
「キラキラ☆プリキュアアラモード」第30話「狙われた学園祭! ショコラ・イン・ワンダーランド!」の感想です。
~ オープニング前 ~
今日は、ゆかりとあきらの通う苺野高校の学園祭が行われていました。


いちか達が高校にやって来ると、あきらがお出迎え。

その傍には、妹のみくと祖母のトミがいました。

あきらの右腕には・・・、

あきらは、この学園祭の実行委員長も務めていました。そのため、忙しいようです。
「本当は、みくの傍にいたかったんだけど・・・。」

みくは大丈夫だと言うものの、あきらは心配します。
そこで、いちかは、一緒に回ろうと提案。みくは喜んで、その案を受け入れました。
~ Aパート ~
ここの学園祭は、人気の恒例行事があるようです。後夜祭で手作りクッキーを一番大切な人に渡すと、自分の想いが伝わると言われています。


その直後、あきらに、本部に来るよう連絡が入り、場を離れました。いちか達は学園祭を楽しみます。
少し歩くと・・・、

そこはまるで、おとぎの国のよう。すぐに、いちか達は、係員に声をかけられ、おとぎの国気分を味わうための衣装を着る事になりました。
いちかはウサギ。
ひまりは卵。
あおいはライオン。
シエルはグリフォン。
ペコリンは帽子屋さん。
トミはネズミ。
みくはアリス。
これを提案したのは、あきら。学園祭に来てくれた人達に喜んでもらえるにはどうしたらいいか、多くの生徒達と話し合いや準備をしたそうです。


ちょうどその頃、本部には、迷子の女の子がいました。すぐに、あきらは・・・、

「大丈夫。すぐお母さんに会えるよ。」


「君の名前、聞いてもいいかな?」
「さき!」


「さきちゃん、待っててね。もう少しの辛抱だから。」

そして、あきらは、近くの生徒達に、迷子の放送を流すよう頼みました。
一方、いちか達は、ティータイムを楽しんでいました。


スコーンはチョコ味。チョコは皆を笑顔にすると、あきらが提案したそうです。
「何だか、お姉ちゃんと一緒に食べてるみたい!」

少しして、さきの元にはお母さんがやって来て、一件落着。あきらは、さきと別れる前に・・・、

「これは、いい子だったご褒美だよ。あーんして。」


「おいしい!」



「ありがとう! おうじさま!」
「どういたしまして・・・。」

しばらくして、いちか達は、ゆかりと対面。

ついでに、ゆかりは、クラスの出し物の宣伝。

いちか達は、後夜祭のクッキーを作るつもりだと言うと、ゆかりは自分も行くと言い、調理実習室へ。
そして、いちか達も調理実習室に。とはいえ、誰にあげたらいいのか迷います。
そんな中、ゆかりは、あげたい相手が決まっているようで。みくは、もうデコレーションを始めていました。

いちか達も協力します。



上手くできた事に、みくは上機嫌。その後、ラッピングに取り掛かりますが、みくはせき込んでしまいます。
それからしばらくして・・・、


あきらは、具合が悪くなったんじゃないかと心配しますが、みくは、少しせき込んだだけで大丈夫だと返します。
ちょうどその時、本部から連絡が来ましたが・・・、

「お姉ちゃん、呼んでるよ?」

「一体・・・、私が傍に・・・。」


「大丈夫だよ。少しの咳なら心配ないって、医者に言われてるからね。」
「お姉ちゃんが行かないと、みんな困っちゃうんじゃないの?」

「私は大丈夫!」

「そうだね・・・。」


「人々を救い、慕われる王子様にも、ままならぬ思いがあるようで・・・。王子様の闇、美味しそうですね・・・。」

そして、エリシオは、人々やスイーツからキラキラルを吸い寄せました。
すぐに、あきらはエリシオの存在に気付きました。エリシオは、あきらを闇の結界に閉じ込めます。
一方、いちか達も闇の結界を目にしました。そして、結界の中から怪物が出現。

