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店主の徒然ワイン日記

店主の徒然ワイン日記

il.(イルドット)

2025-03-20 17:31:12 | ワイン日記

3月のワイン会はイルドットでした。

ここは倉庫型の店舗なので解放感抜群!

Amuseカツオのタリアータ バルサミコ酢と八朔のビネグレット。カツオの表面をグリルし、中はレアにしたタリアータ。八朔を実ごと入れ柑橘の香りを移したさっぱりとしたソース。

トレダメ[2022] カ・デ・ノーチ (エミリア・ロマーニャ) https://wineya.com/SHOP/A9201.html スガベッタ(品種)を中心に野性品種が混植されている畑の葡萄。普通に打栓されたコルクを開ける際にポンッと軽く泡が弾ける微発泡感が心地よく口中で感じられるロゼワイン。カシスや小梅ちゃんの甘酸っぱいアロマを感じるが、味わいはドライで、華やかな酸と小気味よいタンニンが鰹とバルサミコの風味に良く合いました。

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Appetizer 季節野菜のプレート:旬の県産野菜を盛り込んだプレート。ソテー、ボイル、フレッシュとその野菜の一番美味しい調理法で盛り込み、ソースはバーニャカウダのソースでいただきます。

ランゲ・ビアンコ ネ?[2023] プンセット (ピエモンテ) https://wineya.com/SHOP/337623.html 品種:アルネイズ主体、ナシェッタ、ファヴォリータ、コルテーゼといった土着品種で造られる、日常的に楽しめる白ワイン。「NE?」という名前はピエモンテの方言。その前に言った内容を強調する意味を持ち、日本語で「ね?」と言う時と同じようなニュアンスがあるそうです。 柔らかくフレッシュな果実感のある白ワインで、フローラルでリンゴのような果実味、中盤も凝縮感があり、フレッシュなハーブや野菜と一緒にぐびぐび飲みたい味わい。バーニャカウダはピエモンテ発祥という事で、同じ産地で合わせてみました。 

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Potage 菜の花とネギのポタージュ:春の苦味の菜の花とローストし、甘さを引き出した長ネギを使ったポタージュ。

ォン・ブランコ[2022] アントニオ・マデイラ (ポルトガル) https://wineya.com/SHOP/636522.html 品種:エンクルザード、ビカル主体、その他18種類ほどの土着品種で造られる白。香り穏やかながら、味わいは旨みが大変豊かで、柑橘系ドライフルーツを嚙んだような印象のワイン。余韻に仄かに感じる苦みが良い仕事をしています。2022年は非常に乾燥した年らしく、発酵が難しく、発酵を終わらせるために果皮浸漬を行い、酵母の養分となる窒素を果皮から抽出した淡い黄色の色調、透明感があり、ハーブやスパイス、穀物を思わせる表情豊かな香り。塩味を損なわないために、ろ過や清澄は一切行っていません。菜花の苦みと葱の甘味など様々な要素が一体となったポタージュとの相性は秀逸。

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Pasta 猪肉のラグー カサレッチェ:粗挽きにした猪肉を赤ワイン(サンジョベーゼ100%)で煮込み、トマトを加えたラグー。もちもちのショートパスタと合わせて、粗砕きのブラックペッパーとパルミジャーノをたっぷり仕上げにふりかけます。

ラモレスカ・ロッソ [2021] ラモレスカ (シチリア) https://wineya.com/SHOP/A7419.html 乾燥の年だけに凝縮して肉厚でジューシー。開けたては果実のみでシンプルですが、翌日から立体感が出てきて、この年のポテンシャルの高さを感じさせてくれるワイン。 所有する畑の樹齢の古い区画の特に状態の良い葡萄を選別。品種毎に9月の中旬から収穫開始して10月末まで続く。出来る限り遅く収穫する事で品種を超えた葡萄のエネルギーを得るそう。プラスチック発酵桶の上部を開放し、酸素を供給しながら野生酵母のみでゆっくり発酵。温度管理は行わない。マセレーションはシチリアワインとしては例外的に長い30日間。アッサンブラージュしてザルで漉してから大樽に入れて12ヶ月間熟成。品種:ネロ・ダヴォラ,フラッパート,グルナッシュ

