「アイドルタイムプリパラ」第48話「らぁらに届け、カムバックライブ!」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。らぁらは、巨大化したパックの暴走を止めたものの、眠りについてしまいました。
「私の夢は・・・、こんなはずじゃなかったのに・・・。」
「プリパラは、みんなが笑顔になれる場所・・・。それが私の夢なのに・・・。らぁらー!」
同じ頃・・・、
オープニング直後の提供画像
~ Aパート ~
その後、ゆい達は、パパラ宿のプリパラに駆けつけたみれぃ達と共に、眠っているらぁらの近くに来て声をかけますが、まったく目が覚めません。パックが取り込んだ時計塔の破壊も試みますが、びくともしません。
よく見ると、時計塔の時計が止まっています。パックは、1人ぼっちになってしまったと思い、周りの声を拒絶し、自分の時間を止めたようです。そのため、こちらからは手出しできないとの事。
時計を動かすには、どうすればいいいのか? みれぃ達は、ライブをすれば針が進むんじゃないかと考えました。
そして、ファララとガァララは、再びライブ会場を作りました。
皆、らぁらを助けたいと、歌いたい気持ちは十分です。そんな中、ノンシュガーの3人が、一足早くステージに立ちました。
曲は「シュガーレス×フレンド」。
「お姉ちゃん・・・。ずっと寝坊してきたお姉ちゃんを起こしてきたのは私なんだよ・・・。起きないと承知しないよ!」
ライブが終わると、時計塔の針が少し進みました。
思えば、ゆい達のライブの力により時計塔の針が進んだ事で、ファララが長い眠りから目覚めました。同じようにして、このままアイドルのライブをし続け、時計の針が12時を指せば、パックの時計が進んで、らぁらも助けられると、アイドル達は希望を見出します。
次は、みれぃの出番。曲は「ぷりっとぱ~ふぇくと」。
「らぁら・・・。あの時出会ってなかったら・・・、落ち込んでくじけそうな時も、頑張ってこられたのは、いつも笑顔で傍にいてくれたからぷり・・・。早く起きるぷり! また一緒にライブするぷり!」
メイキングドラマは「もぎたてスイーツパーク」。
みれぃのライブが終わり、次は、そふぃにバトンタッチ。
そふぃの曲は「太陽のflare sherbet」。
「らぁら。この曲憶えてる? あんなに私を求めてくれた・・・。聞こえたら、すぐに飛び起きるのよね!」
「起きて・・・。起きなさい・・・。目を開けるのよ・・・。」
時計の針は進みましたが、まだまだライブの力は必要です。
~ Bパート ~
その後も、多くのアイドル達が、らぁらの目覚めを信じて、歌い続けます。
ですが、針が12時を指すまでは、まだ22分も残っています。
次は、マイ☆ドリームがライブに臨もうとしますが、ちょうどその時、トリコロールがプリパリから駆けつけて来ました。
曲は「Mon chouchou」。
「らぁら。どうしちゃったの? 眠るのは私。起こすのはらぁらだったはずでしょ! らぁら、目を開けて!」
「らぁら。今のトリコロールがあるのは、あなたが笑顔で励ましてくれたから・・・。」
「真中らぁら。情けない姿だな。君にはガッカリだよ。」
「ボーカルドールの私に、プリパラの外の世界を教えてくれた・・・。大切な大切な友達!」
「フン。僕に歯向かった根性は、そんなものだったのか・・・。」
『さあ、目覚めろ(目覚めて)!』
時計の針は進んだものの、進んだ時間は11分。そして、12時までも11分。
つまり、マイ☆ドリームは、トリコロールに匹敵するライブをする必要があります。それを知って、ゆい達は弱気になります。
「らぁらは絶対に助けたい! でも・・・、私が今までユメ頑張ってきた事は、全然ダメだった! みんな幸せなプリパラにしたいのに、パックを笑顔にできなかった・・・。」
「だから・・・。」
『何を情けない事を言ってるっす(言っておるのか)!』
「どんな時でも、自分を信じて突き進むのが、ゆいっす!」
「女の子のアイドルが1人もいないこの街でデビューし、ここまでプリパラを盛り上げたのは、ゆいとらぁらじゃ!」
「ゆいが自分を信じられなくなっても、にの達が信じるっす!」
「グズグズしていると、ゆいの夢、私が最速最短で叶えてしまいますわ!」
「ゆめかわ復活!」
「やる気! 元気! 寝起き~・・・。」
そして、ゆい、にの、みちるはステージに立ちます。
コーデは、ゆいは「ミルキーブルーコーデ」、にのは「ミルキーオレンジコーデ」、みちるは「ミルキーパープルコーデ」。
曲は「Believe My Dream!」。
「もう迷わない! 誰も悲しくない、みんな笑顔のプリパラにするのが、私の夢! らぁらを助けて、その答えをユメきっと見つける!」
さて、時計塔の針はどうなったか? 針は12時間近にまで近付きましたが・・・、
針の遡りは止まるところを知らず・・・、
6時にまで戻りました。そして、変わらず時計塔で眠り続けるらぁら。一体どうすればいいのか?
