
「キラキラ☆プリキュアアラモード」第23話「翔べ! 虹色ペガサス、キュアパルフェ!」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。いちか達は、キラキラパティスリーにて、目を覚ましたジュリオから事情を聞こうとしていました。
「ようやく話ができるわね。まずは『ごめんなさい』は?」
「誰が謝るピカ!」
「面白いわね・・・。」
「抑えて抑えて・・・。」

相変わらずラスボスのような雰囲気やな、ゆかりは。これでまだ未成年とか信じられん・・・。(笑)
その後、あきらは、キラキラルを集めてどうするのか聞きました。すると、ピカリオは、闇に変えてやると答えます。
キラキラルは、スイーツに込められた気持ちが結晶化したもの。しかし、それは、キラキラしたものだけではありません。ピカリオの中にあった怒りや憎しみの気持ちを、ノワールは抜き出して、ジュリオへと変貌させました。
そして、闇に変えたキラキラルで世界を染めようとしていました。
ペコリンは、そんな事をやめて、一緒にスイーツを作ろうと言いますが、ピカリオは反対します。あきらは、ガミー達と同じく、気持ちを利用されただけだと言うものの、それも自分の本心だと聞き入れません。
ペコリンは、キラリンも何か言ってほしいと訴えますが、店の準備があるからと、帰ろうとします。
「私には・・・、ピカリオに何か言うなんて資格ないから・・・。」

「私がプリキュアになれない理由がよく分かるよ・・・。だって私は、いちかみたいに、ピカリオの事、何も分かってなかったんだから・・・!」

そして、キラキラパティスリーを出たシエル。いちかは追いかけようとしますが、あきらが止めます。
「私・・・、最低・・・。」

~ Aパート ~
その翌日、シエルの店には、行列ができていませんでした。
それもそのはず。臨時休業していたからです。キラリンが心配なペコリンは、ひまり達を呼んできました。
そして、いちか達5人は、店の中へ。すると・・・、

「お店はどうしたんですか?」
「やる気ない・・・。」

ピカリオも連れてきていました。ピカリオは、会いたくない気でいますが。
シエルは、アニマルスイーツを作っていました。しかし、いちかのように作ろうとも、何もひらめきませんでした。
「ハハハハ! これが笑わずにいられるか! スイーツ作りの天才がこのザマなんて。キラリン、オレが経験した悲しい気持ちが分かったピカ?」


「どうしてそんな事言うんですか!? あなたの心だって、輝いていたじゃないですか・・・。お姉さんの事だって・・・。」

「大っ嫌いピカ! あんなもの、プリキュアが見せたまやかしピカ!」

その後、ピカリオは、ワッフルを作りました。



しかし、出来上がったものは・・・、

ノワールから闇の力を授かった事で、こうなってしまったようです。
「オレの手は汚れてるんだ・・・。今更戻る事なんてできないピカ・・・。」

そのため、いちか達の前でスイーツ作りをしようとしなかった訳です。
「私のせいで・・・。私がそこまで、ピカリオを追い詰めたんだよね・・・。私の・・・、責任だ・・・。」

「やっぱり、私・・・、最低だ・・・。」

「ごめんね・・・。ごめんね・・・。ごめんなさい・・・!」

ちょうどその時・・・、

「憎いのか? 自分が?」

「私は、自分が憎い・・・。私は、自分が大嫌い・・・。」

「心を闇で満たせば、君は、プリキュア以上の存在になれる。手伝ってあげよう。」

ピカリオといちかは、シエルを助けようとしますが、シエルと共に、闇に飲み込まれてしまいました。そして、ノワールは消えます。
その頃・・・、
「許さない・・・。プリキュアも、あたしをコケにしたジュリオも・・・。みんな・・・。みんな・・・。」

一方、ひまり達4人は、シエル達を助けるために変身。
ですが、ビブリーがジャマに入りました。シエル達を包む闇から遠ざけたものの、力が足りないと感じています。
その時・・・、

