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独り言を『ささやいていく』適当に!

後で『思い出すため』に書いたメモのようなブログです。

怪物の木こり【映画の感想】

2024-06-07 22:57:56 | ⑤長めの感想(映画+アニメ)

2023年のミステリー映画。個人的には楽しんだ!しかしダメなとこはある。

 

弁護士『二宮彰』は裏で都合の悪い人間を殺し、共犯の医師によって証拠を消していた。
怪物の仮面を被った人物に二宮が襲われる事件が起き、同時期に殺人後に脳みそが盗まれる事件が多発していく。

 

暴力描写などのアクション性、グロテスク要素の使い方、カメラワークなど『映像面』ではある一定のレベルを超えていると思う。

邦画を観る際に『映像面でストレス』を感じることが少なくないが、この映画では映像のストレス感は感じなかった。映画を観る時に映像はどうなっているか?と考える俺としては個人的に加点したくなってしまう(言い変えると応援したくなる)

アイディアも悪くない。息子のために子供を誘拐してサイコパスを人工的に作り出す実験を行う狂った夫婦。そして巻き込まれた子供達。そして事件の発覚。

ある日、不気味な仮面を被った男が現れて命を狙われる。仮面の男は何者なのか?なぜ狙うのか?というミステリー要素。

ある日、突然大量の罪を背負うことになったマトモな人間の心・精神はどうなるのか?仕方がない、しょうがないで済ますことは出来るのか?

そういったアイディアは、個人的に好印象だったし、作品を楽しむプラス面にはなった。

・・・ただし、アイディアは良いと思っても『全体と細部の物語』としてはは不満点は少なくない。

描こうとしている内容が2時間の尺では足りないのか、都合の良いように話は進み、時々話がすっ飛び、『ある自体・事件』が突然起きるみたいな不自然な描き方をしたり、ともかく物語面がけっこう雑でいい加減なところがあった。

映画を観る時に『物語を優先する人』には、減点になるんじゃないかと思うくらい『明らかに』気になる。

他にも何かアニメ・漫画っぽいなとか、仮面のデザインが実写的ではなくて漫画・アニメ的で違和感あるかなとか、主人公の弁護士の仕事が描かれてないから社会性が分からないとか、主人公はサイコパスに見えないし彼の日頃の犯罪がほぼ描かれてないとか、主人公の彼女はよく分からんとか、何で怪物の声が変わるんだよ?色々不満も(けっこう多いな)あったりする。

けどね。俺はこの映画、意外に嫌いじゃないのよ。

人には好みがあるけど、『映像・演技・アイディア』この3点は俺の中で重要な要素なんだと思う。この3点に魅力を感じると評価がプラスになるんだろう。(邦画は映像が酷いのが多すぎ)

あと、この映画はサイコパスを描いた作品だということになってるナチュラルと人口のサイコパスについて考えたりした。

主人公の犯罪を隠蔽する協力者の医師と、犯人を追うプロファイラーの女性の2人は『ナチュラルなサイコパス』だったんだろうかと思ったり。プロファイラーは『サイコパス』だったから同じ人種なので想定できたと解釈できるかなとか。

個人的には楽しんだ!しかしダメなとこもある映画だった。

 


ヴィレッジ【映画の感想】

2024-06-07 18:33:55 | ⑤長めの感想(映画+アニメ)

2023年のドラマ映画。イマイチな出来だった。

 

母親がギャンブル症で借金を作り、返すためにゴミ処理場で仕事をしている主人公の青年。
ある日、村に戻ってきた女性によって主人公はゴミ処理場を紹介する仕事をし始めて人生が変わっていくが・・・という話。

 

村という社会が舞台になっていて、村の産業であるゴミ処理場。その裏にある犯罪と政治問題が重要なはずだけど、劇中では雰囲気だけ描いているように見える。

主人公の父親がなぜ死んだのか?なぜ犯罪者なのか?という主人公を描く上で重要な要素も終盤にサラっと流すように描いてるので面白味が欠ける。

ごみ処理場の権力をもつ大橋一族(母、長男、次男)は本作を描く上で重要な要素だけど、描きが甘い。というより、ほとんど描いていない。

劇中で描かれているのは主人公と村に戻ってきた女性の話が主軸になっているが、2人が生きている村というのは抽象的な雰囲気で描いているだけなので、この作品が『田舎を否定したい!』以外に『何をやりたいのか?』分からない。