いちか達は変身します。
結界の中に閉じ込められたあきらも、怪物を目にしました。それも2体。

あきらも変身します。
その直後・・・、


「これより、裁判を始めます。」

~ Bパート ~
ショコラは、ふざけるなと、エリシオに近付こうとしますが、2体のモンスターが行く手を阻みます。
「被告人、剣城あきら。他人ばかりを優先し、身体の弱い妹をないがしろにした。」

そして、エリシオは、本部に来るよう連絡が来たためにみくから離れた2度の場面を見せました。
「あなたは一体、誰を守りたいんですか? 妹? それとも、他の誰か?」

「まさか、全員だなんて言うつもりですか? そんな事は無理だ。なんと罪深い・・・。」

「判決を言い渡す! 剣城あきらは有罪!」

「あなたには、究極の2択の刑を与えましょう。」

「今からこの装置で、捕えた人々のキラキラルを抜いていきます。あなたの守りたい方だけは助けてあげましょう。遠慮なくお選び下さい。」


ターゲットのキラキラルを全部奪い尽すまで、装置は止まりません。そのため、早急の選択が求められます。
ショコラは、そんな事できないと、装置の破壊を試みますが、通用しません。
一方、ホイップ達は、怪物を無視して、結界の中に入ろうとしますが、弾き返されてしまいます。
それでも、ショコラは、モンスター2体の動きを封じて、装置に攻撃しますが、エリシオがカードを使って、ショコラの攻撃を跳ね返しました。
そして、大ダメージを負うショコラ。
「何で・・・、こんなマネを・・・。」
「見たいんですよ、あなたの闇を。感じていたはずです。何もかも守ろうとすれば、大切なものを失ってしまうかもしれない。」

「大好きな相手を守るために身を削る行為には限界がある。だから、どうぞ。大切な妹を守るために、皆を切り捨てて下さい。」

「それはまさしく、闇の選択ですから!」

「確かに・・・、言う通りなのかもしれない・・・。私の思いは矛盾しているのかもしれない・・・。」

「それでも! 私は絶対に、誰も犠牲にしない!」






「フン、自分のキラキラルを差し出すのですか。その身だけでなく、心まで削るとは。何人分だと思ってるんですか?」

ですが、少しして、容器が容量オーバーで破裂しました。


「みんなの事を大切に想って・・・、何が悪い・・・!」

「訂正しましょう。あなたの心の限界は想像以上でした。しかし・・・。」

「愚かという他ない・・・。」

そして、エリシオはショコラにカードを投げてきましたが・・・、


「みんな・・・、ありがとう!」

皆から勇気をもらったショコラは、ショコラアロマーゼで、結界を破壊。そして、ホイップ達と合流しました。
その後、モンスターが襲ってきましたが、キャンディロッドで動きを止め、パルフェがミラクルレインボーで撃退。
辺りは夕方に。あきらは医務室で休んでもらったそうですが、いないとの事。
そう心配していると、黄色い歓声が。
「はい。みんな、学園祭お疲れさま!」