ちょうどその時・・・、
「諦めてはいけません。」
「ママ・・・。助けに来たわ・・・。」
今回は、これで終了です。
次回:「誕生しちゃうぜ! 神アイドル!?」
パックの大きな悲しみをなかなか取り除く事ができないゆい達。
良い方法が見つからず困惑する一同の前に、ジュリィとジャニスが空から舞い降りてきました。ジュリィとジャニスは、パックの悲しみに迫るための強力なヒントをゆい達に告げるが、実行するには非常にハードルが高い手段のようです。
しかし、果敢に挑戦しようとするアイドルがいて・・・。
次回予告直後の提供画像
字幕にもある通り、来月8日(日)から、「アイドルタイムプリパラ」に代わる新アニメ「キラッとプリ☆チャン」が始まります。放映日までもう残り1か月を切ってますね。
放映時間帯は、日曜日午前10時という事で、なんと、プリキュアが終わってから約1時間後! どうしよう・・・。4月に入ったら、「キラッとプリ☆チャン」の感想を先に挙げてからプリキュア感想を書こうかな・・・。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。また、後半は不満事ばかりになるのも併せてご承知おき下さい。
らぁらと親しいアイドルが大勢集まり、ライブの力で、らぁらを助けようとしたものの、パックの悲しみは想像以上に大きく、らぁらを助ける事ができませんでした。
今回でらぁらを助けられなかったのは、無理もないといった感じですかね。
今話は、らぁらを助けたいという点に主眼が置かれている一方、パックの事は置き去りになっており、仮に今話でらぁらを救えたとしても、パパラ宿のプリパラの壊滅の危機は変わらないでしょう。
プリパラは、女の子達の憧れが詰まった「子供の純粋性」に満ちた場所。憧れの形は違えど、比較的に簡単に多くの子達と仲良くなる事ができます。
それゆえ、「2人ぼっち」よりも「みんな」が良い、というのが、プリパラに来る子達の共通認識といえるでしょう。ですので、ライブをして「みんな」と心を一体化して盛り上げれば、たいていの事は解決する。そう考えるのは、至って自然な事でしょう。
しかし、それは、プリパラに「来る」子達の認識。最初からプリパラにいる者達が生まれつき備わっているものではなく、それが根付くかどうかは、出会う子次第です。
ファララやガァララなど、プリパラにしかいられない子達のほとんどは、プリパラに憧れて来た子達のおかげで、「みんな」の大切さを理解していきましたが、パックはそうではありません。パックは何千年も、ガァララが昼でも起きていられるよう、沢山の女の子達の夢を食べ続けていました。もはや、生きがいといってもいいくらいでしょう。つまり、「みんな」を軽視していた訳です。
ゆいは、そんなパックをも幸せにするのが自分の夢だと思っていますが、そのために、自分がこうだと思うやり方だけでは実現できないでしょう。多数決主義だとか「郷に入りては郷に従え」とかでは、相手の気持ちを抑えつけてしまい、不快感を与えてしまいます。
重要なのは、相手に目線を合わせる事なのでしょう。相反する考えを持つ相手を幸せにしたいのであれば、相手の気持ちを知る事は大事ですよね。ファララもガァララも一緒に起きていられるようにしたいと思うようになったのは、ガァララが夜しか起きていられない不幸な境遇を知ったからでしょうし。
パックについても、同じ事でしょう。パックは、いつまでもガァララと「2人ぼっち」が良いとダダをこねていますが、その裏には怯えの感情があるはずです。「ガァララがみんなと仲良くなったら自分の事など忘れてしまうかもしれない」とか「女の子達の夢を食べてガァララを元気付けさせていたのに、その役目がなくなったら自分の存在価値はない」といったような。
それを知って寄り添う事が、パックを、そして、らぁらを助けるための方法だと思いますが、一体どうなるのか? 残り3話、ゆい達が、今のパパラ宿のプリパラの壊滅的状況にどう向き合うのかしっかり見ていきたいと思います。
・・・と、ここまで考察系感想を書きましたが、「今回の出来は、100点と0点、どちらに近い?」と問われたら、0点だと答えます。
ここから先は、不満、批評が長々と続きます。そういうのが嫌な方は、ここで読み終える事を勧めます。
今話って「アイドルタイムプリパラ」48話? 「プリパラ」188話の間違いじゃないの?
