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特別支援学校授業プラン:美術「海のデザイン画」

2018年11月28日 | 教育
海のデザイン画 

 小学校勤務のとき、最初に取り組んだ酒井式実践の
修正追試である。青、黄、赤の絵の具がふわっとにじ
む背景がとても美しい。色水を作り画用紙にそっと筆
を置くだけででき、特別支援学校でも十分実践できる。

 背景を作った後は、海のなぞの生物「カプリン」を
描くのだが、ここではどの子ども達にも取り組みやす
い「好きな魚」を描いて貼り付けることとした。子ど
も達は個性に合った魚を作り、貼り付けて絵を完成さ
せていった。



○準備物

・4ツ切り画用紙2枚(背景と魚用)
・新聞紙(画用紙をおくため)
・絵の具セット(背景は3原色)
・紙コップ(画用紙に水をたらす)

①見本を見せる

 特別支援学校は学年の人数が少ないので、全員ひと
クラスに集まった。そこでまず全体に見本を見せる。
教師も9人おり、やり方が浸透していないので、教師
に対してもやり方を確認してもらう場になる。

 教室の机を端に寄せ、床に新聞紙をひいてその上に
4つ切り画用紙を置いて始める。コップに水を汲んで
おく。

手順1 水をゆっくり画用紙の上にたらします。
手順2 水を画用紙全体に広げます。
手順3 青の絵の具を水でゆっくり溶かします。
手順4 溶かしたら筆で画用紙に色を置きます。
    青はたくさん置きます。
手順5 次は黄色です。青の半分くらい置きます。
手順6 最後は赤です。少し置きます。

②各クラスに分かれて行う(各自)

指示1 新聞紙を2枚重ねて床に置きなさい。
指示2 新聞紙の上に画用紙を置きなさい。
指示3 画用紙の上に小さな円を描くように水を
    ゆっくりたらしなさい。
指示4 画用紙全体に水を手で広げなさい。
指示5 青の絵の具を水でよく溶かします。画用紙の上に
    ゆっくりと色をつけた筆を置いてみなさい。
指示6 海のデザインですから青はたくさん置きます。
指示7 次は黄色。青の半分くらい置きなさい。
指示8 最後は赤。少しだけ置きなさい。

 これで乾かし背景ができる。どのようなにじみ方を
してもそれぞれに美しく仕上がる。次は魚を描き、色
をつけ、切り抜いて貼る。向きを考えながらの貼り方
は構図の勉強になる。

 このステップの指導により、色鮮やかな作品が個々
にでき、地区の文化祭、や県内の作品展で、全員の
作品を展示することができた。

 暑い時期にはとても涼しげになり,お勧めしたい。
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