「ノワール様・・・。あたしに力を・・・。ジュリオみたいなダメ妖精じゃなくて・・・、ノワール様の愛は、あたしにだけ注がれなきゃダメなの!」

「嫉妬か。素晴らしい。お前はまだ戦える。」

「さあ、私への愛を見せてもらおう。」


「ノワール様、任せて。プリキュア、必ず倒しますから。あたしの愛、見ていて下さい!」

その頃、いちかとピカリオは、キラリンの心の闇に入っていました。
すぐに、2人は、シエルを発見。
「キラリンが楽しくスイーツを作っていた間、ピカリオはずっとこうして、キラキラルが出ない事に苦しんでたんだね・・・。」

「こんな酷い事した私を、許してくれる訳ないよね・・・。」

「だから、私はパティシエの夢を捨てる・・・。プリキュアも目指さない・・・。ピカリオと一緒にいるよ・・・。」

~ Bパート ~
「私はずっとここにいる・・・。それがピカリオのためだもの・・・。」

「本当にお前はそれでいいのか? スイーツを作る事も諦めるのか?」
「そうだよ・・・。私は、ピカリオのために・・・。」

「オレのために自分を捨てるというのか!? オレは、お前を超えたいがために、闇にまで手を染めたのに、今のお前を超えたって、意味がない!」

「どうして・・・。私、どうしたらいいの・・・?」

そんなシエルの叫びが、足元を崩壊させ、シエル、ジュリオ、いちかは落下していきました。
いちかはプリキュアに変身して、ジュリオを救出。しかし、シエルの姿は見えません。
一方、カスタード達4人は、イルと合体したビブリーの強大な力に苦戦中。しかし、気持ちは萎えません。
ホイップとジュリオの行き着いた先はキッチン。キラリンの心が作り出したものと思われます。

ここでスイーツを作れば、シエルの心を取り戻せると、ホイップは希望を抱きますが・・・、
「ふざけるな! 見ただろう。オレのスイーツじゃ、想いなんて伝わらない!」

「違うよ! 想いがあるなら、やってみないと分からないよ! 今お姉さんに気持ちが伝えられるのは、ジュリオだけだよ!」


「ごめん・・・。でも、今のシエルさんの悲しみ、一番分かるのは、ジュリオだから・・・。」

しかし・・・、
「無理だ! もう一度見てみろ! オレのスイーツじゃ、気持ちなど通じない!」



その時、シエルが、ジュリオとホイップの目の前に。
「私の心の中でスイーツを作らないで・・・。スイーツを作る事は、諦めたのに・・・。」

シエルの心の闇が、ジュリオを襲いますが、ホイップがガード。ジュリオにワッフル作りを集中させます。
「やめて・・・! 私、もうスイーツは諦めたのに・・・!」

少しして、ジュリオはワッフルを作り上げました。ただ、キラキラルは込められていませんが。

「本当にスイーツを作れなくなるんだぞ! 」

「泣くなよ・・・。」

直後、シエルはワッフルを手に取り、一口いただきました。すると・・・、
「美味しい・・・!」
「何・・・?」

「オレのスイーツからキラキラルが?」

「ジュリオが大切な人のために作ったもんね!」
「何だと? まさか・・・。」


「そうか・・・。そんな簡単な事だったのか・・・。オレは今まで一体・・・。」

そして、シエルの闇がなくなりました。
「ピカリオ、私のために、美味しいワッフルを作ってくれて・・・、本当にありがとう・・・。あと・・・、ごめんなさい・・・。」

「お前のせいじゃない。今更謝るな。」
「やっぱり、私、スイーツでみんなを笑顔にしてあげたい・・・!」

「お前の勝手にしろ!」
「うん! 勝手にする!」


そして、シエル達は、闇から戻ってきました。
「みんな、心配かけてごめんね・・・。でも、もう大丈夫・・・。私は私を否定しない・・・。夢と希望を捨てないし、自分の可能性を諦めない!」

その後、シエルは、スイーツを作っていきます。


ビブリーは、目障りだと、シエルのスイーツ作りを阻止しようとしますが、ホイップ達5人が止めます。
さらに、自分達のキラキラルをシエルに与えました。また、ジュリオの作ったワッフルも、スイーツ作りに活用します。



