
「キラキラ☆プリキュアアラモード」第41話「夢はキラ☆ピカ無限大!」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話でディアブルとグレイブの能力を手に入れたエリシオは、ノワールと対面していました。
「100年待ち望んだ変革の時は近い・・・。次にすべき事は分かっているな?」

「今度こそすべてを闇の染めるため・・・、」
『プリキュアを永遠に葬る・・・。』

その頃、シエルの店には、新たにピカリオが住んでいました。相変わらず、ビブリーとは仲が悪いですが。
リオは朝食を食べ終えると、散歩に出かけました。リオは1人で行くつもりでしたが、シエルも付いてきました。

少しして、シエルとリオは、いちか、ひまり、あおいと会います。その後すぐに、りさ達が喜々としてリオの元にやって来ました。

リオは、りさからキラキラルを奪った時の事を謝りますが、りさは憶えておらず、雰囲気が変わったんじゃないかと指摘。いちか達が気のせいだとごまかしますが。
「お、シエルちゃんの彼氏かい!」

「ノンノンノンノンノン!」
「きょうだいだ! 双子!」

おいおい、青果店の店主さんよ。シエルは私の嫁って事は、俺様だろ? シエルの彼氏は。シエルの彼氏は、俺だ俺だ俺だ!(相変わらず、嫁アピールうぜーよ(笑))
シエルとリオを遠くから見ていたエリシオは、最も隙がありそうだと、2人に目を付けます。
~ Aパート ~
ある夜・・・、


そんな中、1人の店主が、遠目ながら犯人を目撃しました。

まさか、犯人はリオ?
その翌日・・・、
「まだ腕上げたんだな・・・。」
「分かる? いちご坂に来てから、いちか達に出会ったり、色んな事があったでしょ。」
「ああ・・・。」

「それが全部、今の私のスイーツに活きてるの! だから、もっともっといちご坂で修行を続けて、パティシエとして高みを目指す! 今の私の夢!」

「へえ・・・。」


「ピカリオ! 手伝ってよ!」
「オレは・・・。」
「今のピカリオは、あの時と違うんだもの! やってみなくちゃ分かんないよ!」

そして・・・、



しかし、その直後、何人かのスイーツ店の主人達が険しい表情で、シエルの店に入ってきました。
彼らは、リオが昨夜スイーツを襲った犯人だと主張します。シエルの店は無事な事から、シエルのためにやったんじゃないかという意見も出ました。
リオは、この件は関係ないと言いますが、それがかえって疑われてしまいます。居心地の悪さを感じたリオは店を出ました。
少しして、ビブリーは、この件について、キラキラパティスリーのメンバーに話していました。いちか達も、リオの無実を信じ、店を出ます。
シエルは、店の人達を止めようとしますが、リオをかばうのなら同罪だと責められます。いちか、ひまり、あおいは、シエルを追いかけました。
一方、ゆかりとあきらは、彼らの様子がおかしいと感じます。
リオは、いちご山にいました。少しして、シエル達はリオを見つけ、リオの事を信じてると励まします。
ですが・・・、
「もういいよ・・・。オレはキラキラルを奪ったし、ノワールのしもべだった・・・。全部、本当の事だ・・・。」

「でも、昔の事ペコ!」
「罪は消せない!」

「今更いちご坂で楽しく暮らすなんて、周りが許さない・・・。」
「リオ君・・・。」

「じゃあ、どこか遠くに行こう! お姉ちゃんと一緒に! 昔2人でパリに行ったみたいに!」

「何言ってるんだ・・・。お前の夢は、いちご坂でパティシエの修行を続ける事だろ?」

「だって、もう離れたくない! ピカリオとずっと一緒にいたい・・・。それも大事な大事な私の夢だよ!」

「勘弁してくれよ・・・。オレはお前といると辛いんだ! 目の前ですごいスイーツ作りまくって、またオレを闇に染める気かよ!?」


リオはそう言って、場を去りました。ひまりはペコリンに、リオの様子を見てほしいとお願いします。
それからしばらくして・・・、
「私、パティシエはやめられない・・・。でも、もうピカリオを1人ぼっちにしたくない・・・。どうしたらいいの・・・?」

長老は、そんなシエルを見て、厨房に来るよう言いました。いちか達は、リオのためにワッフルを作る事を提案します。
「食べてくれるか分かんないけどね・・・。」
「でも、どうしても伝えたくて! 私達、本当のリオ君を知りたいって・・・。」