あきらはクッキーを作っていたようです。
「心配かけてごめん。どうしても、みんなの分のクッキーを作りたくて・・・。」

「みんな・・・?」
「一番大切な人が何人いたって、問題ないでしょ?」

となれば、いっぱい作ろうと、中学生組は再び、調理実習室に。
そして・・・、
「お姉ちゃん!」
「みく・・・。」



『はい!』

今回は、これで終了です。
次回:「涙はガマン! いちか笑顔の理由!」
いちかの母・さとみが突然、帰国してきました。いちかは久しぶりに、家族水入らずの時間を過ごします。
いちかは、さとみにケーキを作ると約束しましたが、完成したケーキは、なぜかキラキラルが少なくて・・・。一体どうしてなのか?
【まとめ】
あきらとゆかりの通う高校で学園祭が行われ、あきらは、実行委員長として、学園祭に来てくれた人々を笑顔にしました。
あきらのすさまじい精神力に、大いに感銘を受けました。
前話で「みんなの笑顔を見ると幸せ」と言っていたあたり、どこか、「ドキドキ」の主人公・マナっぽいな、と感じましたが、今話見終えて、ますますそう感じました。生徒達から頼られ、自分の身を削ってまで、多くの人達の幸せのために奔走するところは似てますね。
そして、「ドキドキ」といえば、文化祭前日にマナが過労で倒れた話がありました。キラキラルを奪われる人達を救うために、自らのキラキラルを差し出した結果、疲労困憊となったのは、そのシーンを思い出さずにはいらなかったですね。
また、マナは生徒会長で、あきらは学園祭の実行委員長。文化祭のリーダーという点では、共通しています。
他にも、ショコラの守った人達のキラキラルがエリシオの攻撃を抑えたところは、マナが倒れても他の生徒達が知恵を振り絞って文化祭を盛り上げようと頑張っていた事を思い出しました。
あきらの王子様コスも、マナがよく呼ばれていた「幸せの王子」をなぞらえる効果があったと感じています。
思えば、今回の脚本担当は、田中仁さん。「ドキドキ」の文化祭の話の脚本も担当されており、今話を制作する際、あの回を大いに意識していたのかもしれませんね。
おかげさまで、あの回の素晴らしさを再確認でき、今話がすごく見応えあるものだと感じました。
そんな今回のポイントは「限界を超えた理想」と「ラブリンク」だったと思います。
あきらは、皆の笑顔を見ると幸せだと感じており、そのために、一生懸命頑張っています。
その原点は、病弱の妹・みく。みくに優しく接する事を、他の人達にもやっている事であり、あきらにとっては至って自然な事なのでしょう。しかし、その懸命さは、すごい事だと思います。
ですが、エリシオの言っていた通り、大好きな相手を守るために身を削る行為には限界があります。
それは、肉体的な意味だけではなく、世界の人口の膨大さも理由です。私達は、生きている間に、直に対面できる人間は、世界の人口と比べると、ほんの一握りでしかありません。
そんな現実を考えると、すべての人を幸せにするなんて事は、戯言でしょう。すべての人を幸せにしたいと言いながら誰かのために頑張る行為は「偽善」と捉えられても仕方ない事なのかもしれません。
しかし、だからといって、そこで立ち止まってしまっては、救えるものも救えません。
それに、不可能だと思われる事が可能になっているのは、周りから見れば戯言と思われるようなものを「理想」と掲げて、どんな時でも貫こうという意志力、すなわち、「限界を超えた理想」があるからこそです。
すべての人々を幸せにする事が不可能なのは、紛れもない事実。ですが、それを理想と掲げて突き進む事は、決して悪い事ではありません。学園祭に来てくれた人達も妹も守りたい。ならば、それを実現できるよう行動するのが正しいのでしょう。
そうする事で「革命」を起こし、より多くの人を幸せにできるのだと思いますね。
とはいえ、自分だけが頑張り続ければ、待ち受けるのは、悲惨な最期です。先述の「幸せの王子」は、街の人達に献身しながらも、何の見返りもなく、最後は鉛の心臓だけとなり、廃棄されるという事が、「ドキドキ」では語られていました。
あきらのこれまでの優しさは、後先を考えていなかった事も多かったと思うと、どこか「幸せの王子」を感じさせる部分があったように思います。
ですが、人は基本、利他的に動くもの。中には、自己中心的にしか動かない者もいますが、総じて見れば、誰かのために行動する事が多いでしょう。
誰かが優しくしてくれたら、その人に報いるために行動する。それが、人の「当たり前」なのでしょうね。
ショコラが危ない目に遭った時に、助けられた人達のキラキラルがショコラを守る。これは、自然的なものなのでしょう。
他にも、みくが、日頃優しくしてもらっているお礼に、ケーキやクッキーを作ったり、迷子の女の子がお礼をしたいとクッキーを渡したいと思うのは、普通の事なのかもしれませんね。
そんな「愛」の連鎖、すなわち、「ラブリンク」は、ありきたりな事とはいえ、私達人間にとっての美徳。それが、世の中を豊かにしていくのだと思いますね。
見た目も内面もイケメンなあきらが作り出す素晴らしいストーリを今後も楽しみにしたいと思います。特に、ゆかりとの絡みには、これからも期待したいですね。
~ オープニング前 ~
今日は、ゆかりとあきらの通う苺野高校の学園祭が行われていました。




