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昨日の日経の綴込み別冊は「日本企業がロシア人技術者の採用に本腰」というテーマでした。
ロシアを単なる市場として見るだけではなく、技術開発拠点としても重要視するとのことです。
以前、『-02- エンジニアの能力と給料~国別格差~』という頁で、「中国やインドの優秀なエンジニアが日本人の3分の1以下の人件費で調達できる。この現実にあなたはどう対応しますか」というお話をしました。
今度はロシアです。上の表を見ると、ロシアの人件費は中国やインドほどは安くありません。しかし、日本よりは確実に安いです。
また、現地開発 現地生産
現地販売をする方が、その国に受け入れられやすいことは事実です。
ITベンチャーだけでなく、複数の大手電気メーカも開発拠点を作るようです。
私の知っている範囲でも、ロシアの科学技術はソ連時代に長く鎖国状態にあったため、西欧と違った発展のしかたをしてきました。
国立の科学アカデミーがあり、優れた論文はそこに掲載されるだけで、長く西側の科学者の目に触れることはありませんでした。
また彼らも国外の論文を読む機会は限定されていました。
しかし、それでもレーザの発明は、欧米とほぼ同時でしたし、確かアルフェロフという科学者が何も参考文献無しで、他国とほぼ同時期に半導体レーザの動作実証をしています。
そういう優れた資質を持つエンジニアがロシアには沢山居ると思います。
外国人エンジニアを雇えば、それだけ国内の採用人数は少なくなります。皆さんのライバル
はどんどん増えていきます。しっかりと力をつけましょう
。