「本当のピカリオ?」
「『またオレを闇を染める気か』なんて、あんなの絶対にリオ君の本心じゃない。他に何か気持ち隠してるんだよ。」

「そういうの、全部教えてほしい! 私達を信じて、ぶつけてくれたらって! だから、シンプル直球勝負のワッフル!」


「私、また失敗するところだった・・・。」

「そのワッフル、私に作らせて!」




しかし、ペコリンが、リオがいちご坂を出ようとしている事を告げました。
「これを作って、ルミエルの祭壇に置いていったペコ!」

「これ・・・、ピカリオが・・・?」

~ Bパート ~
その夜、またしても、街中のスイーツからキラキラルが奪われる事件が起きていました。
その途中、マカロン、ショコラと鉢合わせました。リオに似た犯人は、マカロン、ショコラに攻撃してきます。
その頃、いちか達は、リオを探していました。
その途中、エリシオと会います。いちか、ひまり、あおいはプリキュアに変身して、エリシオの相手をし、シエルをリオの所に行かせました。
少しして、マカロンとショコラは、マカロンジュリエンヌとショコラアロマーゼを犯人にぶつけ、犯人の正体が判明しました。
正体は、ネンドモンスター。犯人はリオでない事が証明されました。
また、被害を受けた店の人達が攻撃的だったのも、エリシオの仕業。ディアブルの能力によるものでした。
その後、エリシオは、ノワールメタモルフォームで自らを強化。

その頃、シエルは、いちご坂から出て行こうとするリオを見つけました。
「離せ! オレはこれから、1人で生きていくんだ・・・!」

「また逃げるの!?」
「何・・・?」
「私から逃げて、スイーツから逃げて、ピカリオの中に何が残るの!?」

「知ったような事を言うな! オレには消せない罪があるんだ・・・。お前とは違う・・・。オレがここにいたらお前は・・・。」
「罪も私も、今はどうでもいいよ!」

「ピカリオ自身は何したいの? どうしたいの? スイーツ作りたいの? 作りたくないの?」

「これがあなたの答えなんでしょ?」

「美味しかったよ・・・。これが本当の答えなんでしょ・・・? 本当はスイーツが大好きだって・・・。みんなに食べてもらいたいんだって・・・。」

「そうだよ・・・。作りたいよ! ずっと・・・、小さい頃から夢見てたんだ・・・。お前と一緒にすごいパティシエになる事・・・。だからこそ、置いて行かれた気がして・・・。嫉妬して、闇に身を堕とした・・・。」



「やっと・・・、やっともう一度作れるようになったのに・・・。簡単に忘れられる訳ないだろ・・・!」

「ピカリオ・・・。ありがとう・・・。教えてくれて・・・。ピカリオ、一緒にお店やろう?」

「え?」
「一緒にいちご坂でパティシエ修行しよう! ウィ! それがいいわ!」

「何言ってんだ、お前・・・。言っただろ・・・。オレがノワールのしもべだったのは事実だ・・・。それがバレたら・・・。」
「パドゥプロブレム! ピカリオ、あなたは1人じゃない。罪なら私も一緒に背負う!」

「2人なら乗り越えられる・・・。私達2人の力でキュアパルフェが生まれたみたいにね!」
「そうだな・・・。」

一方、戦闘の方は、エリシオに攻撃が届かず、防戦一方となっていました。
少しして、マカロンとショコラが加勢。ホイップは2人の力を借りて、エリシオの近くから攻撃できたものの、よけられてしまい、カウンターを食らいます。
その直後・・・、
「ピカリオはもう逃げない! 私と一緒に前に進むの! 2人で大好きな夢を追いかけるのよ!」

そして、シエルはプリキュアに変身。
「相変わらず分かっていないようですね・・・。彼の闇は消えない。あなたの存在がある限り、何度でもくすぶり蘇る!」

「かもね。でも、ピカリオは、本当の気持ちを見せてくれたから、私、もう見失わない!」



その後、パルフェは、エリシオの攻撃を回避し続け、隙ができたところにダメージを与えます。
「私達の夢は無限大! 2人でどこまでも羽ばたいてみせる!」

パルフェは攻撃に力を込め、エリシオに大ダメージを与えます。
そして、ファンタスティックアニマーレ。エリシオは変身を打ち破られ、元に戻り、そのまま撤退しました。
その後、笑顔を交わすパルフェとリオ。