ワインのポテンシャルは素晴らしいのですが、まだまだ若い果実味主体の状態なので、もうちょっと年を経た状態で合わせられたら良かったです。サンジョベーゼ主体、キャンティ・クラシコ・リゼルバあたりだったらもっと楽しめたかも。

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Fish 本日鮮魚のカチュッコ:トスカーナ地方の魚介料理カチュッコを地物の鮮魚で。

ノットゥルノ [2021] ドレイ・ドナ テヌータ・ラ・パラッツァ (エミリア・ロマーニャ) Notturno / Drei Dona Tenuta La Palazza (赤) 750ml

トスカーナではなくエミリア・ロマーニャの赤を起用。カチュッコはイタリアのブイヤベースとすれば当然ロゼも合うので、熟成感のあるトスカーナではなく、軽めに仕上がるエミリア・ロマーニャのサンジョベーゼを選びました。ワインは熟した苺やブラックチェリーフレーバー。スパイスやオークの乾いた森のニュアンスも感じられます。丸みのある果実味の中にも豊かなミネラルと酸があり、樽熟成由来の余韻も長いワイン。21年のノットゥルノは出来が良くて、ワイン単体で飲んでも美味しい仕上がりの印象。前のラモレスカと入れ替えれば良かった?かとも思ったが、魚介の出汁がたっぷり出た料理と響きあいました。

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Main 美明豚肩ロティ:レモンと大粒マスタード:脂のキメが細かい美明豚の表面をしっかりと焼き上げ、余分な脂は落としロティに。シンプルにレモンとマスタード、ゲラントの粗塩で。ガロニチュールはサツマイモ。

リースリング グラン・クリュ アルテンベルグ・ド・ベルビテン [2021] ローラン・シュミット (アルザス) https://wineya.com/SHOP/2100060019726.html  最初は柑橘類の爽やかなアロマが、やがて熟したオレンジやグレープフルーツのような芳醇な香りに変化。まだ若くペトロール香は僅かにしか感じられないが、複雑な要素の片鱗が見え隠れ。 土壌に由来するたっぷりとしたミネラル、ほどよい塩味。これが、じっくりと手をかけた豚肉との相性を抜群にしてくれます。

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一通り食べ終えたらデザート。

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茨城産いちごの赤いマリネとブルーベリージェラート:ドライフルーツ、オレンジ、レモンと赤ワインで作ったマリナードで苺を漬け込み、ブルーベリーとヨーグルトを主体としたジェラートを合わせたドルチェ。ジェラートのミルクには鈴木牧場の牛乳を使用。

デザートにはブルゴーニュとニュージーランドのピノ・ノワールを合わせました。

アイテムのひとつは「マリアージュ=結婚」と名付けられたロマンティックなピノ。

リッチな果実味と美しいミネラル感が融合した華やかな風味に、やっぱブル赤はうまい!ってなりました(笑)。

 

手の込んだ料理と快適なおもてなしに感謝。

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三体

2025-03-14 15:35:20 | ワイン日記

年末年始頃から、2月が終わる迄ずっと雨が降らなかったが、3月になった途端に雨が多い天気に変化した。季節的には穀雨の頃だから、恵みの雨として歓迎したい。農事暦によると、そろそろ夏野菜の種蒔きになる。しかし3月はまだまだ気温が低く、露地栽培ではまともに育てるのが難しい。素人の私では、加温できるハウス栽培が出来る訳がなく、気温が安定して高くなる4月の訪れを待ってから、種を降ろすことになります。

それまでは特に野良仕事もする事がないので、時間がある時は読書で過ごす。前からずっと読んでみたかったSF本があって、この機会に「三体」を手に入れた。

サクッと読めない、少々面倒くさいストーリーと想像していたが、永くSF本に親しんでいたお蔭なのか?さほどでもなかった。3000人の人間をコンピューターに見立てて計算を行い、使い物にならなくなると首を刎ねて入れ替えてしまう件、さすが中国と膝を打った(笑)。

仮想空間で異星人の思考を理解する件などは「エンダーのゲーム」を想起させてくれ、なかなか楽しい内容です。まだ読みはじめて日が浅いので、これから暫く楽しめるというもの。

