マヤmamaキッズハート

新米保育士から中3までの4人のドタバタ子育て日記

サッカー☆長男の悲劇 その2

2006-07-10 18:00:00 | 育児

昨日、久しぶりに長男が少年団の頃 一緒にやっていたお母さんと会いました。 



実は、もう2年になるけど あまり良い思い出がないので、出来たら会いたくない相手でした。 会った事でまた嫌な思い出が、フラッシュバックしてしまいました・・・



こうやって書いている時も、胸がドキドキ お腹はグルグル※※※※



・・・長男の所属していたサッカー少年団は、結構強くて 長男が5年生の時も地区の代表で、県大会に出場しました。(長男も6年に混じって その大会にも参加)



旦那も力が入って、審判資格や コーチの資格も取りに行って 少年団をお手伝いしていました。(それに関しても色々有りましたが)



6年生になると、公式戦はほとんど上位を占めて 最後の大きい大会が、地元の新聞社主催の大会でした。



それにも地区で優勝して、県大会に行く事になりました。 大会の場所がかなり遠いため 朝5時位には子供達はレンタルしたバスで出かけていきました。 親も車で後に続きます。 



開会式が始まり、始球式では ヘリコプターが上空に飛んできて 空からサッカーボールが飛んできました。 さすが新聞社主催! と自然にみんなの士気も高まります。



試合が始まりました!



昨年の長男達の1学年上の子達も県大会には、出場したけど それ以上の成績は修められませんでした。



それなのに 1試合目 なんと勝ってしまいました!! 県でも強豪がそろっている大会です。  これでベスト4!! みんなで



「良い思い出になるね♪」



と喜んでいました。 次の試合の相手は、いつも県でも上位に来るチーム。



「胸を借りるつもりで行って来い!」



と送り出しました。



案の定、強い!! 前半、歯が立ちません・・・



後半、 2-0 からの始まりです。(もちろん0が 我チーム)



後半が始まっても ヤッパリ押され気味です。



「がんばれ~~ がんばれ~~」



親も喉が枯れんばかりの 声援を送りますが、 ヤッパリ相手は強い!



その時、 見方のチームの子が 1点シュートを決めました。



「ヤッタ~~!!! 良いぞ~~!!」



とはいったものの、 後数分で後半終了… 「良く頑張ったよね。」 と隣の他のお父さんと話をしている時 もう1点が



『シュ~~~ト !!!』



と見方のゴールに入りました。



「ギャ~~☆ ※ ♪ ☆ ※ ♪ !!!」



そこで ピ~~ と笛が鳴って、後半戦が終わりました。



2-2の 同点です。



同点ゴールを決めたのは、 なんと長男でした。



(やるときはやるじゃないの!!) 涙が止まりませんでした。



でも、泣いてはいられなくなりました。 なぜって??



同点のための、PK になったのです。 それも キーパーは 長男!!



確かに フットサルとかの キーパーもやっていて県大会で2位になった実績も有ります。



でも本人が、キーパーより 動けるフィールド(キーパー以外)を希望したので キーパーは他の子がやっていました。



それなのに こんな大事な場面で なんでうちの子なの??(TσT;)



また隣にいる チームの子のお父さんに話しかけていました。



「どうしよう~~?! そんな時に~ 」



「大丈夫! 応援しようよ」 



本当にドキドキしながら  祈るような気持で見ていました。



5人づつ お互いが 交代にシュートをして、たくさん決められたほうが負けです。 私の心の中で



(良くここまで来たよね。 やれるだけやれば良いよ)



とは思っていたけど、子供より熱の入っている親さんたちが



「絶対 とめろよ~~!!!」



と叫んでいます。 あ~神様!!



まず1本目。 お互いとも1点づつ入りました。 



相手のキーパーは、県の選抜メンバーに入っている子です。 さすが体が大きくて、両手を伸ばしたら 長男の倍は有りそうです。



それに引き換え、今でこそ私を超えて163cmになったけど、 その頃は140cm台。 ガリガリで小さめ。 吹けば飛ぶような体つきです。



2本目。 またお互いに1点づつ… 1点止めた方が 勝ちって感じの良い試合です。



長男もいつもと違う顔つき。 こんなに真剣な顔見た事無いくらい。



そして、3本目。 向こうが蹴って、長男が止めました!!!



「ウォ~~~!!」 会場全体からおこる うめきのような声。



我チームの親達は、冷静な子供達を差し置いて 叫んでいました。



こちらからの3本目は、無事に決めてくれました。 これで、後1本長男が止めるか、 向こうがはずしてくれたら 決勝に進出する事が出来ます。



4本目。 相手の子が ボールを蹴りました。 私は目をつぶってしまいました。



「止めた~~!!!」 



(え? 誰が? 誰が止めたの?) 