その翌日、シエルの店に、被害を受けた店の人達がリオとシエルに謝りに来ました。2人は、自分達にも至らないところはあったと特に気にしていません。
また、リオは、自作のワッフルを振舞いました。皆、ワッフルをいただきます。
「とても繊細で優しい味だ!」
「ありがとうございます!」


「皆さん! これからも、私達を、よろしくお願いします!」

「夢は無限大か・・・。あたしも頑張ろう・・・。」

今回は、これで終了です。
次回:「歌えWOW! あおいラストソング!」
あおいのバンド・ワイルドアジュールが、ミサキのバンドと対バンライブをする事になりました。
それを聞いて、あおいとキラキラパティスリーのメンバー達は喜びます。しかし、ワイルドアジュールのリーダー・園部が家庭の事情でバンドを抜けると言い出しました。
自分をバンドに誘ってくれた園部がいなくなる事にショックを受けるあおい。いちか達は、そんなあおいを励ますためにある事を思い付きます。それは一体?
【まとめ】
リオは、ノワールのしもべとして人々からキラキラルを奪った罪から、いちご坂を去ろうとしていましたが、シエルがリオの本心を知り、一緒に罪を受け入れようと説得した事で、一緒にいちご坂に住む事を決めました。
さて、今回のポイントは「拭えぬ過去、見つめるべきもの」でしょうか。
人間は誰もが完璧ではありません。完璧に近い人間はいるものの、失敗の1つや2つはしてしまうものでしょう。
それゆえ、ほとんどの人は、失敗や罪を悔やんだ経験があると思います。「ああすれば良かった・・・」とか「何で、ああしなかったんだろう・・・」などと思うような。
今話のメインであったリオだと、もっと心が強ければノワールに闇に染められず、姉を嫌おうとは思わなかった事がそうでしょう。シエルですと、パリで修業していた時に、ちゃんと弟に構ってあげれたら、闇に染められずに済んだ事がそうでしょうね。
過去に戻り、失敗や罪をなかった事にできるようなやり方を選んで、新たな道を進みたい。そう思った人も多いんじゃないかと思います。私なんかも、そう感じた局面はちらほらあります。
しかし、時は未来にしか進みません。どんなに努力しようが、抗おうが、過去に戻る事はできやしません。
だからこそ、失敗は失敗、罪は罪と受け止めるしかないのです。過去を悔いたって、無為に時が過ぎるだけ。
見つめるべきは、今。そして、未来。重要なのは、同じ失敗を繰り返さないにはどうすればいいかとか、この先どんな道を歩んでいけばいいかとかを考える事ですよね。
とはいえ、1人だけで失敗や罪を背負うのは重過ぎる時だってあるでしょう。
でも、人は基本的に利他的にできている以上、その罪を軽くしようと手を差し伸べる人達だっているはずです。自分だけで辛いと思えば、その人達に頼ったっていいでしょう。
人は決して1人だけの力で生きられません。だから、誰かに頼る事は恥でも何でもないのです。
頼りにすべきところでは、しっかり頼りにして、そうでないところでは、頼りにされるくらいしっかり仕事をする。それが、生きていく上で大切な事なのでしょうね。まあ、それを上手く見極められれば、人生苦労なんてしないんでしょうけど。(苦笑)
リオにしても、そのへんは不器用なんでしょうね。
リオは真面目で優し過ぎるのでしょう。だから、ノワールに操られたようなものとはいえ、大好きな姉を憎んでしまった事とか、罪もない人からキラキラルを奪った事に申し訳なさを感じて、頼りにする資格はないと感じたのでしょうね。他にも、自分が男だという意識があったのかもしれませんが。
ビブリーのような自己中さがあったら、苦労はしなかったんでしょうけど(笑)、そういう不器用さがリオの良さだと解釈しておきましょう。
さて、次回は、あおいメイン回。
残り話数を考えると、個々のメイン回は、次で最後になるでしょう。シエルについては、今話が最後のメイン回でしょうね。
来月下旬は、次回作のプリキュアのビジュアルが公開されると思われ、気になるところではありますが、いつも通り、目の前の1話に集中し、メインキャラ達の成長をしっかり見届けていきたいと思います。
~ オープニング前 ~
前話でディアブルとグレイブの能力を手に入れたエリシオは、ノワールと対面していました。
「100年待ち望んだ変革の時は近い・・・。次にすべき事は分かっているな?」