いちか達が高校にやって来ると、あきらがお出迎え。

その傍には、妹のみくと祖母のトミがいました。

あきらの右腕には・・・、

あきらは、この学園祭の実行委員長も務めていました。そのため、忙しいようです。
「本当は、みくの傍にいたかったんだけど・・・。」

みくは大丈夫だと言うものの、あきらは心配します。
そこで、いちかは、一緒に回ろうと提案。みくは喜んで、その案を受け入れました。
~ Aパート ~
ここの学園祭は、人気の恒例行事があるようです。後夜祭で手作りクッキーを一番大切な人に渡すと、自分の想いが伝わると言われています。



その直後、あきらに、本部に来るよう連絡が入り、場を離れました。いちか達は学園祭を楽しみます。
少し歩くと・・・、

そこはまるで、おとぎの国のよう。すぐに、いちか達は、係員に声をかけられ、おとぎの国気分を味わうための衣装を着る事になりました。







これを提案したのは、あきら。学園祭に来てくれた人達に喜んでもらえるにはどうしたらいいか、多くの生徒達と話し合いや準備をしたそうです。




ちょうどその頃、本部には、迷子の女の子がいました。すぐに、あきらは・・・、

「大丈夫。すぐお母さんに会えるよ。」



「君の名前、聞いてもいいかな?」
「さき!」


「さきちゃん、待っててね。もう少しの辛抱だから。」

そして、あきらは、近くの生徒達に、迷子の放送を流すよう頼みました。
一方、いちか達は、ティータイムを楽しんでいました。




スコーンはチョコ味。チョコは皆を笑顔にすると、あきらが提案したそうです。
「何だか、お姉ちゃんと一緒に食べてるみたい!」

少しして、さきの元にはお母さんがやって来て、一件落着。あきらは、さきと別れる前に・・・、

「これは、いい子だったご褒美だよ。あーんして。」



「おいしい!」





「ありがとう! おうじさま!」
「どういたしまして・・・。」


しばらくして、いちか達は、ゆかりと対面。


ついでに、ゆかりは、クラスの出し物の宣伝。

いちか達は、後夜祭のクッキーを作るつもりだと言うと、ゆかりは自分も行くと言い、調理実習室へ。
そして、いちか達も調理実習室に。とはいえ、誰にあげたらいいのか迷います。
そんな中、ゆかりは、あげたい相手が決まっているようで。みくは、もうデコレーションを始めていました。


いちか達も協力します。





上手くできた事に、みくは上機嫌。その後、ラッピングに取り掛かりますが、みくはせき込んでしまいます。
それからしばらくして・・・、


あきらは、具合が悪くなったんじゃないかと心配しますが、みくは、少しせき込んだだけで大丈夫だと返します。
ちょうどその時、本部から連絡が来ましたが・・・、

「お姉ちゃん、呼んでるよ?」

「一体・・・、私が傍に・・・。」



「大丈夫だよ。少しの咳なら心配ないって、医者に言われてるからね。」
「お姉ちゃんが行かないと、みんな困っちゃうんじゃないの?」


「私は大丈夫!」


「そうだね・・・。」



「人々を救い、慕われる王子様にも、ままならぬ思いがあるようで・・・。王子様の闇、美味しそうですね・・・。」

そして、エリシオは、人々やスイーツからキラキラルを吸い寄せました。
すぐに、あきらはエリシオの存在に気付きました。エリシオは、あきらを闇の結界に閉じ込めます。
一方、いちか達も闇の結界を目にしました。そして、結界の中から怪物が出現。

いちか達は変身します。
結界の中に閉じ込められたあきらも、怪物を目にしました。それも2体。

あきらも変身します。
その直後・・・、



「これより、裁判を始めます。」

~ Bパート ~
ショコラは、ふざけるなと、エリシオに近付こうとしますが、2体のモンスターが行く手を阻みます。
「被告人、剣城あきら。他人ばかりを優先し、身体の弱い妹をないがしろにした。」