みんなが抱き合って 泣いていました。 私も ここで長男がシュートを止めて、この試合に勝ったことが分かりました。



涙 涙 涙 こんな嬉しい涙なら お化粧が落ちたって良いや って感じでみんなで喜びを分かち合いました。



離れた所で見ていた旦那が戻ってきました。



「良くやったな。 俺も泣いちゃったよ」



鬼の目にも何とかです(笑) 



長男が戻ってきました。 目で 『俺やっただろ』 と自慢げに話しかけてきました。 



こっちは まだ泣いて真っ赤になった目をしていましたが、 『頑張ったね』 と目で合図をしました。



子供達は、子供達で固まってご飯を食べたりなので そう親の所にも戻って来なくて、褒めてやろうにも 本人は次の決勝の方に頭が行ってました。



そして、次の試合に行く時に やっと私のところに寄って来て、



「ねえ、 あれに入れるかな…?」



「そうだね。 次も頑張ったから いけるんじゃない?」



「行ってくる!!」



と嬉しそうに、決勝に出かけていきました。



長男の言う ”あれ” とは、 前回の 《長男の悲劇 その1》 にも書いた県のトレセンの次の目標だった ”県のベストイレブン” に選ばれる事だったんです。



これは 優勝チームで7人、2位 5人、・・・というように勝たないと選ばれる事もなくて、 ここまで来たって事は 最低でもこのチームから5人は選んでもらえる! と期待を膨らませて 決勝に挑みました。



結果は、 決勝敗退。 でも県で2位は立派な記録です。



そして、表彰式。 私もベストポジションで 長男の小学校最後の公式戦での勇姿を残しておこうと ビデオを構えて待ちました。 



レンズの向こうに ドキドキしている 頬を紅潮させた長男が見えます。



長男の少年団のベスト11の中の 5人の名前の発表が始まりました。



1人、 2人、 と名前が呼ばれていきます。 今大会で活躍した人の発表です。 ・・・そして、 5人目。 長男の名前はありませんでした。



何で? と言う顔で 長男は次の発表を聞いていました。 名前を呼ばれた子は、確かに…と思う子もいますが、ほとんど控えでベンチに入っていた子まで呼ばれていました。



仲の良いお母さんや、お父さん達が



「うちの子が入らなくても何とも思わないが、何で△△(長男)が、入ってないんだ?!」



と怒ってくれる方もいました。



逆に今まで、良い想いばかりしていたと 笑っている方たちもいました。



その後で、新聞社の写真撮影がありました。 移動する時に 暗い顔をしている私を元気つけるかのように ちょっと離れた所から、もらったトロフィーを見せるように 私の顔を覗き込んで 笑って見せてくれました。 自分の方が何倍も辛いんだろうに…



写真撮影のときもいつもの元気は無かったように思います。 その時のベスト11の副賞は、 長男の好きな 楢崎(日本代表のゴールキーパー)のサイン入りのTシャツでした。 これもショックだったと思います。



帰りの車の中でも、本当なら 喜びで一杯なはずだったのに、 お葬式の後のようにどうしても暗くなってしまいました。



次の日の朝刊に、試合の写真とベスト11が載りました。 勝ってこんなに幸せだったのに、見るのも辛かったです。



その時電話が鳴りました。 仲良しのチームのお母さんからです。



「今日の新聞見て どうしても許せない!! コーチに聞いてくる!」



と怒ってくれました。 それだけでもありがたいなと思っていたら、彼女は本当にコーチに聞きに行ってくれたのです。



そのコーチは、ブラジル人の2世かなんかのコーチですが、ブラジルでプロとしてやっていたとの事で コーチをお願いしていました。



試合当日は、もう1人の日本人のコーチが不在で彼だけが 指揮を取っていました。 彼いわく



「△△は 私の言う事聞かないからね」



その一言で終わってしまったそうです。 つまりがコーチが思ったように動かない、って事のようです。 前々から長男も このコーチと ’合わない’ と言っていたので、コーチも長男の事を 気に入らなかったのかもしれません。



でもいざって時は、使っていたんですけどね。 これで、向こうも気が済んだのでしょうか?



多分長男が選ばれても誰も文句は言わなかったでしょう。 逆にたいした活躍もしないで選ばれた子達は、後々まで 他の子に言われていたそうです。



大人の身勝手にしか思えません。 



でも、子供はって言うか 長男は思い切りも早いので、又次の目標を見つければ良いと思っているようです。 



確かにね。 いつまでもこだわっていたら前に進めないもんね。



お母さんも 今回記事にした事で、自分の中でも終わりにしようと思っています。



息子よ! 次の目標に向かって頑張れ!! これだけ邪魔が入ったんだもん。 またダメだったら、次って目標を探せば良いじゃん♪