何でんかんでん

自分はどうしたいのか自身に問いながらの日記

泌尿器③ 膀胱・尿路のしくみ

2023-09-06 15:27:57 | からだのしくみ

はじめに

私は人をやっているが、生命維持においては、この肉体を自分で生かしているわけではなく、生きてくれているということ。 (今までこの「からだのしくみ」ブログで少しづつ書きたことを) ひとつひとつ考えていくほど不思議である。 そのことを明らかにしていこうとすると、色んな真実に辿りつくような気がする。己が何者かも


泌尿器――③膀胱・尿路のしくみ

腎臓で生成された尿は、尿管を通って膀胱にためられる。ある程度の尿がたまると尿道から排尿する


【位置】

膀胱は下腹部の恥骨のすぐ後ろにある袋状の臓器


【構造】

尿管は、腎臓腎杯膀胱を結ぶ管で、腎杯から尿管までを上部尿路という

■ 上部尿路

尿道は、膀胱から体外への出口(外尿道口)をつなぐ管で、膀胱から尿道を下部尿路という

◆ 腎臓でつくられた尿の通り道である尿管は、膀胱の後ろ側から膀胱に入っている

◆ 尿管の長さは成人で約28~30cm、直径は約4~7である

 


【尿管から流れ込んだ尿をためる臓器】

膀胱は、内側から粘膜、平滑筋(へいかつきん)でできている

◇ 尿が入っていないときの膀胱壁の厚さは1cm前後

◆ 尿がたまってくると平滑筋が引き伸ばされて3くらいまで薄くなる

◆ 膀胱の許容量は約500~600である

 

膀胱の出口には、

1)自分の意志とは関係なく収縮する ―― 内尿道括約筋(ないにょうどうかつやくきん)

2)意思によって動かすことができる ―― 外尿道括約筋(がいにょうどうかつやくきん)

◆ 女性の場合には、内尿道括約筋と外尿道括約筋が尿道の途中まで続いている

◆ 尿道の長さや形状には、男性と女性では異なる。男性の尿道は、陰茎の中を通っているのでS字状に湾曲しており、長さは16~20cmである。一方女性の尿道は、まっすぐで長さは約4cmと男性の4~5分の1と非常に短い

◆ 男性では膀胱を出たすぐのところの尿道が前立腺に囲まれている

 


【約250~300㎖になると尿意をもよおす】

1)腎臓でつくられた尿は、タラタラと絶えず尿管に送り出される

2)尿管から膀胱へは約5秒に1回の割合で流れ込んでいる

3)膀胱の許容量は約500~600㎖である

250~300㎖前後たまると、膀胱壁にある感覚神経が刺激されて、その情報が脊髄仙髄腰髄の排尿中枢に伝えられる

4)骨盤神経が反射的に内尿道括約筋をゆるめて、膀胱壁を収縮する指令を出す=排尿反射

5)この排尿反射によって尿意をもよおす

 


【なぜ尿意をがまんできるのか?】

膀胱にある程度尿がたまると尿意をもよおすが、トイレに行けないときには、排尿を我慢することができる。その理由は、最終的な排尿コントロールは大脳が行っているためである

1)排尿反射によって内尿道括約筋がゆるむが、排尿するためには、大脳皮質がコントロールしている外尿道括約筋もゆるまなくてはならない

2)大脳皮質は、トイレに行けない状況を判断して、外尿道括約筋をゆるめないために排尿を我慢できる

3)ただし、膀胱に約400㎖以上の尿がたまると、我慢できなくなって排尿してしまう

 


美しい人体図鑑 

自分のからだを知り尽くす!/ 監修 東京女子医科大学 名誉教授 梶原哲郎氏の書籍を引用しています。


 

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