「今度こそすべてを闇の染めるため・・・、」
『プリキュアを永遠に葬る・・・。』


その頃、シエルの店には、新たにピカリオが住んでいました。相変わらず、ビブリーとは仲が悪いですが。
リオは朝食を食べ終えると、散歩に出かけました。リオは1人で行くつもりでしたが、シエルも付いてきました。

少しして、シエルとリオは、いちか、ひまり、あおいと会います。その後すぐに、りさ達が喜々としてリオの元にやって来ました。


リオは、りさからキラキラルを奪った時の事を謝りますが、りさは憶えておらず、雰囲気が変わったんじゃないかと指摘。いちか達が気のせいだとごまかしますが。
「お、シエルちゃんの彼氏かい!」

「ノンノンノンノンノン!」
「きょうだいだ! 双子!」

おいおい、青果店の店主さんよ。シエルは私の嫁って事は、俺様だろ? シエルの彼氏は。シエルの彼氏は、俺だ俺だ俺だ!(相変わらず、嫁アピールうぜーよ(笑))
シエルとリオを遠くから見ていたエリシオは、最も隙がありそうだと、2人に目を付けます。
~ Aパート ~
ある夜・・・、



そんな中、1人の店主が、遠目ながら犯人を目撃しました。

まさか、犯人はリオ?
その翌日・・・、
「まだ腕上げたんだな・・・。」
「分かる? いちご坂に来てから、いちか達に出会ったり、色んな事があったでしょ。」
「ああ・・・。」

「それが全部、今の私のスイーツに活きてるの! だから、もっともっといちご坂で修行を続けて、パティシエとして高みを目指す! 今の私の夢!」

「へえ・・・。」



「ピカリオ! 手伝ってよ!」
「オレは・・・。」
「今のピカリオは、あの時と違うんだもの! やってみなくちゃ分かんないよ!」


そして・・・、





しかし、その直後、何人かのスイーツ店の主人達が険しい表情で、シエルの店に入ってきました。
彼らは、リオが昨夜スイーツを襲った犯人だと主張します。シエルの店は無事な事から、シエルのためにやったんじゃないかという意見も出ました。
リオは、この件は関係ないと言いますが、それがかえって疑われてしまいます。居心地の悪さを感じたリオは店を出ました。
少しして、ビブリーは、この件について、キラキラパティスリーのメンバーに話していました。いちか達も、リオの無実を信じ、店を出ます。
シエルは、店の人達を止めようとしますが、リオをかばうのなら同罪だと責められます。いちか、ひまり、あおいは、シエルを追いかけました。
一方、ゆかりとあきらは、彼らの様子がおかしいと感じます。
リオは、いちご山にいました。少しして、シエル達はリオを見つけ、リオの事を信じてると励まします。
ですが・・・、
「もういいよ・・・。オレはキラキラルを奪ったし、ノワールのしもべだった・・・。全部、本当の事だ・・・。」

「でも、昔の事ペコ!」
「罪は消せない!」

「今更いちご坂で楽しく暮らすなんて、周りが許さない・・・。」
「リオ君・・・。」

「じゃあ、どこか遠くに行こう! お姉ちゃんと一緒に! 昔2人でパリに行ったみたいに!」

「何言ってるんだ・・・。お前の夢は、いちご坂でパティシエの修行を続ける事だろ?」

「だって、もう離れたくない! ピカリオとずっと一緒にいたい・・・。それも大事な大事な私の夢だよ!」


「勘弁してくれよ・・・。オレはお前といると辛いんだ! 目の前ですごいスイーツ作りまくって、またオレを闇に染める気かよ!?」



リオはそう言って、場を去りました。ひまりはペコリンに、リオの様子を見てほしいとお願いします。
それからしばらくして・・・、
「私、パティシエはやめられない・・・。でも、もうピカリオを1人ぼっちにしたくない・・・。どうしたらいいの・・・?」


長老は、そんなシエルを見て、厨房に来るよう言いました。いちか達は、リオのためにワッフルを作る事を提案します。
「食べてくれるか分かんないけどね・・・。」
「でも、どうしても伝えたくて! 私達、本当のリオ君を知りたいって・・・。」

