goo blog サービス終了のお知らせ 

アイデアの散策

仕事・研究・日常の中で気付いたことのエッセイ。

まず書く

2011年07月15日 | 日記・エッセイ
 まず書く。

 つまりはそれが、論文を書く上で大切なプロセスのひとつかもしれない。

 個人的には、論文を書く作業で悩み多い今日この頃。今朝も、論文指導をいただいている先生といろいろ論文の内容について議論した。ここ最近は、毎週一対一で指導を頂いている。

 しばしば、博士論文を書く大変さを述べている社会人大学院生のブログをいくつか拝読する。読むと、なるほど共感する。
 なかなか独創的な持論とは一朝一夕には見つかるものではないし、仕事の忙しさによっては論文執筆に時間を割けないときもある。そして気づけば、あっという間に時が経っていた。なんて経験は、私にもある。

 こう、働きながら論文を書くことの大変さ。この大変さは、やってみて初めてわかるもの。時には、逃げたくなったときもあった。相当、思い悩んだこともあった。思えば、昨年の夏、自分には珍しく何度も一人酒をしに、居酒屋に足を運んでいたような気もする。若干心が荒れていた。そんな悪戦苦闘な日々もあった。

 でも、先生からは、毎回のゼミの最後には頑張ろう、やり遂げよう、と、励ましの言葉を頂ける。その言葉に奮起して、毎週頑張り続ける。いつも先生には感謝の念。自分が望んだ道だから、初志貫徹で何とか博士論文を仕上げる。目標ははっきりしている。

 今年度の冬にはプロポーザル審査がある。そして来年度には、博士論文を書きあげることになる。そのためには、まず書くこと。書かないと審査すらしてもらえないから。

 書いていると、自分で自分の論理がおかしいことに気付くことがある。書きながら、論理をひらめくこともある。言葉が論理を導いてくれる。正しい論理を正しい日本語で書くこと。このスキルは、頭で考えているだけではなく、実際に手を動かすことで身につくと思う。

 昨年度の冬、1年上の方々のプロポーザル発表会を聴いた。聴いて、こう思った。
 その人が発表会までの間、どれだけそのテーマについて深く考えたか。それがほんの数十分の発表であっても、見えてしまう。考えが浅かった人は、それが発表に反映される。発表を聴いていて、次は我が身とぞっとした。

 でもだからこそ、自分は最善を尽くす。そういう思いで邁進する日々。今日は年休を取って執筆活動中。根詰めすぎるとエンストするので、少し気分転換に、ブログを書いてみました。

経験の積み重ね

2011年07月14日 | 日記・エッセイ
 今日もまた、歓送迎会があった。昨年、私がお世話になった方々の異動に伴う課全体の歓送迎会。30人近くの人が参加した。

 この会は、異動する一人ひとりの、課に在籍していた2年近くの仕事の業績とエピソードを課長が紹介したのち、異動するご本人からひと言いただくスタイルで進行する。今回は、7人の人が異動の対象となった。
 具体的には、事前に異動する人と共に働いたみんなから、異動する人の業績やエピソードを紙に書いてもらう。そして、その紙を歓送迎会の途中で課長が読み上げる。真面目でかつ面白い業績やエピソードが、歓送迎会をより盛り上げる。個性が表れるし、懐かしい思い出も想起する。とても楽しい会だった。

 仕事をしていると、楽しいこと、やりがいがあること、時には逃げたいこと、つまらないこともある。そんないろんな思いが交差するものの、でも最後は「良い経験」だった。そう思えることが、やり遂げたときの実感だと思う。

 異動する方々が、ひと言ずつ、お世話になったことへの感謝の意を述べられている話を聴くと、聴いていて、じんとくる言葉がある。
・ 大変なときもあったけれども、何事もやってみることは自分の経験になるのだから、前向きに頑張ってきた。
・ やってみないと、わからないもの。まずは、やってみることが大切だと感じた。

 みんなと一緒だから、やってこれることがある。みんなの力があったからできたこと。仕事には、往々にしてチームワークだからこそ成せることがある。だからこそ、歓送迎会では、改めて人と人の絆に感謝する。

 他部署と協力的に仕事をする場合、「調整」することが多い。思えば「調整」とは難しいもの。お互いのエゴが出たり、双方の温度差があったり。その「調整」に「挑戦」することが、仕事をするひとつの意義かもしれない。そして、さまざまな経験の積み重ねが、また新たな仕事を「円滑」に進める糧になることもあるし、「自信」にもなる。

 今日もまた、7人の人がこの課を異動することとなり、新たな配属先へご栄転した。最近は、「異動」という2文字に、とてもドキュメンタリを感じるようになりました。人は、環境の中で成長するのだから。

札幌出張ものがたり

2011年07月13日 | 日記・エッセイ
 昨夜、札幌から東京に戻った。

 東京国際(羽田)空港に着き、飛行機を降りたときの第一印象は「暑い」。そりゃそうだ。札幌は涼しかったのだから、東京が一段と暑く感じるのは、至って自然なこと。

 ところで昨日は午後の仕事を終え、大通りに向かった。「時計台」を見た。ビル群の一画にある時計台は、こんなところにあるのかと目を疑いそうになるが、確かにあった。うまくその景色をデジカメに収めることができた。ズームアップして撮影すると、それなりに風格がある作りだ。

 札幌駅前では、ヨドバシカメラの新築工事中。結構この数年都市開発があったのか、新しい建物が目に留まる。帰り際に、おみやげを買いにお店へ。
 とりあえず今回は、石屋製菓の「白い恋人」と「美冬」を買った。「白い恋人」は北海道みやげの王道。「美冬」は、ミルフィーユらしい。「白い恋人」は職場のみんなのために、「美冬」は少し大切な人のために。
 
