ハリマ化成グループは、はんだの添加物にもなるロジン(松やに)のトップメーカで、米国にも子会社があってグローバル展開している会社だ。以前、2021年6月頃に盆栽投資している銘柄の一つとしても紹介した。
今回の株主優待、私の投資状況、今期の赤字転落見通しの話をまとめておく。
創立75周年記念株主優待
この会社は、普段は株主優待は実施していないが、創立75周年記念ということで1回限りの株主優待を実施した。条件は、下記の通りだった。
・2023年3月31日現在の100株以上の株主
・保有株数に応じて『極美味ビーフカレー』のレトルトパック
・2023年3月31日現在の100株以上の株主
・保有株数に応じて『極美味ビーフカレー』のレトルトパック
100~1,000株未満:レギュラー×1 マイルド×1 計 2パック
1,000~10,000株未満:レギュラー×2 マイルド×1 計 3パック
10,000株以上:レギュラー×2 マイルド×2 計 4パック
なお、1パック1,080円相当の品
1,000~10,000株未満:レギュラー×2 マイルド×1 計 3パック
10,000株以上:レギュラー×2 マイルド×2 計 4パック
なお、1パック1,080円相当の品
詳しくは以下にある。
2023年1月31日 創立75周年記念株主優待の実施に関するお知らせ
私は、後述する通り1,200株保有しているので、3パックの品が届いた。

子会社のハリマ食品の主力商品。ハリマ食品は日本初のチャツネメーカーで、この商品には厳選されたチャツネを使用しているとのことだ。 レギュラーを食べてみたが、少しスジもあったが牛肉たっぷりでおいしかった。ただ、1,080円を払って買いたいかと言われると微妙ではある。
送付の案内によれば、7月上旬にお届け予定だったが、株主数が大幅に増え、生産の事情で7月下旬になったとのことだった。上述の通り、権利日前に100株だけ買えば2パックもらえたので、つられた優待投資家が多かったのだろう。
株価は1月末の優待実施の発表後、3月央にかけて上げた後は下げているので、より高級なレトルトカレーになってしまった人もいるかもしれない。私も株主優待につられて失敗した経験はあるが、やっぱり株主優待はおまけだと考えている。
ハリマ化成Gへの投資状況
2021年4月に950円で300株買って以降、下がるのに合わせて買い増しを続け、2022年7月に750円で100株買ったのが最後だった。その結果、メイン口座、サブ口座合わせて現在1,200株の保有となり、平均取得価格は867円になっている。この3年間の週足チャートに私が買っていた期間を追記したものを以下に示す。

上のチャートの範囲外だが、コロナショク時の瞬間的な下値は737円だったが、すぐに1,200円台まで戻していた。その後は1,000円を挟んだ動きだったし、配当は当時38円(2023年3月期からは42円)だったので、株価950円で配当利回りは4.0%になる。それで950円から買い始めた。2021年3月期でBPSは1,428円、1株益は45.1円だった。
2022年3月期の1株益は72.1円に改善したが、株価の方は想像以上に下げ続け、結果的に若干余分に買ってしまった感じになった。しかし、配当をもらいながらバリュー株としてじっくり持つつもりだったので特に問題なかった(バリュートラップかもしれない)。
株価は2022年9月には900円台央まで戻し、今年の年初には800円割れになった。2023年3月期の1株益は36.6円に落ちたので当然の動きではあった。しかし、今期の業績改善期待か株主優待実施発表の影響かは分からないが3月央にはまた900円台に戻していた。
今期は赤字転落に下方修正
7月31日の午後から株価が急落した。13時に第1四半期決算の赤字と通期の赤字転落を発表したからだった。通期経常損益は前回予想の2,400百万円から-1,300百万円に劇的に下方修正された。 通期1株益が-59.9円というひどさだった。 第1四半期は粘接着剤用樹脂の赤字が効いたようだが、通期がここまで悪くなる理由が決算短信をさっと見ても分からなかった。 製造原価が上がったり、売上が落ちたりはしているようだが。
2023年7月31日 2024年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕
今後の業績が多少なりとも持ち直すのかは分からない。配当は42円で据え置き予定だが、状況次第で減配になる可能性もある。今後、800円割れで下値模索となりそうだ。