「偽りの闇であったか・・・。光となすのであれば、消えてもらおう!」



「心配・・・、するな・・・。」

「ピカリオ・・・。どうして・・・。」

「キラリン、オレに構うな・・・。スイーツを完成させるんだ・・・。スイーツでみんなを幸せにするんだろ? なら、今は完成させる事に集中するんだ・・・!」


「でも・・・!」
「来るな! スイーツを作るんだ・・・。大丈夫・・・。お前ならできるはずだ・・・。」



「キラリン! なれ! プリキュアに!」



「ピカリオ! 待ってて!」

「キュアラモード、デコレーション!」

「パフェ!」

「夢と! 希望を! レッツ・ラ・・・、まぜまぜ!」



「キュアパルフェ! できあがり!」

「ピカリオ・・・。」


「キラリン・・・。」
「ありがとう、ピカリオ・・・。気持ち、受け取ったよ・・・。」

その後、ビブリーと戦闘。パルフェが優勢に戦闘を進めました。ホイップ達5人も協力して、さらに優位に立ちました。
「レインボーリボン!」

「いくよ! アン! ドゥ! トレビアン!」



「ゴー!」



「ミラクルレインボー!」

「ポナペティ!」



これにより、遥か彼方に飛ばされたビブリーとイル。
しかし、感慨に浸っている暇はありません。すぐに、ピカリオの元へ。
「本当は分かってたピカ・・・。キラリンのせいじゃない。オレの心が弱かったから・・・。悪かった・・・。」
「ピカリオ!」


今回は、これで終了です。
エンディングが変わりました。タイトルは「シュビドゥビ☆スイーツタイム」。歌い手は、前話までのエンディングと同じく、宮本佳那子さんが担当。
恒例のCGダンスは、今回もあります。振付担当も、前話までのエンディングと同じく、振付師集団「振付稼業 air:man」。
曲調は、前のエンディングとそんなに変わらないですね。メイン視聴層である女児達が踊りを簡単に習得するのを考慮しているのでしょう。
また、歌詞にカタカナが多いのも特徴でしょうか。その分、女児達が気を惹きやすい、より楽しめるエンディングになったように感じますね。
次回:「転校生は妖精キラリン!?」
6人目のプリキュア、キュアパルフェに変身したシエル。プリキュアの仲間として、いちか達ともっと仲良くなりたいと考えたシエルは突然、いちか達の学校へ転校生としてやってきました。
驚きながらも歓迎するいちか達でしたが・・・。
次回予告直後は、10月28日(土)から上映される劇場版の簡易告知。


劇場版の舞台は、パリ。パリが舞台なのは、劇場版「ハートキャッチ」を思い出しますね。
また、シエルの秘密が明かされるとか。何ですと!? もしかして、シエルのスリーサイズとか銀行口座とか知っちゃう可能性が!?(ねーよ(笑))