これが、今話を見終えての主感想です(188話というのは、今話が48話目である事と、前作の話数が140話だった事の合計です)。7月にエンディングの歌い手からゆいが降ろされた時に、「安易なノリで(アニメタイトルに)『アイドルタイム』を付け加えたと思わせないくらいの展開が今後来てほしい」と書きましたが、やっぱり安易なノリだったな、と感じました。
そんなんだから、来月から、「プリパラ」という名を残せずの完全新作になったんじゃないかと思いますね。
今話は、前作メインアイドルが目立ち過ぎな上に、前作の回想を入れ過ぎだと思いました。
前作視聴経験者の多くは、「あったな、こんなの。懐かしい・・・」「らぁらって、みんなに愛されてるんだな・・・」などと感慨深く感じたように思われましたが、今作から見始めた視聴者にとっては、どうでしたでしょうか? ああいう回想シーンを見せられても、「ふーん。前のシリーズにはこんなのあったんだ」としか感じられず、ピンと来なかったのでは?
前作の出来事を理解していないと、今話についていけない内容だったと思われ、今作から見始めた新規視聴者には優しくない回だと思いました。アニメタイトルを一新した以上、そこは考えていただきたかったもの。
それに、ライブシーンについても、酷い手抜きだと思いました。
今話は、前作メインアイドルの3DCGライブシーンが4本もあり、みれぃとそふぃに至っては、2年以上も前の楽曲でした。これらのシーンを見て、懐かしさを感じたり、やっぱりライブっていいね、などと感じた視聴者は多いと思われますが、私は騙されません。
皆さん、お気付きでしょうか? 今話のライブシーン、マイ☆ドリーム以外は、アイドルタイムマイクを使っていない事に。
ここ、パパラ宿のプリパラですよね? アイドルタイムシステムの先駆けの地ですよね? なのに、ここでライブする子達がアイドルタイムマイクを使わないって、どういう事? アイドルタイムマイク以外のマイク使うんなら、夏休みに各地のプリパラに行ってアイドルタイムシステムを広げていた話はなんだったの?
さらに、みれぃとそふぃに至っては、手抜きっぷりが一層酷く、みれぃはサイリウムシーンがなく、そふぃはサイリウムシーンがあっても、神アイドルの単独ライブ特有の、サインが後ろに浮かび上がる演出がありませんでした。
画像は7話より。そふぃのサインが後ろに浮かんでますよね。
よって、今話のライブシーン、新規ものはまったくなく、全部使いまわしなんですよね。今月は放映最終月だというのに、仕事ナメてんの?
