※これは2回目の感想です。あらすじ等は1回目の感想に書かれています。
1回観た後にモヤモヤと違和感が残る映画だったので、今回見直すことに。
レンタルDVDで観たのだけど、途中でDVDが止まったりで観終わるのに時間がかかった。なぜだ?
見直して思ったのが『俺は史実を題材にしたフィクション映画が苦手』ということだった。
ただ、元にする史実の『登場人物を大幅に変えている』場合は、あまり気にならない。それによりフィクション性が高まるからだ。
そういう意味で、本作『マザー』は俺と相性の悪い映画だったと思う。
この前に観た史実を題材とした『福田村事件』よりも苦手だった。福田村事件は。大正時代の話なのでフィクション性が自然と高くなるが、本作は2014年の事件なので時代が近すぎる。
気になった点は以下。
①この映画は埼玉で実際に起きた『孫の祖父母殺害事件』を元にしているけど、『事件』自体は重視しているように見えない。重要なのは冒頭の実家、縁切り、終盤の事件自体だけ。事件までの物語を語りたかっただけに見える。申し訳ないけど事件の加害者と被害者軽視に見えてしまう。
②タイトルはmotherマザー、つまり母親『秋子』が主役のように見える。しかし彼女が息子を産む以前の子供時代、離婚などは『ほぼ』描かれることはない。主役の描きが弱いので、主役がよく分からん『ふわふわ』感が残る。劇中で描かれる秋子は、何となく描かれ、何となく物語が進んでいくみたいな感覚に襲われる。雰囲気でしかない。学校問題も不発になってる。
③『唐突に始まる物語や演出』が悪い意味で気になる。最初に気になったのは、秋子と彼氏が共謀して役所勤めの男『宇治田』を脅す話。子供暴行の嘘話で脅し、宇治田は自宅で刺され、宇治田は死亡したと思った秋子・子供・彼氏は逃亡。けど実は生きていました。以降は刺された宇治田に関する話は終わり、何もなかったように話が進む。刺される事件は大きなインパクトがあると思うけど、本作では空気のような何もないように対処される。『え?』みたいな
他にも
④色々な物語・キャラクターを入れた結果、何のために作られた作品なのか分からなくなっていた(学校と勉強問題とか)
⑤俳優のキャスティングミス。声がひっくり返り、ヒステリーな大声で叫び。無理やりテンション上げているようなお笑い芸人のギャグみたいな『困った演技』など。
⑥長澤まさみが演じることで『美人であることにより都合よく進む物語』になっている違和感。ある意味スター性みたいなのが足を引っぱってる感じ。
とか色々あった。
あと、どうしても耐えられなかったのは、秋子と2人の子供が生活保護を認められて生活が何とか安定している時に『いきなり安直に現れる』秋子の彼氏で娘の父親『遼』
彼が現れ秋子は拒絶するが遼は『帰るところが無い』とか言いながら『ダンス』を踊りだすシーン。
秋子と遼の出会いはゲームセンターのダンスゲームだったけど、何でいきなりダンス踊るの?ん?何?何これ?みたいな。適当だなーみたいな。
もし、これらの話が実在の事件関係なく『完全なフィクション』なら、そこまで気にならないと思うけど、実在の事件と加害者・被害者を連想してしまう作りは抵抗感を覚えてしまう。それは『どこかで史実と勘違いしてしまう』ことに対する警戒心もあると思う。
結局、この映画に部分的な確認も含めて5時間、感想を書くのに下書きも含めて90分くらいかけてると思う。なので、是非この映画を見て欲しいと思う。俺の時間・・・・。