回り道

季節の日々、近道したり、遠回りしたり・・・

宝島社の企業広告 樹木希林さん 2018.10.29 読売新聞

2018-10-29 16:09:12 | 人生
2018.10.29 読売新聞朝刊 見開き2面に、

宝島社の企業広告に 樹木希林さんが 地球の人々へ最後のメッセージ





 



靴下でもシャツでも、最後は掃除道具として、最後まで使い切る。人間も、

十分生きて自分を使い切ったと思えることが、人間冥利に尽きるんじゃない

かしら。そういう意味で、がんになって死ぬのがいちばん幸せなのよ。用意が

できる。片づけして、その準備ができるのは最高だと思うの。/ ひょっとしたら、

この人は来年いないかもしれないと思ったら、その人との時間は大事で

しょう?そうやって考えると、がんは面白いのよ。/ いまの世の中って、ひとつ

問題が起きると、みんなで徹底的にやっつけるじゃない。だから怖いの。自分

が当事者になることなんて、だれも考えていないんでしょうね。/ 日本には

「水に流す」という言葉があるけれど、桜の花は「水に流す」といったことを表し

ているなと思うの。何もなかったように散って、また春が来ると咲き誇る。桜が

毎年咲き誇るうちに、「水に流す」という考えかたを、もう一度日本人は見直す

べきなんじゃないかしら。/ それでは、みなさん、わたしは水に流されていな

いなくなります。今まで、好きにさせてくれてありがとう。樹木希林、おしまい。


◎読売新聞より


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