ショウ頑張れ!保護された小さなショウの猫白血病物語

横浜元町で保護された小さなショウ。猫白血病と闘う小さなショウの物語です。

3/15 好きな男性のタイプは?

2010年03月15日 07時30分09秒 | 愛する私の家族たち

まだチョビが(現在の優の野良時代の名前)外にいた頃
母が、おもむろに、聞いてきた。
芸能人でたとえると誰?とか
スポーツ選手だったら誰?とか。

テレビを見ない私にはとても難しい質問だった。
しばらく、考えて、お!!いるいる。

そうね。強いて言うなら、チョビかな。

チョビって猫じゃん

まぁ、そうなんだけど、かなりタイプなんだよ。って答えた。

当時の彼は、とにかく男の中の男だった。
見ず知らずの真央(当時四カ月)真央のママ。そこに登場した優。

人数分の食事をあげても、決して優は口をつけず、
真央と真央のママが食べ終わるのを周囲から最も攻撃対象となる場所を陣取り
耳を背後にひいて、後方監視につとめ、前を向いてるその目で前方監視をしていた。

二人が十分に食べ終わってから、ようやく口をつけていた優。
関係のない女子供を優先させ、頼まれた訳ではないのに
監視役を買って出て、時には戦闘となった事もあった。

それから真央が我が家に引き取られ、真央のママがいなくなると
妹のカツラを今度は連れてきて、まるで守るみたいに
おんなじ行動をとっていた。

私が触りたいなと手を出せば100発100中で叩かれた。
決して、人に心は許さず、この場所のボスとして凛としていた。

そんな優の保護が決まり、私は心では、優を抱っこできるのは
死んだ時・・・そうなっちゃうかもしれないな・・・
そう本当に思えるほどに、優は勇敢で、人に慣れない猫だった。

ところが、優は家に入って暫くすると、もう戦闘をしなくていい安心感
寒くない、怖くない毎日に、急速に距離を縮めてくれた。

本来の少年さを取り戻していきました。
昨夜なんて、私の部屋から、鳴いていたので、どうしたの?
おいでと声をかけても来ない。いつもなら来るのに・・・

不思議に思い、部屋に行くと、なぜか、私の枕の上にうれしそうに座っていた。
私が笑いながら、その横に座ると、それはもううれしそうに頭突きをし
わかったわかった。と私が横になると、布団へ入ってきて

思い切り、熟睡し始めた。

優は今はもう、警戒心のない甘えん坊の少年へと変化した。

優にとって、今が幸せなんだという事を痛感した。
そしてずっと私の腕の中で熟睡していた。

優は元々は戦闘的じゃなく、小さなものを守るため、
大切なものを守るため、戦いをしていたにすぎなかった。

今は、それをしなくていい。
自分らしく、楽しく毎日を生きられる事を喜んでいる様に見える。

私は理想の彼氏と同棲中かと思っていたが、すっかり
外の頃の風貌などなく、今は、まるで息子になってしまいました。

でも、優がうれしそうな事が嬉しい。
優。もう頑張らなくていい。沢山、甘えていいんだからねって
私は今夜も伝えた。