「本当のピカリオ?」
「『またオレを闇を染める気か』なんて、あんなの絶対にリオ君の本心じゃない。他に何か気持ち隠してるんだよ。」


「そういうの、全部教えてほしい! 私達を信じて、ぶつけてくれたらって! だから、シンプル直球勝負のワッフル!」




「私、また失敗するところだった・・・。」

「そのワッフル、私に作らせて!」







しかし、ペコリンが、リオがいちご坂を出ようとしている事を告げました。
「これを作って、ルミエルの祭壇に置いていったペコ!」

「これ・・・、ピカリオが・・・?」

~ Bパート ~
その夜、またしても、街中のスイーツからキラキラルが奪われる事件が起きていました。
その途中、マカロン、ショコラと鉢合わせました。リオに似た犯人は、マカロン、ショコラに攻撃してきます。
その頃、いちか達は、リオを探していました。
その途中、エリシオと会います。いちか、ひまり、あおいはプリキュアに変身して、エリシオの相手をし、シエルをリオの所に行かせました。
少しして、マカロンとショコラは、マカロンジュリエンヌとショコラアロマーゼを犯人にぶつけ、犯人の正体が判明しました。
正体は、ネンドモンスター。犯人はリオでない事が証明されました。
また、被害を受けた店の人達が攻撃的だったのも、エリシオの仕業。ディアブルの能力によるものでした。
その後、エリシオは、ノワールメタモルフォームで自らを強化。

その頃、シエルは、いちご坂から出て行こうとするリオを見つけました。
「離せ! オレはこれから、1人で生きていくんだ・・・!」

「また逃げるの!?」
「何・・・?」
「私から逃げて、スイーツから逃げて、ピカリオの中に何が残るの!?」

「知ったような事を言うな! オレには消せない罪があるんだ・・・。お前とは違う・・・。オレがここにいたらお前は・・・。」
「罪も私も、今はどうでもいいよ!」


「ピカリオ自身は何したいの? どうしたいの? スイーツ作りたいの? 作りたくないの?」

「これがあなたの答えなんでしょ?」


「美味しかったよ・・・。これが本当の答えなんでしょ・・・? 本当はスイーツが大好きだって・・・。みんなに食べてもらいたいんだって・・・。」

「そうだよ・・・。作りたいよ! ずっと・・・、小さい頃から夢見てたんだ・・・。お前と一緒にすごいパティシエになる事・・・。だからこそ、置いて行かれた気がして・・・。嫉妬して、闇に身を堕とした・・・。」





「やっと・・・、やっともう一度作れるようになったのに・・・。簡単に忘れられる訳ないだろ・・・!」

「ピカリオ・・・。ありがとう・・・。教えてくれて・・・。ピカリオ、一緒にお店やろう?」

「え?」
「一緒にいちご坂でパティシエ修行しよう! ウィ! それがいいわ!」

「何言ってんだ、お前・・・。言っただろ・・・。オレがノワールのしもべだったのは事実だ・・・。それがバレたら・・・。」
「パドゥプロブレム! ピカリオ、あなたは1人じゃない。罪なら私も一緒に背負う!」


「2人なら乗り越えられる・・・。私達2人の力でキュアパルフェが生まれたみたいにね!」
「そうだな・・・。」

一方、戦闘の方は、エリシオに攻撃が届かず、防戦一方となっていました。
少しして、マカロンとショコラが加勢。ホイップは2人の力を借りて、エリシオの近くから攻撃できたものの、よけられてしまい、カウンターを食らいます。
その直後・・・、
「ピカリオはもう逃げない! 私と一緒に前に進むの! 2人で大好きな夢を追いかけるのよ!」

そして、シエルはプリキュアに変身。
「相変わらず分かっていないようですね・・・。彼の闇は消えない。あなたの存在がある限り、何度でもくすぶり蘇る!」

「かもね。でも、ピカリオは、本当の気持ちを見せてくれたから、私、もう見失わない!」





その後、パルフェは、エリシオの攻撃を回避し続け、隙ができたところにダメージを与えます。
「私達の夢は無限大! 2人でどこまでも羽ばたいてみせる!」

パルフェは攻撃に力を込め、エリシオに大ダメージを与えます。
そして、ファンタスティックアニマーレ。エリシオは変身を打ち破られ、元に戻り、そのまま撤退しました。
その後、笑顔を交わすパルフェとリオ。