まあ、これまで私が指摘した箇所は、細かな修正ばかりで、そこに労力や費用をかけるのは割に合わないと判断したのでしょう。
でも、1年前の今頃はどうでした? 神アイドルグランプリ・ファイナルでは、ほぼ毎回、新曲NGという物足りなさを、見応えあるメイキングドラマで埋めてましたし、決勝戦後も、完成度の高いライブシーンを多く披露していました。
それを考えれば、今話の修正くらい、どうって事なかったんじゃないの? 制作現場の環境を知る方々からすれば、生意気な意見なのかもしれませんが、プロが作っている以上、必要以上に仕事したっていいと思うんですよね。使いまわしのライブシーンで懐かしさを感じさせるくらいなら、細かな修正で作り込んで付加価値をつけてほしかったと、私は思います。
さて、今作の残り話数は3話になりました。にもかかわらず、こんな酷評をするとは思ってもいませんでした。
それでも、最後まで視聴はしますし、感想も書きます。初回感想で書いた「『アイドルタイムプリパラ』の感想を全話書く」という事を反故にしてしまったら、「あんだけ酷評しといて、お前も妥協かよ」なんて思われそうですし。
今話はそこまで労力をかけなかった分、次回以降はしっかり仕事していると信じて、残り3話、気を取り直して見ていきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。コメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。らぁらは、巨大化したパックの暴走を止めたものの、眠りについてしまいました。
「私の夢は・・・、こんなはずじゃなかったのに・・・。」
「プリパラは、みんなが笑顔になれる場所・・・。それが私の夢なのに・・・。らぁらー!」
同じ頃・・・、
オープニング直後の提供画像
~ Aパート ~
その後、ゆい達は、パパラ宿のプリパラに駆けつけたみれぃ達と共に、眠っているらぁらの近くに来て声をかけますが、まったく目が覚めません。パックが取り込んだ時計塔の破壊も試みますが、びくともしません。
よく見ると、時計塔の時計が止まっています。パックは、1人ぼっちになってしまったと思い、周りの声を拒絶し、自分の時間を止めたようです。そのため、こちらからは手出しできないとの事。
時計を動かすには、どうすればいいいのか? みれぃ達は、ライブをすれば針が進むんじゃないかと考えました。
そして、ファララとガァララは、再びライブ会場を作りました。
皆、らぁらを助けたいと、歌いたい気持ちは十分です。そんな中、ノンシュガーの3人が、一足早くステージに立ちました。
曲は「シュガーレス×フレンド」。
「お姉ちゃん・・・。ずっと寝坊してきたお姉ちゃんを起こしてきたのは私なんだよ・・・。起きないと承知しないよ!」
ライブが終わると、時計塔の針が少し進みました。
思えば、ゆい達のライブの力により時計塔の針が進んだ事で、ファララが長い眠りから目覚めました。同じようにして、このままアイドルのライブをし続け、時計の針が12時を指せば、パックの時計が進んで、らぁらも助けられると、アイドル達は希望を見出します。
次は、みれぃの出番。曲は「ぷりっとぱ~ふぇくと」。
「らぁら・・・。あの時出会ってなかったら・・・、落ち込んでくじけそうな時も、頑張ってこられたのは、いつも笑顔で傍にいてくれたからぷり・・・。早く起きるぷり! また一緒にライブするぷり!」
メイキングドラマは「もぎたてスイーツパーク」。
みれぃのライブが終わり、次は、そふぃにバトンタッチ。
そふぃの曲は「太陽のflare sherbet」。
「らぁら。この曲憶えてる? あんなに私を求めてくれた・・・。聞こえたら、すぐに飛び起きるのよね!」
「起きて・・・。起きなさい・・・。目を開けるのよ・・・。」
時計の針は進みましたが、まだまだライブの力は必要です。
~ Bパート ~
その後も、多くのアイドル達が、らぁらの目覚めを信じて、歌い続けます。
ですが、針が12時を指すまでは、まだ22分も残っています。
次は、マイ☆ドリームがライブに臨もうとしますが、ちょうどその時、トリコロールがプリパリから駆けつけて来ました。
曲は「Mon chouchou」。
「らぁら。どうしちゃったの? 眠るのは私。起こすのはらぁらだったはずでしょ! らぁら、目を開けて!」
「らぁら。今のトリコロールがあるのは、あなたが笑顔で励ましてくれたから・・・。」
「真中らぁら。情けない姿だな。君にはガッカリだよ。」
「ボーカルドールの私に、プリパラの外の世界を教えてくれた・・・。大切な大切な友達!」
「フン。僕に歯向かった根性は、そんなものだったのか・・・。」
『さあ、目覚めろ(目覚めて)!』
時計の針は進んだものの、進んだ時間は11分。そして、12時までも11分。
つまり、マイ☆ドリームは、トリコロールに匹敵するライブをする必要があります。それを知って、ゆい達は弱気になります。
「らぁらは絶対に助けたい! でも・・・、私が今までユメ頑張ってきた事は、全然ダメだった! みんな幸せなプリパラにしたいのに、パックを笑顔にできなかった・・・。」
「だから・・・。」
『何を情けない事を言ってるっす(言っておるのか)!』
「どんな時でも、自分を信じて突き進むのが、ゆいっす!」
「女の子のアイドルが1人もいないこの街でデビューし、ここまでプリパラを盛り上げたのは、ゆいとらぁらじゃ!」
「ゆいが自分を信じられなくなっても、にの達が信じるっす!」
「グズグズしていると、ゆいの夢、私が最速最短で叶えてしまいますわ!」
「ゆめかわ復活!」
「やる気! 元気! 寝起き~・・・。」
そして、ゆい、にの、みちるはステージに立ちます。
コーデは、ゆいは「ミルキーブルーコーデ」、にのは「ミルキーオレンジコーデ」、みちるは「ミルキーパープルコーデ」。
曲は「Believe My Dream!」。
「もう迷わない! 誰も悲しくない、みんな笑顔のプリパラにするのが、私の夢! らぁらを助けて、その答えをユメきっと見つける!」
さて、時計塔の針はどうなったか? 針は12時間近にまで近付きましたが・・・、
針の遡りは止まるところを知らず・・・、
6時にまで戻りました。そして、変わらず時計塔で眠り続けるらぁら。一体どうすればいいのか?
