9月~11月、各部ごとに昨年度の決算および事業成果に関する審査がおこなわれました。
私がおこなった質問を順次投稿します。実際には一括の質問ですが、わかりやすいように一問一答式に編集しました。
<10月7日 教育委員会関係>
ニセものの学力向上対策は子どもを苦しめるだけです。この実態をあばこうとがんばったのですが・・・
(森脇) まず、学力向上に分類される経費と、不登校や問題行動対応に分類される経費の、決算額を把握しておられますか。
(財務課長) そのような分類に分けたものは、申し訳ないですが、ありません。
(森脇) えっ! 決算委員会でしょ! ぜひ、調べてもらいたいと思います。
※「まさか『学力テスト』の方が多いっていうことはないでしょうね」というつもりでの質問でした。幸か不幸か、不登校や子ども・家庭支援の額の方が数倍上回っていました。ただそれは、子ども・家庭の支援にはスクールソーシャルワーカーなどの人件費がかかるからです。ソフト施策だけで比べれば、たぶん(飽くまでも「たぶん」です)「学力テスト」関連の方が多いのではないかと思っています。
では、次の質問にします。子どもたちの立場で物事を考える教育環境が大切だと考えるが、「子どもの立場に立つ」という言葉の意味するところを県教育委員会としてはどう認識されていますか。
(義務教育課長) 義務教育課において「子どもの立場に立つ」といいますのは、分かる授業をきちんとする、子どもたちが、「できた」「分かった」という事を実感できる授業を行うことであると考えています。学んだことがきちんと定着するかどうかを把握して、学び直しをおさえていくことが、子どもたちに確かな力をつけていく上で、大切なことであると考えています。
(生徒指導推進室長) 生徒指導において「子どもの立場に立つ」といいますのは、まず、しっかり生徒理解を図ることだと考えています。子どもたちが何に悩み、何につまづいているか、その背景にはどのような問題があるかを考えることだと考えます。それをしっかり踏まえた上で、生徒一人一人に応じて、活動の中で成就感や達成感を味わせることで、自己存在感を持たせていくことが大切であると考えています。また、家庭等に問題がある場合は、家庭環境等に働きかけていくことも必要であると思います。
(森脇)
※ 納得できる部分もありますね。ただ気になるのは、「定着」「学び直し」ということを理由にテスト・テストを繰り返しおこなっていることです。できる子はいいでしょうが、そうでない子は苦しむばかりではないでしょうか。
※ 学力テストで追い詰めるのではなく、他にやらなければならない重要なことがあるだろうと思って質問しました。
やっぱりが競争あおる学力テストは中止以外にありません!
次に、(学テから離れて)不登校「対策」ですが、不登校問題を抱える中学校40校に非常勤講師を配置されたと書かれていますが、具体的にどのようなことをしておられるのか教えていただけませんか。
(教職員課長) 不登校が10人以上いる学校に非常勤講師を週12時間配置し、学校の不登校問題対応の体制を整えるために、生徒指導担当者や担任等の授業を代行し、不登校対応業務を行えるようにしております。
(森脇) スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーが子どもや家庭と接して得た情報は得た情報の中には、その人たちを信頼して話してくれた情報もあり、学校には知られたくない情報も含まれると思います。学校と情報共有していく場合の配慮についてはどのように考えておられますか。まさか、すべてを学校に流させていないでしょうね。
(生徒指導推進室長) 基本的にスクールカウンセラーは、相談者との信頼関係を第一に考えるようにしている。学校と共有した方がいい内容があった場合には、スクールカウンセラーの方から、「学校の先生にも話した方がいいと思うがどうか」と本人にも了解を取った上で、教員と情報を共有しています。スクールソーシャルワーカーについても同様です。それ以外のことで、共有できる内容については、ケース会議で教員との情報交換をおこないい共有しています。
(森脇) 教育委員会が配置したカウンセラー、ソーシャルワーカーであっても、なんでもかんでも共有してはいけないと思います。個々の判断で秘密にすべきことは言わせるべきではありません。その点、慎重な対応を求めたいと思います。
最後に、子どもたちには、その年代でしか体験できないことが多々あります。低年齢の頃には、母親のスキンシップから安心感を覚えたり、少し大きくなると、遊びの中で社会に適応していく力をつけていくなど、集団生活の場である学校がすべきこと、家庭や地域がすべきこと(ゆきすぎ、押し付けはいけません)を、区別しながらやっていってもらいたいと思います。
