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模型製作記

個人的な模型製作の過程を記録していくブログ

ガンダムX4

2009-12-16 | ガンダムX
またしてもだいぶ間が開いてしまいましたが、今回も9月の工作内容の詳細について触れたいと思います。
今回は前回の内容で触れなかったヒザ関節カバーの製作についてです。
通常プラ板で同じ形状の物を切り出す際は1つマスターを作り、マスターを瞬着でプラ板に固定して必要枚数切りだし、すべてをまとめてやすることで同一形状の物を得るという手段が一般的(?)かと思いますが、自分のプラ板工作では4枚程度であればすべて別に切り出しています。
理由はすべてのパーツについて内部構造まで写し取るためです。
今回の関節カバーであれば穴や切り欠き位置などをすべてのパーツに写しているのですが、今回の例では前記切り出し方法と比較しての利点はほとんどないため、個人的な好みの部分も大きいと思います。
今後この方法の利点が活かせるようなパーツを製作した際には解説を行いたいと思います。

では、実際に関節カバー作成順に進めていきます。
まずプラ板に方眼紙を貼り、切り出す関節カバーの側面形状を書き込んでいきます。
複雑な形状の物は一度方眼紙に下書きして考察してからプラ板に書くこともありますが、今回は単純な形状のため直接貼り付けた方眼紙で形状検討しています。
形状を決定する際にはパーツとの干渉、軸位置とポリパーツの肉厚に注意が必要です。


形状が決まればその形を必要な分だけ書き込みます。
このとき全パーツ同じ向きで書いても良いのですが、左右対称に2セット書いておく方が複雑な形状の場合は楽なので、私はいつも2セット書いています。


次に形状に合わせて切り込みを入れ、軸位置にニードルで凹みを付けます。


切り込みは書いた線に沿うのではなく、線を記入していない方眼の交点を狙うようにすれば形状がある程度そろいます。
切り出す線の傾きを把握すれば、線を記入していない部分でもカッターの始点となるべき交点が分かります。
(図が中学生の数学のようになってしまいましたが。。。)


その後ニードルの凹みにあわせてピンバイスで穴を開けます。
今回はポリパーツとの兼ね合いから4mmまで開けました。
そして切り込みに沿ってプラ板を折っていくと、目的の形状の板が手に入ります。


今回はキットのヒザ関節の隙間約4.5mmに合わせて、関節パーツの幅を4mmとすることにしました。
そのため、切り出したプラ板の間に2mmプラ板を貼付け、不要な部分を削ることで関節パーツの完成です。


前回一度載せていますが、完成した脚パーツ群です。


簡単ですが関節は目処が立ったので、後は合わせ目消し、表面処理等に注力していく予定です。
実家近くの模型店が1月にコンテストを開催するためそちらに参加したいと思うのですが、間に合わない雰囲気がばんばんします。
ともあれ、年末にはまた実家に帰るため、このガンダムXももう少し完成に近づけられるよう工作を進めてきたいと思います。

ガンダムX3

2009-10-23 | ガンダムX
本日は前回に引き続き9月連休での工作内容の紹介です。
キットの膝関節は下の写真のようにポリパーツのみで構成されており、しかもカバーもありません。

このような構成は一昔前のキットに多く、保持力の高い関節となっているのですが後はめも塗装もできません。
そのため市販のポリパーツを用いて関節を新造することとしました。

まずスネ側は下写真のような形状のポリパーツを仕込むこととしました。
これは2mmの丸棒が入るポリキャップで、キットの関節幅が4mm(ポリキャップの軸受け部分の幅と同じ)であることと、
この大きさのポリキャップを大量に所持していたため選択しました。