ちょうどその時・・・、
「諦めてはいけません。」
「ママ・・・。助けに来たわ・・・。」
今回は、これで終了です。
次回:「誕生しちゃうぜ! 神アイドル!?」
パックの大きな悲しみをなかなか取り除く事ができないゆい達。
良い方法が見つからず困惑する一同の前に、ジュリィとジャニスが空から舞い降りてきました。ジュリィとジャニスは、パックの悲しみに迫るための強力なヒントをゆい達に告げるが、実行するには非常にハードルが高い手段のようです。
しかし、果敢に挑戦しようとするアイドルがいて・・・。
次回予告直後の提供画像
字幕にもある通り、来月8日(日)から、「アイドルタイムプリパラ」に代わる新アニメ「キラッとプリ☆チャン」が始まります。放映日までもう残り1か月を切ってますね。
放映時間帯は、日曜日午前10時という事で、なんと、プリキュアが終わってから約1時間後! どうしよう・・・。4月に入ったら、「キラッとプリ☆チャン」の感想を先に挙げてからプリキュア感想を書こうかな・・・。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。また、後半は不満事ばかりになるのも併せてご承知おき下さい。
らぁらと親しいアイドルが大勢集まり、ライブの力で、らぁらを助けようとしたものの、パックの悲しみは想像以上に大きく、らぁらを助ける事ができませんでした。
今回でらぁらを助けられなかったのは、無理もないといった感じですかね。
今話は、らぁらを助けたいという点に主眼が置かれている一方、パックの事は置き去りになっており、仮に今話でらぁらを救えたとしても、パパラ宿のプリパラの壊滅の危機は変わらないでしょう。
プリパラは、女の子達の憧れが詰まった「子供の純粋性」に満ちた場所。憧れの形は違えど、比較的に簡単に多くの子達と仲良くなる事ができます。
それゆえ、「2人ぼっち」よりも「みんな」が良い、というのが、プリパラに来る子達の共通認識といえるでしょう。ですので、ライブをして「みんな」と心を一体化して盛り上げれば、たいていの事は解決する。そう考えるのは、至って自然な事でしょう。
しかし、それは、プリパラに「来る」子達の認識。最初からプリパラにいる者達が生まれつき備わっているものではなく、それが根付くかどうかは、出会う子次第です。
ファララやガァララなど、プリパラにしかいられない子達のほとんどは、プリパラに憧れて来た子達のおかげで、「みんな」の大切さを理解していきましたが、パックはそうではありません。パックは何千年も、ガァララが昼でも起きていられるよう、沢山の女の子達の夢を食べ続けていました。もはや、生きがいといってもいいくらいでしょう。つまり、「みんな」を軽視していた訳です。
ゆいは、そんなパックをも幸せにするのが自分の夢だと思っていますが、そのために、自分がこうだと思うやり方だけでは実現できないでしょう。多数決主義だとか「郷に入りては郷に従え」とかでは、相手の気持ちを抑えつけてしまい、不快感を与えてしまいます。
重要なのは、相手に目線を合わせる事なのでしょう。相反する考えを持つ相手を幸せにしたいのであれば、相手の気持ちを知る事は大事ですよね。ファララもガァララも一緒に起きていられるようにしたいと思うようになったのは、ガァララが夜しか起きていられない不幸な境遇を知ったからでしょうし。
パックについても、同じ事でしょう。パックは、いつまでもガァララと「2人ぼっち」が良いとダダをこねていますが、その裏には怯えの感情があるはずです。「ガァララがみんなと仲良くなったら自分の事など忘れてしまうかもしれない」とか「女の子達の夢を食べてガァララを元気付けさせていたのに、その役目がなくなったら自分の存在価値はない」といったような。
それを知って寄り添う事が、パックを、そして、らぁらを助けるための方法だと思いますが、一体どうなるのか? 残り3話、ゆい達が、今のパパラ宿のプリパラの壊滅的状況にどう向き合うのかしっかり見ていきたいと思います。
・・・と、ここまで考察系感想を書きましたが、「今回の出来は、100点と0点、どちらに近い?」と問われたら、0点だと答えます。
ここから先は、不満、批評が長々と続きます。そういうのが嫌な方は、ここで読み終える事を勧めます。
今話って「アイドルタイムプリパラ」48話? 「プリパラ」188話の間違いじゃないの?