さらに、「Petit☆ドリームスターズ! レッツ・ラ・クッキン? ショータイム!」も同時上映。前作劇場版の「キュアミラクルとモフルンの魔法レッスン!」に当たるのでしょう。
っていうか、モフルン、パフ、アロマと、前作、前々作のキャラが秋映画に出てくるとか、異例ですね。それだけ、「ドリームスターズ」は好評だったって事でしょうか。
【まとめ】
スイーツを通じて、キラリンとピカリオは仲を修復し、シエルが6人目のプリキュア「キュアパルフェ」になりました。
という事で、今回で、待ちに待った追加プリキュアが登場。どのシリーズでも、7月に追加されるプリキュアは、見応えのある変身シーンで魅せてくれていましたが、今回のパルフェも例外ではなかったと思いますね。
それにしても、何でしょう。パルフェの変身シーンや技バンク、腋見せ過ぎじゃないですかね? おかしいな。シエル派の私ですけど、こんな注文した憶えはないんですが。
そうか。ここ最近、激務続きで疲れに疲れ切っている私へのささやかなプレゼントって訳ですね! さすが、スタッフ様! 私の好みをよく分かっていらっしゃる! よし! これで、また1週間戦える!
ド変態な妄想、大変失礼しました(笑)。では、考察系感想に入りますか。
今回のポイントは「覚悟」ですかね。シエルがプリキュアになれたのは、ピカリオからのスイーツを通じた想い、そして、「覚悟」があったからこそだと思いますね。
シエルは、自分が成功続きな一方で、失敗続きな弟・ピカリオの気持ちに気付いてあげられず、ピカリオを追い詰めてしまった事が、シエルの心に影を落としてしまいました。
現実でも、このような事例はよくあるでしょう。夢を叶えられて喜ぶ人がいる傍ら、挫折して苦しむ人だっています。特に、自分の夢が、沢山の競争相手に打ち勝たないと叶えられないものであれば、そのような人を沢山目にする事でしょう。
そして、勝者は、敗者の恨み言を多く耳にするでしょう。心の弱い人であれば、自分のせいで誰かを苦しめてしまった、夢を奪ってしまったと責任を感じて、夢への歩みを止めてしまう事もあります。
夢に向かって進むのは、楽しい事。しかし、このような暗部も存在しているとなると、夢を叶えるのは難しいものです。
しかし、それでもなお、前に歩むには「覚悟」がいるのでしょう。そのような暗部を目にしても、自分らしさを保つ「覚悟」が。自分は自分、他人は他人と割り切る「覚悟」が。
シエルの夢は、スイーツで皆を幸せにする事。しかし、皆を幸せにするのは、理想論であり、現実的とは言い難いでしょう。事実、ピカリオは、シエルの夢のために、身を挺してノワールの魔の手から守り、消滅してしまった訳ですし。
それでも、本当に夢を叶えたいのであれば、「覚悟」が必要なのです。夢の暗部の中には「想い」だってあります。それを活かせれば、「覚悟」を持つのは難しい事ではないでしょう。
ピカリオは、キラリンのスイーツの才能に嫉妬していた一方で、姉は大好きで、姉の夢への可能性を信じていました。その想いが、シエルに、深手を負ったジュリオの傍にいる事よりも、プリキュアになる「覚悟」を選ばせたのだと思いますね。
そんな訳で、シエルは、念願のプリキュアになる事ができましたが、失ったものもあります。ようやく弟と再会できたのに、このような別れになってしまっては、シエルにとっては、相当辛いものでしょう。
しかし、それでも、前に進まなければなりません。自分の夢のためにも、ピカリオの想いを無下にしないためにも。
それに、ピカリオの復活イベントもきっとあるでしょう。たぶん、10月か11月でしょうかね。
ピカリオの消滅はあまりにも切ないゆえ、戻ってきてほしい気持ちもありますが、実現するにしても、まだまだ先の事だと思いますので、とりあえずは、目の前の1話に集中しましょう。シエルが、いちか達とどんな楽しい生活を送るのか、注目したいと思います。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。いちか達は、キラキラパティスリーにて、目を覚ましたジュリオから事情を聞こうとしていました。
「ようやく話ができるわね。まずは『ごめんなさい』は?」
「誰が謝るピカ!」
「面白いわね・・・。」
「抑えて抑えて・・・。」


相変わらずラスボスのような雰囲気やな、ゆかりは。これでまだ未成年とか信じられん・・・。(笑)
その後、あきらは、キラキラルを集めてどうするのか聞きました。すると、ピカリオは、闇に変えてやると答えます。
キラキラルは、スイーツに込められた気持ちが結晶化したもの。しかし、それは、キラキラしたものだけではありません。ピカリオの中にあった怒りや憎しみの気持ちを、ノワールは抜き出して、ジュリオへと変貌させました。
そして、闇に変えたキラキラルで世界を染めようとしていました。
ペコリンは、そんな事をやめて、一緒にスイーツを作ろうと言いますが、ピカリオは反対します。あきらは、ガミー達と同じく、気持ちを利用されただけだと言うものの、それも自分の本心だと聞き入れません。
ペコリンは、キラリンも何か言ってほしいと訴えますが、店の準備があるからと、帰ろうとします。
「私には・・・、ピカリオに何か言うなんて資格ないから・・・。」

「私がプリキュアになれない理由がよく分かるよ・・・。だって私は、いちかみたいに、ピカリオの事、何も分かってなかったんだから・・・!」


そして、キラキラパティスリーを出たシエル。いちかは追いかけようとしますが、あきらが止めます。
「私・・・、最低・・・。」

~ Aパート ~
その翌日、シエルの店には、行列ができていませんでした。
それもそのはず。臨時休業していたからです。キラリンが心配なペコリンは、ひまり達を呼んできました。
そして、いちか達5人は、店の中へ。すると・・・、

「お店はどうしたんですか?」
「やる気ない・・・。」

ピカリオも連れてきていました。ピカリオは、会いたくない気でいますが。
シエルは、アニマルスイーツを作っていました。しかし、いちかのように作ろうとも、何もひらめきませんでした。
「ハハハハ! これが笑わずにいられるか! スイーツ作りの天才がこのザマなんて。キラリン、オレが経験した悲しい気持ちが分かったピカ?」



