愛国日報

不動産屋・電気制御システム屋の思いつき・出来事。

利回り物件

2007-05-29 18:23:48 | Weblog
利回り物件を見て欲しい旨、依頼を受けた。

自分で広告を見て、これとこれとこれ、どれがいいか。との問い合わせ。

目標は何%くらいですか。

○○%。

『う~ん。少々欲張りな気もするが・・・・・・。ただ、不動産は資産の中でも換金性が悪い。言い方を替えれば固定性が高い。そう考えると、やはりそのくらいは欲しいよな。金利の変動にあまり左右されないメリットは生かす為には、この期待利回りは妥当か。』

「これは無理ですね。」

「(広告には)こうだって書いてあるが。」

「それは貸せた場合ですよね。確かに平米数や駅からの距離から言って妥当っちゃ妥当ですが。」

「だったら何故?。」

「いや、分かるんですよ。これは客付が難しそうだなって。」

このお客人、平米数と価格・築年数・駅からの距離を主眼に検討している。もちろん、これらも大事だが・・・。

客付けが難しそうな物件で大家さんが高い言い値をゴリオシするような物件は、不動産屋は流通物件としては登録しない場合がある。あとは運良く、たまたまそこの不動産屋の看板を縁があるお客さんが見るのを期待するだけだ。

賃貸で利回りを期待する以上、どんな業者が見ても「あっ、これはいい物件だ。」と思うような物件を購入しないと意味が無い。

賃貸には専属専任媒介が法定されていないのだ。

「だったらこちらのほうがお勧めですね。」

バス・トイレ別。洗濯機室内置き。独立洗面台。どう考えてもこちらのほうが早くお客様が入ってくれるだろうことは容易に想像が付く。ただなあ、惜しい、あとフローリングだったら・・・。この人、フローリングへのリフォーム代なんて、なんも考えていないだろうし。

「ワンルームだぜ。そんな設備、要るか~?。」

「いや、この辺りでワンルームに入る人だからこそじゃないですか。」

「そうか。分かった。ただ、高いなあ。これじゃ、この利回りは期待出来ないか。」

「空き部屋リスクやメインテナンス費用、その他ランニングコストを考慮しなければネットは出ませんよ。固定資産税だってランニングコストに入れました?。」

「それは分かっているが。だったらいいのを探してよ。」

「まあ、あればすぐに声をかけます。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なかなか無いんだよねえ。そんな都合のいい物件。