主人公の父親と大橋一族との間にある『ゴミ処理場の反対運動』を一番最初に描くべきだった。そして大橋一族の長男と次男の対立と確執。これもキチンと描くべきだった。

本編の尺が90分程度なら本作のような作りでも粗は見えずらかったと思うけど、2時間近くかけて作るには、時間が長すぎるし無駄な話が多すぎ。後半に主人公が崩壊していくが、単純に『脚本・物語・キャラクター作り』が崩壊しているようにしか見えない。まるで『作品を投げているような』いい加減さだった。

村にあった能の文化・伝統の扱いも意味があるのかも疑問。全く生かせてなかった。ただし、俳優『中村獅童』が能を踊る動きと声の出し方は抜群に上手く感じた(good!。歌舞伎役者としての能力が生かされてて、ここのシーンだけは見る意味があるかもしれない。素人では出来ない歴史と経験を感じる。

本作は、大きい世界を描こうとしたが、上手くいかずに小さい世界を見てる感じ。そして田舎は悪で邪悪で最低である『若者よ東京へ行け!』というメッセージを込めた作品だった。

冒頭から序盤にゴミ処理場反対運動、橋本一族の中での揉め事と政治を描き、その中で主人公が悪意に巻き込まれる話であれば、個人的には印象は良くなったと思う。あと少しでいいから『田舎の良さ』を描いてくれればね。『田舎には良いとこもあるのよ!』みたいなさ。

主人公を描くことは重要。けど土台の世界観と物語が不安定だと説得力が無くなる感。イマイチな映画だった。

 


福田村事件【映画の感想】

2024-06-07 13:43:21 | ⑤長めの感想(映画+アニメ)

2023年のドラマ映画。イマイチな映画。

 

福田村という田舎で起きた事件を描いた作品。
関東大震災後、不安定になった日本人たちが『敵として認識した外国人』を殺したと思ったら、実は日本人だったという話。

 

過去に起きた事件を描く時に『どこまでが事実で』『どこまでが創作(作り話)』なのかという問題がある。誤解がないようにこの手の史実を描く場合は『事実を元にしたフィクション』という注意書きをするものだが、冒頭になかった(はず)。これは本作で起きた『悲劇の事件というテーマ』を否定するものに見える。

映像面に関して。この映画に限らず『昔の時代を描く』というのは、もはや日本映画では無理かもしれないと思った。

衣装やセットは時代を感じさせることが出来ても『人』と『演技』に関しては全く『昔、その時代に見えない』という問題。大正時代の話だけど、全く大正時代に見えない。そのためリアリティは感じられない。『台詞と演技』そして演技指導の問題が気になった。これは他の邦画でもあるパターン。

悪い意味で気になったのは、千葉新聞の女性記者『楓』軍人の『長谷川』外国から村に戻った夫婦の妻『静子』女癖の悪いイケメン男『倉蔵』の4人。

特に千葉新聞の女性記者『楓』は、2024年(令和)の新聞記者がタイムスリップしたような人物にしか見えない。彼女が語る話もまるで令和の記者が話しているような演技になっている。単純に変で奇妙に見える。これは新聞記者は素晴らしい!女性記者は素晴らしいということを強調したいが故に生まれたのではないかと思った。

見終えた後に『これ何の話だっけ?』と少し考えてしまった。それは何が重要なのかというのが曖昧になっているからではないかと思う。

この新聞は素晴らしい!演出があまりにも強すぎて、福田村で起きた悲劇は軽く見えてしまい。新聞を素晴らしいものと描くための道具として福田村事件を使ってしまったように見えてしまい。正直、気分が悪い。

重要なのは何か?被害にあった薬売りの日本人達だと思うが、それは作品の中ではあまり重要だと思っていないように見える。頭に残ったのは、福田村の村民達と正義の女性新聞記者のドラマ映画を作りたかったようにしか見えない。

終盤で日本人の薬売りが被害にあうシーンは、まるで『お祭り』のようにそしてコメディー・コミカルさを感じるように描かれた世界は『事件に巻き込まれた被害者』を考えると複雑な心境(少しキレぎみ)になる。

実在の事件を元に作られた作品は『事実とフィクション(創作)』の線引きが難しいので俺は苦手。イマイチな映画。