「どうしてそんな事言うんですか!? あなたの心だって、輝いていたじゃないですか・・・。お姉さんの事だって・・・。」

「大っ嫌いピカ! あんなもの、プリキュアが見せたまやかしピカ!」

その後、ピカリオは、ワッフルを作りました。





しかし、出来上がったものは・・・、

ノワールから闇の力を授かった事で、こうなってしまったようです。
「オレの手は汚れてるんだ・・・。今更戻る事なんてできないピカ・・・。」

そのため、いちか達の前でスイーツ作りをしようとしなかった訳です。
「私のせいで・・・。私がそこまで、ピカリオを追い詰めたんだよね・・・。私の・・・、責任だ・・・。」

「やっぱり、私・・・、最低だ・・・。」


「ごめんね・・・。ごめんね・・・。ごめんなさい・・・!」


ちょうどその時・・・、

「憎いのか? 自分が?」

「私は、自分が憎い・・・。私は、自分が大嫌い・・・。」

「心を闇で満たせば、君は、プリキュア以上の存在になれる。手伝ってあげよう。」


ピカリオといちかは、シエルを助けようとしますが、シエルと共に、闇に飲み込まれてしまいました。そして、ノワールは消えます。
その頃・・・、
「許さない・・・。プリキュアも、あたしをコケにしたジュリオも・・・。みんな・・・。みんな・・・。」

一方、ひまり達4人は、シエル達を助けるために変身。
ですが、ビブリーがジャマに入りました。シエル達を包む闇から遠ざけたものの、力が足りないと感じています。
その時・・・、

「ノワール様・・・。あたしに力を・・・。ジュリオみたいなダメ妖精じゃなくて・・・、ノワール様の愛は、あたしにだけ注がれなきゃダメなの!」

「嫉妬か。素晴らしい。お前はまだ戦える。」


「さあ、私への愛を見せてもらおう。」



「ノワール様、任せて。プリキュア、必ず倒しますから。あたしの愛、見ていて下さい!」

その頃、いちかとピカリオは、キラリンの心の闇に入っていました。
すぐに、2人は、シエルを発見。
「キラリンが楽しくスイーツを作っていた間、ピカリオはずっとこうして、キラキラルが出ない事に苦しんでたんだね・・・。」

「こんな酷い事した私を、許してくれる訳ないよね・・・。」

「だから、私はパティシエの夢を捨てる・・・。プリキュアも目指さない・・・。ピカリオと一緒にいるよ・・・。」

~ Bパート ~
「私はずっとここにいる・・・。それがピカリオのためだもの・・・。」

「本当にお前はそれでいいのか? スイーツを作る事も諦めるのか?」
「そうだよ・・・。私は、ピカリオのために・・・。」


「オレのために自分を捨てるというのか!? オレは、お前を超えたいがために、闇にまで手を染めたのに、今のお前を超えたって、意味がない!」

「どうして・・・。私、どうしたらいいの・・・?」

そんなシエルの叫びが、足元を崩壊させ、シエル、ジュリオ、いちかは落下していきました。
いちかはプリキュアに変身して、ジュリオを救出。しかし、シエルの姿は見えません。
一方、カスタード達4人は、イルと合体したビブリーの強大な力に苦戦中。しかし、気持ちは萎えません。
ホイップとジュリオの行き着いた先はキッチン。キラリンの心が作り出したものと思われます。

