本日は肩前後の装甲の作成について書いていきます。
いつも通り図面を両面テープで貼り付けます。
装甲は3mm厚で作成したいため、1.5mmプラ板を2枚重ねて使用します。
アメイジングカッターでカットしていきます。
プラ板は1mm厚まではカッターで筋を入れて折り切る方法で特に問題なく作成できていましたが、1.5mm以上になると同じ調子では折り切ることができず、これまでは厚いプラ板は敬遠していました。
どうしても厚いプラ板を使いたいときはエバーグリーンのプラ板を使っていました(やわらかいため簡単に折り切ることができるので)。
アメイジングカッターを購入してからは厚いプラ板でもサクサクカットできるため、本当に良い買い物だったと思います。
直線でカットできる部分はアメイジングカッターで容易にカットできますが、凹んだ部分のカットはちょっとコツがいりました。
凹んだ部分はまずカッターで切りたいラインにスジを入れて、表面の図面をはがしておきます。
図面をはがすことで「両面テープ+図面」分の段差ができるため、その段差に合わせてアメイジングカッターを沿わせます。
その際凹みの頂点部分にアメイジングカッターの先端を合わせるようにします。
この状態でカットすると凹みの頂点までのカットができるため凹み部分のカットが容易にできます。
ただしアメイジングカッターの説明書では先端を使用してカットしてはいけないと記載されておりましたので、参考にされる場合は自己責任でお願いします。
また、あらかじめC面の頂点にカッターで切れ目を入れておいたので、カット後黒マジックでなぞることでC面範囲の可視化を行っています。
こうして必要分のプラ板を切り出したあと、2枚ずつ溶剤系接着剤で貼り合わせ、前後面分の部品を作ります。
貼り合わせた断面はいびつになるためヤスリで整えますが、このときはどうしても図面からズレが出てしまうので前後面分の部品の形状を合わせるため、瞬間接着剤の点付けで一体化し、一度に同じ形にやすっています。こうして外形が出来上がりました。
装甲裏のトラス形状はカッティングプロッターを使って作ります。今は絶版になっていますがグラフテック社のクラフトロボです。かなり前に別の用途で購入したもので模型製作に導入するのは初めてになりますが、同じ機種でプラ板をカットして製作されている方もいるようなので、いろいろ試しながら使っていきたいと思っています。
データは3D CADで作成したDXFをプロッター付属のソフトで読み込んでいます。ネット上ではイラストレーター経由で操作されている方が多いですが、DXFさえ用意できれば付属ソフトでも全く問題ありませんでした。また、いずれ使うので他の部品のトラス形状も一緒に配置しています。
0.5mmプラ板をカットしますが切り抜くことはできないものの、カットする図形の位置を確定させるため、付属の方眼付き粘着シートにプラ板を貼り付けます。その際、クラフトロボの送り用ローラーが通る部分にはプラ板を貼り付けないように注意しました。ここにプラ板を貼り付けてしまうと送りローラーの想定以上の厚みになるようで、うまくセットできなかったためです。また、動作中にプラ板が動くことを防ぐために、周囲をマスキングテープで貼り付けて万全の固定体制で望みます。
カットが終わった状態です。
うまくカットできたようですが、やはり切り抜けなかったです。
クラフトロボでカットしたラインに沿ってデザインナイフでくり抜きました。ラインがあるため楽でしたが、やはりこういうものはくり抜ければもっと楽になると思いました。
また、穴を開ける部分はカットデータ上は丸にするのではなく、円の中心を十字で書いておくと、あとからピンバイスで穴あけしやすいので便利でした。
プラ板をくり抜くため、0.3mmプラ板を使ったり、クラフトロボのカッターを加工して刃の凸量を増やそうかと考えていますので、やってみたらまた報告します。
部品に貼り付けるとこのようになりました。トラス状のフレームがつくだけで一気に精度が高まった気がします。
最後にC面をつけていきます。側面を黒マジックで塗りつぶして削った量を見やすくしたあと、前後面の部品を再度点付けして2部品均等になるように削っていきます。
ひたすら削って、部品が完成しました。
これまで作ってきた肩関連の部品と合わせてみました。全体的にまだカクカクしていますが、それなりに形になってきているのが実感できました。
この部品は目立つ部品、特徴的な部品なのでテンション上げながら作成できました。
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