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風がヴギウギ

自由気ままな風の様に毎日を切り取っていく

親父の自作本・・・ 御柱祭・・・4

2020年09月06日 | 自作本

祭の時は 無礼講のような有様で

客や知人を呼び入れると それが又客を呼ぶというわけで

僕が戸主になってからも

家の中には全く知らない人が上がり込んで 飲み食いしている有様だった

家の女達は 其の接待の爲の御馳走作りに追われ

祭を見るなどという暇が全くないのが当たり前だった

寅・申の年という事もあるが

とにかく金もかかるので この年は婚礼をするなと言われるほどなのだ

この祭も戦後の混乱時代に廃れかけたが

今の祭ブ-ムに乗って盛んになってきている

柱は 引き始めても簡単には進まない  喧嘩も良くある

棍棒や斧(よぎ)を持った興奮した男たちが

一升瓶をラッパ飲みしながら やってるほどの祭だから危ない話なのである

父の話によると

昔 サ-カス団と血腥い喧嘩になり

猛獣が放された等という恐ろしい事件もあったという事だ

従って もとは男の祭だったが

今では 勿論女性も法被姿で参加している

親父が持っていた 諏訪市若れんの法被

今は 隠居部屋のクロゼットに・・・

そのうち飾ろうかな・・・

-続-

 

元々 戦中戦後を通し 全てが 男が中心で動いていた時代の残り

日本古来の 山岳信仰の中で

山から御神木を伐りだし 運び 建てる

荒々しい男の祭として 命をおとすことも含め

全てを捧げた祭りなのでしょう


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