私がおこなった質問を順次投稿します。実際には一括の質問ですが、わかりやすいように一問一答式に編集しました。
<10月7日 教育委員会関係>
ニセものの学力向上対策は子どもを苦しめるだけです。この実態をあばこうとがんばったのですが・・・
(森脇) まず、学力向上に分類される経費と、不登校や問題行動対応に分類される経費の、決算額を把握しておられますか。
(財務課長) そのような分類に分けたものは、申し訳ないですが、ありません。
(森脇) えっ! 決算委員会でしょ! ぜひ、調べてもらいたいと思います。
※「まさか『学力テスト』の方が多いっていうことはないでしょうね」というつもりでの質問でした。幸か不幸か、不登校や子ども・家庭支援の額の方が数倍上回っていました。ただそれは、子ども・家庭の支援にはスクールソーシャルワーカーなどの人件費がかかるからです。ソフト施策だけで比べれば、たぶん(飽くまでも「たぶん」です)「学力テスト」関連の方が多いのではないかと思っています。
では、次の質問にします。子どもたちの立場で物事を考える教育環境が大切だと考えるが、「子どもの立場に立つ」という言葉の意味するところを県教育委員会としてはどう認識されていますか。
(義務教育課長) 義務教育課において「子どもの立場に立つ」といいますのは、分かる授業をきちんとする、子どもたちが、「できた」「分かった」という事を実感できる授業を行うことであると考えています。学んだことがきちんと定着するかどうかを把握して、学び直しをおさえていくことが、子どもたちに確かな力をつけていく上で、大切なことであると考えています。
(生徒指導推進室長) 生徒指導において「子どもの立場に立つ」といいますのは、まず、しっかり生徒理解を図ることだと考えています。子どもたちが何に悩み、何につまづいているか、その背景にはどのような問題があるかを考えることだと考えます。それをしっかり踏まえた上で、生徒一人一人に応じて、活動の中で成就感や達成感を味わせることで、自己存在感を持たせていくことが大切であると考えています。また、家庭等に問題がある場合は、家庭環境等に働きかけていくことも必要であると思います。
(森脇)
※ 納得できる部分もありますね。ただ気になるのは、「定着」「学び直し」ということを理由にテスト・テストを繰り返しおこなっていることです。できる子はいいでしょうが、そうでない子は苦しむばかりではないでしょうか。
※ 学力テストで追い詰めるのではなく、他にやらなければならない重要なことがあるだろうと思って質問しました。
やっぱりが競争あおる学力テストは中止以外にありません!
次に、(学テから離れて)不登校「対策」ですが、不登校問題を抱える中学校40校に非常勤講師を配置されたと書かれていますが、具体的にどのようなことをしておられるのか教えていただけませんか。
(教職員課長) 不登校が10人以上いる学校に非常勤講師を週12時間配置し、学校の不登校問題対応の体制を整えるために、生徒指導担当者や担任等の授業を代行し、不登校対応業務を行えるようにしております。
(森脇) スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーが子どもや家庭と接して得た情報は得た情報の中には、その人たちを信頼して話してくれた情報もあり、学校には知られたくない情報も含まれると思います。学校と情報共有していく場合の配慮についてはどのように考えておられますか。まさか、すべてを学校に流させていないでしょうね。
(生徒指導推進室長) 基本的にスクールカウンセラーは、相談者との信頼関係を第一に考えるようにしている。学校と共有した方がいい内容があった場合には、スクールカウンセラーの方から、「学校の先生にも話した方がいいと思うがどうか」と本人にも了解を取った上で、教員と情報を共有しています。スクールソーシャルワーカーについても同様です。それ以外のことで、共有できる内容については、ケース会議で教員との情報交換をおこないい共有しています。
(森脇) 教育委員会が配置したカウンセラー、ソーシャルワーカーであっても、なんでもかんでも共有してはいけないと思います。個々の判断で秘密にすべきことは言わせるべきではありません。その点、慎重な対応を求めたいと思います。
最後に、子どもたちには、その年代でしか体験できないことが多々あります。低年齢の頃には、母親のスキンシップから安心感を覚えたり、少し大きくなると、遊びの中で社会に適応していく力をつけていくなど、集団生活の場である学校がすべきこと、家庭や地域がすべきこと(ゆきすぎ、押し付けはいけません)を、区別しながらやっていってもらいたいと思います。