3月のワイン会はイルドットでした。
ここは倉庫型の店舗なので解放感抜群!
Amuseカツオのタリアータ バルサミコ酢と八朔のビネグレット。カツオの表面をグリルし、中はレアにしたタリアータ。八朔を実ごと入れ柑橘の香りを移したさっぱりとしたソース。
トレダメ[2022] カ・デ・ノーチ (エミリア・ロマーニャ) https://wineya.com/SHOP/A9201.html スガベッタ(品種)を中心に野性品種が混植されている畑の葡萄。普通に打栓されたコルクを開ける際にポンッと軽く泡が弾ける微発泡感が心地よく口中で感じられるロゼワイン。カシスや小梅ちゃんの甘酸っぱいアロマを感じるが、味わいはドライで、華やかな酸と小気味よいタンニンが鰹とバルサミコの風味に良く合いました。
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Appetizer 季節野菜のプレート:旬の県産野菜を盛り込んだプレート。ソテー、ボイル、フレッシュとその野菜の一番美味しい調理法で盛り込み、ソースはバーニャカウダのソースでいただきます。
ランゲ・ビアンコ ネ?[2023] プンセット (ピエモンテ) https://wineya.com/SHOP/337623.html 品種:アルネイズ主体、ナシェッタ、ファヴォリータ、コルテーゼといった土着品種で造られる、日常的に楽しめる白ワイン。「NE?」という名前はピエモンテの方言。その前に言った内容を強調する意味を持ち、日本語で「ね?」と言う時と同じようなニュアンスがあるそうです。 柔らかくフレッシュな果実感のある白ワインで、フローラルでリンゴのような果実味、中盤も凝縮感があり、フレッシュなハーブや野菜と一緒にぐびぐび飲みたい味わい。バーニャカウダはピエモンテ発祥という事で、同じ産地で合わせてみました。
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Potage 菜の花とネギのポタージュ:春の苦味の菜の花とローストし、甘さを引き出した長ネギを使ったポタージュ。
ダォン・ブランコ[2022] アントニオ・マデイラ (ポルトガル) https://wineya.com/SHOP/636522.html 品種:エンクルザード、ビカル主体、その他18種類ほどの土着品種で造られる白。香り穏やかながら、味わいは旨みが大変豊かで、柑橘系ドライフルーツを嚙んだような印象のワイン。余韻に仄かに感じる苦みが良い仕事をしています。2022年は非常に乾燥した年らしく、発酵が難しく、発酵を終わらせるために果皮浸漬を行い、酵母の養分となる窒素を果皮から抽出した淡い黄色の色調、透明感があり、ハーブやスパイス、穀物を思わせる表情豊かな香り。塩味を損なわないために、ろ過や清澄は一切行っていません。菜花の苦みと葱の甘味など様々な要素が一体となったポタージュとの相性は秀逸。
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Pasta 猪肉のラグー カサレッチェ:粗挽きにした猪肉を赤ワイン(サンジョベーゼ100%)で煮込み、トマトを加えたラグー。もちもちのショートパスタと合わせて、粗砕きのブラックペッパーとパルミジャーノをたっぷり仕上げにふりかけます。
ラモレスカ・ロッソ [2021] ラモレスカ (シチリア) https://wineya.com/SHOP/A7419.html 乾燥の年だけに凝縮して肉厚でジューシー。開けたては果実のみでシンプルですが、翌日から立体感が出てきて、この年のポテンシャルの高さを感じさせてくれるワイン。 所有する畑の樹齢の古い区画の特に状態の良い葡萄を選別。品種毎に9月の中旬から収穫開始して10月末まで続く。出来る限り遅く収穫する事で品種を超えた葡萄のエネルギーを得るそう。プラスチック発酵桶の上部を開放し、酸素を供給しながら野生酵母のみでゆっくり発酵。温度管理は行わない。マセレーションはシチリアワインとしては例外的に長い30日間。アッサンブラージュしてザルで漉してから大樽に入れて12ヶ月間熟成。品種:ネロ・ダヴォラ,フラッパート,グルナッシュ
ワインのポテンシャルは素晴らしいのですが、まだまだ若い果実味主体の状態なので、もうちょっと年を経た状態で合わせられたら良かったです。サンジョベーゼ主体、キャンティ・クラシコ・リゼルバあたりだったらもっと楽しめたかも。
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Fish 本日鮮魚のカチュッコ:トスカーナ地方の魚介料理カチュッコを地物の鮮魚で。
ノットゥルノ [2021] ドレイ・ドナ テヌータ・ラ・パラッツァ (エミリア・ロマーニャ) Notturno / Drei Dona Tenuta La Palazza (赤) 750ml
トスカーナではなくエミリア・ロマーニャの赤を起用。カチュッコはイタリアのブイヤベースとすれば当然ロゼも合うので、熟成感のあるトスカーナではなく、軽めに仕上がるエミリア・ロマーニャのサンジョベーゼを選びました。ワインは熟した苺やブラックチェリーフレーバー。スパイスやオークの乾いた森のニュアンスも感じられます。丸みのある果実味の中にも豊かなミネラルと酸があり、樽熟成由来の余韻も長いワイン。21年のノットゥルノは出来が良くて、ワイン単体で飲んでも美味しい仕上がりの印象。前のラモレスカと入れ替えれば良かった?かとも思ったが、魚介の出汁がたっぷり出た料理と響きあいました。
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Main 美明豚肩ロティ:レモンと大粒マスタード:脂のキメが細かい美明豚の表面をしっかりと焼き上げ、余分な脂は落としロティに。シンプルにレモンとマスタード、ゲラントの粗塩で。ガロニチュールはサツマイモ。
リースリング グラン・クリュ アルテンベルグ・ド・ベルビテン [2021] ローラン・シュミット (アルザス) https://wineya.com/SHOP/2100060019726.html 最初は柑橘類の爽やかなアロマが、やがて熟したオレンジやグレープフルーツのような芳醇な香りに変化。まだ若くペトロール香は僅かにしか感じられないが、複雑な要素の片鱗が見え隠れ。 土壌に由来するたっぷりとしたミネラル、ほどよい塩味。これが、じっくりと手をかけた豚肉との相性を抜群にしてくれます。
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一通り食べ終えたらデザート。
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茨城産いちごの赤いマリネとブルーベリージェラート:ドライフルーツ、オレンジ、レモンと赤ワインで作ったマリナードで苺を漬け込み、ブルーベリーとヨーグルトを主体としたジェラートを合わせたドルチェ。ジェラートのミルクには鈴木牧場の牛乳を使用。
デザートにはブルゴーニュとニュージーランドのピノ・ノワールを合わせました。
アイテムのひとつは「マリアージュ=結婚」と名付けられたロマンティックなピノ。
リッチな果実味と美しいミネラル感が融合した華やかな風味に、やっぱブル赤はうまい!ってなりました(笑)。
手の込んだ料理と快適なおもてなしに感謝。