そして、エリシオは、本部に来るよう連絡が来たためにみくから離れた2度の場面を見せました。
「あなたは一体、誰を守りたいんですか? 妹? それとも、他の誰か?」


「まさか、全員だなんて言うつもりですか? そんな事は無理だ。なんと罪深い・・・。」

「判決を言い渡す! 剣城あきらは有罪!」

「あなたには、究極の2択の刑を与えましょう。」


「今からこの装置で、捕えた人々のキラキラルを抜いていきます。あなたの守りたい方だけは助けてあげましょう。遠慮なくお選び下さい。」




ターゲットのキラキラルを全部奪い尽すまで、装置は止まりません。そのため、早急の選択が求められます。
ショコラは、そんな事できないと、装置の破壊を試みますが、通用しません。
一方、ホイップ達は、怪物を無視して、結界の中に入ろうとしますが、弾き返されてしまいます。
それでも、ショコラは、モンスター2体の動きを封じて、装置に攻撃しますが、エリシオがカードを使って、ショコラの攻撃を跳ね返しました。
そして、大ダメージを負うショコラ。
「何で・・・、こんなマネを・・・。」
「見たいんですよ、あなたの闇を。感じていたはずです。何もかも守ろうとすれば、大切なものを失ってしまうかもしれない。」


「大好きな相手を守るために身を削る行為には限界がある。だから、どうぞ。大切な妹を守るために、皆を切り捨てて下さい。」

「それはまさしく、闇の選択ですから!」

「確かに・・・、言う通りなのかもしれない・・・。私の思いは矛盾しているのかもしれない・・・。」

「それでも! 私は絶対に、誰も犠牲にしない!」









「フン、自分のキラキラルを差し出すのですか。その身だけでなく、心まで削るとは。何人分だと思ってるんですか?」


ですが、少しして、容器が容量オーバーで破裂しました。



「みんなの事を大切に想って・・・、何が悪い・・・!」

「訂正しましょう。あなたの心の限界は想像以上でした。しかし・・・。」


「愚かという他ない・・・。」

そして、エリシオはショコラにカードを投げてきましたが・・・、



「みんな・・・、ありがとう!」

皆から勇気をもらったショコラは、ショコラアロマーゼで、結界を破壊。そして、ホイップ達と合流しました。
その後、モンスターが襲ってきましたが、キャンディロッドで動きを止め、パルフェがミラクルレインボーで撃退。
辺りは夕方に。あきらは医務室で休んでもらったそうですが、いないとの事。
そう心配していると、黄色い歓声が。
「はい。みんな、学園祭お疲れさま!」