これが、今話を見終えての主感想です(188話というのは、今話が48話目である事と、前作の話数が140話だった事の合計です)。7月にエンディングの歌い手からゆいが降ろされた時に、「安易なノリで(アニメタイトルに)『アイドルタイム』を付け加えたと思わせないくらいの展開が今後来てほしい」と書きましたが、やっぱり安易なノリだったな、と感じました。
そんなんだから、来月から、「プリパラ」という名を残せずの完全新作になったんじゃないかと思いますね。
今話は、前作メインアイドルが目立ち過ぎな上に、前作の回想を入れ過ぎだと思いました。
前作視聴経験者の多くは、「あったな、こんなの。懐かしい・・・」「らぁらって、みんなに愛されてるんだな・・・」などと感慨深く感じたように思われましたが、今作から見始めた視聴者にとっては、どうでしたでしょうか? ああいう回想シーンを見せられても、「ふーん。前のシリーズにはこんなのあったんだ」としか感じられず、ピンと来なかったのでは?
前作の出来事を理解していないと、今話についていけない内容だったと思われ、今作から見始めた新規視聴者には優しくない回だと思いました。アニメタイトルを一新した以上、そこは考えていただきたかったもの。
それに、ライブシーンについても、酷い手抜きだと思いました。
今話は、前作メインアイドルの3DCGライブシーンが4本もあり、みれぃとそふぃに至っては、2年以上も前の楽曲でした。これらのシーンを見て、懐かしさを感じたり、やっぱりライブっていいね、などと感じた視聴者は多いと思われますが、私は騙されません。
皆さん、お気付きでしょうか? 今話のライブシーン、マイ☆ドリーム以外は、アイドルタイムマイクを使っていない事に。
ここ、パパラ宿のプリパラですよね? アイドルタイムシステムの先駆けの地ですよね? なのに、ここでライブする子達がアイドルタイムマイクを使わないって、どういう事? アイドルタイムマイク以外のマイク使うんなら、夏休みに各地のプリパラに行ってアイドルタイムシステムを広げていた話はなんだったの?
さらに、みれぃとそふぃに至っては、手抜きっぷりが一層酷く、みれぃはサイリウムシーンがなく、そふぃはサイリウムシーンがあっても、神アイドルの単独ライブ特有の、サインが後ろに浮かび上がる演出がありませんでした。
画像は7話より。そふぃのサインが後ろに浮かんでますよね。
よって、今話のライブシーン、新規ものはまったくなく、全部使いまわしなんですよね。今月は放映最終月だというのに、仕事ナメてんの?
まあ、これまで私が指摘した箇所は、細かな修正ばかりで、そこに労力や費用をかけるのは割に合わないと判断したのでしょう。
でも、1年前の今頃はどうでした? 神アイドルグランプリ・ファイナルでは、ほぼ毎回、新曲NGという物足りなさを、見応えあるメイキングドラマで埋めてましたし、決勝戦後も、完成度の高いライブシーンを多く披露していました。
それを考えれば、今話の修正くらい、どうって事なかったんじゃないの? 制作現場の環境を知る方々からすれば、生意気な意見なのかもしれませんが、プロが作っている以上、必要以上に仕事したっていいと思うんですよね。使いまわしのライブシーンで懐かしさを感じさせるくらいなら、細かな修正で作り込んで付加価値をつけてほしかったと、私は思います。
さて、今作の残り話数は3話になりました。にもかかわらず、こんな酷評をするとは思ってもいませんでした。
それでも、最後まで視聴はしますし、感想も書きます。初回感想で書いた「『アイドルタイムプリパラ』の感想を全話書く」という事を反故にしてしまったら、「あんだけ酷評しといて、お前も妥協かよ」なんて思われそうですし。
今話はそこまで労力をかけなかった分、次回以降はしっかり仕事していると信じて、残り3話、気を取り直して見ていきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。コメント、トラックバックは、こちらにお願いします。