ここでスイーツを作れば、シエルの心を取り戻せると、ホイップは希望を抱きますが・・・、
「ふざけるな! 見ただろう。オレのスイーツじゃ、想いなんて伝わらない!」

「違うよ! 想いがあるなら、やってみないと分からないよ! 今お姉さんに気持ちが伝えられるのは、ジュリオだけだよ!」



「ごめん・・・。でも、今のシエルさんの悲しみ、一番分かるのは、ジュリオだから・・・。」

しかし・・・、
「無理だ! もう一度見てみろ! オレのスイーツじゃ、気持ちなど通じない!」





その時、シエルが、ジュリオとホイップの目の前に。
「私の心の中でスイーツを作らないで・・・。スイーツを作る事は、諦めたのに・・・。」

シエルの心の闇が、ジュリオを襲いますが、ホイップがガード。ジュリオにワッフル作りを集中させます。
「やめて・・・! 私、もうスイーツは諦めたのに・・・!」

少しして、ジュリオはワッフルを作り上げました。ただ、キラキラルは込められていませんが。

「本当にスイーツを作れなくなるんだぞ! 」

「泣くなよ・・・。」


直後、シエルはワッフルを手に取り、一口いただきました。すると・・・、
「美味しい・・・!」
「何・・・?」


「オレのスイーツからキラキラルが?」

「ジュリオが大切な人のために作ったもんね!」
「何だと? まさか・・・。」




「そうか・・・。そんな簡単な事だったのか・・・。オレは今まで一体・・・。」

そして、シエルの闇がなくなりました。
「ピカリオ、私のために、美味しいワッフルを作ってくれて・・・、本当にありがとう・・・。あと・・・、ごめんなさい・・・。」


「お前のせいじゃない。今更謝るな。」
「やっぱり、私、スイーツでみんなを笑顔にしてあげたい・・・!」


「お前の勝手にしろ!」
「うん! 勝手にする!」



そして、シエル達は、闇から戻ってきました。
「みんな、心配かけてごめんね・・・。でも、もう大丈夫・・・。私は私を否定しない・・・。夢と希望を捨てないし、自分の可能性を諦めない!」

その後、シエルは、スイーツを作っていきます。



ビブリーは、目障りだと、シエルのスイーツ作りを阻止しようとしますが、ホイップ達5人が止めます。
さらに、自分達のキラキラルをシエルに与えました。また、ジュリオの作ったワッフルも、スイーツ作りに活用します。





「偽りの闇であったか・・・。光となすのであれば、消えてもらおう!」




「心配・・・、するな・・・。」

「ピカリオ・・・。どうして・・・。」

「キラリン、オレに構うな・・・。スイーツを完成させるんだ・・・。スイーツでみんなを幸せにするんだろ? なら、今は完成させる事に集中するんだ・・・!」



「でも・・・!」
「来るな! スイーツを作るんだ・・・。大丈夫・・・。お前ならできるはずだ・・・。」




「キラリン! なれ! プリキュアに!」





「ピカリオ! 待ってて!」

「キュアラモード、デコレーション!」


「パフェ!」


「夢と! 希望を! レッツ・ラ・・・、まぜまぜ!」






「キュアパルフェ! できあがり!」


「ピカリオ・・・。」



「キラリン・・・。」
「ありがとう、ピカリオ・・・。気持ち、受け取ったよ・・・。」


その後、ビブリーと戦闘。パルフェが優勢に戦闘を進めました。ホイップ達5人も協力して、さらに優位に立ちました。
「レインボーリボン!」


「いくよ! アン! ドゥ! トレビアン!」






「ゴー!」





「ミラクルレインボー!」

「ポナペティ!」




これにより、遥か彼方に飛ばされたビブリーとイル。
しかし、感慨に浸っている暇はありません。すぐに、ピカリオの元へ。
「本当は分かってたピカ・・・。キラリンのせいじゃない。オレの心が弱かったから・・・。悪かった・・・。」
「ピカリオ!」




今回は、これで終了です。
エンディングが変わりました。タイトルは「シュビドゥビ☆スイーツタイム」。歌い手は、前話までのエンディングと同じく、宮本佳那子さんが担当。
恒例のCGダンスは、今回もあります。振付担当も、前話までのエンディングと同じく、振付師集団「振付稼業 air:man」。
曲調は、前のエンディングとそんなに変わらないですね。メイン視聴層である女児達が踊りを簡単に習得するのを考慮しているのでしょう。
また、歌詞にカタカナが多いのも特徴でしょうか。その分、女児達が気を惹きやすい、より楽しめるエンディングになったように感じますね。
次回:「転校生は妖精キラリン!?」
6人目のプリキュア、キュアパルフェに変身したシエル。プリキュアの仲間として、いちか達ともっと仲良くなりたいと考えたシエルは突然、いちか達の学校へ転校生としてやってきました。
驚きながらも歓迎するいちか達でしたが・・・。
次回予告直後は、10月28日(土)から上映される劇場版の簡易告知。