まずポリキャップの軸をほど良い長さで切り離し、
スネパーツ内の関節軸を軸受けにできるように調節します。
切り離した部分は逆側の軸受けに利用します。


反対側の関節軸のピンはきれいに切り離し、根本まできれいに削っておきます。


軸受けとする側にポリキャップを差し込み、先に切り離した軸受け部分をポリパーツにはめ込みます。

その後スネパーツを仮組みし、切り離した軸受け部分を瞬着で仮固定→スネを分解して瞬着パテで本固定しています。


また、太もも側はT字のポリパーツを用います。
軸径が2mmなのでスネに仕込んだポリキャップにしっかり入ります。
モモ側の加工は
①キットの関節軸に沿って穴を開ける。
②モモパーツを仮組みし、①で開けた穴と同じ位置で逆パーツにも穴を開ける。
③開けた穴に2mmプラ棒をさし、間にT字ポリパーツを挟む
という方法で行っています。




以上の工作により、下の写真のように太もも、スネのパーツを接続することができます。しかし、このままでは見栄えが悪い上にねじれた可動もしてしまうため、関節パーツも作成しました。関節パーツはプラ板により作成しましたが、工作方法の詳細は次回に行いたいと思います。


実際に製作した関節パーツを含め、脚部の構成は下写真のようになっています。
足首関節軸付近が白いのは、以前ガンダムX1で言葉のみで紹介した接地性を高める工作の結果です。
工作に取りかかる前は2mmのポリキャップでは強度が心配だったのですが、実際はしっかりした関節となってくれました。

ガンダムX2

2009-10-20 | ガンダムX
前回の更新からまたかなり間が開いてしまいました。
9月の連休に実家に帰り製作は行ったのですが、その後いろいろ忙しくなり更新する時間がとれませんでした。
さっそくですが9月の連休で進んだガンダムXです。

前回更新時とぱっと見変化はありませんが、肘、膝の関節カバーの作成、各部関節軸の調整、胸部前面パーツのパテによる別パーツ化、ライフルの幅詰めを行っています。
肘関節のカバーは現在のHGUC系のように肩関節から軸を伸ばそうかとも考えましたが、手間がかかり製作意欲が低減してしまいそうだったので、結果的にキットを尊重した作りとしています。肩アーマーは肩関節軸に通して固定することとし、そのためのフレームっぽいパーツを製作しています。


肩関節、股関節の軸は下の写真のように配置しています。
肩関節軸は上方に、股関節は上方+後方に傾けて配置することで、ポリキャップ側をいじらなくても素立ち時の見栄えが良くなるようにしています。ただしポリキャップ側をいじっていないため、可動範囲は拡大していません。このあたりも簡単に完成させるコンセプトの元での工作です。



その他の工作点については次回紹介したいと思います。

ガンダムX1

2009-08-23 | ガンダムX
久々の更新となります。
4月から東京に出て慣れない生活を行うこととなったため、
模型製作が全くできませんでした。
原因はいろいろありますが、
最たるものは4人相部屋の寮であるということ。
模型製作は粉系のゴミが山ほどでるため、とても行える環境ではありません。
来年からは一人部屋となるためそれまでは製作は我慢かと思っていたのですが、
お盆に実家に帰った際に軽く工作がしたくなり、1/144 ガンダムXを作り始めました。



少ない時間だったので製作は
「簡単な工作でかっこよく見せる」という点に絞って行っています。
キットは一体成型の部分が多いものの、各パーツはよい形状をしているように感じました。
一番の難点は首が引けないため、間が抜けたようなポーズになってしまう点だと思います。
そのため首関節を兼ねたポリパーツの固定用の溝を後方へ1mmほど広げ、首が引けるように加工してあります(写真は取り忘れました)。
また足の接地性も悪いため、しっかり接地するようにボールジョイントの位置を調整してあります(こちらも写真を取り忘れました)。
それだけで十分かっこよくなったのですが、あとは個人的な好みで股関節軸の位置調整、腹部の延長、肩アーマーの面積増大などの工作を行っています。



次は9月の連休に実家に帰る予定なので、そのときにもう少し手を入れたいと思っています。
特に肘、膝関節についてはポリパーツ丸出しなので、手軽に見栄えをよくする方法を考えていきたいと思います。