その翌日、シエルの店に、被害を受けた店の人達がリオとシエルに謝りに来ました。2人は、自分達にも至らないところはあったと特に気にしていません。
また、リオは、自作のワッフルを振舞いました。皆、ワッフルをいただきます。
「とても繊細で優しい味だ!」
「ありがとうございます!」



「皆さん! これからも、私達を、よろしくお願いします!」

「夢は無限大か・・・。あたしも頑張ろう・・・。」


今回は、これで終了です。
次回:「歌えWOW! あおいラストソング!」
あおいのバンド・ワイルドアジュールが、ミサキのバンドと対バンライブをする事になりました。
それを聞いて、あおいとキラキラパティスリーのメンバー達は喜びます。しかし、ワイルドアジュールのリーダー・園部が家庭の事情でバンドを抜けると言い出しました。
自分をバンドに誘ってくれた園部がいなくなる事にショックを受けるあおい。いちか達は、そんなあおいを励ますためにある事を思い付きます。それは一体?
【まとめ】
リオは、ノワールのしもべとして人々からキラキラルを奪った罪から、いちご坂を去ろうとしていましたが、シエルがリオの本心を知り、一緒に罪を受け入れようと説得した事で、一緒にいちご坂に住む事を決めました。
さて、今回のポイントは「拭えぬ過去、見つめるべきもの」でしょうか。
人間は誰もが完璧ではありません。完璧に近い人間はいるものの、失敗の1つや2つはしてしまうものでしょう。
それゆえ、ほとんどの人は、失敗や罪を悔やんだ経験があると思います。「ああすれば良かった・・・」とか「何で、ああしなかったんだろう・・・」などと思うような。
今話のメインであったリオだと、もっと心が強ければノワールに闇に染められず、姉を嫌おうとは思わなかった事がそうでしょう。シエルですと、パリで修業していた時に、ちゃんと弟に構ってあげれたら、闇に染められずに済んだ事がそうでしょうね。
過去に戻り、失敗や罪をなかった事にできるようなやり方を選んで、新たな道を進みたい。そう思った人も多いんじゃないかと思います。私なんかも、そう感じた局面はちらほらあります。
しかし、時は未来にしか進みません。どんなに努力しようが、抗おうが、過去に戻る事はできやしません。
だからこそ、失敗は失敗、罪は罪と受け止めるしかないのです。過去を悔いたって、無為に時が過ぎるだけ。
見つめるべきは、今。そして、未来。重要なのは、同じ失敗を繰り返さないにはどうすればいいかとか、この先どんな道を歩んでいけばいいかとかを考える事ですよね。
とはいえ、1人だけで失敗や罪を背負うのは重過ぎる時だってあるでしょう。
でも、人は基本的に利他的にできている以上、その罪を軽くしようと手を差し伸べる人達だっているはずです。自分だけで辛いと思えば、その人達に頼ったっていいでしょう。
人は決して1人だけの力で生きられません。だから、誰かに頼る事は恥でも何でもないのです。
頼りにすべきところでは、しっかり頼りにして、そうでないところでは、頼りにされるくらいしっかり仕事をする。それが、生きていく上で大切な事なのでしょうね。まあ、それを上手く見極められれば、人生苦労なんてしないんでしょうけど。(苦笑)
リオにしても、そのへんは不器用なんでしょうね。
リオは真面目で優し過ぎるのでしょう。だから、ノワールに操られたようなものとはいえ、大好きな姉を憎んでしまった事とか、罪もない人からキラキラルを奪った事に申し訳なさを感じて、頼りにする資格はないと感じたのでしょうね。他にも、自分が男だという意識があったのかもしれませんが。
ビブリーのような自己中さがあったら、苦労はしなかったんでしょうけど(笑)、そういう不器用さがリオの良さだと解釈しておきましょう。
さて、次回は、あおいメイン回。
残り話数を考えると、個々のメイン回は、次で最後になるでしょう。シエルについては、今話が最後のメイン回でしょうね。
来月下旬は、次回作のプリキュアのビジュアルが公開されると思われ、気になるところではありますが、いつも通り、目の前の1話に集中し、メインキャラ達の成長をしっかり見届けていきたいと思います。