劇場版の舞台は、パリ。パリが舞台なのは、劇場版「ハートキャッチ」を思い出しますね。
また、シエルの秘密が明かされるとか。何ですと!? もしかして、シエルのスリーサイズとか銀行口座とか知っちゃう可能性が!?(ねーよ(笑))

さらに、「Petit☆ドリームスターズ! レッツ・ラ・クッキン? ショータイム!」も同時上映。前作劇場版の「キュアミラクルとモフルンの魔法レッスン!」に当たるのでしょう。
っていうか、モフルン、パフ、アロマと、前作、前々作のキャラが秋映画に出てくるとか、異例ですね。それだけ、「ドリームスターズ」は好評だったって事でしょうか。
【まとめ】
スイーツを通じて、キラリンとピカリオは仲を修復し、シエルが6人目のプリキュア「キュアパルフェ」になりました。
という事で、今回で、待ちに待った追加プリキュアが登場。どのシリーズでも、7月に追加されるプリキュアは、見応えのある変身シーンで魅せてくれていましたが、今回のパルフェも例外ではなかったと思いますね。
それにしても、何でしょう。パルフェの変身シーンや技バンク、腋見せ過ぎじゃないですかね? おかしいな。シエル派の私ですけど、こんな注文した憶えはないんですが。
そうか。ここ最近、激務続きで疲れに疲れ切っている私へのささやかなプレゼントって訳ですね! さすが、スタッフ様! 私の好みをよく分かっていらっしゃる! よし! これで、また1週間戦える!
ド変態な妄想、大変失礼しました(笑)。では、考察系感想に入りますか。
今回のポイントは「覚悟」ですかね。シエルがプリキュアになれたのは、ピカリオからのスイーツを通じた想い、そして、「覚悟」があったからこそだと思いますね。
シエルは、自分が成功続きな一方で、失敗続きな弟・ピカリオの気持ちに気付いてあげられず、ピカリオを追い詰めてしまった事が、シエルの心に影を落としてしまいました。
現実でも、このような事例はよくあるでしょう。夢を叶えられて喜ぶ人がいる傍ら、挫折して苦しむ人だっています。特に、自分の夢が、沢山の競争相手に打ち勝たないと叶えられないものであれば、そのような人を沢山目にする事でしょう。
そして、勝者は、敗者の恨み言を多く耳にするでしょう。心の弱い人であれば、自分のせいで誰かを苦しめてしまった、夢を奪ってしまったと責任を感じて、夢への歩みを止めてしまう事もあります。
夢に向かって進むのは、楽しい事。しかし、このような暗部も存在しているとなると、夢を叶えるのは難しいものです。
しかし、それでもなお、前に歩むには「覚悟」がいるのでしょう。そのような暗部を目にしても、自分らしさを保つ「覚悟」が。自分は自分、他人は他人と割り切る「覚悟」が。
シエルの夢は、スイーツで皆を幸せにする事。しかし、皆を幸せにするのは、理想論であり、現実的とは言い難いでしょう。事実、ピカリオは、シエルの夢のために、身を挺してノワールの魔の手から守り、消滅してしまった訳ですし。
それでも、本当に夢を叶えたいのであれば、「覚悟」が必要なのです。夢の暗部の中には「想い」だってあります。それを活かせれば、「覚悟」を持つのは難しい事ではないでしょう。
ピカリオは、キラリンのスイーツの才能に嫉妬していた一方で、姉は大好きで、姉の夢への可能性を信じていました。その想いが、シエルに、深手を負ったジュリオの傍にいる事よりも、プリキュアになる「覚悟」を選ばせたのだと思いますね。
そんな訳で、シエルは、念願のプリキュアになる事ができましたが、失ったものもあります。ようやく弟と再会できたのに、このような別れになってしまっては、シエルにとっては、相当辛いものでしょう。
しかし、それでも、前に進まなければなりません。自分の夢のためにも、ピカリオの想いを無下にしないためにも。
それに、ピカリオの復活イベントもきっとあるでしょう。たぶん、10月か11月でしょうかね。
ピカリオの消滅はあまりにも切ないゆえ、戻ってきてほしい気持ちもありますが、実現するにしても、まだまだ先の事だと思いますので、とりあえずは、目の前の1話に集中しましょう。シエルが、いちか達とどんな楽しい生活を送るのか、注目したいと思います。