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落ち葉集めもそろそろ佳境。

有機物の分解を促す放線菌を多く含む広葉樹の落ち葉は土壌を腐植状態にします。腐植は植物にとって大変に有益で、健全な成長をもたらします。そして放線菌の副産物はそれだけではなく、人間にとっても有益で、多くの感染症から身を守ってくれる抗生物質を生み出します。

調べるとなかなか興味深い菌であることが分かります。

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リーズナブルなイタリアワインを楽しみつつ。

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食をデザイン

2025-03-09 14:18:04 | ワイン日記

自分で小麦粉を捏ねて、低温発酵で丸一日。

自宅のガス窯でパンを焼くようになって暫く経ちます。

小麦や副材料を揃え、手間暇かけて光熱費を余計に払うより、パン屋で買った方が安上がりなのでは?

と、自問自答しながら10年続いてます。

ご存知の通り、現在、食料価格がだいぶ高騰しています。これは決して一過性のものではなく、これから先ずっとこの傾向が続くと思われるのは、自然環境の悪化だけでなく、世界の政治・経済状態も同様だからです。

スピリチュアリストの江原啓之氏が述べている通り 厳しい現実のなかで私たちはどうしたら幸せになれるのかを江原さんに尋ねると、シンプルかつ現実的な答えが返ってきた。
「衣食住が足ることです。食糧難が深刻化すると述べましたが、農薬や添加物などが使われた食品が多く、自然で体に良い食品が身近に少ないことも食の危機です。そういう意味では豊かな食を守ることが重要です」
豊かとは高級という意味ではない。素朴でも安全で良質な食材を選び美味しく食べることだ。しかも開運につながると言う。「例えば家庭菜園で無農薬野菜を育てれば、栄養価が高い旬の野菜を安全に食べられます。健康にいいですし、葉も皮も捨てるところなく食べられて家計が助かる。私は畑で無農薬野菜を育てていますが、大根の葉っぱも刻んでおじゃこと合わせ、美味しくいただきます。食品が高騰しても、家に野菜があると思えば心丈夫です。これで健康運と金運がアップします。たくさん収穫できたらたくさん料理して、ご近所さんも呼んで一緒に食卓を囲みましょう。一緒に食べることでコミュニケーションが深まり、“つなぐ”と“憩う”も実践できます。誰だって嫌いな人との食事ほど苦痛なものはありませんよね。つまり誰かと一緒に食べるというのは幸せの現れなのです。これこそが豊かな食ではないでしょうか」

最近は業務用サイズの小麦粉で対応。米が高いのでパン食の機会が以前より増えたお蔭です。

夏場は虫が発生するので、玄米用の保冷庫で一緒に保管してリスクを軽減しています。保冷庫の電源はほぼ太陽光発電で賄います。

江原さんと同様、私も家庭菜園を楽しみながら、かれこれ10年続けています。それだけ経験を積んでも、満足ゆく野菜を育てるのは容易な事ではありません。雨が多いと腐敗するし、日照りが続くと枯れてしまい、更には微生物や動物による食害も多い。風が吹けば苗が倒れるし、モグラに根を切られて全滅なんて事もざらにあります。そうやって自分で作る無農薬・無化学肥料の野菜は、そうした苦労の当然の代価として天から与えられるご褒美です。たとえ半分を虫や鳥に食べられても、天にお返し出来たと思えば腹も立ちません。しかし無策という訳でじゃなく、しっかり防御策は講じていますよ。虫や動物との根競べ、知恵比べ(笑)。

旬の野菜はほぼ自給。

見た目が面白いでしょ。

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ワイン会忘備録

2025-03-09 14:01:34 | ワイン日記

イヴレスでの定例ワイン会です。

2016、NZ産の泡、ほどよく熟して華やかなアロマに満ちていました。

 

マルサンヌ主体の南仏ワイン。

 

出ました!!「レ・ザムルーズ」。これに出会えるってラッキー♪

 

落ち着いた印象のコルトン。大人の味わい♪

フルボディの肉料理とワイン。

 

ごちそうさまでした。

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