく「知りたい!」と思ったことは何でも調べられるし、それが人生に役立つか立たないかは問題ではありません。知的興味を満たすハードルは年々低くなってきています。
そして知的興味を満たしたいという欲求の裏には「きっとこれはいつか役に立つだろう」という、汚部屋やゴミ屋敷の原動力に近い期待感があるからです。
「これは○○ゼミで出た問題だ!」的な授業に活用できるレベルの知識や、冒険野郎的なありあわせのものでサバイバル生活を送れるような知識、女の子から尊敬の目で見られるための知識など、「いつか役立つ」知識は役立つときには便利ですが、時が来なければ役立たずであることには変わりありません。
そして、世の中には「生活に役立てたくない、役立つ時が来なければいい、でもいざってときのために知っておいて損はない知識」というものがあったりするのです。
その代表格が、借金に関する知識でしょう。
借金に関する知識はあった方がいいものですが、活用する場面は大体自分か家族、自分が保証人になっている友人などが借金でピンチになった時、さもなくば自分か取り立てる立場になった時くらいしかないのです。
正直な話、「万が一のために」と防災用品を用意するのは良いことですが、正直なところ防災用品を活用するような災害なんて来ない方がいいし、そのためなら防災用品は無駄になったって構いません。
しかし、覚悟と準備ができていてもできていなくても災害は突然やってくるものです。
それと同じように、現代は突然のリストラや会社倒産などでローンの支払いが出来なくなって、多重債務に陥ってしまうことは誰の身の上にも起こりうる社会となっています。
知らないと損をする、でも知った知識を活用する場面に遭遇するだけでも何か損をした気持ちになる、そんなジレンマだらけの知識が、私たちのそばに今もあるのです。