あきらはクッキーを作っていたようです。
「心配かけてごめん。どうしても、みんなの分のクッキーを作りたくて・・・。」

「みんな・・・?」
「一番大切な人が何人いたって、問題ないでしょ?」


となれば、いっぱい作ろうと、中学生組は再び、調理実習室に。
そして・・・、
「お姉ちゃん!」
「みく・・・。」





『はい!』

今回は、これで終了です。
次回:「涙はガマン! いちか笑顔の理由!」
いちかの母・さとみが突然、帰国してきました。いちかは久しぶりに、家族水入らずの時間を過ごします。
いちかは、さとみにケーキを作ると約束しましたが、完成したケーキは、なぜかキラキラルが少なくて・・・。一体どうしてなのか?
【まとめ】
あきらとゆかりの通う高校で学園祭が行われ、あきらは、実行委員長として、学園祭に来てくれた人々を笑顔にしました。
あきらのすさまじい精神力に、大いに感銘を受けました。
前話で「みんなの笑顔を見ると幸せ」と言っていたあたり、どこか、「ドキドキ」の主人公・マナっぽいな、と感じましたが、今話見終えて、ますますそう感じました。生徒達から頼られ、自分の身を削ってまで、多くの人達の幸せのために奔走するところは似てますね。
そして、「ドキドキ」といえば、文化祭前日にマナが過労で倒れた話がありました。キラキラルを奪われる人達を救うために、自らのキラキラルを差し出した結果、疲労困憊となったのは、そのシーンを思い出さずにはいらなかったですね。
また、マナは生徒会長で、あきらは学園祭の実行委員長。文化祭のリーダーという点では、共通しています。
他にも、ショコラの守った人達のキラキラルがエリシオの攻撃を抑えたところは、マナが倒れても他の生徒達が知恵を振り絞って文化祭を盛り上げようと頑張っていた事を思い出しました。
あきらの王子様コスも、マナがよく呼ばれていた「幸せの王子」をなぞらえる効果があったと感じています。
思えば、今回の脚本担当は、田中仁さん。「ドキドキ」の文化祭の話の脚本も担当されており、今話を制作する際、あの回を大いに意識していたのかもしれませんね。
おかげさまで、あの回の素晴らしさを再確認でき、今話がすごく見応えあるものだと感じました。
そんな今回のポイントは「限界を超えた理想」と「ラブリンク」だったと思います。
あきらは、皆の笑顔を見ると幸せだと感じており、そのために、一生懸命頑張っています。
その原点は、病弱の妹・みく。みくに優しく接する事を、他の人達にもやっている事であり、あきらにとっては至って自然な事なのでしょう。しかし、その懸命さは、すごい事だと思います。
ですが、エリシオの言っていた通り、大好きな相手を守るために身を削る行為には限界があります。
それは、肉体的な意味だけではなく、世界の人口の膨大さも理由です。私達は、生きている間に、直に対面できる人間は、世界の人口と比べると、ほんの一握りでしかありません。
そんな現実を考えると、すべての人を幸せにするなんて事は、戯言でしょう。すべての人を幸せにしたいと言いながら誰かのために頑張る行為は「偽善」と捉えられても仕方ない事なのかもしれません。
しかし、だからといって、そこで立ち止まってしまっては、救えるものも救えません。
それに、不可能だと思われる事が可能になっているのは、周りから見れば戯言と思われるようなものを「理想」と掲げて、どんな時でも貫こうという意志力、すなわち、「限界を超えた理想」があるからこそです。
すべての人々を幸せにする事が不可能なのは、紛れもない事実。ですが、それを理想と掲げて突き進む事は、決して悪い事ではありません。学園祭に来てくれた人達も妹も守りたい。ならば、それを実現できるよう行動するのが正しいのでしょう。
そうする事で「革命」を起こし、より多くの人を幸せにできるのだと思いますね。
とはいえ、自分だけが頑張り続ければ、待ち受けるのは、悲惨な最期です。先述の「幸せの王子」は、街の人達に献身しながらも、何の見返りもなく、最後は鉛の心臓だけとなり、廃棄されるという事が、「ドキドキ」では語られていました。
あきらのこれまでの優しさは、後先を考えていなかった事も多かったと思うと、どこか「幸せの王子」を感じさせる部分があったように思います。
ですが、人は基本、利他的に動くもの。中には、自己中心的にしか動かない者もいますが、総じて見れば、誰かのために行動する事が多いでしょう。
誰かが優しくしてくれたら、その人に報いるために行動する。それが、人の「当たり前」なのでしょうね。
ショコラが危ない目に遭った時に、助けられた人達のキラキラルがショコラを守る。これは、自然的なものなのでしょう。
他にも、みくが、日頃優しくしてもらっているお礼に、ケーキやクッキーを作ったり、迷子の女の子がお礼をしたいとクッキーを渡したいと思うのは、普通の事なのかもしれませんね。
そんな「愛」の連鎖、すなわち、「ラブリンク」は、ありきたりな事とはいえ、私達人間にとっての美徳。それが、世の中を豊かにしていくのだと思いますね。
見た目も内面もイケメンなあきらが作り出す素晴らしいストーリを今後も楽しみにしたいと思います。特に、ゆかりとの絡みには、これからも期待したいですね。