 東京付近の夜の天気は晴れだった。帰りの飛行機の眼下に広がる夜景。本当に美しかった。「美夜」。

 機長のサービスで、羽田空港に着く20時40分の前、しばらくの間、機内の照明を若干暗くし、機体を左に右に傾けながら飛行した。窓から光り輝く東京の夜景をより見ることができた。「美景」。夜の滑走路に映る誘導灯の色もステキだった。

 飛行機の滑走路への着陸といえば、「ドン、ガタガタガタ・・・、キーッ」というイメージだったが、今日のフライトは「トン、カタカタカタ、スーッ」という非常に穏やかな着地。意外だった。
 飛行技術が進化したのだろうか。

 今朝のテレビで、偶然、新型飛行機「ボーイング787」についての特集を見た。日本の技術が35%も使われているという。
 いま、日本の国際競争力の低下等、グローバル市場における日本のステイタスが分野によっては低下しているが、やはり技術力、それも信頼ある高品質の技術が日本の強み。今後も引き続き、この技術力というものは、日本が世界でイニシアティブをとる際に大切なファクターの一つに違いないと私は思っている。

 日本は今後、どの方向に進んでいくべきだろうか。その一つの解はおそらく、価格競争や効率化といった経済市場原理を踏まえつつ、日本の強みである技術力向上を目指し、研究開発には今後も適切なプロセスでしのぎを削るべきではないだろうか。そう思う。  

北海道の空調事情

2011年07月12日 | 日記・エッセイ
 実際に現地に足を運んでみて、新たに知ることがある。出張して初めて気付くことがたくさんある。

 ふだん東京にいると、北海道のことをあまり知らない。

 北にあって、涼しくて、土地が広くて、食べ物がおいしいといった漠然としたことは知っている。でも、それ以上の具体的な北海道の生活の様子については、知らないことが結構多い。

 昨日は北海道で暮らす方との懇親会があった。北海道についていろいろ知る有意義な機会となった。
 都内は、まさに節電モード。オフィスもお店もとても暑い。今年の夏は、電力ピークをを超えないように、クーラーは28度に設定するところが多いのだ。ところが・・・。

 北海道の電力ピークは夏ではなく冬、とくに1月から2月にかけてらしい。だから、さほど節電モードではないという。むしろ、今年の冬が大丈夫か、心配だという。

 なるほど、考えてみれば北海道は、夏は涼しいので、さほどクーラーは使わないということか。
 と、納得しようとしたところ、さらに話を聞いて驚いた。そもそも家にはクーラーがないという。ふつう夏は窓を開けるという。あっても扇風機ぐらい。たしかに昨日、札幌のオフィス街を歩いたところ、やたら窓が開いているビルが多かったように思う。
 ここ数年、都内は夜も暑く、最近はクーラーをつけて寝ている自分の生活と比べると、意外に感じた。

 逆に、北海道の冬は暖房をかけすぎて、結構室内は暑いという。冬なのに室内では半袖、部屋でアイスクリームを食べたりする人もいるぐらいだという。だから、今年の冬は部屋を暑くしすぎないよう、節電する動きがあるかもしれないという。

 北海道は九州の約2倍の面積があり、179市町村があるという。平成27年には、本州から函館まで新幹線が延伸されるというが、まだまだ交通の便が悪いという。高速道路は、建設計画の3分の1程度しかまだできておらず、過疎化が進む地域では、鉄道のいくつもの路線が廃線となったという。
 
 北海道というと、札幌、小樽、旭川、あるいは函館、釧路、根室といった街が有名だが、もっともっと、たくさんの町があって、文化があって、生活がある。時間とお金が許される限り、しばしば北海道に足を運び、北海道を知ってみたい。そう感じた出張でした。

大志を抱いて

2011年07月11日 | 日記・エッセイ
 今日は出張で札幌に。
 思えば、札幌に来たのは高校の修学旅行ぶりだった。朝8時15分に羽田を発つAir Doでいざ新千歳へ。天候も良く、とても安定したフライトだった。

 一足早く、札幌に入ったので、街並みを見学しようとぶらぶらしつつ、近くにある北海道大学に足を運んだ。

 北海道大学は本当に広い。農場もあるし、林もある。
 さほど時間がなかったので、とりあえず正門から入ってクラーク像、クラーク会館までの景色を味わった。

 正門を入ってすぐ右手にある、「北海道大学予科記念碑」。そこには
大志を抱いて
と石碑に刻まれていた。まさに、「Boys, be ambitious」を思い出す。デジカメに映した。

 大志を抱く大切さ。ふと再認識した。“熱い思い”はいつまでも心に持っておきたいもの。
 中央ローンと呼ばれるエリアは、とてもきれいな芝生で、そこに咲く花もとてもステキだった。こうした環境で大学生活4年間を過ごせば、きっとまた違う価値観を持っただろうなあと、ゆったりした時間の流れる北海道大学の様子をしばし体感した。

 札幌駅付近でお昼を食べようとすると、都会同様、駅地下かビルの最上階になってしまう。ESTA(エスタ)というビルの10階にある「ラーメン共和国」というエリアに行ってみた。いくつかのラーメン店が軒を並べる一画。8店の店が競い合うようにのれんを出しているので、どこにしようか悩んだが「らーめん そら」という味噌ラーメンのお店に入った。こってり系の味だったが食べやすく、意外とおいしかった。

 午後に会議があったあと、そのまま懇親会へ。夜ホテルに帰る途中で、札幌駅のJR Towerの一階に
All for One, and One for all がんばろう 日本
という横断幕があった。

 街を歩くと発見がある。明日も札幌の街をほどよく散策しようと思います。