#563 金剛堂山
五箇山の利賀村から登る。今回で10回目と、私にはなじみの山だ、と思っていた。これまではほとんど5月連休前後に登っている。去年と今年はカンジキハイクだった。たまには夏道で行くのもいいかと、山仲間を誘った。
駐車場には10台足らずが駐車してあり、半数が県外だった。
少し登ると、道が深くえぐられている箇所がたくさん出てきて歩きにくい。尾根道を歩いているはずなのに谷を歩いている感じだ。人が歩いたわずかのへこみを雨水が流れ、そこをまた人が、雨水がと、だんだんえぐられたのだ。痛々しい。
こんな山じゃなかったはずなのにと思ったが、最近はえぐられた所を雪が塞いでいたので気づかなかったのかもしれない。
この山で私の大好きなブナ林の綺麗なところがあり、そこでゆっくり休んで行こうと相棒と話しながら歩いたが、なかなかこの休憩点に届かない。この山は相棒より私の方が詳しいので、私が先導だ。我慢できずちょっと休憩して再び休憩場所はまだかなと歩く。おかしいなぁ、体力が落ちちゃったのかなぁなどと考え始めたら、なんと頂上に着いてしまった。10回も登って知っているつもりになっていたのに、狐につままれたような感覚。
一人の時は三角点のある前金剛を頂上と決めて、ここでビールを飲んで引き返すが、相棒は最高地点まで行こうというので、久々に足を伸ばした。ここからしばらくは風衝高原になっている。草紅葉が始まっていて、たまたま青空も顔を出して疲れを忘れさせてくれた。
下りながらお気に入りのブナ林を探した。なるほど、えぐられた夏道の周りに笹が生い茂りブナ林の美しさを隠していたのだった。
季節で景色がこんなに変わるなんて驚きだった。
前日から雨は降っていないはずなのに
前金剛を過ぎるとこれまでと全く違って開放的になる。
青空がいい感じ
ウルシかなと思ったが違うらしい
最高地点は見通しが悪い
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